【超WS選定週間ベストイレブン/J1第10節】持ち前の運動量で“オズの魔法”を無力化した太陽王の小兵を選出

2018.04.26 14:20 Thu
©超ワールドサッカー
▽明治安田生命J1リーグ第10節の9試合が25日に開催された。超WS編集部が今節の各試合で印象に残った選手の中からベストイレブンを紹介する。

◆寸評(所属/今シーズンの選出回数)
GKク・ソンユン(北海道コンサドーレ札幌/初選出)
▽攻撃サッカーの横浜FMの猛攻を凌ぎ最少の1失点。チームの勝利に貢献した

DF内田篤人(鹿島アントラーズ/初選出)
▽3戦連続の先発でパフォーマンスも向上。復帰した同サイドの遠藤康との連携で攻撃参加も増え、ゴール前でパスを受けるシーンなど良さを出した
DF坂圭祐(湘南ベルマーレ/初選出)
▽リーグ2試合の出場ながら、3バックを統率。好調を維持するFWファン・ウィジョにもしっかり対応し、20年ぶりのガンバ大阪撃破に一役買った

DF田上大地(V・ファーレン長崎/初選出)
▽嬉しいJ1初ゴール。相手のクリアミスに鋭く反応し、均衡した試合に風穴を空けた。守備でもチームの4連勝に貢献
MF清武弘嗣(セレッソ大阪/初選出)
▽今季初先発で自身Jリーグ初の2ゴールの活躍。得点だけでなくチームのゲームメイクに大きく貢献し逆転勝利を呼び込んだ

MF菊地俊介(湘南ベルマーレ/初選出)
▽気の利いたポジショニングで守備のフィルターをかけるとともに、殊勲のミドルシュートでチームに白星をもたらす

MF高萩洋次郎(FC東京/初選出)
▽献身的なプレーで中盤のバランスをとる一方で、持ち前のパスセンスも披露。51分のディエゴ・オリヴェイラへのアシストは圧巻

MF阿部浩之(川崎フロンターレ/初選出)
▽1ゴール1アシストの活躍。後半攻撃が活性化したことで、自身の良さを発揮した。家長昭博との連携で見せた小林悠へのアシストも良かった

MF中川寛斗(柏レイソル/初選出)
▽前線からのハイプレスだけでなく、ピッチ全体に顔を出し、豊富な運動量を披露。結果、決勝点もゲット

FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ/初選出)
▽左サイドに流れるプレーで攻撃を活性化。同点ゴールも難しボールに反応した。90分間通して神戸守備陣を悩ませた

FWディエゴ・オリヴェイラ(FC東京/2回目)
▽圧巻のパフォーマンスで2G1A。首位の広島に今季リーグ戦初黒星をつけた。FC東京躍進の立役者ぶりを発揮

ク・ソンユンの関連記事

7日、明治安田J1リーグ第15節のFC町田ゼルビアvs京都サンガF.C.が町田GIONスタジアムで行われ、アウェイの京都が1-2で逆転勝利した。 前節、アウェイで鹿島アントラーズに0-1の敗戦を喫した9位の町田。2戦ぶりの白星を目指した一戦では先発5人を変更。ベンチ外となった相馬勇紀や望月ヘンリー海輝、仙頭啓矢が 2025.05.07 21:18 Wed
3日、明治安田J1リーグ第14節の京都サンガF.C.vsセレッソ大阪がサンガスタジアム by KYOCERAで行われた。 前節はガンバ大阪に敗れて首位陥落となった京都と、ホームでFC町田ゼルビアに敗れて2連敗、3戦未勝利のC大阪の対戦となった。 京都はG大阪戦から5名を変更。太田岳志、佐藤響、米本拓司、福岡 2025.05.03 21:00 Sat
明治安田J1リーグ第12節の京都サンガF.C.vs横浜FCが25日にサンガスタジアム by KYOCERAで行われ、2-1で京都が勝利した。 前節のアルビレックス新潟戦を逆転勝利で飾り首位に浮上した京都は、その試合からスタメンを3人変更。GKク・ソンユンや福田心之助、米本拓司に代えてGK太田岳志、須貝英大、川﨑颯 2025.04.25 21:25 Fri
19日、明治安田J1リーグ第11節、アルビレックス新潟vs京都サンガF.C.がデンカビッグスワンスタジアムで行われ、アウェイの京都が1-2で逆転勝利した。 新潟は前節、横浜FCとのホームゲームで0-0のドロー。今季初の連勝を逃したが、ひとまず最下位脱出を脱出した。ホーム初白星を目指した今回の一戦では先発2人を変更 2025.04.19 16:25 Sat
京都サンガF.C.は31日、2025シーズンのキャプテン、副キャプテン、O.D(OUTSIDE DIRECTOR)を発表した。 2024シーズンは前半戦で大きくつまづき残留争いに巻き込まれた京都。後半戦はしっかりと立て直し、14位でフィニッシュしていた。 しっかりと序盤から結果を残したい今シーズン。キャプテ 2025.01.31 10:35 Fri

J1の関連記事

「チームが勝てていない状況で自分が出て勝てれば、大きなアピールになると思っていたんで、本当に今日に懸ける思いは強かった」 明治安田J1リーグ第35節でファジアーノ岡山はFC東京と対戦。契約の都合により出場できないMF佐藤龍之介に代わり、左ウイングバックで先発に名を連ねたのはMF加藤聖だった。第33節のアルビレック 2025.10.27 20:00 Mon
アビスパ福岡の秘密兵器がJリーグデビュー戦で初ゴールをあげた。陸上選手であるサニブラウン・アブデル・ハキームの実弟であるFWサニブラウン・ハナンのゴールにファンたちが歓喜した。 #モーメントブースター でシェアして盛り上がれ!​ゴール (91:44)ハナン サニブラウン​​アビスパ福岡 vs サンフレッチェ広島 2025.09.30 16:50 Tue
【明治安田J1リーグ】柏レイソル 0ー0 サンフレッチェ広島(9月23日/三協フロンテア柏スタジアム) サンフレッチェ広島GK大迫敬介の「弾かない」技術が、ファンの中で話題沸騰。相手の攻撃を完全にストップさせる守護神の働きに、名解説者も大絶賛している。 Today's pick up守護神が見せた「 2025.09.25 19:00 Thu
【明治安田J1リーグ】ファジアーノ岡山 0ー0 横浜FC(9月23日/JFE晴れの国スタジアム) ファジアーノ岡山のMF末吉塁が、J1初先発で圧倒的な存在感を放った。試合後にクラブ公式SNSが投稿した「スタッツリーダー」では6部門のうち4部門を獲得。「末吉祭り」と言わんばかりの活躍が、ファンの間で話題になっている 2025.09.24 19:00 Wed
清水エスパルスのGK梅田透吾が、鉄壁要塞と化している。圧倒的なシュートストップ力がファンの間で話題だ。 右手一本でピンチを防ぐサヴィオのシュートのこぼれ球を#テリン が切り返しから狙うも清水GK #梅田透吾 がわずかに弾き出す!明治安田J1リーグ第31節 清水×浦和#DAZN LIVE配信中 #Jみようぜ #Jリ 2025.09.23 22:11 Tue

記事をさがす

ク・ソンユンの人気記事ランキング

1

【Jリーグ出場停止情報】J1横浜FMのMFジャン・クルードが次節出場停止、J2では清水FW北川航也が暴行の判断で残り2試合欠場、甲府は3名が出場停止に

Jリーグは29日、最新の出場停止選手情報を発表した。 J1リーグでは横浜F・マリノスのMFジャン・クルードが追加。他の大会での出場停止処分の影響により、30日の第35節浦和レッズ戦が出場停止となった。 J2リーグでは8選手が出場停止に。清水エスパルスのFW北川航也は27日の栃木SC戦で一発退場。「ファウルを受け両選手ともに倒れている状態で、相手競技者の右肩に対して左足で過剰な力を用いて蹴った行為は、『選手等に対する暴行(肘打ち、パンチ、蹴り、噛みつき、唾を吐きかける又は殴打する等)』に相当する」と判断された。 3試合の出場停止処分と15万円の罰金が科されることに。しかし、J2の全日程が11月10日をもって終了し、出場停止処分の対象となる同レベルの大会もなく、停止処分となる対象試合が1試合で翌シーズンへ繰り越さないことから、出場停止試合は2試合となっている。 ヴァンフォーレ甲府のDFエドゥアルド・マンシャは27日のレノファ山口FC戦で一発退場。「ペナルティーエリア外で、ドリブルをしていた相手競技者に対し、ボールにプレーできず反則で止めた行為は、『相手チームの決定的得点機会の阻止』に該当する」と判断され、1試合の出場停止となった。 また、甲府のDF林田滉也も山口戦で一発退場。「スライディングをしボールにプレーした後、相手競技者が起き上がったところを足裏で顔を蹴った行為は、『選手等に対する反スポーツ的な行為』に該当する」と判断され、こちらも1試合出場停止となった。 J3リーグでは7名が追加。Y.S.C.C.横浜のDF大嶋春樹は26日の松本山雅FC戦で一発退場。「ペナルティーエリア内で、ドリブルをしていた相手競技者に対し、ボールにプレーできず反則で止めた行為は、『相手チームの決定的得点機会の阻止』に該当する」と判断され、1試合の出場停止処分を受けている。 【明治安田J1リーグ】 DFマリウス・ホイブラーテン(浦和レッズ) 第35節 vs横浜F・マリノス(10/30) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF安斎颯馬(FC東京) 第35節 vs湘南ベルマーレ(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF昌子源(FC町田ゼルビア) 第35節 vsサガン鳥栖(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF高井幸大(川崎フロンターレ) 第28節 vs浦和レッズ(11/22) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MFジャン・クルード(横浜F・マリノス) 第35節 vs浦和レッズ(10/30) 今回の停止:その他の停止 MFレオ・ゴメス(ジュビロ磐田) 第35節 vsヴィッセル神戸(11/1) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 GKク・ソンユン(京都サンガF.C.) 第35節 vsサンフレッチェ広島(11/3) 今回の停止:1試合停止 FWウェリントン(アビスパ福岡) 第35節 vs柏レイソル(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF松岡大起 (アビスパ福岡) 第35節 vs柏レイソル(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FWマルセロ・ヒアン(サガン鳥栖) 第35節 vsFC町田ゼルビア(11/3) 今回の停止:3試合停止(1/3) 第36節 vs横浜F・マリノス(11/9) 今回の停止:3試合停止(2/3) 第37節 vs名古屋グランパス(11/30) 今回の停止:3試合停止(3/3) 【明治安田J2リーグ】 DF中塩大貴(ザスパ群馬) 第37節 vs大分トリニータ(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF品田愛斗(ジェフユナイテッド千葉) 第37節 vsV・ファーレン長崎(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 FW高橋利樹(横浜FC) 第37節 vs栃木SC(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DFエドゥアルド・マンシャ(ヴァンフォーレ甲府) 第37節 vsブラウブリッツ秋田(11/3) 今回の停止:1試合停止 MF佐藤和弘(ヴァンフォーレ甲府) 第37節 vsブラウブリッツ秋田(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF林田滉也(ヴァンフォーレ甲府) 第37節 vsブラウブリッツ秋田(11/3) 今回の停止:1試合停止 FW北川航也(清水エスパルス) 第37節 vsいわきFC(11/3) 今回の停止:3試合停止(1/3) 第38節 vsロアッソ熊本(11/10) 今回の停止:3試合停止(2/3) DFヘナン(レノファ山口FC) 第37節 vs愛媛FC(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 【明治安田J3リーグ】 MF音泉翔眞(ヴァンラーレ八戸) 第35節 vsカマタマーレ讃岐(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF大嶋春樹(Y.S.C.C.横浜) 第35節 vsAC長野パルセイロ(11/2) 今回の停止:1試合停止 MF山中麗央(AC長野パルセイロ) 第35節 vsY.S.C.C.横浜(11/2) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 MF大山啓輔(ツエーゲン金沢) 第35節 vsいわてグルージャ盛岡(11/3) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF生駒稀生(奈良クラブ) 第35節 vs福島ユナイテッドFC(11/2) 今回の停止:1試合停止 MF曽我大地(ガイナーレ鳥取) 第35節 vs大宮アルディージャ(11/2) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF工藤孝太(ギラヴァンツ北九州) 第35節 vsアスルクラロ沼津(11/2) 今回の停止:警告の累積による1試合停止 DF藤春廣輝(FC琉球) 第35節 vsFC今治(11/3) 今回の停止:3試合停止(2/3) 第36節 vs大宮アルディージャ(11/10) 今回の停止:3試合停止(3/3) 2024.10.29 18:29 Tue
2

