誰もを魅了した唯一無二の“ミドルシュート”、レッズの“象徴”スティーブン・ジェラード

2021.02.25 19:40 Thu
twitterfacebookhatenalinegplus
photo
Getty Images
2019-20シーズンのプレミアリーグを圧倒的な強さで制し、30年ぶりのトップリーグ優勝を果たしたリバプール。ユルゲン・クロップ監督の下で悲願を達成し、2018-19シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)優勝と共に、ファン・サポーターは喜びに明け暮れた。ディフェンディングチャンピオンとして臨んでいる2020-21シーズンのプレミアリーグでは、24試合を消化し勝ち点40の6位に位置。昨シーズン見せた圧倒的な強さはそこにはなく、らしさが見て取れない。

もちろん、そこには様々な要因があるのは広く知られたこと。1つは、守備の要であったオランダ代表DFヴィルヒル・ファン・ダイクを含めたセンターバックが相次いで負傷したこと。2つ目は、チーム全体として精彩を欠いていることだ。これは、昨シーズンから続く連戦による蓄積された疲労に加え、代わりの選手がなかなか見つからないというところが影響していると考えられる。

クロップ監督によって作られた現在のリバプールは、個々の能力の高さもありながら、やはりチームとして、1つの集団として機能した時に絶大な強さを発揮する。一方で、その中核を担う選手が力を発揮できなければ、必然的にチーム力は落ちてしまうのも仕方のないことだろう。

しかし、敢えて言うならば、強烈な“タレント”が不足しているとも言える。例を挙げるなら、クラブのレジェンドであるスティーブン・ジェラードのような存在だ。

◆若き頃から見せていた勝負強さ
Getty Images

幼少の頃からリバプールのアカデミーで育ったジェラードは、1998-99シーズンの11月にファーストチームでデビュー。18歳でデビューした当時は、右サイドバックとしてプレーしていた。

その後は、セントラルミッドフィルダーとしてプレーすると、3年目の2000-01シーズンからレギュラーに定着。ジェラール・ウリエ監督の下でFAカップ、リーグカップ、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)のカップ戦三冠を達成していた。

このシーズンは、リーグカップ決勝のマンチェスター・ユナイテッド戦、そしてUEFAカップのアラベス戦でゴールを決めており、この頃から大舞台での勝負強さを発揮していた。

2003-04シーズン途中からチームのキャプテンを務めると、一気に中心選手としての才能が開花。2004-05シーズンは、チャンピオンズリーグのグループステージで敗退の危機にあった中、最終節のオリンピアコス戦で試合終了間際に衝撃のミドルシュートを決めて突破を決めると、このシーズンは決勝にまでチームは勝ち上がり、“イスタンブールの奇跡”と呼ばれるミランとの激闘を制して優勝を達成。この決勝でも逆転につながるゴールを決めていた。

チームの精神的支柱でもあったジェラードが持つ勝負強さは、何度となく救うことになった。

◆誰もを魅了するミドルシュート
Getty Images

クラブキャリアではリバプールとロサンゼルス・ギャラクシーで191ゴールを記録、イングランド代表としても21ゴールを記録しているジェラード。そのジェラードの代名詞といえば、やはり“ミドルシュート”だろう。

右足から放たれる強烈な一撃は、打った瞬間に入る予感すらさせるもの。その軌道の美しさもさることながら、シュートスピードは驚くべきものがある。

スピードあるミドルシュートは“弾丸ミドル”という表現がピッタリであり、地を這うような軌道は圧巻そのものだった。

前述した通り勝負強さにも繋がるところだが、ジェラードのゴールはチームの窮地を救うものが多く、試合の終盤で劣勢な状況でも何か起こるのではという予感さえあった。

例えば2004-05シーズンのミドルスブラ戦では、ハーフウェイライン付近からのフィードを受けたジェラードがトラップ。コースが空いているのを見ると、中央やや右寄りの距離のあるポジションから右足一閃。ゴール左上に強烈なミドルシュートが突き刺さっていった。

