久保途中出場のヘタフェがアランバリのスーペルゴラッソで10人のバレンシア撃破! 7戦ぶりの白星に《ラ・リーガ》

2021.02.28 07:00 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第25節、ヘタフェvsバレンシアが27日にコリセウム・アルフォンソ・ペレスで行われ、ホームのヘタフェが3-0で勝利した。なお、ヘタフェのMF久保建英は85分からプレーした。

直近4連敗で6戦未勝利と泥沼の状態にある15位のヘタフェ(勝ち点24)が、12位のバレンシア(勝ち点27)をホームで迎え撃った一戦。3戦連続途中出場の久保はこの試合でもベンチスタートとなった。

共に[4-4-2]の堅守速攻スタイルを採用した両チームは、完全にかみ合う形で立ち上がりからバチバチと球際でやり合う。
中盤での潰し合いが目立つ中、切り替えの精度、最終ラインと2トップの駆け引きでやや勝るヘタフェがよりフィニッシュまで持ち込むが、深刻な得点力不足に悩むホームチームは最後の部分でうまくいかない。

ゴールレスでの折り返し濃厚かに思われたが、ヘタフェの誇る飛び道具が6戦ぶりのゴールをもたらした。39分、相手陣内中央距離のある位置でDFコレイアのヘディングのクリアを回収したアランバリがすかさず右足を振り抜くと、右足アウトにかかった鋭いシュートが戻りながらの対応となったGKシレッセンの手を弾いてゴール右上隅の完璧なコースに決まった。
アランバリのスーペルゴラッソによって1点リードで試合を折り返したヘタフェは、後半立ち上がりに数的優位まで手にする。51分、バックパスを受けたディアカビにプレッシャーをかけてボールを奪ったマクシモビッチが入れ替わり際で倒されると、決定機阻止のディアカビにレッドカードが掲示された。

この好機に畳みかけるホームチームは直後にボックス内に抜け出したウナルの決定機はシュートを枠の右に外すが、55分にはロングボールをウナルが背後に落としたところに抜け出したマタが相手DFの寄せをものともしないキープから右足の強烈なシュートを突き刺し、貴重な追加点を奪い切った。

その後も危なげなく試合を進めるヘタフェは85分、殊勲のアランバリ、マタらを下げて久保、アレーニャ、ティモルを一気に投入し、試合を締めにかかる。

すると、87分には左サイドでのボール奪取からクチョ・エルナンデスがボックス左で放ったシュートのこぼれ球をボックス中央に走り込んだアレーニャが右足ボレーで合わせ、勝利を決定づける移籍後初ゴールとした。

その後、90分にはアレーニャのシュートのこぼれ球に反応した久保がボックス右から右足のシュートを放つが、枠を捉えた際どいシュートはGKの好守に阻まれ、アレーニャに続く待望のゴールとはならず。

それでも、バレンシアの反撃を無失点で凌ぎ切ったヘタフェが6戦ぶりのゴールを含む3ゴールを挙げて待望の7戦ぶりの白星を手にした。

ヘタフェの関連記事

ヘタフェのスペイン人FWボルハ・マジョラルの自宅が火災の被害に遭った。 スペイン『EFE通信』によれば、11日午後2時半ごろにマドリード西部のポスエロ・デ・アラルコンにあるマジョラルの自宅で火災が発生。2階建ての建物の寝室の1つで発生し、当時家の中には誰もおらず、ケガ人はいなかった。 ただ、マジョラルのパー 2024.11.12 22:30 Tue
スペインサッカー連盟(RFEF)は4日、延期となっていたコパ・デル・レイ1回戦の4試合が再延期になったことを発表した。 スペインでは、東部のバレンシア自治州を中心とする深刻な豪雨洪水被害の影響によって、コパ・デル・レイ1回戦の7試合が延期となっていた。 当初の予定では、今月の5~7日に延期分の6試合が開催さ 2024.11.05 07:30 Tue
かつてヘタフェやマルセイユでプレーした元モロッコ代表MFのアベラジズ・バラダ氏(35)が急逝した。 フランス『Le360 Sport』によると、バラダ氏は24日にフランスで死亡が確認されたという。現時点で死因は不明となっているが、心臓発作が原因である可能性があるという。 フランスのプロヴァン生まれでパリ・サ 2024.10.25 06:00 Fri
ヘタフェは8日、フリーだった元カメルーン代表DFアラン・ニョム(36)の復帰を発表した。契約期間は2025年6月30日までとなる。 ニョムは、ウディネーゼやグラナダ、ワトフォード、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(WBA)、レガネスでプレー。2019年7月にヘタフェに完全移籍で加入した。 2022年1月 2024.10.08 23:25 Tue
人種差別であると訴えた選手を公然と非難したクラブの会長がいる。 ラ・リーガでは選手に対する人種差別が後を経たず、特にレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは何度も被害に遭っていることは知られたところだろう。 そんな中、ヘタフェのMFクリサントゥス・ウチェが審判団が自身に対して不利な判定 2024.09.26 23:05 Thu

