「やっぱ勝負強さっていうのは…」 G大阪の“いぶし銀”倉田秋が感じた神戸との差
2024.11.23 22:50 Sat
55分までプレーしたG大阪MF倉田秋
ガンバ大阪は23日に国立競技場で行われた第104回天皇杯決勝でヴィッセル神戸と対戦し、0-1で惜敗した。
天皇杯史上71年ぶり2度目の関西勢による決勝で前半に小気味のいいコンビネーションを披露したりと攻め手となる時間帯もあったが、神戸の堅守に跳ね返され、0-0で後半へ。64分にロングボール起点の攻撃から結果的に決勝点となる一発を許した。
エースの宇佐美貴史が決勝2日前の練習でハムストリングを痛めてよもやのメンバー外となり、動揺もあっただろうが、流れの良かった前半を含め、幾度かのチャンスシーンも。ただ、宇佐美不在の攻撃は最後の精度がなかなか上がらず、散った。
先発した倉田秋はこの決勝でもボールの中継役に、守備のスイッチ役にといぶし銀の働き。ときに熱いプレーに徹し、不在の宇佐美に代わって精神的支柱役もかって出たが、上述したとおり、1点に泣き、9年ぶりのタイトルによる節目の10冠とならず。
在籍16年ということもあり、“10個目の星を”との思いを誰よりも強くしてピッチに立った1人であろう35歳MFは「みんな、勝ちたい気持ちは出したけど、それでも相手が上回ったというだけ」と唇を噛む。
勝機がなかったわけではないが、してやられた神戸の一発で決め切る力。「やっぱ勝負強さっていうのは神戸の方があった。そこまで相手も前半からチャンスがないなかでああいうのを一発で決めてきたし、その差はある」と“差”を見つめる。
前半に先手を取れていればと思いたくなる内容だったが、「といっても五分五分だったと思う。別にこっちがいいサッカーをやれたとも思わない」ときっぱり。「本当はもっと相手を支配するのが今年、やってきたサッカー。こういう決勝の舞台でもそういうのを出せなかったのはチームとしてまだまだ未熟というか、完成ではないのかなと思う」と続けた。
2015年の天皇杯を最後にタイトルになかなか届かずのG大阪だが、過去3シーズンは残留争い。ダニエル・ポヤトス体制初年度の昨季もぎりぎり残留の16位フィニッシュだったが、今年は勝負にこだわる姿勢を前面に戦える集団となり、こうしてタイトル争いに戻ってきた。来季こそ10個目の星を。
天皇杯史上71年ぶり2度目の関西勢による決勝で前半に小気味のいいコンビネーションを披露したりと攻め手となる時間帯もあったが、神戸の堅守に跳ね返され、0-0で後半へ。64分にロングボール起点の攻撃から結果的に決勝点となる一発を許した。
エースの宇佐美貴史が決勝2日前の練習でハムストリングを痛めてよもやのメンバー外となり、動揺もあっただろうが、流れの良かった前半を含め、幾度かのチャンスシーンも。ただ、宇佐美不在の攻撃は最後の精度がなかなか上がらず、散った。
在籍16年ということもあり、“10個目の星を”との思いを誰よりも強くしてピッチに立った1人であろう35歳MFは「みんな、勝ちたい気持ちは出したけど、それでも相手が上回ったというだけ」と唇を噛む。
また、「ファイナルだし、形がどうこうというよりも最後は向こうが気持ちでねじ込んだ」と勝負を分けた後半を振り返り、「俺らはそれを止められず、ねじ込めなかっただけ。戦術はあるけど、それ以上のものがファイナルは大きい」と話す。
勝機がなかったわけではないが、してやられた神戸の一発で決め切る力。「やっぱ勝負強さっていうのは神戸の方があった。そこまで相手も前半からチャンスがないなかでああいうのを一発で決めてきたし、その差はある」と“差”を見つめる。
前半に先手を取れていればと思いたくなる内容だったが、「といっても五分五分だったと思う。別にこっちがいいサッカーをやれたとも思わない」ときっぱり。「本当はもっと相手を支配するのが今年、やってきたサッカー。こういう決勝の舞台でもそういうのを出せなかったのはチームとしてまだまだ未熟というか、完成ではないのかなと思う」と続けた。
2015年の天皇杯を最後にタイトルになかなか届かずのG大阪だが、過去3シーズンは残留争い。ダニエル・ポヤトス体制初年度の昨季もぎりぎり残留の16位フィニッシュだったが、今年は勝負にこだわる姿勢を前面に戦える集団となり、こうしてタイトル争いに戻ってきた。来季こそ10個目の星を。
