ローマvsアスレティックはドロー決着…ドフビク3戦連発も逃げ切れず【EL】

2024.09.27 06:02 Fri
強豪対決はドロー決着
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強豪対決はドロー決着
ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第1節、ローマvsアスレティック・ビルバオが26日にスタディオ・オリンピコで行われ、1-1のドローに終わった。

直近2シーズンのELで優勝を争うローマは、今シーズンの初陣でコパ・デル・レイ王者アスレティックとホームで対戦した。デ・ロッシ前監督電撃解任によってユリッチ新監督を招へいした中、直近のウディネーゼ戦は3-0の完勝。今季初白星を収めて今回の一戦を迎えた。そのウディネ戦からは先発3人を変更。負傷のペッレグリーニに代えてバルダンツィ、エル・シャーラウィとピジッリに代えてエルモソ、マヌ・コネを起用した。

試合の入りはローマのマンツーマン気味の守備に対して、うまくズレを作ったアスレティックが押し込む形に。流れの中では決定機には至らないが、再三のセットプレーからイニャキ・ウィリアムズらがフィニッシュに持ち込んでいく。
しかし、時間の経過と共に守備のアジャストに最前線のドフビクをシンプルに使ったロングボールを起点にホームチームがペースを握っていく。決定機には至らずもバルダンツィ、ディバラがボールに絡みつつ両ウイングバックも高い位置で攻撃参加を見せるなど良い形の攻めを続けると、好調の昨季ラ・リーガ得点王が決定的な仕事を果たす。

32分、ディバラとコネのコンビネーションによって右サイドで局面を打開し、中央を持ち上がったバルダンツィが左サイドを攻め上がるアンヘリーニョを使うと、絶妙な左足ピンポイントクロスをボックス右に走り込んだドフビクが頭で合わせ、公式戦3試合連続ゴールとした。
自分たちの流れで先制に成功したローマは、以降もボールの主導権を握りながらゲームをコントロール。追加点を奪うまでには至らずも、序盤以降はアスレティックに流れを渡すことなく前半を1点リードで終えた。

迎えた後半、ディバラを下げてスーレをハーフタイム明けに投入したローマ。前半同様に勢いを持って入ったアスレティックに押し込まれるが、ウナイ・ゴメスの枠内シュートはGKスヴィラルの正面に飛んだ。

この直後の54分には途中出場のスーレに大きな見せ場。最後尾のDFパレデスのコントロールミスを突いてボールを奪い切ってゴール左に持ち込んで得意の左足を振るが、これはGKアギレサバラのビッグセーブに遭う。

一方、後半も難しい展開が続くアスレティックは60分、ジャロ、プラドスを下げて切り札のニコ・ウィリアムズとエレーラを同時投入。ウィリアムズ兄弟揃い踏みで攻勢を強めていく。

その後は疲労が色濃く押し返せないローマに対して、アスレティックの攻勢が続いていく。その流れで両者は試合終盤にかけて積極的に交代カードを切って変化を加えていく。

その中で85分には攻勢を続けるアスレティックが相手陣内左サイドで得たFKの場面でニコのファーを狙ったクロスをウナイ・ヌニェスが頭で折り返すと、これをゴール前のパレデスが頭で合わせた。

土壇場でアウェイチームが追いついた試合は後半最終盤にかけて一進一退の攻防を見せたが、互いに相手の粘りの守備を最後のところで崩し切れず。この結果、前半はローマ、後半はアスレティックが主導権を握った一戦はドロー決着となった。

ローマ 1-1 アスレティック・ビルバオ
【ローマ】
アルテム・ドフビク(前32)
【アスレティック・ビルバオ】
アイトール・パレデス(後40)

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新生ローマが今季初の連勝! 守護神スヴィラル再三好守に応えた生え抜きピジッリが値千金のセリエA初弾【セリエA】

