元ユナイテッドMFヤヌザイ、キャリアの転機に恨み節「彼は選手を1億ポンドで購入したかった」

2021.02.18 16:18 Thu
Getty Images
レアル・ソシエダのベルギー代表MFアドナン・ヤヌザイが、古巣との対戦を前に過去を回想した。イギリス『BBC』が伝えた。
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ソシエダは18日にヨーロッパリーグ(EL)ラウンド32・1stレグでユナイテッドと対戦。ヤヌザイにとっては古巣との大事な一戦となる。2017年7月からソシエダでプレーするヤヌザイだが、アンデルレヒトのユースからマンチェスター・ユナイテッドのアカデミーに入団。2013年7月にファーストチームに昇格すると、ドルトムントやサンダーランドへのレンタル移籍を経て、ソシエダに加入した。
サー・アレックス・ファーガソン監督の下でもその能力が評価されていたヤヌザイは、デイビッド・モイーズ監督の下、2013-14シーズンにレギュラーとしてプレー。将来が明るいものと思われていた。

しかし、モイーズ監督が解任されると、ルイス・ファン・ハール氏が後任監督に就任。そこで運命が大きく変わってしまった。
ヤヌザイは当時を振り返り「ファン・ハールは経験豊富な選手を望んでいた。彼は選手を1億ポンド(約146億6000万円)で購入したかったんだ」と苦言。ファン・ハール監督からの信頼はなかったとした。

「僕に必要だったのは、僕を信じてくれる監督だけだった。モイーズが去った後、僕はあまりプレーしていなくて難しかった」

「1つの試合でプレーすると、次の試合はベンチに座り続け、次のゲームを戦うと、6試合もベンチに座った」

「プレーしたいと思っていた若い頃にベンチに座り続け、自分の素晴らしさをみんなに見せられないことは難しかった」

「3人の監督(ウォーレンン・ジョイス、サー・アレックス・ファーガソン、デイビッド・モイーズ)は、大好きなクラブでプレーするために手助けしてくれた。それから、別の人たちが来たんだ」

そのヤヌザイだが、後悔していることがあるとコメント。ファン・ハール監督が就任した際にチームを去るべきだったとした。

「僕が唯一後悔していることは、ファン・ハールが来た19歳の時に、クラブを離れてどこか別の場所に行ってサッカーを楽しむべきだったということだ」

「彼らは僕を手放したくなかった。僕をローンすることを望んでいた。でも、ローンで何処かに行く事は難しかった」

その後、ジョゼ・モウリーニョ監督が就任したユナイテッドだが、ヤヌザイはソシエダへと活躍の場を求め、現在は主力としてプレーしている。

ユナイテッドとの対戦ではかつての仲間とも再会できる場であり、フランス代表MFポール・ポグバが最も仲が良かったとコメント。しかし、ピッチに立てば友達ではないとした。

「彼は今まで会った中で最も親切な1人だった。彼はいつもハッピーで、人々を幸せにし、いつも笑顔だ。クラブの周りに彼のような人がいる事は重要だ」

「大好きなチーム、すべてのクラスでプレーしたチームに戻る事は素晴らしい。そこにはたくさんの友人がいるけど、一度ピッチに立てば友人ではない」

1stレグはスペインがイングランドからの渡航制限を敷いているためにイタリアで開催されることに。2ndレグではマンチェスターを訪ねる予定となっているが、素晴らしいことになると語った。

「素晴らしいことになる。街の人々も素晴らしいし、僕はイギリスに戻るのが大好きだ」

「自分がキャリアを始めたところに戻るのは素晴らしい気分だよ」

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「セットプレーが課題だった」打ち合いに敗れたユナイテッド、アモリム監督は負傷交代のデ・リフトについて「これから確認する」

マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が4日にアウェイで行われ、3-4で敗戦したプレミアリーグ第35節のブレントフォード戦を振り返った。 4日後にヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグのアスレティック・ビルバオ戦を控えるユナイテッドは、開始早々の3分にショーの不用意なヘディングでのバックパスがあわやオウンゴールとなりそうなバタバタした入りを見せたが、14分にマウントがゴールネットを揺らし、先制に成功する。 幸先よく先制に成功したユナイテッドだが、徐々にブレントフォードの強度の高いプレーに押され始めると、27分にショーのオウンゴールで試合は振り出しに。さらに33分にはノアゴーアの右クロスからシャーデにヘディングシュートを決められ、1-2で前半を終える。 迎えた後半、積極的な選手交代で流れを引き戻したいユナイテッドだったが、ブレントフォードのしたたかな波状攻撃で一気に守備が瓦解する。70分、左サイドから右サイドに振られてゴール前に折り返されたボールをシャーデに頭で合わせられて3失点目。さらに、74分には右サイドのスペースに抜け出したカヨデの折り返しをウィサにワンタッチで押し込まれた。 その後、82分にガルナチョのミドルシュートで1点を返したユナイテッドは、試合終了間際の95分にもディアロがゴールネットを揺らしたが、反撃も及ばず。3-4で敗戦した。 試合後にインタビューを受けたアモリム監督は「我々の今を反映したような試合だった」と振り返った。 「スタートは良かったし、ゲームもコントロールできていたけれど、スローインとセットプレーが課題だった。我々に高さのある選手がいなかったから、それは仕方のないことだが、このような試合に臨む際には対処しなければならなかった。しかし、それは現時点での状況だ」 「我々は1-3とリードされ、そこから流れを失ってしまった。それは前半に一瞬コントロールを失い、立て続けに2失点を喫した時とよく似ていた。私たちは反撃し、あと一歩のところまで追い詰めたが、結局負けてしまった」 また、35分に負傷交代したマタイス・デ・リフトの状態について聞かれると「まだ分からないので、これから確認する」とコメントした。 「次の試合だけでなく、来年のメンバーについても心配しているだけに、軽い怪我であることを祈っている」 2025.05.05 09:00 Mon

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