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style="font-weight:800">――近年のG大阪は韓国代表FWファン・ウィジョ選手がいなくなってから、ゴールゲッターが見つからない状況。チームに合うストライカーはどういうタイプだと考えますか?</span> 「今はちょっと変わっているのかもしれないですけど、昔は数少ない決定機でも点を決められるタイプの選手。特に、俊敏性がある選手が合ったんですよね。高さというよりは」 「チョ・ジェジンとかもいたんですけど。チョ・ジェジンがそんなに点数が多くなかったのはクロスからのゴールが当時のチームにそこまで多くなかったんです」 「今はクロスからのゴールが増えて、黒川(圭介)が上がれたりもするので、ゴール前で勝負できる選手が必要なのかなと思いますね。ポヤトス監督がどっちを求めているのかあまりわからないところがありますけど、最初はサイズを求めているのかなと思っていました」 「最初は鈴木(武蔵)選手を使っていましたけど、ジェバリ選手を使って、次は宇佐美選手を使っていますし。多少は高さや、ボールキープのところを優先しているのかなという気がします」 <span style="font-weight:800">――宇佐美選手のストライカー起用はいかがでしょうか。</span> 「彼自身がその意図だったり、やり方でそういう考えになれれば良いと思います。彼の場合はシーズン初めにタスクがすごく多かったです。キャプテンになって、7番を背負って、チームを引っ張る。で、インテリオールのポジションで攻守両面に関わって、FKもCKも蹴る。やることがいっぱいありました」 「点を取るだけでなく、アシストも含めてやらなければいけません。おっしゃるように、どちらかといえばゴールだけ、『フィニッシャーとしての力を発揮してください』であれば、持っているものは持っていますし、ゴール前の仕掛けも細かいタッチでかわせますから、チームとして求めて、フォーカスさせるのは大事かもしれないですね」 <span style="font-weight:800">――その宇佐美選手は中盤での作りも担っていますが、山本悠樹選手が台頭しています。印象はいかがでしょうか。</span> 「貢献度はめちゃくちゃ高いと思います。ダワン選手やネタ・ラヴィ選手、ファン・アラーノ選手との関係性も上手に作っていますし、外国人選手にうまく合わせられるのもすごく魅力的ですよね」 「能力の高い選手に合わせながら、自分の良さもしっかりと出せています。次はウィングや前線、サイドバックからのサポート、攻撃の厚みという話になってくるかもしれないですね」 <span style="font-weight:800">――山本選手も橋本さんのようにクレバーな印象を受けますが。</span> 「(クレバーさを)感じますね。視野は広くて、キックの種類も色々と変えて蹴っています。技術も僕より全然あると思います。僕の方がちょっと(足は)速かったかなと思うぐらいです(笑)。彼と僕は得点力でいったら同じぐらいだと思います。彼の方がもっと取れるんじゃないかなと思いますけど、彼のマインドのところだと感じます」 「今はチームのゲームメイクをするところにフォーカスしていると思うので、それにプラスアスファで点を取ったり、FKを決めたり、CKからアシストできる選手になれれば、僕じゃなく、遠藤(保仁)選手のようになれるんじゃないかなと思います」 <span style="font-weight:800">――改めてチームに話を戻して、近年はガンバらしさを追い求めるシーズンが続いています。それが続く故、ガンバらしさが抽象化しつつありますが、それを築いた時代の1人としてガンバらしさとは何を指すものだと感じますか。</span> 「ある意味、負の遺産という表現もできるかもしれないです。僕らの頃に点を取られても点を取るとか、そういうサッカーを気に入ってもらったサポーターの方が多くいました。それがガンバらしさという言葉で一人歩きしてしまったのかなと」 「その後、“ウサパト”っていう宇佐美とパトリック、長谷川健太さんの3冠のときって、堅守速攻だったんですよね。それが続いて、タイトルを獲っているのにあまり面白くないという理由で叩かれてしまう、タイトルを獲って上位争いをしているのに面白くないと言われてしまう。