【J1ピックアッププレビュー】名波か、宮本か 再開後初勝利に導くのは《磐田vsG大阪》

2018.07.31 18:30 Tue
©︎J.LEAGUE
▽前節から中3日のミッドウィーク開催となる明治安田生命J1リーグ第19節。ジュビロ磐田(11位/勝ち点24)がヤマハスタジアムにガンバ大阪(16位/同16)を迎え撃つ。

◆どう得点を取っていくか〜ジュビロ磐田〜
▽磐田は前節、FWフェルナンド・トーレスやFW金崎夢生の加入に沸くサガン鳥栖のホームに乗り込み、ゴールレスドロー。中断期間中にテコ入れを図った攻撃面こそ2試合連続の不発に終わったものの、2戦連続の無失点を記録した守備面にソリッドさを取り戻しつつある。だが、再開後の成績は3試合連続の引き分け。ゴールを奪わない限り、勝利も見えてこないだけに、今節もチームとしてどう得点を取っていくかが鍵になる。
◆形づく戦いを結果に〜ガンバ大阪〜
▽G大阪は、ホームで行われた前節の鹿島アントラーズ戦が宮本恒靖監督の初陣に。再開後2連勝で勢いづく鹿島を相手に互角の戦いを演じただけに、ドローという結果に物足りなさを残したが、レヴィー・クルピ前監督下で失った攻守の連動性を見せるなど、宮本イズムの想像以上に早い浸透を感じさせる内容を展開した。知的さとカリスマ性を兼備する宮本体制誕生により、チームが一体になりつつある今、次に狙うは勝利のみだ。

◆今季G大阪3戦全勝の対戦カード
▽今シーズンの両者は、JリーグYBCルヴァンカップも含めれば、既に3度対戦。G大阪が3戦全勝しており、磐田に対して相性が悪いというイメージはない。しかも、G大阪の主砲であるFWファン・ウィジョが全試合で得点を記録。さらに、今節の舞台であるヤマハスタジアムで行われたルヴァンカッププレーオフステージ第2戦でハットトリックもマークしている。磐田としては、ファン・ウィジョ封じが勝利のポイントになる。

【予想スタメン&フォーメーション】
◆ジュビロ磐田[3-4-2-1]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:カミンスキー
DF:高橋祥平、大井健太郎、新里亮
MF:櫻内渚、山本康裕、田口泰士、宮崎智彦、大久保嘉人、山田大記
FW:川又堅碁
監督:名波浩
▽再開後2試合連続で[3-1-5-1]のシステムを用いてきたが、前節から再び[3-4-2-1]に。先発の顔ぶれにも変更が予想され、MF山本康裕がボランチの一角に入り、今夏加入のFW大久保嘉人が2シャドーの位置で移籍後初スタメンが有力だ。
◆ガンバ大阪[4-4-2]
(C)CWS Brains,LTD.
GK:東口順昭
DF:オ・ジェソク、三浦弦太、ファビオ、初瀬亮
MF:米倉恒貴、高宇洋、遠藤保仁、倉田秋
FW:ファン・ウィジョ、アデミウソン
監督:宮本恒靖
▽対するG大阪に布陣の変更はなさそうだ。ただ、顔ぶれにおいては、30日の紅白戦でMF高江麗央がMF高宇洋と揃ってボランチとしてプレー。連戦が続いていることから、宮本監督が38歳MF遠藤保仁のターンオーバーを検討している可能性がある。

【注目選手】
◆FW川又堅碁(ジュビロ磐田)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽磐田の注目選手は、サックスブルーの主砲であるFW川又堅碁だ。磐田の総得点数は、前節終了時点で下から4番目に少ない18得点。ここまでチームトップの6得点を挙げる川又が実に3分の1を占める計算になる。だが、川又自身も前線からのチェイシングや起点となる動きといった献身的な働きでチームの守備強化に専念するが故、ここ2試合でノーゴール。チームとしてこの男にボールを集める形を作っているだけに、今節こそ得点という結果で貢献したい。

◆FWファン・ウィジョ(ガンバ大阪)
(c)J.LEAGUE PHOTOS
▽G大阪のキープレーヤーは、ファン・ウィジョだ。加入2年目の今シーズンはここまでチーム総得点「16」のうち実に半分を占める8得点をマーク。もはや青黒の絶対的な点取り屋として欠かせない存在だ。売りは何といっても、左サイドからカットインしてのシュート。相手が警戒していても止められないほどの鋭さと精度を誇り、先の鹿島戦でもその形でゴールに迫った。今節の相手は相性抜群の磐田。再びヤマハで大暴れしたい。

◆タレント指揮官対決
▽上位陣から遅れを取る両雄がマッチアップする一戦。6試合ぶりの勝利を目指す磐田に対して、G大阪が7試合ぶりの白星を狙う構図となる。その傍ら、現役時代にそれぞれのクラブでレジェンドとして一時代を築いた名波浩監督と宮本監督が指揮官として再会する試合で、長年のJリーグファンにとって必見の対戦カードでもある。果たして軍配が上がるのは──。磐田vsG大阪は8月1日19時にキックオフを迎える。
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