ローマDFアブドゥルハミド、サウジアラビア人選手初のUEFAコンペティション得点者に! 智将ラニエリもポテンシャル評価

2024.12.13 12:45 Fri
アブドゥルハミドがEL初ゴール
Getty Images
アブドゥルハミドがEL初ゴール
ローマのサウジアラビア代表DFサウード・アブドゥルハミドが、サウジアラビア人選手として初のUEFAコンペティションでのゴールを記録した。

ローマは12日、スタディオ・オリンピコで行われたヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第6節でブラガと対戦し、3-0で快勝した。

この試合に右ウイングバックとして先発出場したアブドゥルハミドは、後半立ち上がりの47分にMFマヌ・コネがボックス右のスペースに流したスルーパスに抜け出すと、絶妙なファーストタッチでスピードを落とさずにゴール前まで持ち込んでGKの右の肩口を抜く強烈なシュートを突き刺し、貴重な追加点をもたらした。
なお、ローマ加入後初ゴールとなったこのゴールはサウジアラビア人選手として初のUEFAコンペティションでのゴールにもなった。

アジア屈指の強豪アル・ヒラルから今夏加入も、ヨーロッパ初挑戦のうえにプレシーズンをチームとともに過ごすことができなかった影響で、新天地への適応に苦戦していたアブドゥルハミド。
しかし、直近のレッチェ戦で初アシストを記録すると、2度目の先発となった今回のブラガ戦ではゴールに加え、相手GKの退場を誘発するプレーでチームの勝利に大きく貢献した。

同試合後、イタリア『スカイ・スポルト』のフラッシュインタビューに応えた25歳DFは「今夜はとても嬉しいよ。ゴールを決めたことにとても満足しているし、ファンにも感謝している。最高だ!」と喜びを露わにした。

また、クラウディオ・ラニエリ監督も試合後の会見で「サウード? 彼はまるで列車のようだ。トレーニング中に彼を見たが、彼を試さないのはもったいないと思っていた」と抜擢に応えた快足DFの活躍に目を細めた。

「トレーニング中の彼を見ていると、決断を下すのが難しくなった。親善試合がなく、私は『彼を起用すべきか、それともしないか』と考えていた」

「ナポリやトッテナムのようなチームと対戦することを考えると、試合中に彼を起用することさえリスクがあったかもしれない。しかし、トレーニング中、彼がどれだけチームのために頑張ったか、どれだけチームに貢献したかを見てきた」

「私は彼のチームメイトにも主張し始めた。『サウードの速さを見てほしい。適切なタイミングでボールを渡すべきだ。彼が全力疾走すると、誰も追いつけないことがわかるはずだ』とね」

「今夜は彼のことをもっとよく知ることができた。もちろん、まだ改善が必要な青年だ。時々、少し本能的すぎるからだ。状況によってはスピードを落とすことを学ぶ必要があるが、彼は我々が取り組むことができる賢いプレーヤーだ」

アル・ヒラル、サウジアラビア代表で実績十分も、先日のレッチェ戦でのPK献上など守備面においては明確な課題が見受けられるアブドゥルハミドだが、この試合で披露した爆発的な加速力やスタミナ、多才な能力を適切に発揮できれば、十分にジャッロロッシの主力に定着できるはずだ。

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ローマがブラガに完勝でEL2勝目! ペッレグリーニ今季初弾に新加入DF2人が加入後初ゴール【EL】

ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第6節、ローマvsブラガが12日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホームのローマが3-0で快勝した。 前節、トッテナムとのアウェイゲームを2-2のドローで終え、ELでは21位に甘んじるローマは、18位のブラガとのホームゲームで2勝目を狙った。 セリエA前節でレッチェに今季最多4ゴールを挙げてラニエリ新体制初勝利を挙げたジャッロロッシは、その試合から先発5人を変更。アブドゥルハミドやザレフスキを起用し、前線はディバラの偽CFを継続し、2シャドーにスーレとペッレグリーニを配置した。 立ち上がりこそ相手の勢いを受けたローマだったが、開始10分で先制点を奪う。エンディカからのロングフィードで左サイドのスペースへ抜け出したザレフスキがボックス手前でフリーのペッレグリーニに横パスを通すと、ジャッロロッシのカピターノが狙いすました右足シュートをゴール右隅に流し込んだ。 ペッレグリーニの今シーズンの公式戦初ゴールで最高の滑り出しを見せたホームチームは、ここから完全に主導権を掌握。スーレとディバラのアルゼンチン人レフティーコンビで起点を作ると、3列目の選手も積極的に攻撃参加をみせ、厚みのある攻撃を仕掛けていく。 とりわけ、アタッキングサードで効果的にフリーでボールを引き出したペッレグリーニは、再三のシュートシーンに関与。15分にはマンチーニの右クロスに反応してクロスバー直撃のヘディングシュートを放てば、ボックス付近で際どいシュートを放っていく。 さらに、ボールとゲームを支配し続けると、前半終盤にかけては流れの中からディバラ、セットプレーからエンディカやマンチーニが決定的なシュートを放っていくが、最後のところで体を張ったブラガに対して2点目は奪えなかった。 迎えた後半、プレータイムコントロールのためにディバラを下げてドフビクをハーフタイム明けに投入したローマ。すると、立ち上がりの47分にはボックス手前中央で見事なキープを見せたマヌ・コネがボックス右のスペースに流したスルーパスに反応したアブドゥルハミドが強烈な右足シュートをゴールネットに突き刺し、嬉しい加入後初ゴールとした。 これで余裕の展開となったローマは危なげなくゲームをコントロール。さらに、68分にはエリア外でハンドを犯したブラガGKマテウスがレッドカードで退場に。数的優位まで手にした。 これで勝利が決定的となったなか、イケイケのホームチームはメンバーを入れ替えながら、得失点差を稼ぐべく積極的に仕掛けていくが、最後のところで仕留め切れない。それでも、後半終了間際の91分にはエンディカのシュートをGKがはじいたところに詰めたエルモソがアブドゥルハミドに続いて加入後初ゴールを決めてトドメの3点目を奪った。 そして、試合はこのままタイムアップを迎え、シュート33本枠内17本とブラガを圧倒したローマが公式戦連勝とともにEL2勝目を挙げた。 ローマ 3-0 ブラガ 【ローマ】 ロレンツォ・ペッレグリーニ(前10) サウード・アブドゥルハミド(後2) マリオ・エルモソ(後46) 2024.12.13 04:56 Fri
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ローマの悩めるカピターノが待望の今季初ゴール…ペッレグリーニ「今日は少し自分を解放できた」

ローマの悩めるカピターノがようやく長いトンネルを抜けた。 ローマは12日、スタディオ・オリンピコで行われたヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第6節でブラガと対戦し、3-0で快勝した。 直近のレッチェ戦でクラウディオ・ラニエリ監督の下で待望の初勝利を収めたローマは、今回のブラガ戦でも安定したパフォーマンスで公式戦連勝を達成した。 その良い流れをチームにもたらしたのが、イタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニだった。 試合開始10分、ディフェンスラインからのロングフィードに抜け出した左サイドのポーランド代表MFニコラ・ザレフスキからペナルティアーク付近で横パスを受けると、狙いすました右足のグラウンダーシュートをゴール右隅に突き刺し、今シーズンの公式戦16試合目にして待望の初ゴールを挙げた。 これで重圧から解放された背番号7はドッピエッタはならずも、前線で積極的にボールを引き出して再三の決定機に関与。後半半ば過ぎの交代時にはホームサポーターから健闘を称える、惜しみない拍手が捧げられた。 同試合後、イタリア『スカイ』のインタビューに応じたペッレグリーニは勝利とともに久々のゴールの喜びを噛みしめた。 「フットボールは人生と同じ。時には厳しい時もある」 「この期間は自分を助けてくれたし、今日は少し自分を解放できて本当に良かった。とても幸せだよ」 「すべてに満足している。僕らは正しい道を歩み続けている」 「僕自身は得点し、チームは良いプレーをした。試合前に何を望んでいるかと聞かれたら、こう答えていただろうね」 同じローマ人である新指揮官の下では中心選手としての役割を期待され、初陣となったナポリ戦ではスタメン起用されたが、妥協を許さない指揮官は以降の公式戦3試合でコンディション、パフォーマンスに問題を抱えるカピターノを起用せず。 ペッレグリーニの心中は穏やかではなかったはずだが、指揮官の決断を尊重し、結果的にその判断が自身にとってもプラスに働いたと考えているという。 「ベンチを温めていた? それは簡単ではなかったよ。僕たちプレーヤーにとってレーすることは、ストレス発散の手段であり重要だからね。だけど、監督を信頼し、話もした。監督は僕がどんな人間かを知っているし、自分にとってはこれが正解だったし、結局それが報われた」 「だけど、まだまだ道のりは長い。日曜日、次の試合、その次の試合でローマが勝てるように、さらに努力するつもりだ」 また、ここ最近ではベンチを温める状況や高額な年俸もあって、今冬あるいは来夏の移籍の可能性も取り沙汰され、ガラタサライといった具体的なクラブの名前も取り沙汰された。 しかし、ローマ退団の可能性を問われた28歳MFは自分自身がローマの力になれると感じる限り、自らの意思でクラブを離れる意思がないと明確に主張した。 「ローマを離れるか? ノー、そうは思わないよ。僕にとってほとんど意味をなさないような愚かさが残っていることを超えて、ローマのためになることを考え、もしローマのためになることが、自分の残留であるなら、僕はここにとどまり続けるよ」 2024.12.13 09:40 Fri

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