セリエA第6節、ローマvsヴェネツィアが29日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが2-1で逆転勝利した。 ユリッチ新体制の初陣となったウディネーゼ戦を3-0の快勝で飾った新生ローマだが、続くヨーロッパリーグではアスレティック・ビルバオ相手にホームで1-1のドロー。連勝スタートは逃した。ホーム3連戦を締めくくる一戦では、同じく前節リーグ初白星を挙げた元指揮官ディ・フランチェスコ率いる昇格組ヴェネツィアと対戦。アスレティック戦からは先発3人を変更。エルモソ、バルダンツィ、ディバラに代えてエル・シャーラウィ、ペッレグリーニ、スーレを起用した。 開始直後にはセットプレーの二次攻撃からスヴォボダに鋭いシュートを打たれ、GKスヴィラルがいきなりビッグセーブで対応。以降も臆せずにアグレッシブな攻めを見せるヴェネツィアがより多くのシュートシーンを作り出す。 時間の経過と共にボールを握って押し込む展開に持ち込んだローマは、サイドを起点に攻め手を窺う。左右に揺さぶりながらドフビクやペッレグリーニが中央の密集で強引に打開を図るが、相手の体を張った守備に阻まれて決定機には至らない。 すると、前半終盤にかけてヴェネツィアがカウンターを起点に攻勢を強めると、44分にはセットプレー流れからボックス左でブシオが放った右足シュートがポストを叩くと、ゴール前でDFがクリアし切れなかったボールをポヒャンパロが右足で蹴り込み、アウェイチームが先制に成功。さらに、前半終了間際には再びポヒャンパロ、エラートソンとボックス内で続けて決定機を迎えたが、ここはGKスヴィラルとDFマンチーニのゴールカバーに阻まれた。 何とか2失点目は免れたものの、ホームでの不甲斐ない戦いを受け、ホームサポーターからブーイングの中でドレッシングルームに下がったローマ。後半も同じメンバーでの戦いとなったが、よりアグレッシブにゴールを目指していく。 3バック脇のアンヘリーニョ、マンチーニも積極的な攻撃参加をみせ、コネが前線で躍動感を出してゴールの匂いをさせ始めると、54分にペッレグリーニが素早いヒザ下の振り抜きから枠のわずか右に外れるミドルシュートも放つ。 後半序盤に同点ゴールを奪えなかったジャッロロッシは58分にマンチーニ、コネを下げてバルダンツィ、ピジッリを同時投入。2バック気味のリスクを冒した攻撃的な布陣でゴールをこじ開けにかかる。 この交代策によって攻撃の迫力は増したものの、ボックス内にしっかりと人数をかけるヴェネツィアの分厚い壁にことごとく撥ね返される。それでも、攻め続けたホームチームは74分、ボックス手前でクリスタンテが強引に振り抜いた右足シュートがブシオが出した足に当たって大きく軌道が変わると、GKの頭上を越えてゴールネットに突き刺さった。 これで勢いづくホームチームはペッレグリーニを下げてパレデスを投入すると、この交代策が見事に嵌った。83分、右CKの場面でキッカーのパレデスが右足アウトスウィングの絶妙なボールを上げると、中央でフリーとなったピジッリのヘディングシュートがゴール右隅に決まった。 20歳の生え抜きMFの値千金のセリエA初ゴールで試合を引っくり返したローマは、ゴールセレブレーションの際に足を捻ったスーレを下げてエルモソの投入で逃げ切り態勢に入った。そして、攻撃的な交代策を講じたアウェイチームの反撃を冷静に凌ぎ切った。 昇格組相手に苦しみながらも再三の好守で2点目を与えなかった守護神スヴィラルの活躍に攻撃陣が応えて逆転勝利のローマがセリエA連勝を飾った。 ローマ 2-1 ヴェネツィア 【ローマ】 ブライアン・クリスタンテ(後29) ニッコロ・ピジッリ(後38) 【ヴェネツィア】 ヨエル・ポヒャンパロ(前44) 2024.09.30 00:03 Mon
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ローマがエルフスボリに金星献上で新体制初黒星…EL2戦未勝利で厳しい序盤戦に【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第2節、エルフスボリvsローマが3日にボロース・アレナで行われ、ホームのエルフスボリが1-0で勝利した。 アスレティック・ビルバオとのホーム開催の開幕節を1-1のドローで終えたローマは、スウェーデンの強豪とのアウェイゲームで今大会初勝利を狙った。ユリッチ監督はセリエA連勝を飾ったヴェネツィア戦から先発6人を変更。アブドゥルハミドやショムロドフを初スタメンで起用するなどターンオーバーを敢行した。 [3-4-2-1]のミラーゲームの形となった試合はボールを握るローマ、堅守速攻で応戦するエルフスボリという構図の下で序盤から一進一退の攻防が繰り広げられる。 70%を超えるボール支配率で試合をコントロールするローマだが、遅攻の局面では自陣でしっかりとセットする相手の守備を揺さぶり切れず。スーレらのミドルシュートやウイングバックの攻撃参加を使った攻めでチャンスを窺う状況が続く。 逆に、前がかりな背後を突かれてカウンターやセットプレーから幾度かピンチを招くと、GKスヴィラルの再三の好守で凌ぐ場面も。すると、前半終了間際にはボックス内でバルダンツィがやや不運な形でハンドを取られてPKを献上。これをキッカーのバイドゥーに左隅へ決められて、格下相手にまさかの1点ビハインドで試合を折り返すことになった。 後半も同じメンバーで臨んだローマは積極的に高い位置を取る右サイドのアブドゥルハミドを起点に幾つか良いシーンを作るが、ショムロドフを含めアタッカー陣がなかなか効果的にフィニッシュへ絡めない。 この展開を受けてユリッチ監督は65分に3枚替えを敢行。アブドゥルハミド、スーレ、ショムロドフを下げてエル・シャーラウィ、ディバラ、ドフビクと攻撃の切り札を投入。66分にはエル・シャーラウィの正確な右クロスからゴール前のピジッリに続けて決定機が訪れるが、連続シュートは相手GKの好守に阻まれる。 さらに、72分にはペッレグリーニを投入して攻勢を強めると、投入直後に早速決定機に顔を出したカピターノは83分に正確な左足ミドルシュートでゴールに迫るが、これは惜しくもクロスバーを叩いた。 その後もリスクを冒して猛攻を仕掛けたローマだったが、チーム一丸となった守備に加えて、効果的なカウンターで時計を進めるエルフスボリのしたたかな戦いに手を焼き最後まで追いつくことはできなかった。 この結果、苦手とする北欧の地で新体制初黒星を喫したローマはEL2戦未勝利と厳しい序盤戦となった。 エルフスボリ 1-0 ローマ 【エルフスボリ】 ミシェル・バイドゥー(前44[PK]) 2024.10.04 06:10 Fri
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「マイナス面や混乱は見られなかった」就任後初黒星、それでもローマ指揮官はパフォーマンスに一定の評価「多くのポジティブなことが」

ローマのイバン・ユリッチ監督が、エルフスボリ戦を降り開けった。クラブ公式サイトが伝えた。 3日、ヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第2節でエルフスボリとアウェイで対戦した。 ダニエレ・デ・ロッシ監督が電撃解任され、後を継いだユリッチ監督。ここまで無敗をキープしてきたが、この試合ではゴールを奪うことができず、44分にPKで失点。反撃できず、1-0で敗戦。就任後初黒星となった。 試合後、イタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューに応じたユリッチ監督。「結果もパフォーマンスもマイナスで、前半は混乱して見えた」という質問に対し、「全くその見方には同意しない」と否定。改善の余地はあるとしながらも、チームとして悪いパフォーマンスではなかったとした。 「チームは多くのポジティブなことをしたと思う。彼らはボールを上手く動かした。確かに、リスタートは改善の余地があるだろう。我々はPKで、それと似た形で失点した」 「ただ、私はあなた方とは全く異なる試合を見た。多くのチャンス、多くのプレーが見られたが、試合がこういった形で進むこともある」 「シュートはたくさん打ったが、得点できなかったし、それを受け入れている。ただ、マイナス面や混乱は見られなかった」 2024.10.04 11:45 Fri

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