京都のキャプテンは今季も川﨑颯太に決定! 副キャプテンは4名、欧州から復帰の奥川雅也は「O.D」に就任

京都サンガF.C.は31日、2025シーズンのキャプテン、副キャプテン、O.D(OUTSIDE DIRECTOR)を発表した。 2024シーズンは前半戦で大きくつまづき残留争いに巻き込まれた京都。後半戦はしっかりと立て直し、14位でフィニッシュしていた。 しっかりと序盤から結果を残したい今シーズン。キャプテンはMF川﨑颯太が引き続き務めることが決定。副キャプテンにはGKク・ソンユン、DF福田心之助、FWラファエル・エリアス、DF鈴木義宜の4名が就任した。 また、これまでの選手キャリアの中で獲得した豊富な経験を活かしてチームに貢献するO.Dには、MF米本拓司と復帰を果たしたMF奥川雅也が就任している。 それぞれの選手はクラブを通じてコメントしている。 <h3>◆MF川﨑颯太(キャプテン)</h3> 「今シーズンもキャプテンに任命していただいたこと、とても光栄に思います。京都サンガF.C.に関わるすべての方々と喜び合えるよう、全力でチームのために泥臭く戦うことを誓います」 「スタジアムでは熱い応援で僕たちと一緒に戦ってください!よろしくお願いします!」 <h3>◆GKク・ソンユン(副キャプテン)</h3> 「2年連続で副キャプテンをすることになりました。足りない部分が多いですが、選手たちとスタッフとチームの力になれるように最善を尽くします!」 <h3>◆DF福田心之助(副キャプテン)</h3> 「今シーズン、副キャプテンをさせていただくことになりました。自身3年目となるサンガでタイトルを取るために、これまでのサッカー人生で培った全てをかけてチームの為に戦います。最高のシーズンにしましょう!」 <h3>◆FWラファエル・エリアス(副キャプテン)</h3> 「ここ日本、京都サンガF.C.で副キャプテンの1人に選ばれた事はとても名誉だと思います」 「選手、スタッフ、サポーター全ての方に心からの感謝を表すとともに、この素晴らしいチームを引っ張っていけるよう努力します。サッカーには、人、文化をつなぐ力があると共に、各国における、伝統、自尊心、責任感の一部だと思います。リスペクトを持ち、更に献身的にこのチームでプレーしていきますので、みんなで成功を勝ち取りましょう。信頼してこの機会を与えてくれたことに感謝し、1試合1試合、我々の最大値を見せていきましょう」 <h3>◆DF鈴木義宜(副キャプテン)</h3> 「今シーズンも副キャプテンを務めることになりました。颯太を支え、チームのために必要なことを発言や行動で示していきたいと思います」 <h3>◆MF米本拓司(O.D)</h3> 「今までの経験を伝えながら自分自身も成長出来るよう、チームが良い方向に向かうように全力を尽くしたいと思います。よろしくお願いします」 <h3>◆MF奥川雅也(O.D)</h3> 「このたび、O.Dを務めさせていただくことになりました、奥川雅也です」 「この役職は、僕自身の今までのサッカーキャリア(ヨーロッパ)での経験をチームに伝えていくことや、このチームには何が必要かなどを伝えていくこと、今までに所属した選手とは違う視点でアドバイスや話をする役割だと思っています。自分の経験と、サンガの選手の経験を合わせて、お互いが選手として、さらに成長できるように、務めていきたいと思います」 2025.01.31 10:35 Fri
3

【J1クラブ通信簿/北海道コンサドーレ札幌】ミシャ体制3年目で結果はワースト、シーズン途中の方向転換は継続か

未曾有のシーズンとなった2020年のJリーグ。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、中断による異例の超過密日程、観戦や応援の制限など、多くの困難を乗り越え、すべての日程を終了した。 その中でも、熱戦が続いた2020シーズンのJリーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(チームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。 第7弾は12位の北海道コンサドーレ札幌を総括!(評価は「S」が最高、「E」が最低) ◆総合評価【D】 10勝9分け15敗 (勝率29.4%) 47得点58失点 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して3年目のシーズン。3年目にして、順位や得点、失点と数字としてはワーストの結果となってしまった。 その結果に終わってしまった理由は様々あるが、1つは選手の移籍により2年間で積み上げてきたスタイルを維持できなくなってしまったということ。そしてもう1つは、戦い方の転換と定着に時間を要したということが挙げられる。 2019シーズンの札幌を支えてきたのは、守護神の韓国代表GKク・ソンユンとキャリアハイの成績を残した日本代表FW鈴木武蔵だった。しかし、ク・ソンユンは兵役のためにシーズン前に退団。そして鈴木もシーズン途中にベルギーのベールスホットへと移籍してしまった。 絶対的な守護神として確立されていたク・ソンユンの代わりはベテランのGK菅野孝憲が務めた。シーズンを通して元々高いセービング能力を発揮しパフォーマンスは悪くなかったが、ビルドアップには難があった。チームのスタイル変更にも関わるが、ク・ソンユンの存在の大きさを感じることとなった。 そして鈴木が抜けたことで、5バックに近い3バックのスタイルが機能しづらい状況に。ロングカウンターが仕掛けられなくなり、チームとしてのスタイル変更も鈴木の移籍と時を合わせて行われるようになっていった。 そのスタイル変更という意味では、大きく変わったのはプレスのやり方だろう。ほぼマンマークの状態でプレスを掛けに行くスタイルとなり、相手の攻撃を常に制限していく形となった。それまでのカウンター主体の攻撃も減ったことで、なかなか得点という部分で結果が出にくかったこともある。 特に鈴木以外にも依存していたFWジェイがシーズン中盤は起用されない時期が続き、“ゼロトップ”に近い形を採用。MF駒井善成とMFチャナティップ、MF荒野拓馬が前線に並ぶ形を採ることが多かった。そのスタイルがバッチリハマったのは首位を独走していた川崎フロンターレを下した第26節だろう。その後に荒野が重傷を負ったことも誤算だったはずだ。 4年目を迎えるミシャ体制は、メンバーがほとんど変わらないで臨む。足りないピースを埋めた感もあり、どう結果を残していくか楽しみな側面もある。 ◆チーム内MVP <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/consadole2020_1_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©︎J.LEAGUE<hr></div> MF荒野拓馬(27) 明治安田生命J1リーグ28試合出場(先発27試合)/5得点 チーム内MVPにはMF荒野拓馬を選出したい。2020シーズンの札幌で他に目立っていた選手は、MFルーカス・フェルナンデスだろう。そして、ルーキーながら最終ラインの軸にもなったDF田中駿汰や抜群の安定感を見せたDFキム・ミンテも外せないところだ。 荒野は札幌ドームMVPも受賞。シーズン終盤に負傷したことが痛恨と言えるだろう。まずはケガを治して、新シーズンに向けた準備をしっかりしてもらいたい。 荒野をMVPに選んだ理由は、やはり舵を切った戦術変更の重要なピースだったからだと言える。シーズン序盤はボランチで起用されチームを支えると、ゼロトップのシステムでもしっかりとプレッシングをコントロール。MF宮澤裕樹とともに中盤の守備を支えていた。 戦術という点では、ルーカス・フェルナンデスも右ウイングバックとして重要な役割を担っていたが、チームとして生かし切れなかった印象もあった。より整備されていけば、2021シーズンは面白い戦いを見せてくれるだろう。 ◆補強成功度【B】 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2020/consadole2020_1_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©︎J.LEAGUE<hr></div> 2020シーズンの札幌の補強は大卒3名と期限付き移籍での外国人2名、そしてシーズン終盤に加入したFWウーゴ・ヴィエイラと補強は多くない。 その中での評価となるが、まずは大卒3選手に関してはチームの軸となっていくべき存在であり、その片鱗をしっかりと見せたシーズンだったと言えるだろう。 まずは最終ラインでレギュラーポジションを使ったDF田中駿汰(大阪体育大学)だ。U-22日本代表でも見せていたパス能力の高さは、Jリーグでもしっかりと発揮。相手を食いつかせてからパスが出せるため、しっかりと相手の陣形を崩すことも可能な能力を持っている。 続いてMF金子拓郎(日本大学)だが、トータルで31試合に出場し4得点を記録した。右ウイングバックで起用されることが多かった中、終盤は右のシャドーに入ることも多かった。ただ、スタイルとしてはサイドで起用した方が強みを存分に発揮できる印象だが、ルーカス・フェルナンデスとの関係性をどうするか。もう1つレベルを上げる必要はあるが、十分な武器を持っている。 そしてMF高嶺朋樹(筑波大学)だが、30試合に出場した。ボランチで宮澤とコンビを組むことになり、終盤はレギュラーに定着。中盤での駆け引きがうまく、パスやドリブルで攻撃の流れを作ることができる一面を見せた。 この3名を考えれば、かなり補強は成功と言って良いだろう。ただ、助っ人を考えるとやはり少し評価は下がる。タイ代表でもあったGKカウィンはリーグ戦の出場はなし。菅野のポジションを脅かすほどのパフォーマンスはなかった。そして、FWドウグラス・オリヴェイラだが、見た目とは裏腹に空中戦の弱さを露呈。一方で、テクニックを持ち合わせており、化ける可能性は見せたが、組み合わせとして難しさを感じさせていた。2021シーズンに向けても補強は進んでおり、どういったチームにバーじょアップするのか楽しみだ。 2021.01.10 15:30 Sun
4

「フリーキック専属で出場を」札幌のNo.1キッカーはまさかのGKコーチ?! 両足高精度のFKが「絶対一番シュート上手い」と大バズり

北海道コンサドーレ札幌の意外な人物のFKに脚光が当たっている。 今オフの札幌は前線で計算できるガブリエル・シャビエルや興梠慎三に加え、高嶺朋樹がチームを去った。大きな痛手ではあるが、新戦力として元日本代表MF小林祐希が加わり、頭を悩ませていたGK陣にもク・ソンユンが大邱FCから復帰した。 ミハイロ・ペトロヴィッチ体制6年目を迎える札幌は、10日から沖縄県国頭郡で一次キャンプを実施中。2月4日までの長期を予定しており、2月8日からは熊本県菊池郡での二次キャンプに入る予定だ。 フィジカル強度の高いトレーニングのみならず、頭を使うメニューも多く、バラエティに富む練習内容を公式ツイッターで紹介。その中で目を惹いたのはGKコーチ、赤池保幸氏のFKだ。 「一部のマニアの皆さんにたまらない動画」との声が上がるほどで、右足では枠の右隅を掠める際どいコース、左足では壁を越えて右隅下へ落ちる精度の高いキックを披露している。 札幌には言わずと知れたFKの名手・福森晃斗のほか、先の小林も昨季は月間ベストゴールを受賞する左足を持っているが、赤池氏のキックには「福ちゃんvs祐希vs赤池GKコーチvsスナマココーチによるFK対決見てみたい」とのコメントも寄せられるほどだ。 日本フットボールリーグ(JFL)時代の1997年に札幌へ選手として加入した赤池氏は、引退後も札幌の育成組織や普及部のGKコーチとして尽力。2007年からトップチームのGKコーチを務めており、クラブ在籍27年を誇る生き字引だ。 今季も札幌守護神を陰からバックアップ。サポーターからは「これはすごい!2本目は取れる気がしない」、「絶対一番シュートが上手い」、「福ちゃんか赤池さんかってぐらい」などの感嘆の声以外にも、「バレーボールの様に、フリーキックだけの選手交代が出来ないかと思ったな」、「フリーキック専属で出場出来ないですか」といった“ピンチキッカー”としての役割を期待する声も上がっている。 <span class="paragraph-title">【動画】両足遜色ないFKを見せる札幌GKコーチ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">沖縄キャンプ<br><br>今年も赤池コーチのキックは健在です<a href="https://twitter.com/hashtag/consadole?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#consadole</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#コンサドーレ</a><a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B2%96%E7%B8%84%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%972023?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#沖縄キャンプ2023</a> <a href="https://t.co/oI0frh1FSo">pic.twitter.com/oI0frh1FSo</a></p>&mdash; 北海道コンサドーレ札幌公式 (@consaofficial) <a href="https://twitter.com/consaofficial/status/1615232867218620417?ref_src=twsrc%5Etfw">January 17, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.01.17 22:10 Tue
5