これってすごく難しいなと」 「勝って、タイトルを獲って、3冠なんて僕らのときでもできていないのに、そのチームが違うと言われて、ガンバ大阪として『やっぱり違うよな、サポーターも言っているし』となったところもあるのかもしれません。そのあたりが正直、どこをゴールにするかが本当に難しいと思います」 「今年でいうと、ポゼッション率の低いチームの方が勝率良いんですよね。圧倒的に良いんですよ。これが面白いくらいハマっちゃってて。それは今シーズン、世界的にもそうなっています」 「マンチェスター・シティや、バルセロナぐらいまでいってしまえば、ポゼッションでもいいですけど、中途半端だと、今は守備が良くなっているので、逆にカウンターを受ける確率が上がります。守備が洗練されて、システマチックになって、理論的になって、一般的な攻撃だと止められますし、質が劣るとやられるようなことが増えています」 「あとはイマジネーション溢れるプレーであれば、打開できますけど、どんどんフィジカル重視というか、スピード感とか、世界でそういう流れになって、ファンタジスタやゲームメーカーがいなくなってきたと言われています」 「そういう時代背景もあって、どうしてもそちら側に寄っていっているので、クラブの理念や、フィソロフィーというところでブレずにやるところと、時代と若干のズレがあるなかで求められると、難しい部分もあるのかなと個人的に思います」 <span style="font-weight:800">――そのなかで、今のガンバ大阪はポヤトス監督が主導権を握るサッカーで勝つスタイルの確立を目指しています。</span> 「主導権という言葉の意味をどう捉えるかですよね。サポーターも含め、世間がどう見るかもあるんですけど。セレッソ大阪はダービーのとき、ボールを持たせて主導権を握りました。(ボールを)奪ったときに自分たちがポゼッションしやすい形を作るというのも1つだと思います」 「確実に自分たちがボールを回すのが主導権なのかをポヤトス監督が声を大にして言い出せば、また話は変わってくるのかなと。相手に持たれるけど、しっかりと守備を構築して、相手にボールをゴール前に運ばせないとか、奪ったあとに中盤を押し込んでボールを回せるとか」 「谷(晃生)選手と東口(順昭)選手が前半戦、繋がなあかん、繋がなあかん、繋がなあかんってどんだけ苦しむねんってぐらい悩んでいたと思います。それを解放した途端に勝ち出しました。やっぱりそういう要素はあると思います」 「相手が取りにきたら背後、背後を消されたら手前で繋げればいいというような、相手に合わせてプレーすること自体も主導権っていう考え方ができます。何をもって主導権かをクラブの発信の仕方だったり、監督や、選手がどう捉えているかが大事だと思います」 <span style="font-weight:800">――シーズン中盤は3連勝&4連勝の8戦無敗で一気に中位まで浮上したガンバ大阪ですが、ここにきて急ブレーキ。この歩みをどう見ていますか。</span> 「まずは自信がなくなっているのが大きいですね。倉田秋とも結構喋ったんですけど、彼が(第14節の)マリノス戦に出て負けたんですけど、そこで兆候が変わったと。その後の新潟戦で彼が先制点を取って、3-1で勝ったと思います。それから試合に勝てるようになりました」 「要はハードワークするのをみんなが認識して、それをベースに、本来は普通の話なんですけど、ミスしても切り替えてすぐ行動を取れれば、どんなサッカーでもある程度戦えたりします。それが今、横浜FCや、湘南が上のチームと戦える要素になっていると思います。そこでサボったり、基本的なところを疎かにして、その上っ面の戦術的なことばかりだと難しいです」 「やっぱり根幹にある、走らないといけないとか、球際は戦わないといけないとか。まずはそれが先にあってから戦術の話。自分たちに迷いが生まれたときに足が止めたり、どうしたらいいんだろうではなく、アクションを取ろう、正解じゃなくても正解にしようとか、そういうのができるとまた流れが変わってくると思います」 <span style="font-weight:800">――試行錯誤が続くガンバ大阪ですが、今季のポジティブな要素はいかがでしょう。</span> 「半田(陸)選手ですね。ポテンシャルを感じながら、シーズン初めこそJ2から来て、山形から来て、結構苦労している印象でしたけど、若さもあり、食らいついて、気づけば主力になりました。彼が右サイドにいないとっていう雰囲気まで出てきました。