【日本代表プレビュー】スタメン総入れ替えで、攻撃面の課題をクリアし結果を残せるか《キリンチャレンジカップ2019》

2019.03.26 12:45 Tue
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日本代表は26日(火)、キリンチャレンジカップ2019でボリビア代表と対戦する。

22日(金)に行われたコロンビア代表戦では、前半は押し込む展開が続き決定機を作ったものの、フィニッシュの精度を欠いてノーゴールに。後半にPKから失点し、0-1で敗戦。森保一監督が就任して以降、初の無得点ゲームとなった。
6月のコパ・アメリカに向けて、最後の調整試合となるボリビア戦。どのような戦いで臨むにせよ、結果が欲しいところだ。

◆新チームで臨むボリビア代表
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ボリビア代表は、エドゥアルド・ビジェカス監督が2019年に入って就任。新たなチーム作りをスタートさせているチームだ。

韓国代表との試合(22日)では、強固な守備を築き、攻撃は前線の選手の能力に任せる形でプレー。終盤までゴールレスで粘っていたが、最後に失点し1-0で敗れていた。
元々、強固な守備がベースとなっていたボリビアは、そのスタイルを維持しているものの、ビジェカス監督は若い選手を中心に新たなチーム作りに着手。守備で終わらず、攻撃面でもしっかりとボールを握ったサッカーを構築して行きたいと前日会見で明かした。

コパ・アメリカにも出場するボリビアは、南米という強豪国が集まる狭い枠の中で、常にワールドカップ出場を目指す国。その中で、守備的に戦うことが自然と身についているのだろう。一方で、現在のチームは平均年齢が24歳と若く、チャレンジができる世代。コロンビアほどの強力さはないだろうが、日本にとってはボリビア攻略は、アジア攻略にも近くヒントになるはずだ。

◆堅い守備、警戒したいカウンター
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前述の通り、ボリビアの守備は強固だ。チームとしての全体の守備という点では力がないものの、センターバックとゴールキーパーはかなり手堅く、実際に、韓国は終始押し込んでいたものの、ゴールは終盤の1つに終わっており、攻撃面が課題の日本としては、簡単には攻略できない相手だろう。

ベースにある守備を崩すためには、しっかりとボールを握って、相手に隙を作らせること。シンプルな攻撃も時には必要だが、しっかりと連動した動きから、崩してゴールを奪いたいところだ。

一方で、攻撃面も南米特有のスピードがある。韓国戦でも鋭いカウンターアタックを見せており、堅い守備で我慢しながら一発を狙う可能性は高い。日本としては、決定機をしっかりと生かし、守備面でもしっかりとスピードに対応する必要があるだろう。

◆生き残りへのラストアピール
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日本としては、この試合がコパ・アメリカ前のラストゲーム。9月のカタール・ワールドカップ予選に向けてもチーム作りをする時間はなく、森保監督の下でのアピールが最後になる選手も出てくるだろう。

コロンビアとの比較で言えば、攻撃面での迫力がないため、守備陣としてはしっかりとゼロで抑えること。一方の攻撃陣は、堅い守備を誇るボリビアからどのようにしてゴールを奪うか。ゴールを量産できれば、アピール材料としては大きなものとなる。

「代表に招集できていない選手もいる」と森保監督は常々語るように、クラブでのパフォーマンス次第で日本代表へ近づける現状なだけに、今回招集された選手はしっかりとアピールしておきたいところ。そのためにも、目に見えた結果、そして内容を求めたい。

ボリビアの守備はゴール前こそ堅く閉ざされているが、選手間やライン間でボールを受けることができれば、大きなチャンスを作ることができる。その辺りをしっかりと突くことができるのかに注目だ。

★予想フォーメーション[4-2-3-1]
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◆日本代表
GK:中村航輔
DF:西大伍三浦弦太畠中槙之輔安西幸輝
MF:橋本拳人小林祐希
MF:乾貴士香川真司宇佐美貴史
FW:鎌田大地
「ボリビア戦では全選手変えたい」と森保監督が前日会見で語ったように、コロンビア戦からのスターティングメンバーを全て変更すると予想する。

GKはロシア・ワールドカップ以来の招集となった中村航輔(柏レイソル)と予想する。シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)も今回は起用されていないが、中村は森保体制で初招集。ここでパフォーマンスを見たいところだろう。

最終ラインは全てJリーガーになると予想。右から西大伍(ヴィッセル神戸)、三浦弦太(ガンバ大阪)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)、安西幸輝(鹿島アントラーズ)になるだろう。西は久々の代表復帰であり、今年からホームとしているノエビアスタジアム神戸での一戦。ゲームを読む力を攻守に発揮してもらいたい。初出場が見込まれる畠中も、横浜FMで見せている読みの良さと、正確なパスでビルドアップに貢献できるかが注目。安西は、いかにして攻撃に絡むかが注目ポイントだろう。

