鹿島戦でJ1初スタメン期待される東京Vの山田裕翔「バチバチやり合いたい」、強力攻撃陣との対峙心待ちに

2024.05.11 20:15 Sat
東京Vの山田裕翔
©超ワールドサッカー
東京Vの山田裕翔
東京ヴェルディのDF山田裕翔が、J1初スタメンに向けて準備万端だ。

今シーズン、同期のFW古川真人と共に国士舘大学から東京Vに加入した山田。全日本大学選抜、U-23日本代表のカンボジア遠征に招集されるなど、大学時代に確かな実績を残してきたが、新天地では大学の2つ歳上の先輩であるDF谷口栄斗、DF林尚輝のレギュラーコンビ、DF千田海人、DF山越康平らベテランとのポジション争いで後れを取り、開幕数試合はベンチ外が続いた。

それでも、控えメンバー中心で臨んだJリーグYBCルヴァンカップ2回戦の鹿児島ユナイテッドFCでプロデビューを果たすと、谷口の負傷の影響もあってリーグ戦でも第9節の川崎フロンターレ戦から4試合連続でベンチ入り。前々節のサガン鳥栖戦でJ1デビューし、前節のジュビロ磐田戦では林の脳震とうによる負傷交代を受け、2-2の痺れる状況で投入され、3-2の劇的な勝利に貢献した。
そして、12日に茨城県立カシマサッカースタジアムで行われる第13節の鹿島アントラーズ戦では、復帰間近の谷口のコンディション次第ではあるものの、保有元との契約の問題で欠場する林の代役としてJ1初スタメンが期待されるところだ。

幾つかの課題を口にしながらも「2-2の緊迫した試合でスムーズに入れたのは良かった」と磐田戦での手応えも語った山田は、改めてプロとしてのここまでの数カ月を回想。森下仁志コーチらと共に取り組むエクストラ(個別トレーニング)のトレーニングを通じて、確かな成長を実感している。
「日を重ねるごとに自分の課題は克服できていると思います。キャンプのときよりも自分の一番ウィークとしていたビルドアップだったりは少しずつ改善できていますし、それが練習試合で主に発揮できているところがあるので、そこは自信を持ってやりたいです」

「この前の磐田戦なんかもそうですし、空中戦というところは自分が振り返った映像では1本も負けていなかったので、そこの強みというのは、本当に自信を持ってやれているところなので、そこが評価されている一番のところだと思いますし、そこをもっと伸ばしつつ足りないところはまだ全然あるので、伸ばしていきたいなと思います」

その自身の成長を試す上で格好の舞台となる鹿島戦では、FW鈴木優磨、FWアレクサンダル・チャヴリッチら強力なアタッカー陣とのマッチアップが見込まれる。

学生時代にもよく鹿島の試合を観ていたというセンターバックは、「ああいう選手とバチバチやり合いたい」と一線級のアタッカーとの対戦を心待ちにする。

「鹿島は常勝軍団と言われているだけあって、すごく勝ちに徹するチームというか、本当に勝ちへの執念というのが、たぶんどこのクラブより昔からあるとは思いますし、それが鹿島さんのスタイルだと思います。そこが鹿島の強みのひとつでもあると思います」

「個人的には鈴木優磨選手なんかは、学生時代にずっと鹿島の試合の映像を見ることが多かったので、タフに戦える選手でありますし、熱い選手なので、自分が出たときはああいう選手とバチバチやり合いたいなと思うので、そこはひとつ自分の楽しみです」

とりわけ、プレーの引き出しの広さに加え、守備者にとって厄介なメンタル面の駆け引きも十八番とする相手エースに対しても「球際ひとつも負けたくない」と一歩も引くことなく戦う構えだ。

「勝ちたいという気持ちを誰よりも持っているつもりですし、競り合いのところも、球際ひとつも負けたくないと思っているので、鈴木選手はそういう相手のメンタルを揺さぶる駆け引きとかを、試合とか見ていてもあると思いますが、そこは自分自身、物怖じない自信もあります。そういう駆け引きも技術のひとつでもあるので、日本代表に入るくらいのレベルの選手と戦えるのは楽しみでもあるので、そこの気持ちはすごく上がっている状態です」

また、鹿島とのアウェイゲームはアウェイチームにとって間違いなく難しいものとなるが、大学選抜でアウェイでの日韓戦を経験した背番号25は、いい意味でルーキー特有の怖いもの知らずなところを見せたいと語った。

「自分が経験した中では、たぶん大学選抜での日韓戦のアウェイのときが、一番圧はすごくて、レフェリーの判定も含めていろいろ難しいところがありました。今回は国内なので、そこまで圧というのは自分自身感じないとは思います。ホームとアウェイではサポーターの数も大きく違うと思いますが、まだ1年目というのもあるので、いい意味でその怖さとかを知らないので、楽しみな方が一番強いです」

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久保建英は後半序盤までプレー! ソシエダが前後半の終盤2発で東京Vに勝利【親善試合】