そのタイミングでケガをしたり、海外移籍の話なんかも出ましたけど、そこまで成長したのはクラブとして間違いなく良い兆しだと思います」 「あとは山本選手ですよね。彼自身もこのシステムのなかで役割を見つけて、良い動きをして、上がり目、ボランチ、アンカーでタスクをこなして、色んな選手に指示を出して、ゲームのコントロールもしています。そういう選手が元々、持った力を出せるようになりました」 「あとは外国人選手もある程度の助っ人という雰囲気を出してくれています。ファン・アラーノ選手は鹿島から出て来て、主力として点も取ってくれて、すごい運動量でチームを支えてくれています。特に、勝っている時期は彼がいないと成り立たなかったりもしました」 「ネタ・ラヴィ選手もダワン選手もですし、軸となりそうな選手が出てきているなと思います。あとはセンターバックにも若い佐藤(瑶大)選手が出てきました。福岡(将太)選手と佐藤選手は1失点してしまうのを改善できなかったところが少しネックですけど、クラブとしてもう少しアプローチできていれば彼らがもっと成長の速度を上げた状態で支えてくれたんじゃないかと」 「どうしても失点してしまうと、クォン・ギョンウォン選手を使ったりとか。三浦弦太選手の方も能力があると思いますし、そこを使うとなると、彼らのチャンスがまたなくなってしまいます。そこでまた競争して、また彼らが出たときに良いパフォーマンスを発揮していくのが大事だと思います」 <span style="font-weight:800">――ポヤトス監督のもと、試行錯誤が続くなかでやろうとしていることは見て取れます。この取り組みを加速させるには何が必要でしょうか。</span> 「このままの形でいくなら、質ですね。パススピードを上げたり、細かい立ち位置を変えるとか、仕掛けるところと捌くところの判断だったり、そこの質をしっかりと上げていくのは大事になると思います。それ以上に走るとか、ベーシックなところも必要かなと。それができても、同じやり方を続けるのであれば、質は求められてくるんじゃないかなと思います」 <span style="font-weight:800">――その中で、ガンバ大阪が“西の雄”に返り咲くために求められるものは何が必要でしょうか。</span> 「大きくいうと、アカデミーかなと思っています。“西の雄”に長くいられるのはやはり育成だったり、教育の環境や、理念だったり、そこが安定して、地域にも認められて、そういう選手たちが人間性を含めて入ってくると、クラブは安定していくんじゃないかなと思います」 <span style="font-weight:800">――現在のアカデミーではご自身と一緒にプレーした選手がコーチとして後進の育成に携わっています。</span> 「クラブ愛の強い選手が入ってきてくれればなと。海外に行っても、堂安にしろ、気にはかけてくれています。そういう選手が増えて、帰ってくればなと。セレッソがそうで、清武(弘嗣)選手にしろ、香川(真司)選手にしろ、柿谷(曜一朗)選手にしろ、(山口)蛍選手にしろ、みんな帰ってきています」 「そういうクラブになってほしいなと思います。貴史は帰ってきてくれましたけど。そういう愛情を含め、思いも貴史だけが背負うんじゃなくて、秋も背負ってくれていると思いますけど、下の年代からも『俺が背負っていくよ』っていうメンバーが増えてきたら、軸ができます」 「で、補強でも取って、大学からも取ってっていう、理念というか、クラブの芯が整って、クラブ愛のある、みんなに愛される、変わらずにそう進んでいくと、安定して上位にいけるんじゃないかなって思います」 【後編は、「橋本英郎氏が引退試合への想いを語る」】 取材・文:超ワールドサッカー・玉田裕太 2023.12.07 18:30 Thuガンバ大阪の人気記事ランキング
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2回戦の対戦カード決定! 磐田vs清水の“静岡ダービー”が実現、2回戦から登場の町田は甲府と連覇目指す名古屋は富山と【YBCルヴァンカップ】
26日、2025Jリーグ YBCルヴァンカップの1回戦が開催された。 すでに20日にも13試合が行われていた中で、13試合が開催。J1勢では清水エスパルスがJ3のSC相模原に勝利した他、J2で首位に立つジェフユナイテッド千葉は、カターレ富山に4-2で敗れる事態に。また、J2に降格した北海道コンサドーレ札幌は福島ユナイテッドFCとの撃ち合いとなり延長戦へ。すると、延長戦に入り守備が崩壊し、6-3で敗退となった。 また、林野火災の影響でFC今治vs徳島ヴォルティスの試合が延期となっており、4月9日に延期試合が開催されることとなっている。 1チームを除いて2回戦に進む27チームが決定。2回戦の対戦カードが決定した。 注目は、ジュビロ磐田vs清水エスパルスの静岡ダービー。今シーズンはカテゴリーが異なるため、リーグ戦での実現がなかった静岡ダービーがカップ戦で実現する。 その他、J1同士の対戦はなく、2回戦から登場するFC町田ゼルビアは、ヴァンフォーレ甲府との対戦が決定。連覇を目指す名古屋グランパスはカターレ富山との対戦が決まった。なお、今治vs徳島の勝者は、セレッソ大阪と対戦する。 2回戦は4月9日(水)、16日(水)に開催される。 <h3>◆YBCルヴァンカップ 2回戦日程</h3> ▽4/9(水) 《19:00》 【28】ヴァンフォーレ甲府 vs FC町田ゼルビア [JIT リサイクルインク スタジアム] 【31】ジュビロ磐田 vs 清水エスパルス [ヤマハスタジアム(磐田)] 【32】レノファ山口FC vs 鹿島アントラーズ [維新みらいふスタジアム] 【35】松本山雅FC vs アルビレックス新潟 [サンプロ アルウィン] 【37】V・ファーレン長崎 vs 湘南ベルマーレ [PEACE STADIUM Connected by SoftBank] 【39】モンテディオ山形 vs 京都サンガF.C. [NDソフトスタジアム山形] ▽4/16(水) 《19:00》 【29】ギラヴァンツ北九州 vs 横浜FC [ミクニワールドスタジアム北九州] 【30】水戸ホーリーホック vs ガンバ大阪 [ケーズデンキスタジアム水戸] 【33】福島ユナイテッドFC vs 柏レイソル [とうほう・みんなのスタジアム] 【34】ブラウブリッツ秋田 vs 東京ヴェルディ [ソユースタジアム] 【36】RB大宮アルディージャ vs FC東京 [NACK5スタジアム大宮] 【40】カターレ富山 vs 名古屋グランパス [富山県総合運動公園陸上競技場] 【41】栃木SC vs アビスパ福岡 [栃木県グリーンスタジアム] 《未定》 【38】FC今治/徳島ヴォルティス vs セレッソ大阪 [未定] 2025.03.26 23:30 Wed
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どうしても守りきれぬ新潟…後半ATのPK献上で同点被弾、G大阪と3-3ドローで今季初白星またもお預けに【明治安田J1第7節】
29日、明治安田J1リーグ第7節のアルビレックス新潟vsガンバ大阪がデンカビッグスワンスタジアムで行われ、3-3のドロー決着となった。 開始30秒でG大阪が1stシュート。中盤でのボール奪取から満田誠が持ち運んで右足を振る。先制点には繋がらずも、まずはアウェイチームが勢いをもってゲームを滑り出す。 しかし、先制点はホームチーム。 新潟は18分、今季初出場の小野裕二が右サイドで抜け出し、余裕をもって右足の良質なクロス。ゴール前の長谷川元希がフリーでヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。 G大阪は33分、中盤でのボール奪取からショートカウンター。2対2の局面を作るも、ファン・アラーノのラストパスにイッサム・ジェバリは左足シュートを決めきれず。決定機を逸する。 それでも43分、混戦からボックス内へこぼれたボールにジェバリがすかさず反応し、フリーで左足を一閃。今度は冷静にゴール右隅を突き刺し、前半終盤で追いつくことに成功する。 空気が好転したG大阪はハーフタイムを挟んで51分、新潟の小野に決定的なシュートを放たれるも、GK一森純が間一髪のセーブで危機回避。勝利へはこういったシーンも重要と言える。 すると67分、ジェバリのプレッシングから敵陣深くでビルドアップを摘み取り、右ワイドに流れたアラーノが右足でクロス。ゴール前へ移動したジェバリが右足シュートを叩き込んだ。 またしても“やってしまった”感が否めぬ新潟だが、74分で同点に。矢村健のポストワークから橋本健人がマイナスのクロスを入れ、奥村仁が右足アウトサイドでゴール左隅に流し込んだ。 さらに82分、小見洋太と矢村が大仕事。 