ミドルシュートというよりはロングシュートに近いが、あのポジションから右足を振り抜くという判断も、ミドルシュートが得意なジェラードならではかもしれない。

その他、前述の2004-05シーズンのチャンピオンズリーグのオリンピアコス戦。あと1点が必要な状況で、ボックス手前でルーズボールに反応したジェラードが右足を振り抜くと、高速シュートが右隅に決まった。

このように最大の武器であったミドルシュートで多くのピンチを救ったことで、ファン・サポーターからも一層愛される存在となっていったジェラード。似たようなミドルシュートを打てる現役選手はほとんどおらず、唯一無二の存在だったとも言える。まさに、サッカー史に残るレジェンドと言って良いだろう。

弾丸ミドルでおなじみのスティーブン・ジェラードが、大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!

イングランドで、そしてリバプールでもチームメイトだったマイケル・オーウェンも同時に登場している。『サカつくRTW』でワンダーボーイのゴールを観たい方は是非一度チェックしよう。

関連ニュース
thumb

アシスト量産のアレクサンダー=アーノルドをアーセナルOBも絶賛「ベッカムのようだった」

アーセナルのレジェンドであるポール・マーソン氏が、リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドを称賛した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。 アレクサンダー=アーノルドは、20日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝2ndレグのアーセナル戦でスタメン出場。前半は前線まで攻め上がりFWジオゴ・ジョタのゴールをアシストすると、後半には正確無比なキックによって再びジョタのゴールをお膳立てし、チームの勝利に大きく貢献した。 今シーズンここまで公式戦24試合に出場して2ゴール15アシストを記録しているアレクサンダー=アーノルドに対しては、イギリス『スカイ・スポーツ』に出演していたマーソン氏も絶賛。クロス精度については、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるデイビッド・ベッカム氏に比肩すると語った。 「彼は本当に驚異的だね。皆のなかには『彼はディフェンスができないから』と言う者もいる。だが、彼のように前に出てくるプレースタイルであるのに、なぜ守備をしなければならないんだ?」 「彼がここまで残してきた数字、アシストについては、ただただ驚かされるばかりだ。彼のプレーで見られるボールのいくつか、パスの重要さ、選択のすべてが彼自身を構成している。決してパニックには陥らないんだ」 「(アーセナル戦の2点目のアシストは)デイビッド・ベッカムだったね。あの足元を見ただけで他に何も目にしていなければ、私はベッカムだと思っただろう」 2022.01.21 16:45 Fri
twitterfacebook
thumb

「錆び付いたような印象」失点関与のアーセナルDF冨安、現地採点ではスタメン最低評価に「ジョタに倒された」

アーセナルの日本代表DF冨安健洋に現地紙は厳しい評価を下している。 EFLカップ(カラバオカップ)準決勝2ndレグ、アーセナルvsリバプールが20日にエミレーツ・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが0-2で勝利。この結果、2戦合計0-2としたリバプールの決勝進出が決定した。 アーセナルDF冨安健洋はフル出場、リバプールFW南野拓実は63分から途中出場している。 イギリス『スカイ・スポーツ』の採点(10点満点)では、冨安にスターティングメンバーの中では最低の4点が与えられ、「ふくらはぎのケガから復帰したが、錆び付いたような印象を与えた。ジョタの先制点では、あまりにも簡単に倒れ、リバプールのFWに右サイドから中へ切り込まれるのを許してしまった。後半には、カーティス・ジョーンズへのファウルで警告を受けた」と評価された。 また、『イブニング・スタンダード』の採点(10点満点)でも、やはり4点。「復帰後、信じられないほど錆びついているように見えた。パスは乱れ、空中戦ではいつものアグレッシブさを欠き、先制シーンはジョタにあっさりと倒された」としている。 先制された場面以外にも何度かスリップする場面があった冨安。調子の悪さを憂慮するシーンもあったが、復帰初戦ということもあり、アーセナルのミケル・アルテタ監督は、「彼は信じられないほどよくやってくれた」と擁護している。 <span class="paragraph-title">【動画】冨安がジョタに抜かれそのまま失点してしまうシーン</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe src="https://www.facebook.com/plugins/video.php?height=314&href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2FESPNFC%2Fvideos%2F689417545409726%2F&show_text=false&width=560&t=0" width="560" height="314" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowfullscreen="true" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; picture-in-picture; web-share" allowFullScreen="true"></iframe> 2022.01.21 12:55 Fri
twitterfacebook
thumb

2Aの活躍でチームも決勝進出! アレクサンダー=アーノルド「とても良いパフォーマンスが発揮できた」

リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドがカップ戦決勝進出を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。 アレクサンダー=アーノルドは20日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝2ndレグのアーセナル戦に先発。前半にFWジオゴ・ジョタのゴールをお膳立てすると、後半にも絶妙なロングフィードでアシストを記録して、チームの勝利に大きく貢献した。 チームがEFLカップ決勝進出を決めたことに対して、試合後のインタビューに応じたアレクサンダー=アーノルドは喜びを露わに。勝利や自身の活躍を喜びつつ、トロフィーを掴みたいと意気込んだ。 「決勝に到達するのは明らかに良いことであり、僕らが期待していることでもあった。このカップ戦では、良いパフォーマンスができたと思う。若い選手もいたし、さまざまな選手が混在していた。それでも、アーセナルとの初戦を除くすべての試合で勝利できたんだ。今夜はとても良いパフォーマンスが発揮できたし、正直僕らに相応しいものだった」 「序盤を除き、相手に多くのチャンスを与えなかった。ジオゴの最初のゴールは、彼らしい素晴らしさだったね。2点目のゴールも素晴らしかった。彼はワールドクラスの選手であり、今チームでもっとも調子が良いと思う。もっとゴールを量産して欲しいし、決勝もそれで勝利できるようにしたい」 「今シーズンの自分の成績が良いのは理解している。これは僕が自分に課した基準であり、期待するところでもあるんだ。チームに貢献したいし、それができるポジションを見つけたい。今日も2本のアシストを決められた。そしてジオゴは、2本のシュートを見事に決めてくれたよ」 「(ファンがスタジアムにいる決勝は)とても良いね。僕たちが望んでいたことでもある。アンフィールドの誰もいないスタジアムで優勝したときと同じではないんだ。昨シーズンはトロフィーを掲げられず、しばらくトロフィーから遠ざかっていた。だから、決勝に進出するのは良いことで、それを達成するチャンスでもあるね。でも、まだ90分残っており、トップチームとの対戦が控えている」 2022.01.21 12:50 Fri
twitterfacebook
thumb

「冨安が抜かれた…」リバプールFWジョタの股抜き弾にファンも感嘆「敵ながらあっぱれ」

リバプールのポルトガル代表FWジオゴ・ジョタがそのクオリティをまざまざと見せつけた。 リバプールは20日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝2ndレグでアーセナルと対戦し2-1で勝利。2試合合計スコア2-0で決勝へ駒を進めた。アーセナルDF冨安健洋はフル出場、リバプールFW南野拓実は63分から途中出場している。 この試合で輝きを見せたのがジョタだ。19分、カウンターの形からDFトレント・アレクサンダー=アーノルドのラストパスを受けたジョタが左のハーフスペースで縦に仕掛けると、バランスを崩した冨安を完全に振り切ってペナルティアーク付近に切り込んで右足のシュートを放つ。これがDFにディフレクトする形でコースが変わってゴールネットを揺らした。 アーセナルのディフェンスラインが整う前に仕掛け、フィニッシュまで持ち込んで決めたジョタは、77分にも完璧な抜け出しから2点目。得点シーン以外にもアーセナルの右サイドを突破してチャンスを作る場面もあり、ひときわ輝いた。 ジョタの活躍には、日本のファンも感嘆。「冨安が抜かれた…」、「ジョタが良すぎた」、「冨安もジョタは止められなかった」、「敵ながらあっぱれの1発」と称賛の言葉を寄せた。 アフリカ・ネーションズカップのために引き続きFWモハメド・サラー(エジプト)とFWサディオ・マネ(セネガル)などが不在のなか、ジョタがチームの攻撃の要となっている。 <span class="paragraph-title">【動画】冨安の股を抜き、リバプールFWジョタのワールドクラスのゴール</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe src="https://www.facebook.com/plugins/video.php?height=314&href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2FESPNFC%2Fvideos%2F689417545409726%2F&show_text=false&width=560&t=0" width="560" height="314" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowfullscreen="true" allow="autoplay; clipboard-write; encrypted-media; picture-in-picture; web-share" allowFullScreen="true"></iframe> 2022.01.21 12:06 Fri
twitterfacebook
thumb

アーセナル破りカップ戦決勝進出のリバプール、クロップ監督も称賛 「今夜の選手たちのプレーは本当に特別」

リバプールのユルゲン・クロップ監督がカップ戦決勝進出のチームを称えた。クラブ公式サイトが伝えている。 リバプールは20日に行われたEFLカップ(カラバオカップ)準決勝2ndレグでアーセナルと対戦した。ホームでの1stレグは数的有利を生かせず、ゴールレスドローに終わったが、この日は19分にFWジオゴ・ジョタが卓越した個人技で先制点を記録。後半にもDFトレント・アレクサンダー=アーノルドのボールを受けたジョタが追加点を奪うと、その後は相手の反撃を許さず、2-0で勝利した。 この結果、リバプールは2戦合計2-0でEFLカップ決勝戦進出が決定。2月にウェンブリー・スタジアムでチェルシーと対戦する。試合後のインタビューに応じたクロップ監督は、数人の主力を欠きながらも好パフォーマンスを披露したチームを称賛。決勝進出を喜びつつ、気を引き締めている。 「今夜は傑出したパフォーマンスをたくさん見られた。我々が抱えている問題を考えると、チームを変更するオプションはほとんどなかったと思う。それでも今夜の選手たちのプレーは本当に特別だった」 「立ち上がりはアーセナルが主導権を握った。彼らは本当にアグレッシブだったね。我々は試合に適応する必要があったが、落ち着きを持ち、試合をコントロールし、本当に良いプレーをして、素晴らしいゴールを決められた。先制点は、ジオゴがゴールを決める前に少しやるべきことがあったとはいえ、チームで奪ったゴールと言える」 「2点目は、スタジアムの多くがフリーのジョタを見ていなかったと思うが、トレントは見ていた。最初の10分間の我々のプレーは好きではないが、その後にゲームへ参加し、とても柔軟で適切なプレーができるようになった。その点については満足している」 「決勝となれば、傑出した強豪と対戦する可能性がかなり高いが、今回もそうだね。ウェンブリーは特別な場所であり、誰もがそれを知っている。我々はこの大会で多くの努力をしてきて、本当に勝ち進みたいと思っていた。決勝で勝ちたいと思わないなら、参加する理由がない。とはいえ、それがどれだけ難しいかは理解している」 また、クロップ監督は2ゴールを決めて勝利に貢献したジョタに言及。傑出したパフォーマンスでチームを支えてくれていることを喜んだ。 「クオリティとメンタリティを備えている点が、彼を獲得した理由だった。彼はウルブスで走らなければならず、守備をする必要もあったが、それでも常に本当にエキサイティングなものを生み出していた」 「今、彼が我々のシャツをまとって、そうしたプレーを見せているのが本当に嬉しい。彼は2ゴールを決めた今夜に限らず、我々にとって非常に重要な存在であり、彼のスキルがチームにミックスされることは本当にエキサイティングだ。体調も良く、こうしたプレーが長く続くかもしれないね」 2022.01.21 10:38 Fri
twitterfacebook
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly