不協和音のバレンシア、会長が選手たちと会談 団結と責任感を求む
2020.10.30 16:10 Fri
ピッチ内外で問題山積みのバレンシアでは、会長を務めるアニル・マーシー氏が状況改善のため、選手たちと会談の場を持ったようだ。スペイン『アス』が伝えている。
バレンシアは2018-19シーズンにコパ・デル・レイ優勝を果たし、11シーズンぶりのタイトルをチームにもたらしたマルセリーノ・ガルシア監督を2019年9月に解任。理由はオーナーであるピーター・リム氏との不和だったとされている。それ以降、低迷から抜け出せず、ピッチ外でも混迷の時期が続く状態だ。
今夏、新型コロナウイルスの影響で財政がひっ迫しているとして、MFダニエル・パレホ、MFフランシス・コクラン、FWロドリゴ・モレノら主力を大量に放出。一方で、新戦力の獲得はなく、ハビ・グラシア監督は約束違反だとして辞任を表明した。
クラブは高額な違約金の支払いを求めることで何とかグラシア監督を留任させたが、今度は移籍を求めたMFジェフリー・コンドグビアが自身の『インスタグラム』内でマーシー会長を痛烈に批判。次から次へと問題が生じる状況でチームがまとまるはずもなく、今シーズンのラ・リーガでは7試合を終え2勝1分け4敗の14位に低迷している。
『アス』によると、事態を重く見たマーシー会長は、29日の練習を前に、チームのまとめ役であるDFホセ・ガヤ、GKジャウメ・ドメネク、DFガブリエウ・パウリスタ、MFカルロス・ソレール、そしてコンドグビアの5人と会談の場を設けたようだ。
この会談後に注目されているのが、2週間前に会長を猛批判したコンドグビアの反応だ。コンドグビアは現在、負傷を理由に練習に参加しておらず、チームの中には彼の負傷を疑う声もある。クラブはマーシー会長との会談をきっかけとしてチームへの復帰を望んでいるが、現時点で動きはなく、11月1日に予定するラ・リーガ第8節のヘタフェ戦欠場が確実視されている。
バレンシアは2018-19シーズンにコパ・デル・レイ優勝を果たし、11シーズンぶりのタイトルをチームにもたらしたマルセリーノ・ガルシア監督を2019年9月に解任。理由はオーナーであるピーター・リム氏との不和だったとされている。それ以降、低迷から抜け出せず、ピッチ外でも混迷の時期が続く状態だ。
今夏、新型コロナウイルスの影響で財政がひっ迫しているとして、MFダニエル・パレホ、MFフランシス・コクラン、FWロドリゴ・モレノら主力を大量に放出。一方で、新戦力の獲得はなく、ハビ・グラシア監督は約束違反だとして辞任を表明した。
『アス』によると、事態を重く見たマーシー会長は、29日の練習を前に、チームのまとめ役であるDFホセ・ガヤ、GKジャウメ・ドメネク、DFガブリエウ・パウリスタ、MFカルロス・ソレール、そしてコンドグビアの5人と会談の場を設けたようだ。
マーシー会長は現在、リーグ3連敗中のチームに対して、団結と責任感を持って立ち直ってほしいというメッセージを送ったという。また、コーチングスタッフや選手との関係改善も目的のようだ。選手たち以外に、マーシー会長は先週、グラシア監督とも昼食をともにし、そこでも激励のメッセージを送っている。
この会談後に注目されているのが、2週間前に会長を猛批判したコンドグビアの反応だ。コンドグビアは現在、負傷を理由に練習に参加しておらず、チームの中には彼の負傷を疑う声もある。クラブはマーシー会長との会談をきっかけとしてチームへの復帰を望んでいるが、現時点で動きはなく、11月1日に予定するラ・リーガ第8節のヘタフェ戦欠場が確実視されている。
ハビ・グラシアの関連記事
バレンシアの関連記事
ラ・リーガの関連記事
記事をさがす
|
|
ハビ・グラシアの人気記事ランキング
1
主力続々退団のリーズ、イタリアの有望株・ニョントの流出は阻止へ… 約27億円での売却も拒否