小見が中盤でG大阪のビルドアップを刈り取ると、そのままフリーで前進。クロスをファーで矢村が収め、中谷進之介を振り切って右足シュートをゴール右隅に流し込んだ。 前半終盤からの暗転でG大阪に逆転を許すも、試合終盤に来て再びひっくり返した新潟。 ところが、アディショナルタイム「5分」に対して90+5分、新潟は宮本英治のハンドでPKを献上。G大阪は90+7分、途中出場のキッカー宇佐美貴史がこれを沈めて土壇場で同点とした。 またまた守りきれなかった新潟。またしても今季初白星を逃している。 アルビレックス新潟 3-3 ガンバ大阪 【新潟】 長谷川元希(前18) 奥村仁(後29) 矢村健(後37) 【G大阪】 イッサム・ジェバリ(前43、後22) 宇佐美貴史(後45+7) 2025.03.29 16:04 Sat3
「生命線は強度の維持」J3開幕5試合&G大阪戦で強みを再確認した高知…今後のリーグ戦へブラッシュアップなるか「攻撃面で手応えがあるからこそ…」
高知ユナイテッドSCの面々がガンバ大阪戦を振り返る。惜しくも敗れたが、この一戦を今後のリーグ戦へ活かすことが重要だ。 20日、YBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦の高知vsG大阪が開催され、高知は1-2と敗戦。0-2となって迎えた77分、2年前の天皇杯でもG大阪相手にゴールを決めたFW小林心が1点差とする追撃弾も、さらなる反撃は叶わず。初参戦ルヴァンは1回戦敗退となった。 この一戦、代表ウィーク期間中とあってG大阪はFW宇佐美貴史やMFファン・アラーノ、DF中谷進之介などなど主力が複数先発。対する高知は23日に中2日でJ3リーグが控えており、しかも今回はリーグ最北端の八戸遠征…直近の試合から先発8人を入れ替えてのG大阪戦となった。 秋田豊監督は試合後、「“9日間で3試合”をどう乗り切るかと考えてのチョイスだった」とターンオーバーを認めつつ、選手たちを労う。 「ガンバさんは1.5軍のようなメンバーで来られましたけども、そこに対してある程度対応できていましたし、選手たちもこれを実感して良い経験になったんじゃないかと思います」 「我々がアグレッシブさを欠けば、それはただのチーム。能動的に動けばどんな相手でも結果を出すことができると、今季ここまでのリーグ戦と今日のG大阪戦で証明できたはずです。今日を良い教訓に次の試合へ臨みたいですね」 また、センターバックとしてフル出場したキャプテンのDF小林大智は、現チームの強みを説明。高知はJFLでの昨シーズンと同様、90分間を通じて運動量が落ちないチームである。 「僕たちは『前からプレッシングに行く』とか『球際』といったあたりが生命線のチーム。それはどうしても強度の落ちる時間帯が来るので、秋田さんが比較的早いタイミングで交代カードを複数切って、ギアを維持する、上げる」 「これが良い流れを引き寄せると思いますし、実際に毎試合、後半に入って大きなチャンスを作れています。今日も上のカテゴリーが相手でしたけど、途中出場の小林心が1点…『後半45分間』は僕らのストロングだと思いますね」 一方、同じくフル出場した背番号「10」MF佐々木敦河は「ガンバさん相手に問題なく戦えたと思います」としつつ、2失点した前半の出来を悔やみ、八戸戦に向けた修正を期す。 「ミスからチャンスを与えて失点し、それが敗因になりました。後半は切り替えて高知の良さを出せたけど、もし前半からアグレッシブさを発揮できていれば、また違った結果だった可能性もあると思います。今(試合直後)の率直な感覚だと、相手に合わせてしまったのかなと」 佐々木は、J3リーグ5試合3得点、この日もG大阪相手にゴールを決めたFW小林心に言及しつつ、攻撃面に関しては手応えがあると言う。 「ココロがピッチに入れば何かしてくれる、彼は来たチャンスを決めてくれる…という印象が今はありますね。