ボランチは、コロンビア戦の最後に出場した小林祐希(ヘーレンフェーン/オランダ)と初招集の橋本拳人(FC東京)と予想する。小林は久々の代表復帰ながら、試合を読める能力をコロンビア戦でも垣間見せた。橋本いう守備的な選手を相棒とするならば、いかに攻撃面で絡むかが見せ場。2列目にも経験者が並ぶと想定されるだけに、いかに前の4人を生かすかに注目だ。橋本は持ち前の守備力、そして攻守の切り替えで持ち味を発揮できるかに注目だ。

2列目は、右から乾貴士(アラベス/スペイン)、香川真司(ベシクタシュ/トルコ)、宇佐美貴史(デュッセルドルフ/ドイツ)が並ぶだろう。経験値も能力もある3選手が、しっかりと攻撃を組み立て、堅守のボリビアからゴールを奪うのか。「これが最後になるかもしれない」と乾も危機感を募らせるように、パフォーマンス次第ではメンバー落選の可能性もある状況。競争を勝ち抜くためにも、結果を残したい。

そして1トップは鎌田大地(シント=トロイデン/ベルギー)と予想する。コロンビア戦で代表デビューを果たした鎌田は、裏に抜ける力もあり、自分でも崩せる能力を持つ。今の日本代表のプレーにどこまでマッチできるか。「感覚は掴めてきた」と手応えを語っていただけに、ベルギーで見せる得点力も見たいところだ。

◆現在地の把握と底上げ
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コロンビア戦では、フィニッシュの精度を欠いたために敗戦という結果に終わった日本。課題は明白であり、ゴールを決めるという絵をどう描くかが重要となる。

コロンビア戦で先発した中島翔哉(アル・ドゥハイル/カタール)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、堂安律(フローニンヘン/オランダ)の新たな攻撃ユニットは積極性が売りであり、カウンターで力を発揮できる選手たち。一方で、ボリビア戦で先発が予想される乾、香川、宇佐美の3人は、コンビネーションで遅攻でも崩せる3人だ。経験者として、いかに違いを結果で見せるのかは注目だ。

また、代表デビューを果たすであろう選手たちにも期待したい。チームの底上げというテーマであれば、新たな戦力発掘が重要となる。既存の選手たちの間に割って入ることは簡単ではないが、将来性を含めた可能性を見せることに期待だ。

平成最後の日本代表戦となる一戦。ボリビア代表戦は、26日(火)の19時30分にキックオフを迎える。
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U-23日本代表は25日、AFC U-23アジアカップ準々決勝でU-23カタール代表と対戦し、前半を1-1のスコアで終えた。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権を懸けたアジア最終予選となる今大会。上位3チームがストレートイン、4位チームがアフリカ予選4位のU-23ギニア代表との大陸間プレーオフに臨む。 グループステージ最終節でU-23韓国代表に0-1と競り負けてグループB2位通過となった日本は、この準々決勝でグループA首位通過で開催国のカタールと対峙した。 大岩剛監督は引き続き[4-3-3]の布陣を採用した中、韓国戦から高井幸大を除く先発10人を変更。GKに小久保玲央ブライアン、4バックは右から関根大輝、高井幸大、木村誠二、大畑歩夢。中盤は藤田譲瑠チマをアンカーに配し、インサイドハーフに山本理仁、松木玖生。3トップは右から山田楓喜、細谷真大、佐藤恵允が並んだ。 試合は開始早々に日本が動かす。開始2分、自陣右サイドで関根が縦に蹴り込んだロングフィードは相手に渡るが、バックパスを狙っていた山田楓がボックス手前右でカット。そのまま内側に切り込んで得意の左足を振り抜くと、ほぼ回転のない鋭いシュートがゴール右に突き刺さった。 今大会好調のレフティーの鮮烈な一撃によって電光石火の先制点を挙げた日本。以降はカタールの反応を窺いつつ、前から圧力をかけて主導権掌握を目指す。10分にはボックス付近で藤田が果敢にドリブルで仕掛け、ボックス右のライン際から浮き球クロス。これをゴール前の細谷が頭で合わすが、DFの寄せもあって枠を捉え切れない。 立ち上がりの攻防でペースを掴んだ日本は、早い時間帯の追加点を奪うべく松木のミドルシュートや山田楓の直接FKで相手ゴールを脅かしていく。だが、前半半ばには一瞬の隙を突かれて同点に追いつかれる。 24分、左から中央を経由したボールが意図せずに流れると、アル・ヤジディが早いタイミングで正確なクロスを供給。これをボックス中央でDF関根を振り切ったアル・ラウィに打点の高いヘディングで合わされると、GK小久保が一歩も動けずにゴール右上隅に突き刺さった。 ここまで良い戦いを見せながらも一発の怖さを改めて実感させられた日本。この失点によって相手に流れを持っていかれる形となったが、時間の経過と共に押し返していく。37分には左サイドでのスローインからボックス左で収めた松木がゴールライン際から鋭いクロス。これにファーの細谷が反応したが、懸命に伸ばした右足のワンタッチシュートは枠の右に外れる。 だが、この直後の38分には松木が背後に入れた縦パスに反応した細谷がボックスギリギリの位置でGKユセフと交錯。ユセフは先にヘディングでボールをクリアしたが、その際に右足裏で細谷の腹部を蹴っており、レッドカードに値する危険なプレーの可能性があるとしてオンフィールド・レビューの対象に。結果的に主審は意図的な悪質なプレーと判断し、ユセフにレッドカードを掲示した。 これで数的優位を手にした日本は相手が10人で守り慣れる前に、10分が加えられたアディショナルタイムで攻勢を仕掛けたが、割り切って後ろを固めたカタールの守備をこじ開けるまでには至らず。1-1のイーブンで試合を折り返した。 U-23カタール代表 1-1 U-23日本代表 【カタール】 アル・ラウィ(前24) 【日本】 山田楓喜(前2) ◆U-23日本代表出場メンバー GK 小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 関根大輝(柏レイソル) 高井幸大(川崎フロンターレ) 木村誠二(サガン鳥栖) 大畑歩夢(浦和レッズ) MF 山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 松木玖生(FC東京) FW 山田楓喜(東京ヴェルディ) 細谷真大(柏レイソル) 佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 2024.04.25 23:58 Thu

