町田戦控える中で天皇杯の湘南戦に挑む東京V…名誉挽回期す山田楓喜「倒れるぐらいやらないと」、復帰期待の森田晃樹は新たな決意口に

2024.07.09 20:00 Tue
湘南戦での名誉挽回期す山田楓喜
©超ワールドサッカー
湘南戦での名誉挽回期す山田楓喜
東京ヴェルディは、10日にレモンガススタジアム平塚で行われる天皇杯3回戦で湘南ベルマーレと対戦する。

6日、ホームで行われた明治安田J1リーグのセレッソ大阪戦を1-1のドローで終えた東京V。後半戦初のホームゲームでリーグ連勝を逃したが、前半終盤に退場者を出して数的不利を背負ったなか、上位相手に粘り強く守っての勝ち点1は悪くない結果となった。
今週末のリーグ戦では前回対戦で0-5の惨敗を喫した首位のFC町田ゼルビアとの東京クラシックという重要なダービーを控えるが、城福浩監督はチームとしてリーグ戦同様に天皇杯の戦いを重視している。

8日にクラブハウスで行われた会見で指揮官は「延長であろうが、PK戦だろうが、勝ち進むことが最も良いリカバーになる。勝ち切るというところ、まずそこの一点に集中してやる。終わったところでどう回復するのか、この前と一緒ですけど誰が準備ができているのか。戦いに行って次のラウンドに進めて、その結果で次を考えるというサイクルになると、そうすると信じてやります」と、天皇杯へのアプローチについて言及。

また、5-0で勝利した2回戦のAC長野パルセイロ戦ではルヴァンカップ敗退による中断期間の影響もあり、多くの主力を起用。そこから中2日で臨んだリーグ戦のサンフレッチェ広島戦では1-4の大敗を喫していた。
それだけに、町田戦に向けて大幅なターンオーバーを実施する選択肢もあるが、「確かに誰かを特別休ませるとか、過剰に誰をいつ替えなければいけないという状況ではなかった。ただ、広島戦は全くそうではないところに差がありコンディションの問題ではなかった。故にこの前は全く参考にしない」と、湘南戦での起用に関する考え方を明かした。

リーグ前回対戦で16年ぶりのJ1勝利を手にしたレモンSで再び対峙する湘南については、どんな状況においても「やっているサッカーをぶらさない」と一貫性を持った相手のメンタリティを称賛。その上でタフな戦いを予想している。

「直近であれば、劇的な逆転勝ちをしていますし、その前の何試合かをみても、内容的には湘南だなというような試合が多いです。これで勝てないのかと。ただ、湘南は去年を遡ってみても、順位的にというか、勝ち点的にすごく苦しんだ時期があっても、彼らはやっているサッカーをぶらさない。やり続けたところで、やはり最後ちゃんと勝ち点が上積みされてくるという成功体験もあるでしょうし、直近のところでもあのチャンスの数、ボール保持のパーセントはあまり関係ないにしても、ゴールに向かうチャンスを作るボール保持にしても、これで勝ち点0はちょっときついなというような試合があったとしても、次の試合も全くぶれずにやっている。それが湘南の強さだと思います」

「この前のレッズ戦の湘南の逆転勝利というのは、僕はフロックでも何でもなくて、ぶれずにやってきたからだし、『そうだよな』というふうに彼らも思いながらやっていると思うので、ちょっとメンバーのところは読めませんけど、勝ち点と比例しないような試合内容であったとしても、彼らはそこの部分のリカバリーというのは、これまでの成功体験を受けて、非常にたくましいものを持っているので、我々もそれはしっかり見習わないといけないと思うぐらいの、そこが湘南の強さかなと思います」

大幅なターンオーバーの可能性は低いものの、いくつかのメンバーの入れ替えが想定される中、スタメン起用の可能性が高いのが、C大阪戦で退場したMF山田楓喜

同試合では前半終盤にMFカピシャーバに後方からスライディングタックルを見舞うと、足裏がブラジル人MFのふくらはぎ付近に接触。オンフィールド・レビューの結果、当初のイエローカードがレッドカードに変更され、キャリアを通じて初の退場となった。

また、8日にはJリーグ規律委員会から「著しい反則行為」に該当すると判断され、2試合の出場停止および罰金(20万円)が科され、町田戦に加えてその次のアビスパ福岡戦の欠場が確定した。

その山田はC大阪戦について「自分の退場で苦しくさせてしまい、チームに迷惑かけたという部分で反省していますし、相手のカピシャーバ選手にも足が当たってしまい、その瞬間に引いたとはいえ当たってしまったので、ケガをさせてなくてよかったですが、申し訳ない気持ちです」と、謝罪の言葉を並べた。

さらに、「最悪勝ち点を取れたというのはすごく大きかったと思いますし、もう仲間に感謝です」と、チームメイトへの感謝の思いを口にした。

その上でスタメン起用が見込まれる湘南戦での名誉挽回に向けて「倒れるぐらいやらないと、たぶん許してもらえないと思うので、それぐらい頑張ります」と、強い決意を示した。

「天皇杯もリーグ戦ももちろんひとつでも上に行くというのは、チームとして目指しているので、天皇杯で気を抜く選手は1人もいないと思いますし、今まで積み上げてきたものをベースとして、湘南相手に自分たちのサッカーをしながら圧倒できるようにしていきたい」

「インテンシティの部分でも高いチームですし、それを上回らないと勝てないと思うので、それ以上のものを見せたいです」

城福監督が「ゲームができる状況に、デイ・バイ・デイで流していくというプロセスにある」と語るように、試合に絡めるかは微妙なところだが、MF森田晃樹も湘南戦でのプレーが期待される選手の一人だ。