ココロの周りにいる僕を含めた攻撃陣にもゴールが出れば良いことですし、まだJリーグで5〜6試合ですが、点を取る作業に関しては手応えがある」 「だからこそ、良い守備で失点を防げば、これからどんどん白星に繋がっていくと思います」 ◆明治安田J3リーグ第6節 2025年3月23日(日) 13:00KO ヴァンラーレ八戸 vs 高知ユナイテッドSC プライフーズスタジアム(青森県八戸市) <span class="paragraph-title">【動画】高知のエース、小林ココロ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">現地独自カメラで振り返り<br><br>リーグ戦で既に3ゴールをあげる注目のFW、<a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%AB%98%E7%9F%A5%E3%83%A6%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89SC?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#高知ユナイテッドSC</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E5%BF%83?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#小林心</a> がカップ戦でも結果を残す<a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#ルヴァンカップ</a> <a href="https://t.co/IMwJRQHTX2">https://t.co/IMwJRQHTX2</a> <a href="https://t.co/POPGKFnCuP">pic.twitter.com/POPGKFnCuP</a></p>— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1902635265585508671?ref_src=twsrc%5Etfw">March 20, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.22 17:40 Sat4
【J1注目プレビュー|第5節:G大阪vs清水】主軸不在でも勝ち切りたいG大阪、清水は好調を維持できるか
【明治安田J1リーグ第5節】 2025年3月8日(土) 15:00キックオフ ガンバ大阪(10位/6pt) vs 清水エスパルス(5位/8pt) [パナソニック スタジアム 吹田] <h3>◆ポイントは強度、連勝を【ガンバ大阪】</h3> 主軸の離脱にも負けないG大阪。中谷進之介、宇佐美貴史と攻守の軸がいないものの、前節は東京ヴェルディに1-0で勝利を収めた。 大きなチャンスを作れたとは言えないが、前々節のファジアーノ岡山戦の反省をしっかりと生かし、強度高く戦えたことが大きなポイントとなったと言える。 そしてチームに新たな風を吹き込みそうなのが満田誠。加入して3日目でデビューを果たすと、攻撃を活性化。イッサム・ジェバリの近くで衛星的にプレーすることで攻撃に厚みをもたらせた。 チームとして強度を忘れず、やるべきことをやれば結果はついてくる。しっかりとホームゲームでも見せていきたい。 ★予想スタメン[4-2-1-3] GK:一森純 DF:半田陸、福岡将太、佐々木翔悟、黒川圭介 MF:ネタ・ラヴィ、満田誠、鈴木徳真 FW:山下諒也、イッサム・ジェバリ、倉田秋 監督:ダニエル・ポヤトス <h3>◆流れを離したくない【清水エスパルス】</h3> 昇格を果たしてからの開幕4試合は2勝2分け。悪いスタートではない清水。連続ドローと勝ちをつかめてはいないが、自信にもつながる戦いを見せられていると言える。 4試合で2失点、いずれもセットプレーというのが気になるが、流れの中でやられていないことは1つ自信になりそうだ。 ただ、リードしながらセットプレーで追いつかれてのドローは反省点。チームとしての守り方をしっかりと整理したいところだろう。 また、攻撃陣も決して好調とは言えない状況。躓いてしまえば、そのまま転がる可能性もあるだけに、結果を出しつつ修正していけるかがポイントとなりそうだ。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:沖悠哉 DF:高木践、住吉ジェラニレショーン、蓮川壮大、山原怜音 MF:宇野禅斗、マテウス・ブエノ MF:中原輝、乾貴士、小塚和季 FW:北川航也 監督:秋葉忠宏 2025.03.08 12:40 Sat
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