次々と選手を放出しているリーズ・ユナイテッドだが、イタリア代表FWウィルフレッド・ニョント(19)は引き留めたいと考えているようだ。イギリス『The Athletic』が伝えている。 インテルの下部組織で育ち、昨夏にスイスのチューリヒからリーズへと完全移籍したニョント。5年契約のうちの1年目となった昨シーズンは公式戦28試合に出場し、プレミアリーグで貴重な経験を積んだ。 しかし、シーズン中にジェシー・マーシュ監督からハビ・グラシア監督、グラシア監督からサム・アラダイス監督へと指揮官を交代したリーズはプレミアリーグ19位でチャンピオンシップ(イングランド2部)に降格。すでにスペイン代表FWロドリゴ・モレノがカタールのアル・ラーヤンへと完全移籍し、元ドイツ代表DFロビン・コッホやアメリカ代表MFブレンデン・アーロンソン、デンマーク代表DFラスムス・クリステンセン、スペイン人MFマルク・ロカらもレンタルで移籍。多くの主力がクラブを離れている。 そんな中、リーズはニョントをとにかく手放したくないと考えている模様だ。エバートンから移籍金1500万ポンド(約27億2000万円)で売却を打診されたものの、リーズはこれを拒否。移籍したロドリゴには契約解除条項が存在したため、退団を防ぐことができなかったようだが、そういう条項がないニョントは残留させることも可能だと考えているようだ。 その一方、イギリス『90min』はユーロ2024出場を目指すニョントがイタリア代表に呼ばれ続けるためにリーズ退団を強行する可能性もあると指摘。果たして、リーズはイタリアの有望株と共にプレミアリーグ復帰を目指すことができるのだろうか。 2023.07.18 13:26 Tue2
低迷バレンシアがグラシア監督を解任、暫定監督は通算6度目のボロ氏に
バレンシアは3日、ハビ・グラシア監督(51)の解任を発表した。 なお、暫定指揮官にはチームオフィシャル(試合統括者)である“ボロ”ことサルバドール・ゴンサレス氏(57)が就任する。 ハビ・グラシア監督は、現役時代はアスレティック・ビルバオの下部組織で育ち、ジェイダやレアル・バジャドリー、レアル・ソシエダ、ビジャレアル、コルドバでプレーした。 引退とは指導者の道を歩み、カディスやアルメリア、オサスナなどのスペインクラブやギリシャでも指揮。近年はルビン・カザン、ワトフォードを指揮し、2020年7月に久々にスペインへと復帰していた。 今シーズンは開幕からなかなか調子が上がらず、中位をさまようことに。後半戦に入ってもチームは立ち直らず、ここ6試合はリーグ戦未勝利が続いていた。 2日には第34節でバルセロナと対戦し、2-3で逆転負け。降格圏の18位ウエスカとの勝ち点差が「6」となり、残り4試合でしっかり残留するために監督交代に踏み切った。 ボロ氏は、バレンシアの下部組織出身で、テネリフェやデポルティボ・ラ・コルーニャでプレー。引退後はバレンシア一筋でキャリアを続けており、なんと今回が6度目の暫定監督となる。 過去には、ロナルド・クーマン監督、マウリシオ・ペジェグリーノ監督、パコ・アジェスタラン監督、チェーザレ・プランデッリ監督、アルベルト・セラーデス監督の後任に暫定で就いていたことがある。 2021.05.03 19:30 Monバレンシアの人気記事ランキング
1
バレンシアが生え抜き左SBヘスス・バスケスと契約延長…今季の公式戦出場は最多23試合
バレンシアは21日、スペイン人DFヘスス・バスケス(21)との契約を2026年6月30日まで延長したと発表した。 ヘスス・バスケスは5歳でバレンシアの門を叩いた生え抜きの左サイドバック。2020-21シーズンのシニアデビューから少しずつ出番を増やしていき、今季は最多の公式戦23試合に出場すると、今年1月15日に行われたラ・リーガ第20節のカディス戦でトップチーム初ゴールをマークした。 バレンシアの左サイドバックには主将のスペイン代表DFホセ・ルイス・ガヤがいるが、スペイン『マルカ』によると、腹直筋の線維性断裂で手術。ヘスス・バスケスにもチャンスが巡ってくることが見込まれるという。 2024.06.21 21:25 Fri2
宙に浮くラファ・ミルの去就…東京五輪スペイン代表の肉体派ストライカー