6月初旬に行われた明治大学とのトレーニングマッチで強い打撲を負い、約1カ月間の戦線離脱を強いられた緑の主将だったが、今週に入って全体練習に復帰。

過酷な暑さへの順応やゲーム体力という部分の課題を口にしながらも、復帰に向けて不安はないと語っている。

「(状態は)いいと思います。別に肉離れとかそういうのではないので、そういうのを怖がる必要もないです」

「本当に暑くなってきたタイミングでケガをしてしまって、そこから全然外に出ていなかったので、その辺は間違いなく他の選手と比べると、まだ順応できていない部分もありますし、まだ体力的な部分でももう少しかなと思います」

「出る選手がリーグ戦と変わるかもわからないですし、もちろんチームとして天皇杯も取りに行くというふうに監督も言っているので、その辺は別にメンバーどうこうで変わらないです」

また、今夏の移籍市場でチーム最古参のDF平智広(ツエーゲン金沢へ完全移籍)ら3選手がチームを離れた中、復帰間近の23歳のキャプテンは、改めてそういった思いも背負って戦っていきたいと、より一層気を引き締めた。

「出て行った選手たちの出て行く前の挨拶とかを聞いて、本当にこのクラブのことを大事に思っていて、もちろんこのチームでやりたいけど、サッカー選手として長くやるためにチームを離れてしまうというのはあると思います。その選手たちが悔しい思いをしているので、その人たちのぶんも、自分たちが試合でやらなければいけないということもチーム全員で感じていると思います。キャプテンとしても、その気持ちというか、気持ちを持った選手がいたという部分で、その思いを汲んでやりたいなと思っています」

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恩師率いる京都相手にJ1デビュー目指す東京Vの永井颯太、少なくない課題自覚も「チームを勝たせられる選手に」

東京ヴェルディのMF永井颯太が、J1デビューに向けて一歩ずつ着実に歩みを進めている。 永井は2022年に流通経済大学から当時J3リーグのいわきFCに加入し、プロキャリアをスタート。昨シーズンはJ2リーグに昇格したいわきでジョーカー役として存在感を示すと、今シーズンからJ1リーグに昇格した東京Vに完全移籍した。 その新天地ではいわき時代にも課題とされたプレー強度、守備の部分で成長途上ということもあり、開幕4試合はいずれもベンチ外。J1デビューはお預けとなっている。 それでも、「ちょっとずつ身体も動くようになっている」と、ここ最近のトレーニングや練習試合では最大の持ち味であるドリブルや、個での局面打開という攻撃面で良いアピールを見せている。 「日々の練習で成長を感じている」と手応えや充実を語る永井だが、自身の現状についてはウイークだけでなく、ストロングの部分でも改善の必要性を感じているという。 「(プレー強度は)まだ足りないというのが自分の中ではあるので、90分持つ、持たないではなく、そのノルマのレベルを短い時間でも達成できるようなプレーヤーになりたいです」 「スタメン組とか、試合に出ている選手と比べると、守備の面で足りないですし、自分は攻撃の選手として最後のシュートやアシスト、その最後のクオリティがまだ足りないかなと感じています」 攻撃面ではサイドでの仕掛けなど得意なプレーに関して十分に通用するという自信を得ている一方、チームで求められるユニットでの崩しや中央でのプレーを改善点に挙げる。 「ヴェルディに来てからはユニットで崩すという部分で、周りの選手を見てもとても上手い選手が多いので、自分の個人での仕掛けだけではなくて、そういう周りを使ったプレーをもっと磨いていきたいです」 「カットインとか縦の一瞬とかは得意ですけど、そこからのクロスだったり、どう崩していくか。結局はゴールを取らないといけないポジションなので、そこの部分を突き詰めていきたい。また、最近はサイドのプレーだけではなく、中でのプレーを磨いてプレーの幅を増やしてほしいとも言われています」 J1デビューに向けて現状を冷静に分析する24歳だが、満田誠(サンフレッチェ広島)、安居海渡(浦和レッズ)、佐々木旭(川崎フロンターレ)ら12名がJリーグに加入した流経大の同期、今季いわきからJ1にステップアップした元チームメイトの存在もあり、自身も早く同じ舞台で戦いたいと野心に燃える。 とりわけ、流経大といわきの同期だった家泉怜依(北海道コンサドーレ札幌)の存在や、直近のアルビレックス新潟戦後に交流した宮本英治、遠藤凌らいわきの元同僚から刺激を受けているという。 「同期はやっぱり今、試合に絡んでる選手が多い中で自分は絡めていないので、早くみんなに追いつけるようにしたいです。いわきのときから一緒のコンサドーレの家泉選手との対戦は非常に楽しみですね。お互い試合にまだ絡めていないので、やるときには絡めていたらなと思います」 「(宮本、遠藤と)少し話をしましたが、J1のレベルの高さを感じていて余裕はないというか、苦戦している部分もあると言っていました。そういう意味で自分なんかはもっとやらないといけないですし、他の選手を刺激にしながら成長していきたい。J1は対戦相手を見てもレベルが格段と上がっているので、その中で自分がどれだけできるかだったり、活躍したいという気持ちはより強くなっています」 そういった中、29日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第5節の京都サンガF.C.戦は、ここまで開幕全試合で先発出場していたMF山田楓喜、FW木村勇大が保有元との対戦で契約によって起用できず。前線の控え選手にとっては大きなチャンスとなる。 さらに、永井にとっては佐藤響、宮本優太の大学の同期2人に加え、大学時代に指導を受け、「恩師」と語る曺貴裁監督との対戦となり、この一戦に対するモチベーションは非常に高い。 「大学時3年生のときに指導してもらいましたが、自分の中ではサッカー人生を変えるような出会いだったので、チョウさんと出会ってからは、常日ごろから練習は100%、120%と全力でやれと言われていたので、それをいつも心がけています」 「今までと違う指導のアプローチの仕方というか、自分自身もすごくいろんなものを学ばせてもらった監督でもあるので、恩師みたいな感じです」 「(京都の印象は)前からプレスをかけるところだったり、両サイドバックが結構攻撃的に仕掛けてくるという部分は、やっぱりチョウさんらしいなと。あとは、カウンターのときの枚数のかけ方、駆け上がりというのは、本当にチョウさんの色が出ているなと感じています」 現状でメンバー入りに向けたハードルは決して低くないが、「今まで試合に絡めていなかった部分で、すごいチャンスだと思う」と虎視眈々とデビューの機会を窺うドリブラーは、「自分が出るときは攻撃で違いを見せるとき。負けている状況や引き分けの状況でチームを勝たせられるようにしたい」と、強い意気込みを示した。 2024.03.28 20:30 Thu