ラ・リーガの関連記事

レアル・マドリーは28日、フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガの負傷を発表した。 マドリーの発表によれば、検査を受けたカマヴィンガは左大腿二頭筋の損傷と診断されたとのことだ。 ケガ人が続出しているマドリー。27日にはチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第5節でリバプールとアウェイで対戦したが、 2024.11.28 23:25 Thu
ミランがバレンシアとの間で、U-21スペイン代表DFクリスティアン・モスケラ(20)を巡る交渉をスタートさせたようだ。 モスケラはコロンビア系の191cmセンターバックで、バレンシアの生え抜きとして昨季から定位置をガッチリ確保。U-23代表としてはパリ五輪に参戦し、グループステージ1試合ながらも出場したことにより 2024.11.28 21:10 Thu
バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが、ゴールデンボーイ2024を受賞した。 イタリア『トゥットスポルト』が主催するゴールデンボーイ賞。ヨーロッパのクラブでプレーする、最も活躍した21歳以下の選手に贈られる賞として知られている。 昨年はレアル・マドリーのイングランド代表MFジュード・ベリンガムが受賞。 2024.11.28 08:00 Thu
「これって、超ピンチかも」そんな風に私が眉をひそめていたのは月曜日、お昼過ぎにビニシウス負傷離脱の報が入ってきた時のことでした。いやあ、前日夜はブタルケを4年ぶりにオレンジ色のユニを着たレアル・マドリーが訪問。5年前、自ら手で2部に突き落とした弟分のレガネスに兄弟分ダービーの華やぎを味合わせてあげたのも前半途中までと、 2024.11.26 20:00 Tue
バルセロナのハンジ・フリック監督が負傷者の状況について語った。スペイン『ムンド・デポルティボ』が伝えた。 インターナショナルマッチウィーク前に行われたラ・リーガ第13節のレアル・ソシエダ戦で連勝がストップし、23日の第14節セルタ戦もドローと足踏みが続くバルセロナ。26日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)リー 2024.11.26 16:29 Tue

ヘタフェの人気記事ランキング

1

「開幕から同じことの繰り返し」 リーガ7連勝のバルセロナ指揮官、新GK獲得の動きにも「経験のあるGKが必要」

バルセロナがラ・リーガ開幕から無傷の7連勝だ。 バルセロナは25日の第7節でヘタフェとホームで対戦。19分にロベルト・レヴァンドフスキが先制弾を決めてから、スコアを動かせなかったが、1-0で勝ち切り、首位をキープした。 ハンジ・フリック監督は開幕6試合で5失点だったヘタフェの堅守を軸にしての戦いぶりに触れつつ、選手、サポーターが一丸となっての勝利と評す。スペイン『マルカ』が報じた。 「ヘタフェは非常に守りが優れているし、(僅差の試合になるのは)普通のことだと言われてきた。そのなかで、彼らが95分間にわたり、戦い続けてくれてとても誇らしく思う。ファンも素晴らしかったし、我々が欲しているときに助けてくれた」 また、ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの重傷に伴う新GK獲得の動きにも先発した元スペイン代表GKイニャキ・ペーニャの働きに触れながらこう述べた。 「私は自分のところにいる選手のことだけを話す。イニャキは我々のGKだ。今日の出来に満足だよ。こうして3ポイントを掴んだのだからね」 「イニャキは25歳だが、あとの選手は非常に若い。何かが起こった場合、我々には経験のあるGKが必要で、デコと議論し、検討してきた」 7連勝という歩みにも「記録など考えてもいなかった。あまり関係ない。リーガが開幕してからというもの、同じことを一歩ずつ繰り返してきた。明日からはオサスナに集中する。記録など考えていないよ」と述べている。 ちなみに、『Opta』によると、バルセロナ史におけるリーガ開幕連勝記録はヘラルド・マルティーノ氏の8連勝が最長。続くのがエルネスト・バルベルデ氏の7連勝で、フリック監督はそれに並んだ格好だ。 <span class="paragraph-title">【動画】バルセロナが開幕7連勝! レヴァンドフスキの一発で勝ち切る</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="hqZJryxsTKA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.26 09:58 Thu
2

エネルギー産業で大当たりのフラミニ、4兆資産を否定

▽ヘタフェに所属する元フランス代表MFマテュー・フラミニが金持ち説を真っ向否定した。イギリス『FourFourTwo』が伝えている。 ▽かつてアーセナルやミランでもプレーしたフラミニは2015年、エネルギービジネス参入を告白。石油燃料に代わるものとして期待されるバイオ燃料の開発成功により、巨万の富を手にしたと話題を呼んだ。 ▽だが、フラミニはフランス『レキップ』に対して、自身にまつわる「世界で最も裕福なサッカー選手」との噂を否定している。 「僕が読んだものはデタラメだよ。僕の口座に300億ユーロ(約3兆9200億円)もあるわけがない。GFバイオケミカルの口座にもね」 「300億ユーロという額は、僕の会社の価値でもなく、エネルギー業界全体における価値の数字なんだ」 「誤解だよ。一軒のレストランに、フランスのケータリング業界の価値があると言っているようなものさ」 「だから、僕は億万長者じゃない。でも、残念だよ。金稼ぎのためにこの事業を始めたわけじゃないのだからね」 2018.04.01 10:15 Sun
3

