サウジ代表選手が先発できぬアル・ヒラル、日本戦前最後のスターターは4人中1人…1カ月リーグ戦出場ゼロで10月落選の選手も

2024.10.07 20:55 Mon
アル・ヒラルで唯一定位置を確約された現役のサウジ代表選手、サレム・アル・ドサリ
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アル・ヒラルで唯一定位置を確約された現役のサウジ代表選手、サレム・アル・ドサリ
10月の代表ウィークを前にして、サウジ・プロフェッショナルリーグでは王者アル・ヒラルvsアル・アハリの大一番が行われた。サウジアラビア『サウジ・ガゼット』が伝える。

5日、サウジ・プロフェッショナルリーグ第6節で表題の大一番が開催され、アル・ヒラルが2-1勝利で開幕6連勝に。昨季無敗優勝のスター軍団は、もはや120%国内に敵なしである。

ただ昨季以降、ご存じの方も多い通り、サウジ1部の主要クラブは欧州から獲得したスター選手が中枢を占めるようになり、その筆頭格こそアル・ヒラル。A代表に名を連ねるような自国の有力選手がスターターから外れたのだ。
今回のアル・アハリ戦で言えば、日本代表戦(H)より始まる10月の代表ウィークへ、アル・ヒラルからは4人がサウジアラビア代表に招集されているが、先発したのはキャプテンにして同国No.1選手のMFサレム・アル・ドサリのみ。

その他、サウジ代表主力のMFナセル・アル・ドサリが後半頭から、DFハッサン・タンバクティが90+8分から途中出場。GKのモハメド・アル・ルバイエはそもそも今季出場ゼロである。
また、そんなアル・ヒラルを今夏脱出し、それぞれアル・イテハドアル・イテファクに移籍した、同代表主力のFWサレー・アル・シェフリ、MFアブドゥレラー・アル・マルキ。2人は新天地でもベンチ生活が続き、アル・マルキに至っては公式戦4試合出番なしという状況だ。

一方、アル・ヒラルに残留したFWアブドゥラー・アル・ハムダンは9月の中国戦でスタメン出場。しかし、クラブに戻ってから1度もリーグ戦に出られず、今回落選ということに。

サウジ代表のロベルト・マンチーニ監督は9月、同月の招集リストについて「国内リーグで先発できない選手が20人いるが、選ばざるを得ない」とコメント。しかし、アル・ハムダンのように切る選択もあるようだ。

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サウジアラビアがホームで痛恨ドロー…PK失敗に思わぬ形で得た後半終盤の数的優位活かせず【2026W杯アジア最終予選】

2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選グループC第4節のサウジアラビア代表vsバーレーン代表が15日に行われ、0-0のドローに終わった。 前節、日本代表に0-2で敗れて3位に転落したサウジアラビアと、試合終了間際の土壇場ゴールでインドネシア代表に2-2のドローに持ち込んだ4位のバーレーンによる同勝ち点対決。 先日の日本戦同様に試合前から圧倒的なホームの雰囲気を作り出したサウジアラビアが攻勢を仕掛けていく。開始直後にアル・ブライカンが最初の枠内シュートを放つと、15分過ぎには絶好の先制機が訪れる。 左サイドからのクロスに反応したアル・サハフィがボックス内で相手DFアル・クラシと交錯。オンフィールド・レビューの結果、PKを獲得する。しかし、キッカーのサレム・アル・ドサリが右を狙って蹴ったシュートはGKルトファラに完璧に読まれてしまい、痛恨の失敗となった。 以降は球際でバチバチとやり合う展開の中、セットプレーの競り合いなどで両チームの選手が痛んでたびたびプレーが切れるなど、依然としてサウジアラビアペースながらも試合は膠着。ホームチームではPK失敗を払拭すべく、サレム・アル・ドサリが積極的にフィニッシュへ絡んでいくが、なかなか決定機まで至らず。 前半終盤にかけては徐々にバーンリーがカウンターから引っくり返す場面を作り出し、波状攻撃やセットプレーからゴールチャンスを窺うが、こちらの攻撃はGKアル・カサールの好守などに阻まれた。 ゴールレスで折り返した試合は後半も同様の展開で進んでいく。よりリスクを負って攻撃に出るサウジアラビアは右サイドを突破して幾度か際どいクロスを供給していくが、最後のところで相手守備陣に撥ね返される。また、再三のセットプレーも活かし切れない。 60分過ぎには両ベンチが動きをみせ、中盤や前線のメンバーを入れ替えて攻撃に変化を加えていくが、互いに流れを変える効果的な交代策とはならず。 試合は0-0のまま後半終盤に突入するが、バーレーンに痛恨のアクシデントが発生。すでに3度の交代機会を使った状況で途中投入のサイード・ハシムが負傷。ここから10人での戦いを強いられる。 思わぬ形で数的優位を手にしたサウジアラビアはここから猛攻を仕掛けていくが、最後まで集中した守備を見せたバーレーンの守備をこじ開けることはできず。 この結果、PK失敗に終盤の数的優位を活かせなかったサウジアラビアはホームで痛恨のドローに終わり、マンチーニ監督への風当たりがより強まる結果となった。 サウジアラビア代表 0-0 バーレーン代表 2024.10.16 05:19 Wed
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サウジアラビア代表がマンチーニ監督解任…24日に契約解除合意が発表

ロベルト・マンチーニ監督(59)がサウジアラビア代表を解任された。 サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)は24日、マンチーニ監督との間での即時契約解除が合意に至ったことを発表した。 マンチーニ監督はエルヴェ・ルナール前監督の後任として、昨年9月に2026年北中米ワールドカップ(W杯)出場を目指すサウジアラビア代表の指揮官に就任。 日本代表と同じグループCに入っている北中米W杯アジア最終予選では、ホームで初めて日本に負けるという屈辱を味わうと、15日に行われたバーレーン戦では0-0のゴールレスドローに終わり、1勝2分け1敗の勝ち点5で3位と低迷。 成績不振や低調なチームパフォーマンスに加え、年俸2500万ユーロ(約41億円)と言われる超高額なサラリーに厳しい批判に晒されていた中、解任に向けた動きが進行。 SAFFのヤセル・アル・ミセハル会長が解任を決断し、サウジアラビア国王の承認待ちの状況が続いていた中、正式に契約解除が決定した。 なお、後任候補にはジネディーヌ・ジダン氏という超ビッグネームに加え、元韓国代表指揮官のユルゲン・クリンスマン氏や、前監督であるエルヴェ・ルナール氏、かつて大分トリニータやジュビロ磐田で指揮をとったこともあるペリクレス・シャムスカ氏らの名前が挙がっている。 2024.10.25 02:30 Fri

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