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東京Vから期限付き移籍でJFLのヴェルスパ大分へ…宮本優25歳の苦悩と誓い「試合に出て活躍しないといけない」

ヴェルスパ大分のDF宮本優(25)が活躍を誓う。 1日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の高知ユナイテッドSCvsヴェルスパ大分が行われ、アウェイのV大分が0-1と勝利。敵地で首位を叩き、3連勝で4位をキープした。 東京ヴェルディからV大分へ期限付き移籍中のDF宮本は、1点リードの75分に途中出場し、試合のシャットアウトに貢献。昨季のレンタル先であった高知を封じ、チームとしても後半被シュートゼロという会心の勝利である。 宮本は自身のプレーを振り返り、「僕のタスクはまず『守り切る』ということ、隙あらば攻撃に持っていくということ。追加点はなかったけど、ゼロに抑えて勝ててホッとしました。相手も古巣の高知でしたし」と安堵する。 一方で実は宮本、今回が第18節にしてリーグ戦出場2試合目であり、ここまでは第12節で90+1分から途中出場したのみ。J3リーグ入会へ戦績面で好位置につけるチームの中、順風満帆でこの日を迎えたわけではない。 「JFLは能力の高い選手も多くて、自分の未熟さを感じます。ヴェルスパはJFLで以前から力があるクラブですし、僕はスタメンの座をとりたいけど、とれていない状況。素晴らしいクラブに入れたぶん、色んなものを吸収したいのですが、同時に試行錯誤も続いています」 「(保有元)ヴェルディは勢いがスゴいですね。J1でもしっかり、臆することなく、上位チームに勝つ試合をやっている印象です。僕は今もヴェルディの試合を全てチェックしていて、そこから刺激を貰う反面、やっぱり自分との差があるな…っていうのが正直なところです」 「それでも、ヴェルディにもヴェルスパにも所属している責任がありますし、人の目だってある。自分自身に“芯”をもって、試合に出て活躍できるようにしないといけない。今季残りの試合も頑張っていきたいです」 また、この日ホームに1万1085人を動員した“古巣”高知について尋ねてみると、「サッカーの底力というか…サッカーを通してここまで人が集まる、人に影響を与える、人を感動させられる…昨季はそこまでだった『高知の底力』みたいなものを感じました」と感慨深げ。 「ここまでの(首位高知の)戦績があって、多くの人たちを惹きつけた結果が、今日の観客席の光景なんだと思います」 「素晴らしいことですし、いち選手としてそういった雰囲気を作ることができる…僕もヴェルスパで結果を残したい。僕はもう高知の一員じゃないけど、なんだか嬉しかったですね」 中断期間明け初戦で加入後リーグ戦最長のプレータイム、古巣からも少なからず刺激を貰った様子の宮本。まっすぐに選手キャリアを歩む25歳は、ヴェルスパファンに後半戦の活躍を誓う。 「今日なんかも、直線距離で大分と高知はそこまで遠くないけど、必ずしもアクセスが良いわけではありません。それでも今日のように、アウェイでも毎試合来てくれる方々が、僕ら選手たちのチカラになっています」 「僕らもJ3昇格という目標があって、ファンの方々と一緒に突き進んでいます。少しでも多くの方に試合へ来てもらって、一緒に喜び合えるよう、全力プレーで表現していきます」 ◇JFL第19節 9月7日(土) 16:30キックオフ (H)ヴェルスパ大分 vs クリアソン新宿(A) レゾナックサッカー・ラグビー場 Aコート ◇DF23宮本優 1999年5月17日生まれ。熊本県出身。法政大学から2022年に東京ヴェルディへ入団。ルーキーイヤーのJ2リーグ出場9試合から、昨季は高知ユナイテッドSC、今季はヴェルスパ大分と、2年連続でJFLへ武者修行している。 2024.09.02 17:00 Mon
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「魂を見せてくれた」柏に泥臭く勝ち切った東京Vは勝ち点40超え…城福監督「残留はこのクラブで絶対的に与えられた使命」

東京ヴェルディの城福浩監督が、泥臭く勝ち切った柏レイソルとの激闘を振り返った。 東京Vは8月31日、三協フロンテア柏スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第29節の柏戦を3-2で勝利した。 前節、3位の鹿島アントラーズを2-1で下し、4戦ぶりの得点と共に4戦ぶりの白星を挙げた東京Vは、16位の柏とのアウェイゲームで約3カ月ぶりとなる今季3度目の連勝を狙った。 今節も[3-4-2-1]の布陣で臨んだ東京Vは、鹿島と共通点も少なくない柏の[4-4-2]に対して、ミスマッチの優位性を意識した戦い方で臨むプランだったが、この試合で柏は可変式の布陣を採用。守備時には右サイドハーフのMF鵜木郁哉を1列下げて5バックを形成し、攻撃時もより流動的な形で揺さぶりをかけた。 その想定外の出方に加え、FW細谷真大、MFマテウス・サヴィオの両エースを起点にクオリティとインテンシティの高さを見せた相手に面食らう形でバタバタした入りを強いられると、8分に細谷に先制点を奪われる。 それでも、失点直後のピッチ上で円陣を組んで改めて意思統一を図り、連続失点を回避すると、15分にFW木村勇大、30分にFW山見大登の連続ゴールによって逆転。ただ、前半終了間際に相手のデザインしたセットプレーからMF戸嶋祥郎に強烈な一撃を浴びて2-2のイーブンで試合を折り返した。 迎えた後半、3枚替えで通常の[4-4-2]の戦い方に変化した相手に押し込まれる入りとなったものの、一瞬の隙を突いて55分のMF翁長聖の技ありシュートで勝ち越しに成功。その後は完全に押し込まれてハーフコートゲームを展開されたが、ディフェンスラインを中心としたハードワークに守護神マテウスの土壇場のビッグセーブによって相手の猛攻を耐え抜き、白熱のシーソーゲームをモノにした。 同試合後、公式会見に出席した城福監督は勝ち点3を得た充実感と共に心身ともに激しい消耗を強いられたであろう一戦を総括。チーム全体の献身を称えながらも、自身のアプローチを含め課題の部分をより強調した。 「ゲームの中で反省すべきは前半の入り方と終わらせ方。ここはいくらロッカールームで徹底しようと言っても、自分が徹底させきれなかったと思います。選手がやれなかったら自分の問題なので、どういうアプローチがよかったのか、どういう表現がよかったのか。そこは自分でもしっかり振り返りたいと思います」 「ただ、点を取られてからも我々のペースを崩さなかったこと。そこで2点取ったことはポジティブ。前半は相手の左サイド。ジエゴとマテウス・サヴィオ、あるいは小屋松の2列目のところで、浮いたところをどう掴むかという部分で苦労し、ちょっと押し込まれました。あそこの整理をもっと早くしてあげればよかったと思っています」 「後半は相手も2トップ気味にやってきたので、掴みづらさはなくなったけれどもゴール前の迫力が増えたので、選手はよく体を張って、球際のところでシュートブロックしてくれたなと思います」 押し込まれ続けてセカンドボールを拾えず、奪ったボールも前線への長いボールを選択せざるを得ない厳しい状況となった後半の戦いに関して、MF齋藤功佑や山見は傑出したパフォーマンスを見せたサヴィオら相手のクオリティの高さを認めると共に、攻め切れた前半にもう少し相手陣内でボールを動かす時間帯を作るべきだったとの反省の言葉も口にしていた。 それに加えて、指揮官は交代策の部分で少なからず誤算があったことを示唆。 本来であれば、優れたキープ力と献身的な守備で流れを好転させられたであろうFW染野唯月はコンディションに問題があったか、全体的に無理が利かない場面が散見された。 その点については「我々もちょっとそれを心配していましたけど、本人に確認したら問題ないと。ただ、彼もリードをしている状況で、失点したくないという状況だったので、かなり守備の方に気を使っていたと思います」と、本来での出来ではなかったものの、その中でもチームのためにプレーし続けたエースを慮った。 その染野以外では負傷明けでのプレーとなったDF林尚輝の比較的早いタイミングでの交代、交代枠を使い切った後で足が攣った翁長を最前線に配置せざるを得ないアクシデントも指揮官のゲームプランをより難しいものとした。 「もちろん相手はリスクを冒して、両サイドバックが非常に高い位置を取ってきましたし、そこを裏返すようなボールであったり、動き出しであったり、キープであったりというところは、ちょっと守備に追われて疲弊して押し返すようなキープ、ボールの持ち方ができなかった」 「最後は特に翁長聖が足を攣った中で、我々のカードの切り方も最初に1枚を切った後に、2枚ずつ切った後でのアクシデントだったので、1枚少ないような状況だったので、余計を押し返すことができなかった」 それでも、「ただみんなはそれを承知の上で彼も足を引きずりながらでしたが、よく耐えたなと思います。何よりもゴール前のところやバイタルエリアのシュートブロックというのは魂を見せてくれた」と、試合終了のホイッスルが鳴ったと同時にピッチに倒れ込んだ選手たちの献身に満足感を示した。 昇格プレーオフを制しての昇格という部分で“20番目のチーム”という位置づけで16年ぶりのJ1の戦いに挑み、開幕前はダントツで降格候補に挙げられながらも、今回の勝利によって残留争いの目安のひとつである勝ち点40の大台を超え、勝ち点41で暫定ながら7位に浮上した。 久々のJ1の舞台でサプライズを起こしたいという力強い宣言と共に、常々J1残留への危機感を強調してきた百戦錬磨の指揮官だが、やはり9試合を残しての現在の立ち位置によって最低限であり、最大の目標到達に近づきつつあると感じている。 「我々のクラブの目標が残留であることは間違いない。それはもう経験値とクラブの規模を考えたら、それは絶対唯一無二の目標であることは間違いない。ただ、それを最終節まで持ち込むのか、あとは何試合かを残して、我々らしく我々のサッカーを示すという状況で、終盤を迎えるのかというところでは、選手の経験値としても大きな差がある」 「とにかく一試合一試合を勝ち点3にこだわって、どのステージで最後J1の中で競い合うというところは高い意識を持っていますけど、それにしても後ろを気にしているわけではないですけども、残留というのはこのクラブで絶対的に与えられた使命だと思いますし、まずはそこに到達したいなという思いです」 2024.09.01 07:35 Sun
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「また新しいところに踏み出せた」葛藤、重圧乗り越えて2桁ゴール到達の東京V・木村勇大…「全部が繋がっている」結果残す中での“気付き”

キャリア初のリーグ戦2桁ゴールを達成した緑の若武者が「悩んで悩み抜いた末の一発」となったリーグ11戦ぶりのゴールを改めて振り返った。 京都サンガF.C.からの期限付き移籍で東京ヴェルディに加入したFW木村勇大。アカデミー時代を過ごした古巣では開幕直後の明治安田J1リーグ第2節の浦和レッズ戦で初ゴールを記録。上々の滑り出しを見せると、以降もコンスタントにゴールを重ねつつ得点以外の部分でも著しい成長を遂げ、6月15日に行われた第18節サンフレッチェ広島戦では9ゴール目を挙げた。 しかし、以降は[4-4-2]から[3-4-2-1]へのシステム変更に伴い、相棒であるFW染野唯月と共にゴールペースが著しく鈍化。10試合ゴールから遠ざかり、その間のチームが勝利した際も試合後や日々のトレーニングで浮かない表情を浮かべる場面も少なくなかった。 それでも、8月31日に行われた第29節の柏レイソル戦ではボックス手前から相手DFを振り切って反転しながら右に持ち出すと、強烈な右足のミドルシュートを突き刺し、実にリーグ11戦ぶりとなるゴールでひとつの目標だったJ1での2桁ゴールに到達した。 試合後のミックスゾーンでは「どんな形でもシュートを打つというところをすごく意識して挑んだ」と周囲のフリーの選手を把握した上で、あえて強引に振り抜いたとゴールシーンを振り返っていた木村。 ゴールから遠ざかっていた期間は、布陣変更の影響やチームとして最前線の選手に効果的なチャンスメイクをできなかったという部分もあり、シュート自体の少なさや木村自身もより慎重なプレー選択が目に付いた。 その点について木村は「1点を取りたいがために丁寧になりすぎていた」とシステム変更や、より守備面で多くのタスクを要求される中での葛藤を含め個人としてもモヤモヤした感情を持っていたという。 「シーズンの最初は点が取れていて、途中からフォーメーションが変わったことで、より相手のプレスを受けてなかなか良い形でゴール前でボールを受けることができなくなり、いろいろ思うところもありました」 「点を取れない時間が続きチャンスがなかなか来ないからこそ、余計に確実に点を決めたいみたいな確実なチャンスが欲しいという、その1点を取りたいがために丁寧になりすぎるというか、感情の部分もそうですけど、焦っているから余計に『チャンス1本来い』みたいな感じになっていた。ゴール前で積極的にシュートを打つのもそうですし、ああいう打っていく姿勢というのが、自分の中で慎重になっていて減っていました」 そんななか、通常のトレーニングに加えここまであまり積極的に取り組んでいなかったシュート練習で森下仁志コーチからも多くの助言も受け取りながら、木村自身は「そうじゃないな」とここ最近の自身のストライカーとしての姿勢を反省。その気持ちの切り替えが柏戦のゴールに繋がった。 「レイソル戦のあの場面も右で(宮原)和也くんがフリーだったので、ちょっと前の自分であれば、1回はたいてゴール前でもう1回フリーで入って折り返しをもらって決めたいみたいな選択をしていたかもしれないです。実際、それで折り返しが返ってこないとか、どこかで相手にはじかれてシュートを打てなくてというのが、ここ最近続いていてという中で、改めて『そうじゃないな』というのは思いました」 「そう思って打ったシュートが入ったので、そこが自分の中で『やっぱりそうだよな』と思いましたし、チームの勝利もそうですけど自分の中でもそういう思いが乗ったシュートが入ったのが、余計に分岐点ではないですけど、気持ちの部分で大きく、また新しいところに踏み出せたのかなと思います」 「そういう意味でもあのゴールは10点目というのもそうですし、自分が苦しんでいろいろ悩んで悩み抜いた末の一発だったので、すごく大きかったです」 木村の身体能力や普段のシュート練習を見ていれば、弾丸シュートと形容すべき柏戦のようなゴールがもっとあってもおかしくないが、東京V加入後でペナルティエリア外から決めたゴールはこれが初めてだった。 関西学院大学時代に大学サッカー界屈指のストライカーとしてそういったゴールも多く決めてきたが、プロ入りから東京V加入までの苦しい期間を通じてストライカーとしての「いいサイクル」を失っていた部分もあるという。 「大学のときは今と比べれば、相手のプレスも緩いですし、大学では得点が止まる時間というのはあまりなかった。基本コンスタントに試合に出たらほぼ点を決めていたので、余計にああいうシュートもノッているからこそ打っていくし、またそれが決まって気持ちがさらにノッていくみたいな、いいサイクルでやれていました。それこそ去年とかも点が入らなくて、そういうちょっと消極的ではないですけど、より明確なチャンス一発に賭けるという感じになっていました」 それでも、「今年の最初はいいサイクルでしたが、そこからちょっと入らないサイクルに入ってしまっていろいろ思うことがあって、去年の自分であれば、そのまま沈んでいったかなと思いますけど、そこで決められたというのは、自分の成長という意味でもすごく大きかった。中断前に決められたというのが、心の中でもすごくゆとりを生んでくれました」と、難しいサイクルを乗り越えたプロ3年目での成長を実感する。 2連勝でインターナショナルマッチウィークの中断期間に入ったチームは、「すごくいい雰囲気で練習できている」と木村が語るように、6日に行われたトレーニングセッションでは城福浩監督、和田一郎コーチ、森下コーチから激しい指導の声が飛びながら高強度の内容となったが、良い緊張感と共に充実感を窺わせるものとなった。 攻守の切り替えを意識したハイインテンシティのトレーニングではかなり追い込まれた様子も見せていた木村は、「とにかく頑張る。しっかりと(寄せに)行かないと指導が入るので…」と冗談を交えながらも「このチームの掲げているハードワークという部分が一番出る練習だと思うので大事。普通に上手くなる、強くなる練習だと思っています」と、自らの成長を実感する日々の練習に真摯に取り組む。 指揮官が常々自身に対して要求する、攻守における課題の習慣化については今年結果を残している中で、ある“気付き”もあったと語る。 「やっぱり全部慣れだと思います。(コーチ陣からの)指摘はありがたいですし、言われてそれを意識してやっていたら、それが自然と習慣になると思うので、ヴェルディに来て結構経ちますけど、それによって去年の自分と変われたと思いますし、今も変わっている最中。習慣になるように少しずつ落とし込むというのは、すごく大事かなと改めて思っています」 「正直なところ守備はあまり好きではないので、攻撃に力を温存したいですしゴール前にいたい。それは去年までそう思っていましたけど、守備を頑張ることによって、攻撃でチャンスが転がってきたりとか、守備から出て行くことで、逆にマークにつかれなくなってゴール前にフリーで入ったり、もちろん頑張ることで味方の信頼も得られてパスも来る」 「ゴールを取るための過程というのは全部が繋がっているんだなというのは、改めて今年結果を残すことでわかってきたというか、無駄なことではないんだというのをすごく今感じてきているので、そういう感覚は大事にしたいです」 節目のゴールにもなった久々の柏戦のゴールの反響について木村は「もちろんファン・サポーターの方をすごく待たせてしまっていたので、そういう意味でもすごく周りの人には『良かった』というような言葉をかけてもらえました。やっぱり点を決めたら連絡もそうですけど反響が出るので、やっぱりストライカーは単純だなと改めて思いました(笑)」とにやりとした表情で返答。 それと同時に「決めないときはもちろん言われますし、決めたら一発で全部ひっくり返るので、すごく責任もかかって重圧もあるしんどいポジション。それでも、ああいう1本で全てひっくり返るので、改めてすごくやりがいもありますし、自分が一番好きなポジションだなと思ったので、ゴールを決めてまたそう思えるように頑張ろうと思います」と、ストライカーとしてのやりがいを改めて言葉にした。 <span class="paragraph-title">【動画】木村勇大の今季ゴールハイライト!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">ここまでリーグ戦10ゴールの <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%8B%87%E5%A4%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#木村勇大</a> 選手のゴールハイライト<br><br>お気に入りや印象に残ったゴールを教えてください!<a href="https://twitter.com/yudai022898?ref_src=twsrc%5Etfw">@yudai022898</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#東京ヴェルディ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/verdy?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#verdy</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/J%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/LbaDFyt3ig">pic.twitter.com/LbaDFyt3ig</a></p>&mdash; 東京ヴェルディ(TOKYO VERDY)公式 (@TokyoVerdySTAFF) <a href="https://twitter.com/TokyoVerdySTAFF/status/1832245099381879184?ref_src=twsrc%5Etfw">September 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.07 13:55 Sat
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「チームの勝利にやっとゴールで貢献できた」東京Vの木村勇大、2桁ゴール到達のゴラッソに「やっとここで動かすことができた」

東京ヴェルディのFW木村勇大が柏レイソル戦で決めたゴラッソは多くのネガティブなものを振り払う痛快な一撃となった。 東京Vは8月31日、三協フロンテア柏スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第29節の柏戦を3-2で勝利した。 前節、3位の鹿島アントラーズを2-1で下し、4戦ぶりの得点と共に4戦ぶりの白星を挙げた東京Vは、今回の勝利によって約3カ月ぶりとなる今季3度目の連勝を成し遂げた。 チームとしては残留争いの目安のひとつである勝ち点40の大台を超え、暫定ながら7位に浮上した点は大きいが、悩めるエースストライカーに2カ月半ぶりのゴールが生まれたことは今後に向けて大きなプラス材料となった。 京都サンガF.C.からの期限付き移籍でアカデミー時代を過ごした古巣帰還を果たした木村。その京都、昨シーズン途中に期限付き移籍で加入したツエーゲン金沢でどん底を味わった中、新天地では主に守備面を中心に厳しい要求を受けながらも開幕直後の第2節の浦和レッズ戦で初ゴールを記録。 上々の滑り出しを見せると、以降もコンスタントにゴールを重ねつつ得点以外の部分でも著しい成長を遂げ、6月15日に行われた第18節サンフレッチェ広島戦では9ゴール目を挙げた。 そのため、自身初の2桁ゴール到達は時間の問題かに思われたが、以降は10試合ゴールから遠ざかることに。さらに、ジュビロ磐田戦での0-3の大敗をきっかけに3試合連続ベンチスタートも経験し、順風満帆だった新天地で初の挫折も味わっていた。 この間にチームでは木村の関西学院大学の1つ年上の先輩であるFW山見大登がゴールを量産し、横浜F・マリノス戦、アビスパ福岡戦、前節の鹿島戦でチームは貴重な勝利も挙げていた。 ただ、エゴイストであるべきストライカーらしい性格だけでなく、J1最年少スカッドにおいて決して若くない23歳は、勝敗に対するより大きな責任の芽生えによって「先週も勝てて嬉しかったですけど、少し歯がゆい部分があったりして、心の底から喜べていない自分がいた」とこの間の正直な胸の内を明かした。 そんななか、この柏戦には「どんな形でもシュートを打つというところをすごく意識して挑んだ」という言葉通りの豪快なゴールを決めた。 FW細谷真大のゴールによっていきなりのビハインドを背負った中、15分にペナルティアーク付近で山見から足元にボールを受けると、背負ったDF野田裕喜を振り切って反転しながら右に持ち出すと、視野に入っていたDF宮原和也、MF山田楓喜へのパスという選択肢を排除して右足を一閃。GK佐々木雅士の手をはじいた強烈なシュートがゴールネットへ突き刺さった。 そして、木村にとって11試合ぶり、待望の今季リーグ10点目は焦りやもやもや、迷いを振り払うものとなったようだ。 「焦りもありましたし、ずっとワントップで試合に出ている中で結果が残せないという責任もすごく感じていましたし、自分の中で焦りや責任を感じながら毎試合やっていました。今日はチームの勝利にやっとゴールで貢献できたというのが、なによりも大きかったです」 「(2桁ゴールは)あまり気にしないようにはしていましたけど、ずっと9点で止まっているというのは、正直心の中で引っかかっていました。周りからもそういう声が聞こえていたので、より余計に自分の中でもどかしい部分がありました。そういった9点だったので、やっとここで動かすことができて、そこもすごく嬉しいです」 ストライカーとしては常にゴールを決められることに越したことはないが、もがき苦しんだ苦しい日々、状況を好転させるための試行錯誤もそのプレーに新たな深みを与える重要なことにも思える。 木村はそんな経験はしなくてもいいというような雰囲気を漂わせながらも、ここ最近の経験が自身をもう一段階上のレベルにステップアップする契機になると感じている。 「なかなかしんどかったですけど、今まであまり自分はシュート練習とかしなかったですけど、最近は仁志さん(森下仁志コーチ)に付きっきりでやってもらっていますし、そういうゴールを取るために何が大事かとか、ゴールを取るメンタルというところをすごく言われて、自分もすごく意識してやっているので、今日も前向きな気持ちで試合に取り組めたので、そこがよかったかなと思います」 「今まではメンタルとかがあまり強くなくて、やっぱりよくないときに結構自分は気持ちの部分で落ちたり、沈んでいきがちなところがあった中で、ちょっとベンチになった期間とかはしんどかったですけど、そこを乗り越えてちゃんとこうやってまた結果を残せたというのは、そのしんどいときにどういう取り組みをするかとか、何をやり続けるかというところは、去年の自分とか今までの自分と比べてすごく大きく成長できたこの数カ月だったかなと思います」 そういったひたむきな取り組みを経て、PKや“ごっつあんゴール”ではなく豪快な一撃で自ら壁を破ったスケールの大きなストライカーは、残り9試合で再びゴールを量産し、J1残留と共に上位進出を狙う緑の名門の牽引車となりそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】豪快な一撃で待望の今季2桁ゴール到達!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>ついに決めた<br>今季10ゴール目<br>\<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%8B%87%E5%A4%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#木村勇大</a> 自らドリブルで持ち出し右足一閃<br>今季10ゴール目を豪快なゴラッソで決めた<br><br>明治安田J1リーグ第29節<br>柏×東京V<br><a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> でライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9F%8F%E6%9D%B1%E4%BA%ACV?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#柏東京V</a> <a href="https://t.co/tx63auwso1">pic.twitter.com/tx63auwso1</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1829828975843066009?ref_src=twsrc%5Etfw">August 31, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.01 09:05 Sun
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東京Vのサイド牽引する翁長聖、次節柏戦へ「立ち位置の優位性の握り合い」、「スピーディーな攻撃の中でクオリティの高い選手が揃っている」