ヘタフェがスタジアム名変更…アルフォンソ・ペレス氏の不適切な性差別的発言受け名前を削除…

ヘタフェが思わぬ形でスタジアム名変更を余儀なくされた。 1998年に開場されたヘタフェのサッカースタジアムであるコリセウム。このスタジアムは市議会が所有しており、地元クラブであるヘタフェが賃貸している。 そのスタジアム名にはヘタフェでプレー歴はないものの、地元出身でかつてレアル・マドリー、バルセロナ、ベティスなどでプレーし、スペイン代表としてもワールドカップと2度のユーロ出場歴があるアルフォンソ・ペレス氏(51)の名前が冠せられ、コリセウム・アルフォンソ・ペレスと呼ばれてきた。 しかし、そのペレス氏は先日の『エル・ムンド』のインタビューで、女子サッカーに関する不適切な性差別的発言をしたとして、大きな批判を招いていた。これを受け、地元議会はスタジアム名から同氏の名前を削除するようにクラブへ通告した。 「女子サッカーと男子サッカーを全く比較することはできないと思う。すべては収入とメディアの影響力に左右されるからだ」 「そして、そこに比較するものはない。現在の女子サッカーについて文句を言うことはできない。彼女たちは進化しているが、地に足をつけて、いかなる意味でも男子のサッカープレーヤーと比較できないことを理解する必要がある」 さらに、ペレス氏は先の女子ワールドカップで初優勝を果たしながらも、スペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス元会長の一件で大きな混乱に見舞われたスペイン女子代表に関しても、ボイコットを行った際に愛国心を疑う趣旨の物議を醸す発言を行っていた。 「彼女らが名誉と誠実さを持って自国のユニフォームを守っていることを知ってもらうために、私は彼女らにスペイン国旗にキスを強制するだろう」 「まずそれから、自分が望むものに対して抗議することができる。彼女らが考慮したことを求めるのは良いことだと思うが、代表チームは何よりも重要だ」 なお、ヘタフェの地元議会は今回のスタジアム名変更に際して、新たにコリセウムの名称を関する同スタジアムが「平等、連帯、敬意といったスポーツのポジティブな価値観を伝える模範」となることを期待すると、X(旧ツイッター)で主張している。 2023.10.05 23:03 Thu
4

コパ・デル・レイ1回戦の4試合が再延期に…久保建英が所属するソシエダの試合は日程未定と発表

スペインサッカー連盟(RFEF)は4日、延期となっていたコパ・デル・レイ1回戦の4試合が再延期になったことを発表した。 スペインでは、東部のバレンシア自治州を中心とする深刻な豪雨洪水被害の影響によって、コパ・デル・レイ1回戦の7試合が延期となっていた。 当初の予定では、今月の5~7日に延期分の6試合が開催される見込みであったが、RFEFの発表によれば、被害の影響が大きいことからラ・リーガ(スペイン1部)に在籍するバレンシアやヘタフェらの4試合が再延期となった。 また、5部のホベ・エスパニョールとの対戦が延期となった久保建英の所属するレアル・ソシエダの日程は未定となっている。 ◆コパ・デル・レイ1回戦延期分 ※ラ・リーガ所属のみ抜粋 ▽11/5 チクラーナ(6部)vsオサスナ ▽11/26 パルラ・エスクエラ(6部)vsバレンシア マニゼス(6部)vsヘタフェ ▽未定 ホベ・エスパニョール(5部)vsレアル・ソシエダ 2024.11.05 07:30 Tue
5

ヘタフェがアルゼンチン人GKチチゾラとの契約解除を発表

ヘタフェは5日、アルゼンチン人GKレアンドロ・チチゾラ(30)との契約を双方合意の上で解除したことを発表した。 アルゼンチンの名門リーベル・プレートでプロデビューを飾ったチチゾラは、2014年の夏にスペツィアへ完全移籍すると、正守護神として在籍3シーズンで公式戦141試合に出場。 その後、ラス・パルマスでのプレーを経て、2018年の夏にヘタフェに加入。しかし、ヘタフェでは守護神ダビド・ソリアの控えに回っており2シーズンで公式戦わずか14試合の出場にとどまっていた。 また、今シーズンに至っては昨夏にルベン・ジャニェスがレンタル復帰したことにより、ここまでベンチ入りさえできない苦しい状況が続いていた。 2021.01.06 03:05 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly