バイエルン戦に臨むインモービレ、相手FWレヴァンドフスキは「世界一のストライカー」
2021.02.23 13:57 Tue
ラツィオに所属するイタリア代表FWチーロ・インモービレが、バイエルン戦を前に『UEFA.com』のインタビューに答えた。
ラツィオは23日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16でバイエルンと対戦する。20年ぶりの決勝トーナメントで、いきなり前回王者を引き当ててしまった。
だが、自身初となるベスト8進出を目指すインモービレは恵まれた組み合わせであると前向きに捉えている。難しい試合になると予想しながらも、自分たちのプレースタイルを曲げずにプレーしていきたいと語った。
「この組み合わせを恵まれたものと考えるのは正しいことだよ。最高のクラブと対戦することで、満足感が得られ、モチベーションも上がる。もちろん、非常に難しい試合になるだろうけどね」
「自分たちのプレースタイルを変えないことを意識しながら、2試合ともベストを尽くすつもりだ。僕らは常に自分たちが知っている形でプレーしたいね」
「彼の決して満足しないところがとても好みだよ。彼はすでに並外れたな存在だが、毎年自分の限界を超え、向上しようとしている。完璧であり、現時点で世界最高のストライカーだ」
「ゴールデンブーツ賞のレースで彼を倒したのはクレイジーだった。彼やクリスティアーノ・ロナウドのような偉大な選手に挑戦することは、僕に大きな幸せをもたらしてくれるんだ」
ラツィオは23日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16でバイエルンと対戦する。20年ぶりの決勝トーナメントで、いきなり前回王者を引き当ててしまった。
だが、自身初となるベスト8進出を目指すインモービレは恵まれた組み合わせであると前向きに捉えている。難しい試合になると予想しながらも、自分たちのプレースタイルを曲げずにプレーしていきたいと語った。
「自分たちのプレースタイルを変えないことを意識しながら、2試合ともベストを尽くすつもりだ。僕らは常に自分たちが知っている形でプレーしたいね」
また、相手FWロベルト・レヴァンドフスキについても言及。昨年の国際サッカー連盟(FIFA)最優秀選手にも選ばれたストライカーを高く評価した。
「彼の決して満足しないところがとても好みだよ。彼はすでに並外れたな存在だが、毎年自分の限界を超え、向上しようとしている。完璧であり、現時点で世界最高のストライカーだ」
「ゴールデンブーツ賞のレースで彼を倒したのはクレイジーだった。彼やクリスティアーノ・ロナウドのような偉大な選手に挑戦することは、僕に大きな幸せをもたらしてくれるんだ」
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