東京ヴェルディのサイドを牽引する29歳MFが、ここにきてさらに存在感を高めている。 昨シーズンの明治安田J2リーグでFC町田ゼルビアの優勝に貢献したMF翁長聖は、今シーズンから同じ昇格組である東京Vへ完全移籍。その新天地ではここまでリーグ戦27試合に出場し、2ゴール1アシストを記録。左右のサイドバックにサイドハーフ、現在は左ウイングバックを主戦場にサイドの職人としてチームを支える。 ホームの名古屋グランパス戦での芸術的なループシュート、アウェイのサガン鳥栖戦での体を張ったスーパークリアという印象的なプレーに加え、無尽蔵のスタミナを活かした攻守両面のハードワーク、若手の多いチームにおいてポジティブな声掛けなど、ここまでの貢献度の高さはチームトップクラスだ。 前節、鹿島アントラーズを2-1で破り、4試合ぶりの得点と共に勝利を挙げた一戦においても、相手の攻撃のキーマンの一人である右サイドバックのDF濃野公人を周囲との密な連携で封じ込め、積極的に高い位置を取ってマッチアップ相手の背後を突いて攻撃に厚みを加えた。 翁長は「相手の配置を考えれば、ああいった戦い方になるのは当然そうなるとわかっていましたけど、特に濃野選手だからというわけではなくて、いろいろとコミュニケーションを取れれば、(谷口)栄斗や(齋藤)功佑、(森田)晃樹と山見と周囲の選手とコミュニケーションが取れれば、大丈夫かなと思っていました」と、対鹿島や対濃野という部分は意識しなかったものの、チームとしてしっかりと整理した戦い方ができたと前節を振り返った。 ちなみに、その鹿島戦で殊勲の2ゴールを挙げた山見は今シーズンから本格的にウエイトトレーニングを始めたことを明かしていたが、そのきっかけを作ったのは翁長だった。 プレシーズンの時期に江尻篤彦強化部長が、非常にストイックな振る舞いを獲得の一因と語っていた29歳MFは、キャンプや普段のトレーニングにおいても、そのストイックさを窺わせる姿を見せてきたが、翁長自身は「自分1人ではやめてしまう」とその周囲からの見方を謙遜と共に否定。そして、山見を誘った意外な経緯を明かしてくれた。 「(筋トレは)1人ではできないので。個人的に1人でずっと筋トレやっているのはなんかちょっと気持ち悪い感じなので…。ジョギングとかは別にいいんですけど、1人でトレーニングルームで汗かきながらというのは、なんか気持ち悪い感じじゃないですか(笑)」 「あとは自分1人だと『もういいや』という感じでやめてしまうので、それはどこのチームでもそうですけど、大体チームメイトで筋トレをやらなそうなやつを捕まえて一緒にやっています。町田のときも一緒にやっていましたし、大宮でもやっていたと思います」 「こいつ筋トレ嫌いそうだなというやつを誘って一緒にやるのは好きですね。自分も似たような感じで、誰かいなかったらやらないと思うので…」 徹底された日々のコンディション調整に関しても「こだわりがないだけで、自分で思ったことをやっている」と語る翁長だが、東京V加入後から能城裕哉コンディショニングコーチのアドバイスによって試合後のウエイトトレーニングを新たに取り入れたという。その効果については「わからない」としながらも、シーズン序盤に比べて対人戦において力強さを増した印象もあり、日々のひたむきな努力は着実にパフォーマンスに結びついているはずだ。 チームは5月に行われた第16節のヴィッセル神戸戦後、[4-4-2]から[3-4-2-1]に変更した中、FW木村勇大、FW染野唯月の両エースの得点ペースの鈍化と共に、主にミラーゲームの試合ではウイングバックの攻撃参加を効果的に使えない状況が続いたが、この鹿島戦と前々節のFC東京戦では4バックの相手にミスマッチを活かせただけでなく、チームとして攻撃の形が整理された印象だ。 翁長は「ミラーゲームが今まで多かった中で、サイドバックとサイドハーフの[4-4-2]の相手のときに、そこは相手も同じですけど自分たちの立ち位置で両方とも優位性の取れる配置だと思うので、そこの鍵の握り合いかなとはいつも思っています」と、現状の戦いにおいて4バックの相手に対してミスマッチの優位を活かせていると感じている。 一方、城福浩監督は同じ質問に対して、ウイングバックに入る各選手の立ち位置の改善に加え、中盤の底でボールの循環の基準を担う“へそ”の位置をうまく使えている相乗効果があると説明。今後の戦いに向け、チームの課題であるクロスからのチャンスメイク、得点をより増やしていけると考えている。 「基本的にこのシステムで言えば、ウイングバックが幅を取る役目になると思いますが、その幅を取る高さが大事で、高ければ高いほどいいかというと、高く取るとそのぶんボールを受けづらいタイミングのようなシチュエーションもあるので、高いポジションを意識しながらもいつ引いてくるかと、そこで起点になるかというところのポジションを取るタイミングというのはどの選手も理解してきたのかなと思います」 「もうひとつは、幅を取るということは、相手がそれに対応してきたら中が空く。我々の言うところの“へそ”がうまく使えていれば、さらにウイングバックが活きる。ウイングバックが活きているということは、へそをうまく使えているということにもなる。そうすると相手はどちらを抑えればいいのかがわからなくなる。この状況をもっと長い時間作り出せると、さらにウイングバックがより高い位置でプレーできるようになるのかなと。ウイングバックからのクロスを逆サイドのウイングバックが押し込むような展開というのは、この前もそれに近い展開があったと思いますけど、もっともっと作り出していけるのかなと思います」 鹿島戦の勝利で降格圏との勝ち点差を「10」に広げ、10位に浮上した東京Vは31日に三協フロンテア柏スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第29節の柏レイソル戦で約3カ月ぶりのリーグ連勝を狙う。 その一戦に向けて翁長は「スピーディーな攻撃の中で個人のクオリティの高い選手が揃っていて、そこは注意しないといけない」と、FW細谷真大、MFマテウス・サヴィオが牽引する相手の攻撃を警戒しつつ、目の前の試合での勝利を誓った。 1-1のドローに終わった前回対戦では後半アディショナルタイムの途中出場となった翁長だが、今回の一戦ではマッチアップが予想されるMF山田雄士、MF島村拓弥らを抑え込みながら、DF関根大輝、DF古賀太陽らが不在となる相手ディフェンスラインを揺さぶる攻撃面の仕事を期待したいところだ。 2024.08.30 15:15 Fri

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