29日、国立競技場で東京ヴェルディvsレアル・ソシエダの親善試合が行われ、ソシエダが0-2で勝利した。 『レアル・ソシエダジャパンツアー2024』と銘打たれた今回のツアーで来日したソシエダは、16年ぶりにJ1に昇格した東京Vと対戦した。 ユーロ2024を控える一部選手やレンタル組が不在となった中、この遠征には久保建英やブライス・メンデスら一部主力とカンテラーノが参加。注目の先発メンバーはオドリオソラ、エルストンド、ブライス・メンデス、久保建英ら主力と準主力にフィアベマ、バルダというカンテラーノが起用された。 一方、3日前にヴィッセル神戸戦(1-0〇)とのアウェイゲームを戦い、6月2日にホームでの北海道コンサドーレ札幌戦を控える東京Vは、中2日での過密日程を考慮して先発全員を変更。ルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦に近い控え中心のスカッドで臨んだ。 久保を右ウイングに配した[4-3-3]で臨んだソシエダに対して、東京Vは新布陣の[3-4-2-1]でスタート。 立ち上がりからラ・レアルが圧倒的にボールを握ると、ブライス・メンデスを起点に中長距離のパスを使いながらスムーズに前進。14分には右サイドでの鮮やかなプレス回避から一気に背後を取ったオドリオソラがボックス右で最初の枠内シュートを放つが、これはGK長沢祐弥がキャッチ。 以降もソシエダがボールを保持してスローテンポで試合が進む中、19分には久保の鋭いカットインからペナルティアーク付近で横パスを受けたオラサガスティが鋭いミドルシュートもGK長沢の好守に遭う。直後の20分には中盤でボールを奪ったエルストンドがそのままボックス手前まで運んで強烈なミドルシュート。だが、これは右ポストを叩く。 一方、防戦一方の東京Vも前半半ばを過ぎた辺りから自分たちの時間を作り出す。長距離移動の影響もあって切り替えの鈍いソシエダ相手にライン間でボールを引き出しつつ、山見大登らが背後への飛び出しを見せ始める。そこから新井悠太のカットインからのミドルシュート、永井颯太のボックス内での果敢な仕掛けと良い形も作り出す。 その後、久保の鋭い仕掛けからのカットインシュートなど押し返したソシエダは、前半終了間際の45分に左サイドからのクロスの二次攻撃からペナルティアーク付近でクリアボールを足元に収めたウルコ・ゴンサレスがすかさず右足を振り抜く。ゴール前の密集を抜けたシュートがGK長沢の手をはじいてゴールネットに突き刺さった。 フレンドリーマッチらしいゆったりとしたペースで進んだ一戦はラ・レアルの1点リードで後半へ。イマノル監督は立ち上がりの48分、主役の久保を下げてミケル・ゴティを投入。ピッチを去る日本代表MFには盛大な拍手が送られた。 後半はより前からアグレッシブな姿勢を見せる東京Vは56分に後半最初の決定機。明治大学から特別指定の熊取谷一星が左サイドのタッチライン際での鮮やかな縦への突破から、ペナルティアーク付近でフリーの古川真人にマイナスのラストパス。これを古川が右足で狙うが、わずかに枠の左へ外れる。 後半は完全にJ1チームの時間帯が続く中、ラ・レアルは68分に4枚替え。ザハリャン、トゥリエンテス、ベッカー、アマリ・トラオレと主力クラスを一気にピッチへ。さらに、バレネチェアも投入された。 ただ、この交代も流れを変えるまでには至らず。76分には東京Vがセットプレー流れから河村慶人の左クロスをファーでフリーの山田裕翔が右足ボレー。81分には深澤大輝の高い位置でのボール奪取から河村慶が右足シュート。これがいずれもゴール右下隅を捉えたが、相手GKの好守に遭う。 その後、一進一退の状況のまま最終盤を迎えると、3分が加えられた後半アディショナルタイムの91分にはペナルティアーク付近からザハリャンが見事な右足ミドルシュートをゴール左下隅に突き刺し、トドメの2点目を奪った。 そして、4万150人の観衆を集めた一戦はソシエダの2-0の勝利で終了した。 #東京ヴェルディ 0-2 #レアル・ソシエダ 【ソシエダ】 ウルコ・ゴンサレス(前45) ザハリャン(後45+1) ◆出場選手 ▽東京V GK:長沢祐弥(→86分 佐藤久弥) DF:山越康平(→83分 河村匠)、山田裕翔、平智広 MF:深澤大輝(→83分 川村楽人)、食野壮磨(→83分 仲山獅恩)、山本丈偉(→65分 河村慶人)、新井悠太(→60分 袴田裕太郎) FW:永井颯太(→HT 熊取谷一星)、山田剛綺(→HT 古川真人)、山見大登(→65分 木村勇大) ▽ソシエダ GK:マレロ(→78分 フラガ) DF:オドリオソラ(→68分 アマリ・トラオレ)、エルストンド(→61分 マルティン)、パチェコ、アランブル MF:ブライス・メンデス(→68分 ザハリャン)、ウルコ・ゴンサレス(→61分 マリン)、オラサガスティ(→68分 トゥリエンテス) FW:久保建英(→48分 ミケル・ゴティ)、フィアベマ(→68分 ベッカー)、バルダ(→78分 バレネチェア) 2024.05.29 21:28 Wed
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鹿島戦でJ1初スタメン期待される東京Vの山田裕翔「バチバチやり合いたい」、強力攻撃陣との対峙心待ちに

東京ヴェルディのDF山田裕翔が、J1初スタメンに向けて準備万端だ。 今シーズン、同期のFW古川真人と共に国士舘大学から東京Vに加入した山田。全日本大学選抜、U-23日本代表のカンボジア遠征に招集されるなど、大学時代に確かな実績を残してきたが、新天地では大学の2つ歳上の先輩であるDF谷口栄斗、DF林尚輝のレギュラーコンビ、DF千田海人、DF山越康平らベテランとのポジション争いで後れを取り、開幕数試合はベンチ外が続いた。 それでも、控えメンバー中心で臨んだJリーグYBCルヴァンカップ2回戦の鹿児島ユナイテッドFCでプロデビューを果たすと、谷口の負傷の影響もあってリーグ戦でも第9節の川崎フロンターレ戦から4試合連続でベンチ入り。前々節のサガン鳥栖戦でJ1デビューし、前節のジュビロ磐田戦では林の脳震とうによる負傷交代を受け、2-2の痺れる状況で投入され、3-2の劇的な勝利に貢献した。 そして、12日に茨城県立カシマサッカースタジアムで行われる第13節の鹿島アントラーズ戦では、復帰間近の谷口のコンディション次第ではあるものの、保有元との契約の問題で欠場する林の代役としてJ1初スタメンが期待されるところだ。 幾つかの課題を口にしながらも「2-2の緊迫した試合でスムーズに入れたのは良かった」と磐田戦での手応えも語った山田は、改めてプロとしてのここまでの数カ月を回想。森下仁志コーチらと共に取り組むエクストラ(個別トレーニング)のトレーニングを通じて、確かな成長を実感している。 「日を重ねるごとに自分の課題は克服できていると思います。キャンプのときよりも自分の一番ウィークとしていたビルドアップだったりは少しずつ改善できていますし、それが練習試合で主に発揮できているところがあるので、そこは自信を持ってやりたいです」 「この前の磐田戦なんかもそうですし、空中戦というところは自分が振り返った映像では1本も負けていなかったので、そこの強みというのは、本当に自信を持ってやれているところなので、そこが評価されている一番のところだと思いますし、そこをもっと伸ばしつつ足りないところはまだ全然あるので、伸ばしていきたいなと思います」 その自身の成長を試す上で格好の舞台となる鹿島戦では、FW鈴木優磨、FWアレクサンダル・チャヴリッチら強力なアタッカー陣とのマッチアップが見込まれる。 学生時代にもよく鹿島の試合を観ていたというセンターバックは、「ああいう選手とバチバチやり合いたい」と一線級のアタッカーとの対戦を心待ちにする。 「鹿島は常勝軍団と言われているだけあって、すごく勝ちに徹するチームというか、本当に勝ちへの執念というのが、たぶんどこのクラブより昔からあるとは思いますし、それが鹿島さんのスタイルだと思います。そこが鹿島の強みのひとつでもあると思います」 「個人的には鈴木優磨選手なんかは、学生時代にずっと鹿島の試合の映像を見ることが多かったので、タフに戦える選手でありますし、熱い選手なので、自分が出たときはああいう選手とバチバチやり合いたいなと思うので、そこはひとつ自分の楽しみです」 とりわけ、プレーの引き出しの広さに加え、守備者にとって厄介なメンタル面の駆け引きも十八番とする相手エースに対しても「球際ひとつも負けたくない」と一歩も引くことなく戦う構えだ。 「勝ちたいという気持ちを誰よりも持っているつもりですし、競り合いのところも、球際ひとつも負けたくないと思っているので、鈴木選手はそういう相手のメンタルを揺さぶる駆け引きとかを、試合とか見ていてもあると思いますが、そこは自分自身、物怖じない自信もあります。そういう駆け引きも技術のひとつでもあるので、日本代表に入るくらいのレベルの選手と戦えるのは楽しみでもあるので、そこの気持ちはすごく上がっている状態です」 また、鹿島とのアウェイゲームはアウェイチームにとって間違いなく難しいものとなるが、大学選抜でアウェイでの日韓戦を経験した背番号25は、いい意味でルーキー特有の怖いもの知らずなところを見せたいと語った。 「自分が経験した中では、たぶん大学選抜での日韓戦のアウェイのときが、一番圧はすごくて、レフェリーの判定も含めていろいろ難しいところがありました。今回は国内なので、そこまで圧というのは自分自身感じないとは思います。ホームとアウェイではサポーターの数も大きく違うと思いますが、まだ1年目というのもあるので、いい意味でその怖さとかを知らないので、楽しみな方が一番強いです」 2024.05.11 20:15 Sat

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