「すでに分析済み」2014年にザンビア代表監督として日本代表と対戦、コートジボワール代表監督が意気込み

2020.10.12 21:35 Mon
©超ワールドサッカー
12日、翌13日に親善試合で日本代表と対戦するコートジボワール代表パトリス・ビューメル監督が試合に向けた記者会見に出席した。

コートジボワール代表は8日にベルギー代表との国際親善試合を戦い、1-1のドロー。先制を許すなか、終盤にフランク・ケシエ(ミラン)がPKを沈め、引き分けに終わった。

今回の代表チームには、FWニコラ・ぺぺ(アーセナル)やFWウィルフリード・ザハ(クリスタル・パレス)などヨーロッパのクラブでプレーする選手が招集されている。
日本戦を翌日に控え記者会見に臨んだビューメル監督は、日本と試合ができることを喜んだ。

◆パトリス・ビューメル監督(コートジボワール代表)
「今回試合が出来ることを非常に嬉しく思っている。数日前に世界No.1と言われるベルギーと対戦でき、今度は日本と対戦できる。今アジアNo.1の国であり、良い機会になると思う」

ベルギー戦ではケガ人が出たという情報もあったが、その点については「何人かケガ人が出た。それほど重傷ではない選手もいるが、プレーが難しい選手はクラブに返そうと思っている」とコメント。「合宿が始まって1週間経っていないが、最初25人で合宿を始めて、治療のためにクラブに戻る選手がいる。最大限の選手に最大限のプレー機会を与えたいと思う」とコメントし、数名の選手を欠いていることを認めた。

日本戦で確認したいことについては、「我々は日本のプレーについて分析済みだ。日本は、年を追うごとに成長しているチームだと思う。かつてやったザンビア戦(ブラジルW杯前の2014年6月に監督として対戦)を見たが、日本チームは良い状態にある。我々はボールがないところでの動きを求めていきたい」とコメント。チームの戦い方については、「ベルギー戦を行ったので、ベルギー戦からの継続性、ボールのないところでのプレー、チームに対してどういったプレーができるかを選手に求めているし、そこを見ていきたい」と語り、チーム全体の動き、特にオフ・ザ・ボールの動きを注意したいと語った。

日本代表のカメルーン戦についても分析しているビューメル監督。今の日本代表については「日本のチームは非常に常連というか、キャリアの長い選手と新しい選手がミックスされた良いチームだと思う。監督も非常にリスペクトしていて、日本チームは常に前に向かう姿勢があるチームであり、チームのために一生懸命プレーしているチームだ」と評価。「日本という国もリスペクトしている。明日の試合というのは、非常に良い試合になると思っている」と日本戦への期待を口にした。

また、日本はハイプレスをかけて戦うことになりそうだが「日本が高い位置からプレスをかけることについては驚きはない。カメルーン戦は見たが、日本は最初から最後まで衰えることなく前からプレスをかけるチーム。そのことについて、私はミーティングで選手にすでに伝えてある。明日の試合は非常に興味深い試合になると思う」と語り、日本の戦い方への対応策をすでに用意しているようだった。

今回のコートジボワール代表には、19歳のDFシナリー・ディオマンデ(リヨン)など若い選手も招集されている。これまでアンゴラやザンビア、モロッコなども指揮してきたビューメル監督は、アフリカ勢の今後の活躍に太鼓判を押した、

「8カ月前の3月にアビジャンに行ったが、合宿ができない中で、多くの選手をチェックした。ディオマンデは今年の1月にアビジャンからリヨンという素晴らしいクラブに移籍し、すぐにポジションを掴むほど才能のある選手だ」

「彼は一例であり、アフリカには色々なタレントがいる。アフリカ中を回ってそのことを確認している。彼のような選手はたくさんいるので、サッカーをするだけでなく、生活の部分もサポートしていくことが重要だと思う。アフリカのチームがいつかワールドカップで優勝できると信じている」

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