U-23日本代表、パリ五輪へ勝利必須のカタール戦のスタメン発表! 韓国戦から10名変更で、ベストメンバーで臨む

25日、AFC U23アジアカップの準々決勝のU-23カタール代表vsU-23日本代表が行われる。 3.5枠のパリ・オリンピック出場権をかけるアジア最終予選となる大会。ここが最も大きな山場のステージとなる。 ここで敗れた国はパリ行きの切符を手放すことが確定。逆に勝利すれば、大陸間プレーオフを含めて切符獲得の可能性が残る。 初戦のU-23中国代表戦で退場となったDF西尾隆矢(セレッソ大阪)は3試合の出場停止の3試合目。ここまで起用ができないという状況となっている。 大岩剛監督は韓国戦から10名を変更。DF高井幸大(川崎フロンターレ)のみが継続して先発出場。GKは小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル)が戻り、右サイドバックに関根大輝(柏レイソル)、左サイドバックに大畑歩夢(浦和レッズ)、センターバックの一角に木村誠二(サガン鳥栖)がはいる。 中盤は藤田譲瑠チマ、山本理仁(シント=トロイデン)に松木玖生(FC東京)と盤石の3人に。3トップも左に佐藤恵允(ブレーメン)、右に山田楓喜(東京ヴェルディ)、トップに細谷真大(柏レイソル)となった。 U-23カタール代表戦は25日の23時00分キックオフ。NHKとDAZNで中継される。 ◆日本代表スターティングメンバー GK 1.小久保玲央ブライアン(ベンフィカ/ポルトガル) DF 4.関根大輝(柏レイソル) 5.木村誠二(サガン鳥栖) 21.大畑歩夢(浦和レッズ) 22.高井幸大(川崎フロンターレ) MF 7.山本理仁(シント=トロイデン/ベルギー) 8.藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン/ベルギー) 17.松木玖生(FC東京) FW 10.佐藤恵允(ブレーメン/ドイツ) 11.山田楓喜(東京ヴェルディ) 19.細谷真大(柏レイソル) ◆サブ GK 12.野澤大志ブランドン(FC東京) 23.山田大樹(鹿島アントラーズ) DF 2.半田陸(ガンバ大阪) 15.鈴木海音(ジュビロ磐田) 16.内野貴史(デュッセルドルフ/ドイツ) MF 6.川崎颯太(京都サンガF.C.) 13.荒木遼太郎(FC東京) 14.田中聡(湘南ベルマーレ) FW 9.藤尾翔太(FC町田ゼルビア) 18.内野航太郎(筑波大学) 20.平河悠(FC町田ゼルビア) ◆出場停止 3.西尾隆矢(セレッソ大阪) 2024.04.25 21:48 Thu
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