スペイン人FWラファ・ミル(27)の去就が宙に浮いている。スペイン『Relevo』が伝えている。 U-24スペイン代表として東京五輪出場のラファ・ミル。当時ウォルバーハンプトンからウエスカへレンタル移籍していた191cmの肉体派ストライカーは、あれから3年、クラブキャリアが徐々に停滞し、A代表には縁がない。 五輪直後の21-22シーズンにセビージャへ完全移籍。1年目はラ・リーガ10得点も序列が低く、先発起用が増えた2年目の昨季は公式戦36試合8得点、3年目の今季は1月移籍を拒否して構想外となり、終盤戦の出番はゼロだった。 現在プロデビュー時の古巣・バレンシアへの移籍話が進行中。セビージャはラファ・ミル側と「どう転んでも来季は給与を支払いません」という内容の協定を結んだという。 一方、ピーター・リム体制のバレンシアは、買い取りオプション付きのレンタル獲得を希望。ラファ・ミルの年俸はクラブの給与体系を上回っており、三者揃って交渉成立を願っていても、すぐに決着するものではないようだ。 この点で今週一週間は大事なクラブ間協議が行われるとのこと。バレンシアはラファ・ミルの代替案もあり、セビージャと合意できないとみれば、ターゲットを変更するものとされる。 2024.06.24 20:00 Mon3
【平成史に残るレジェンドチーム50選】vol.27“ベニテスの堅守速攻”2冠達成/バレンシア[2003-04]
1989年1月8日に日本で始まった「平成」。日本では31年にわたって使用されてきたが、2019年4月30日をもってその時代が終わりを告げる。 日本サッカーにおいても激動の時代であった「平成」だが、目をヨーロッパに向け、同じ時代で印象に残ったレジェンドチームを超ワールドサッカー編集部が選出。記憶や記録に残る50チームを紹介していく。 <div style="position: relative;margin: 2em 0;padding: 25px 10px 7px;border: solid 2px #FFC107;"><span style="position: absolute;display: inline-block;top: -2px;left: -2px;padding: 0 9px;height: 25px;line-height: 25px;vertical-align: middle;font-size: 17px;background: #FFC107;color: #ffffff;font-weight: bold;">vol.27</span><p style="margin: 0; padding: 0;font-weight:800">2003-2004シーズン/バレンシア 〜ベニテスの堅守速攻〜</p></div> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2021/2003-04valencia.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brians,LTD.<hr></div><div style="padding: 0.5em 1em;margin: 2em 0;border: double 5px #4ec4d3;"><p style="margin: 0; padding: 0;">監督:ラファエル・ベニテス(43) 獲得タイトル:リーガエスパニョーラ、UEFAカップ 攻撃力8:★★★★★★★★☆☆ 守備力9:★★★★★★★★★☆ タレント7:★★★★★★★☆☆☆ 連係9:★★★★★★★★★☆ 選手層7:★★★★★★★☆☆☆ </p></div> <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">2冠達成</div> 当時のバレンシアの監督は、就任3年目のラファエル・ベニテスだった。2001-02シーズンにバレンシアに招へいされたベニテスは、1年目にして約30年ぶりとなるリーガエスパニョーラ制覇を達成。メンディエタやキリ・ゴンサレスを擁して2000年から2シーズン連続でCLファイナリストとなったエクトル・クーペルがつくった堅守速攻のチームをベースとしたベニテスは、サポーターが待ち望んでいたタイトルを獲得した。 2003-04シーズンは、リーガエスパニョーラで第2節から第7節まで6連勝するなど好スタートを切った。中盤戦以降は、バルセロナ、レアル・マドリー、デポルティボと熾烈な優勝争いを繰り広げたが、第27節でデポルティボを3-0で下したのをキッカケに、そこから6連勝と勢いに乗る。