脱却したい中位争い…ミシャ体制7年目のシーズンは新キャプテンの下、成熟度を上げて結果を掴む【J1開幕直前ガイド|北海道コンサドーレ札幌】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、北海道コンサドーレ札幌を紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン:12位(10勝10分け14敗) 2022シーズン:10位(11勝12分け11敗) 2021シーズン:10位(14勝9分け15敗) 【昨季チーム得点王】 浅野雄也 12ゴール 【今季ノルマ】 上位 【編集部イチオシ】 FW鈴木武蔵 昨季J1:20試合出場/1ゴール <span class="paragraph-subtitle">◆脱却したい中位</span> 2023シーズンはミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いて6年目のシーズン。順位は12位とミシャ体制では最低タイの成績に終わってしまった。就任1年目で4位という結果を残しながら、2年目以降は、10位、12位、10位、10位、12位と中位から抜け出せず。その中で目指すのは一桁順位になる。 <span class="paragraph-subtitle">◆具体性を求める声に応えられるか</span> 可もなく不可もなくという成績を残し続けてしまっている札幌。大きな連敗、連勝が少ないものの、引き分けを含めた未勝利期間が長く生まれることが毎年のようにある。結果として勝ち点が伸び悩み中位となるが、具体的な目標がないのではないかとサポーターは昨季の終盤に横断幕を掲示していた。 今の状況を良しとするはずはなく、確実に一桁順位はノルマであり、上位争いをすることが必要となる。選手の入れ替えも多くある中で、ミシャ監督が築き上げているスタイルの精度をどう上げていくのか。内容は悪くなくとも結果に繋がらないという課題をどう乗り越えるかがポイントとなるだろう。 <span class="paragraph-subtitle">◆戦力はダウン傾向</span> ただ、その中でチームとしては戦力ダウンという印象のオフに。田中駿汰、ルーカス・フェルナンデス、小柏剛とチームの軸だった選手が去り、出番を減らしていた福森晃斗も期限付き移籍で去ることとなった。DF髙尾瑠、FW鈴木武蔵(共にガンバ大阪)、MF長谷川竜也、MF近藤友喜(共に横浜FC)と即戦力を補強も、上積みとは言えない状況。どこへ向かうのか、ファン・サポーターは気になるところだろう。 <span class="paragraph-subtitle">◆継続の中に力強さを</span> チームとしてはマンツーマンディフェンスやポゼッション、アタッキングフットボールを展開。マイナーチェンジを毎年しながらも順位に変化がない。特に毎年の課題はフィニッシャーの存在。昨シーズンは浅野雄也が12得点を記録したが、攻撃が完結せず、悪い状態で攻め込まれての失点も多い。結果、得失点差がマイナスになることが多く、それでは中位に甘んじるというもの。攻守の局面で強さを見せて行けるかが、上位に行けるかの分かれ道となるだろう。帰還したFW鈴木武蔵には過去に見せた得点源としての活躍に期待がかかる。また、新キャプテンとなる荒野拓馬がどんなキャプテンシーを見せるのかにも注目だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK阿波加俊太(28)←アトレチコ鈴鹿クラブ/完全移籍 GK中野小次郎(24)←ツエーゲン金沢/期限付き移籍満了 DF家泉怜依(24)←いわきFC/完全移籍 DF髙尾瑠(27)←ガンバ大阪/完全移籍 DF岡田大和(22)←福岡大学/新加入 MF長谷川竜也(29)←横浜FC/完全移籍 MF近藤友喜(22)←横浜FC/完全移籍 MF田中克幸(21)←明治大学/新加入 MF原康介(18)←名古屋高校/新加入 MF田中宏武(24)←藤枝MYFC/期限付き移籍満了 FW出間思努(18)←北海道コンサドーレ札幌U-18/昇格 FW鈴木武蔵(29)←ガンバ大阪/期限付き移籍 【OUT】 GK大谷幸輝(34)→ギラヴァンツ北九州/完全移籍 GK松原修平(31)→水戸ホーリーホック/完全移籍 GKク・ソンユン(29)→京都サンガF.C./期限付き移籍→完全移籍 DF福森晃斗(31)→横浜FC/期限付き移籍 DF西大伍(36)→いわてグルージャ盛岡/期限付き移籍→完全移籍 MF小野伸二(44)→現役引退 MFルーカス・フェルナンデス(29)→セレッソ大阪/完全移籍 MF田中駿汰(26)→セレッソ大阪/完全移籍 MF井川空(24)→ファジアーノ岡山/期限付き移籍→完全移籍 FWミラン・トゥチッチ(27)→未定 FW小柏剛(25)→FC東京/完全移籍 FW中島大嘉(21)→藤枝MYFC/期限付き移籍 2024.02.10 18:45 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly