クリロナの起用法を巡る意見にスールシャールが応答「やはり全ての試合に出すわけにはいかない」
2021.10.16 19:50 Sat
ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの起用方を巡って、マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督が、アレックス・ファーガソン氏の意見に答えた。イギリス『サン』が伝えている。
発端となったのは、2日に行われたプレミアリーグ第7節のエバートン戦のこと。この試合でスールシャール監督は疲労による理由からロナウドをベンチスタートとし、結果的に1-1の引き分けに終わっていた。
エバートン戦直後、試合を生で観戦していたファーガソン氏は「最高の選手は常に先発するべきだ」と意見。また、『サン』によれば、ある情報筋が「ロナウドがベンチスタートとなったことにひどく失望していた」と舞台裏を明かしているようだ。
ロナウドほどの選手となれば、起用する監督にもある種のプレッシャーがまとわりついてしまうが、ノルウェー人指揮官は「リラックスしている」とコメント。レジェンドの意見にも配慮しつつ、やはり全ての試合に出場させることはできないと、筋を通した。
「私は現役時代に(ファーガソン)監督とは何度も意見が食い違ったことがあり、それを妻に伝えたこともあるが、見出しを飾るようなことはなかった」
「しかし実際のところ、彼を全ての試合に出場させることはできない。これは物理的な性質であり、人間の性質だ」
「彼(ファーガソン)はこの仕事がいかに難しいか知っている。彼だって常に同じ11人を選んでいたわけではないのだから」
「ライアン・ギグスやウェイン・ルーニー、デイビッド・ベッカムといった最高の選手を休ませるために、時にはリスクを冒していた。それがうまくいくこともあれば、そうでないこともあった」
なお、ユナイテッドは16日にプレミアリーグ第8節のレスター・シティ戦を控えている。公式戦ここ6試合は2勝1分け3敗と失速気味だが、スールシャール監督は果たして周囲を納得させるような采配を見せることはできるだろうか。
発端となったのは、2日に行われたプレミアリーグ第7節のエバートン戦のこと。この試合でスールシャール監督は疲労による理由からロナウドをベンチスタートとし、結果的に1-1の引き分けに終わっていた。
エバートン戦直後、試合を生で観戦していたファーガソン氏は「最高の選手は常に先発するべきだ」と意見。また、『サン』によれば、ある情報筋が「ロナウドがベンチスタートとなったことにひどく失望していた」と舞台裏を明かしているようだ。
「私は現役時代に(ファーガソン)監督とは何度も意見が食い違ったことがあり、それを妻に伝えたこともあるが、見出しを飾るようなことはなかった」
「サー・アレックスも私が気にしていないことをわかっていると思うよ。我々だって皆、クリスティアーノを見たい。彼はユニークで一線を画し、見事なキャリアを築いてきた。誰もが見たいと思うのは当然だろう」
「しかし実際のところ、彼を全ての試合に出場させることはできない。これは物理的な性質であり、人間の性質だ」
「彼(ファーガソン)はこの仕事がいかに難しいか知っている。彼だって常に同じ11人を選んでいたわけではないのだから」
「ライアン・ギグスやウェイン・ルーニー、デイビッド・ベッカムといった最高の選手を休ませるために、時にはリスクを冒していた。それがうまくいくこともあれば、そうでないこともあった」
なお、ユナイテッドは16日にプレミアリーグ第8節のレスター・シティ戦を控えている。公式戦ここ6試合は2勝1分け3敗と失速気味だが、スールシャール監督は果たして周囲を納得させるような采配を見せることはできるだろうか。
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マンチェスター・ユナイテッドのOBであるロイ・キーン氏が現役時代にアルフ=インゲ・ハーランド氏を負傷させたタックルについて語った。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 キーン氏は、ハーランド氏がリーズ・ユナイテッドに在籍していた1997年にタックルを受けて前十字じん帯損傷の大ケガを負っていた。 しかし4年後、2001年4月21日に行われたマンチェスター・シティとの試合で、ハーランド氏の右ヒザに悪質なタックルを敢行。レッドカードが提示された後にファウルが意図的だったとコメントしたため、5試合の出場停止処分を受けていた。 なお、ハーランド氏はドルトムントに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドの実の父親だが、このタックルの影響もあり2年後の2003年に31歳で現役を引退している。 『スカイ・スポーツ』の番組内で、シティにも在籍した元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏が、キーン氏に現役時代の後悔について質問。話の流れの中で、この件に言及した。 「言わせてもらっていいかな? サッカーのピッチでやったことで後悔したことは一度もない。一度もだ」 「聞いてほしい。私は退場になりチームを失望させた。私は人々と戦っていた。私はピッチの真ん中にいたんだ」 リチャーズ氏が「ハーランド氏を傷づけようとしたわけではないでしょう」と尋ねるとキーン氏はさらに続けた。 「違う。当然だ。だが選手を傷つけようとしたかと言われればそうだ」 「それについては絶対に謝らない。そして人々は私を痛めつけてきた。私は人生で選手をケガさせようとしたことはないが、選手を傷つけようとしたことはある」 「ピッチの真ん中でボールを取りに行けば、誰かが傷つくこと可能性は大いにある」 そう話したキーン氏は、最後に「(君は)私の精神科医みたいだ。胸のつかえが降りたよ」と語っている。 キーン氏は、ハーランド氏個人ではなく対戦相手の“選手”を狙ってのタックルであり、それについての後悔はないと考えているようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】ロイ・キーンがハーランド父に繰り出した“悪質”タックル</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"> <a href="https://twitter.com/hashtag/OnThisDay?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#OnThisDay</a> in 2001: Roy Keane committed a horror challenge when he studded Alf-Inge Haaland's knee.<a href="https://t.co/eX85rW9hhV">pic.twitter.com/eX85rW9hhV</a></p>— The Sportsman (@TheSportsman) <a href="https://twitter.com/TheSportsman/status/1252565333577269248?ref_src=twsrc%5Etfw">April 21, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2021.06.11 07:05 Fri4
ラウンド16でポルトと激突のC・ロナウド、11年前に決めたCL史上最高のゴールに脚光
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16の組み合わせ抽選会が14日に行われた。 バルセロナvsパリ・サンジェルマンというビッグマッチに注目が集まっているが、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド擁するユベントスは、日本代表FW中島翔哉も所属するポルトとの対戦が決定。 <div id="cws_ad">◆【ベストゴール集】ユベントス100試合出場のC・ロナウドが決めたここまでのベストゴール(ポルト戦のスーパーゴールは記事下部)<div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJ2NXR1dUdmeiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> このカードが決まったことを受け、CLの公式ツイッター(@ChampionsLeague)はC・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに在籍していた時にポルトと対戦した試合で決めたゴールの動画を公開。懐かしのスーパーゴールに多くの反響が集まった。 C・ロナウドがスーパーゴールを決めた試合は、2009年の4月15日に行われたポルトvsユナイテッドのCL準々決勝2ndレグ。ホームで行われた1stレグを2-2で終え、ポルトにアウェイゴールを2点奪われた不利な状態でこの一戦を迎えたユナイテッドだったが、C・ロナウドが試合開始早々にやってみせる。 6分、ゴールから約37メートルの位置でアンデルソンからパスを受けたC・ロナウドは、相手のマークが甘いとみるや、シュート体勢に入る。そして、そのまま迷いなく右足を振り抜くと、ボールは一直線にゴールへ。弾丸ライナー、レーザービームのように真っ直ぐにゴールネットへと向かったボールは、ゴール左隅へ突き刺さる。卓越したキック力、見事なシュート精度、常人離れした思い切りの良さが、見るもの全てを唖然とさせるゴールを生んだ。 この試合では、C・ロナウドはゴール以外でも大活躍。後方からのロングボールをダイレクトヒールで正確にチームメイトにパスしたり、得意のドリブルで相手DFのファウルを誘発したり…。結局、最後までスコアは変わらなかったものの、ユナイテッドは2戦合計3-2として、準決勝進出を果たしていた。 さらに、この得点はただスーパーゴールと評価されるにとどまらず。2009年末には、この年からFIFAが創設した、年間を通じて最も優れたゴールに贈られる賞「プスカシュ賞」が贈られるなど、CL史上最高のゴールとも言われるほど、素晴らしい評価を得ている。C・ロナウド本人も「どうやって決めたかわからない」と語るほどのゴール。奇跡としか言えない見事なゴールだった。 ラウンド16の日程は、1stレグは2月16日・17日および23日・24日、2ndレグは3月9日・10日および16日・17日とかなり先の予定だが、決勝トーナメントでもスーパーゴールが生まれるのか。今から楽しみで仕方がない。 <div id="cws_ad">◆C・ロナウドのスーパーミドル<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="es" dir="ltr">Ronaldo against Porto = <a href="https://twitter.com/hashtag/UCLdraw?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#UCLdraw</a> | <a href="https://twitter.com/juventusfcen?ref_src=twsrc%5Etfw">@juventusfcen</a> <a href="https://t.co/HJ4PysyDuK">pic.twitter.com/HJ4PysyDuK</a></p>— UEFA Champions League (@ChampionsLeague) <a href="https://twitter.com/ChampionsLeague/status/1338450358822195200?ref_src=twsrc%5Etfw">December 14, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2020.12.15 21:12 Tue5