そして、最終的には2位バルセロナに勝ち点5差をつけて、71得点27失点という素晴らしい成績で、2年ぶり6度目の優勝を達成した。なお、リーガでは、2013-14シーズンにアトレティコ・マドリーが優勝するまで、このシーズンのバレンシアが、レアル・マドリードとバルセロナ以外で最後に優勝したチームであった。 また、UEFAカップでは、決勝トーナメントでボルドーやビジャレアルを撃破し、決勝に進出。マルセイユとの決勝では、ビセンテとミスタのゴールによって2-0で勝利し、見事に戴冠を果たした。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ソリッドな守備+a</div> 前述したように、チームのベースはクーペル時代からの堅守速攻。ただ、ベニテスは、ワントップのクラウディオ・ロペスやカリューをスペースに走らせていたクーペル時代よりも、ストライカーも含めてショートパスを繋ぐスタイルを意識していた。 守護神は安定感抜群のカニサレスが務め、アジャラがまとめる最終ラインは大きく崩れることはなかった。中盤の底には、バレンシアお馴染みの“バラハ&アルベルダ”。2人のコンビネーションは抜群だった。右サイドには、メンディエタほどの輝きはなかったものの、攻守に堅実なルフェテを配置。左サイドのビセンテは、キレ味鋭いドリブルが持ち味だった。 システムは4-2-3-1と4-4-2を併用。4-2-3-1の場合は、ワンタッチプレーでアクセントを付けるアイマールがトップ下を務め、2トップの場合は縦への推進力があるアングーロがミスタとコンビを組むパターンが多かった。 2000年代前半のバレンシアの問題点だったのが、エース不在による得点力不足。しかし、このシーズンはミスタが19ゴールを挙げる活躍を披露。ビセンテも2桁ゴールを記録し、強固な守備組織を有するチームのなかで、得点力が大幅にアップしたのが2冠達成の最大の要因となった。 <div style="padding: 0.25em 0.5em;font-weight:800;font-size:1.2em;color: #494949;background: #dbeeff;border-left: solid 5px #7db4e6;">ピックアップ・プレイヤー</div> <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">DFロベルト・アジャラ (30)</span> アルゼンチン代表として115試合に出場した名センターバック。加入した2000年以降、バレンシアの最終ラインの中心となり、2度のリーガ優勝やCL決勝進出に多大な貢献を果たした。177cmとセンターバックとしては小柄ながらも、驚異的なジャンプ力を誇り、空中戦に無類の強さを誇った。UEFAカップの決勝では、当時マルセイユに所属していたドログバを、まるで子ども扱い。売り出し中のストライカーを完璧に抑えきり、優勝の立役者となった。 2019.04.16 22:00 Tue4
バレンシア、セラーデス監督を解任 サンチェスSDもクラブを去る
バレンシアは29日、アルベルト・セラーデス監督(44)の解任を発表した。後任として、過去5度にわたり、バレンシアの指揮歴を持つボロ氏(56)が暫定的な監督を務める。 今季からバレンシアの指揮を執ったセラーデス氏は2月初旬の段階で今季のラ・リーガ最高位となる5位に位置する時期もあったが、過去10試合でわずか2勝と落ち込み、現在8位。コパ・デル・レイも準々決勝で姿を消しており、チャンピオンズリーグ(CL)でも決勝トーナメント1回戦で敗退している。 新型コロナウイルスによる延期期間で立て直したいところだったが、ラ・リーガ再開後5試合だけでみても1勝にとどまり、直近の2試合も無得点での敗戦が続いている状況。ヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位ヘタフェを6ポイント差で追い、6位ビジャレアルとも勝ち点5差の開きがある。 なお、今年1月からスポーツディレクター(SD)を務めるセサル・サンチェス氏(48)の辞任もあわせて明らかにされている。 2020.06.30 08:40 Tue5
