トゥヘル監督、チルウェルとM・アロンソの選択の苦悩を語る

チェルシーのトーマス・トゥヘル監督が、左サイドバックに関する苦悩を明かしている。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えた。

先月末にトゥヘル監督が就任し、新たな船出を迎えたチェルシー。現状、公式戦では5戦無敗4連勝中で、失点はわずかに「1」という好成績を収めている。

選手たちにとっても心機一転でポジション争いに気合いが入る時期だが、監督にとっても苦悩はある。
現在、特に頭を悩ませているのが左サイドバックの起用法だ。今季はこれまでシーズン前に獲得したDFベン・チルウェルが絶対的主力として試合に出ていたが、ドイツ人指揮官の就任以降5試合のうち3試合は、前監督の時代に不遇をかこっていたDFマルコス・アロンソが先発している。

トゥヘル監督は、チェルシーではこれまでのところ3バックを採用する場合が多く、その分マルコス・アロンソにチャンスが巡ってきていると言うのが現状だ。これに対し、チルウェルが不満を募らせているのではという声もあるが、トゥヘル監督はきっぱりと否定。現段階ではマルコス・アロンソが多少有利としながらも、イングランド代表DFの実力も少しも疑っていないと強調した。

「もしそうなら、私だって把握しているはずだ。彼にはとても厳しい決断をしてしまっているからね」

「3バックで試合に臨む時はマルコスを起用している。アントニオ・コンテ監督の下でやっていた分、彼の方が適しているからね。それに空中戦でもオプションになる」

「マルコスは難しい時期から立ち直り、良い試合をしているよ。決定的なゴールも決めた。彼とはトッテナム戦の前に『私を信頼しなさい。ポテンシャルも才能もあることはわかっている』と話した」

「チルウェルはこの状況について色々考えることがあるだろうが、願わくば考えすぎないでほしい。彼自身、自分の実力を証明できる力があるし、我々も彼をプッシュし続け、彼に報いることのできる方法を見つける」

「シェフィールド・ユナイテッド戦で見せた素晴らしいパフォーマンスは彼にとってもチームにとっても重要なことだった。だが、時として少し時間がかかることもあるし、チェルシーのように23人の選手で構成されているクラブでは難しい決断を迫られることもある」

「この選手たちの信頼を失わないようにすることが私の仕事だ。彼がこのままいけばファンタスティックな選手であることは間違いないし、我々もピッチ上で彼の可能性を見つけ出すだろう」

「同時に、我々は誰に対しても公平であり、クラブが費やした金額で判断することはない。これが再スタートなんだという感覚を皆に与えたかった」

「現状でマルコスに多少のアドバンテージがあるかどうかと言えばそうだが、チリ―の成長がこのままで終わるはずないのも確かだ」