散々なシーズンを過ごしたチェルシー、ポッター前監督は過剰な補強を幹部に警告「1億2100万ユーロは高過ぎ」

2023.05.30 23:47 Tue
Getty Images
シーズン当初の予想とは大きく異なり、散々なシーズンを過ごすこととなってしまったチェルシー。補強の面でも問題があった事が明るみになった。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響を受け、ロマン・アブラモビッチ氏がオーナーを退任。クラブを売却すると、MLBのロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーであり、NBAのロサンゼルス・レイカーズ、WNBAのロサンゼルス・スパークスの株式も持つアメリカの資産家トッド・ベーリー氏がオーナーに就任した。

クラブ買収が進み、新シーズンを迎えた中、その資金をバックに大型補強。ただ、スポーツ・ディレクター(SD)が存在しなかった影響もあり、望んでいた補強がほとんどできず、代替え案の選手を獲得することに。するとトーマス・トゥヘル監督も望んだ戦力が揃わず、9月に電撃解任される。
その中で新たな指揮官となったのが、グレアム・ポッター監督だ。日本代表MF三笘薫も所属するブライトン&ホーヴ・アルビオンを指揮していた中、チェルシーが引き抜くことに。ただ、ポッター監督が就任してからも、チーム状態は大きくは改善されなかった。

カタール・ワールドカップ(W杯)を挟み、巻き返しを図りたいチェルシーは、1月の移籍市場で大金をはたくことに。夏と合わせて6億ポンド(約1042億円)以上の大金を投じて大量に選手を補強したが、フィットさせる時間がなく成績は下降線をたどり、ポッター監督までも解任。最後はレジェンドであるフランク・ランパード監督に託したが、全く改善は見られず、12位という無惨な成績に終わった。
新シーズンからは、トッテナムやパリ・サンジェルマン(PSG)を指揮したマウリシオ・ポチェッティーノ監督を招へいすることを発表。チームの立て直しに着手してもらうことになるが、イギリス『ガーディアン』によれば、補強を巡った問題があったという。

1月には7選手を完全移籍で獲得し、アトレティコ・マドリーからポルトガル代表FWジョアン・フェリックスをレンタルで迎えた。この間チームを去ったのはアーセナルへと移籍したイタリア代表MFジョルジーニョのみ。膨れ上がったスカッドは、混乱を巻き起こすこととなった。

特に問題だったのは、その補強方法。本来チームとして必要だった選手ではなく、ライバルを混乱させるための見せつけの補強だったという指摘がある。

『ガーディアン』によれば、ポッター監督も過剰な選手獲得についてオーナーのベーリー氏に警告していたとのこと。ベンフィカから獲得したアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスに関しては、1億2100万ユーロ(約181億4000万円)の値段がついていたが、「高過ぎる」と申告していたとのこと。ただ、クラブ幹部はこれを無視し、獲得に動いた。

結果として獲得に成功。監督の警告を無視した上、エンソ・フェルナンデスをはじめ、7年や8年という長期契約を多くの選手と結び、コスト分散を図っていったが、これも今後は禁じられることとなった。

成績も残せず、選手は膨大な数が所属。ファイナンシャル・フェア・プレー(FFP)が理由ではないとされているが、来シーズンはヨーロッパで戦うこともないため、明らかな過剰戦力を削減する必要がある。

また、ベーリー氏も監督解任の決断を誤ったとも感じていると報じられており、ポッター監督に任せる時間が短すぎたと考えているとのこと。チームを作っていくためには時間が必要なのは周知の事実だが、結果として解任後も改善しなかったのであれば、継続した方が改善の可能性は高かったかもしれない。

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今後はもう出てこない!?チェルシーと“超”長期契約を結ぶ選手たち

2023年12月、プレミアリーグは移籍金の最大分割期間を5年に定めた。 欧州サッカー連盟(UEFA)が2023年夏に移籍金の最大分割期間を5年に定め直していたなか、その制限がないプレミアリーグでは以前から5年を上回る契約が多発。1年あたりで計上すべき移籍金の支出額は契約年数で割ったものになるため、1年あたりの支出が減り、ファインシャルフェアプレー(FFP)の抜け道として利用されている部分があった。 そこで、プレミアリーグも移籍金の最大分割期間を5年に決定。過去に契約を結んだ選手については適応外となるものの、今後は6年以上の長期契約を結んだとしても、最長でも5年までしか減価償却できないようになった。 そのため、今後6年以上の長期契約を結ぶメリットはクラブからすると大きく減っており、今までのように多発することはなくなると思われている。 今回は、近年5年を超える契約を何度も結んできたチェルシーと“超”長期契約を結んだ選手たちを紹介していく。 また、今回登場する選手以外にも多くの若手選手と長期契約を結ぶチェルシー。新たに獲得した選手だけでなく、イングランド代表DFリース・ジェームズなど契約延長の場合でも長期契約を結んでいた。 <span class="paragraph-subtitle">◆MFモイセス・カイセド</span> 契約年数:8年(1年間の延長オプション付き) カイセドは2023年夏、ブライトン&ホーヴ・アルビオンから、総額1億1500万ポンド(約207億3000万円)と言われる移籍金でチェルシーへと移籍した。 事前にリバプールがブライトンとクラブ間合意をしていた中、カイセド本人がチェルシー行きを希望したことで、一転チェルシーに加入していた。 2023年11月に22歳を迎えたばかりのカイセド。契約が切れる2031年でもまだ29歳というのは恐ろしい。 <span class="paragraph-title">◆MFエンソ・フェルナンデス</span> <span data-other-div="page2"></span> 契約年数:8年半 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_enzo2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2022年のカタール・ワールドカップを制覇したアルゼンチン代表で活躍を見せると、2023年2月にチェルシーへと加入した。 移籍金1億2100万ユーロ(約189億4000万円)は、当時の英国史上最高額。契約期間は2031年6月30日までとなる8年半契約だった。 エンソ・フェルナンデスも、カイセド同様にまだ22歳。契約が切れる2031年でもまだ29歳だ。 <span class="paragraph-title">◆FWミハイロ・ムドリク</span> <span data-other-div="page3"></span>  契約年数:8年半 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_mudryk.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2023年1月に、シャフタール・ドネツクからチェルシーへと加入したムドリク。元々はアーセナルが本命と思われていた中、チェルシーが横槍を入れる形で、総額1億ユーロ(約156億5000万円)の移籍金で半ば強奪。エンソ・フェルナンデス同様に8年半契約を結んだ。 そのムドリクもまだ22歳(1月5日に23歳の誕生日)。カイセド、エンソ・フェルナンデス同様に2031年夏に契約が切れるが、その時は30歳になっている。 <span class="paragraph-title">◆FWニコラス・ジャクソン</span> <span data-other-div="page4"></span> 契約年数:8年 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_jackson.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> 2023年夏にビジャレアルからチェルシーへと移籍したジャクソンも、同じようにチェルシーと8年契約を結んでいる。 また、年齢も22歳とエンソ・フェルナンデスらと同い年だ。そのため、契約が切れる2031年でもまだ29歳と、30歳にもなっていない。 プレシーズンで活躍しながら、開幕後は輝けず一時は批判も浴びていたなか、トッテナム戦でのハットトリックもあり、ここまで7ゴールを決めているジャクソン。これから長くチェルシーのエースストライカーとしてクラブの最前線を担うことになるのだろうか。 <span class="paragraph-title">◆MFコール・パーマー</span> <span data-other-div="page5"></span> 契約年数:7年(1年間の延長オプション付き) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/20231229_palmer.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:small;" id="cws_ad" class="desc">Getty Images<hr></div> マンチェスター・シティの下部組織育ちで、徐々に出場時間も伸ばしていた中で、2023年夏にチェルシーへの完全移籍が決まったパーマー。契約期間は2030年6月までの7年間で、1年間の延長オプションが付帯しているという。移籍金額は総額4250万ポンド(約76億6000万円)と伝えられていた。 年齢もまだ21歳と若く、契約が切れる2030年でもまだ28歳と、選手として脂が乗る年齢だ。 ここまでは、チェルシーで公式戦21試合に出場し8ゴール5アシストと活躍中。イングランド代表からも招集を受けるようになっており、ここからチームの顔になっていくのだろうか。 2024.01.03 12:00 Wed

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