「悔しさが抜け切れていない」スクランブルで両ウイングバックを務めた守屋都弥、将来の海外挑戦を視野に意欲高く成長を誓う「意識して取り組みたい」

2024.08.06 06:25 Tue
清水梨紗の離脱もあり両ウイングバックで奮闘した守屋都弥
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清水梨紗の離脱もあり両ウイングバックで奮闘した守屋都弥
パリ・オリンピックを戦ったなでしこジャパンが5日に帰国。DF守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)が大会を振り返った。

守屋は当初はバックアップメンバーとして招集を受けていた中、大会のレギュレーションが変更となり、22人のメンバーが試合ごとに18名になるレギュレーションに。そんな中、初戦でDF清水梨紗が負傷離脱すると、右サイドバックとして抜擢された。

第2戦のブラジル女子代表戦は左ウイングバックでプレーすると、ナイジェリア女子代表戦、アメリカ女子代表戦は右ウイングバックとしてプレー。両サイドを支えるウインガーとしてチームに貢献した。
守屋はオリンピックを終え、「自分の打ったシュートだったり、相手の得点シーンが凄く飛行機の中でもよぎる感じでした。まだ、悔しさが抜け切れていないと思います」と現在の心境を語った。

世界を相手には2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でも経験している中、「アメリカ戦の前半だったりは相手も疲れている部分がありましたが、突破をさせなかったり、守備でもできた部分は多かったです」と、プレーには一定の手応えも感じたようだ。
スクランブルにチームを支えた守屋。「自チームでも何回もスプリントしてクロスを上げることは持ち味なので、海外のチーム相手でも関係なく挑戦しようと思っていました。そこから得点やアシストはなかったので、そこが課題かなと思います」と、攻撃的にプレーしたいと考えていた通りのプレーはできたものの、数字に繋がらなかったことを悔やんだ。

なでしこジャパンは海外組が増えてきた中、守屋もその考えはあるとのこと。「海外にはいずれ行きたいと思っていますが、タイミングとかもありますし、オファーがあれば考えたいです」と、今はINAC神戸に集中しているという。

プレー強度の部分については「ナイジェリア戦では一発で抜かれたり、アメリカ戦も攻撃面のファーストタッチで食われる部分もあったので、自チームでやっていることとの差も感じました」とコメント。「自チームでも海外を意識して取り組んでいかないと、また海外でプレーした時にブランクも生まれてしまうので、これから意識しつつやって行きたいです」と、今後のチームではレベルを高くトレーニングしたいとのこと。「攻撃面でもっとドリブルで仕掛けることは挑戦したいです。出してもらってクロスということはできているので、そこから自分で切り込んであげるためにどうやるかということを自チームでもやりたいです」と、より攻撃面に磨きをかけたいと意気込んだ。

大会中に印象に残っているシーンについては、「(植木)理子に上げたクロスというのは、INACでもやっている持ち味でもあるので、あそこから得点が生まれたことはプラスかなと思います」と振り返り、ナイジェリア戦での田中美南のゴールに繋がったクロスをピックアップした。

次は3年後の女子W杯。守屋は「一旦は休もうかなとも思いますが、WEリーグも始まるので難しいところです」と語り、「取り敢えずは、WEリーグを盛り上げるために自分も頑張りたいですし、そこから代表に呼ばれたら目標を持ってやりたいです」とコメント。海外へこのオフも多くの選手がWEリーグから移籍し、INAC神戸もGK山下杏也加、FW田中美南となでしこでもチームメイトの2人はチームを去ることが決まっている。

「今までは(田中)美南さんだったり、(北川)ひかる、山さん(山下杏也加)だったりに頼っていて、そのままでは勝っていけないと思うので、自分が昨シーズンよりももう一歩、もう二歩成長したプレーをしないと、WEリーグ優勝、皇后杯、カップの優勝も遠いと思うので、自チームでも高めあって行きたいです」

「今までチームにプラスな言葉をかけてくれた美南さん、山さんがいなくなるということは、自分は苦手なんですがやっていかないといけないなと思います。まだINACに一度も合流していないですが、自分の役割を見つめ直して行きたいと思います」

意欲も十分な守屋。オリンピックでの悔しさを胸に、このまま精進して行きたいという。

「得点に絡めていなかったり、自分が決められるシーンもあったりしたので、ふとした時に絶対過ぎると思います。悔しさをバネにじゃないですが、W杯もずっと悔しさがあって、メダルを獲るまでやりきったと思うことはないと思うので、そこに向かってこれから頑張って行きたいです」

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2027年のブラジル女子W杯の開催日程が決定! なでしこ含むアジア予選は6枠の出場権+2枠のPOに

国際サッカー連盟(FIFA)は10日、臨時総会を開催。2027年に行われるブラジル女子ワールドカップ(W杯)の開催日程を決議した。 2023年にオーストラリアとニュージーランドの共催で行われた女子W杯はスペイン女子代表が初優勝。なでしこジャパンはグループステージでそのスペインを下していたが、ベスト8での敗退となった。 2027年はブラジルで開催されることが決定していた中、FIFAは臨時総会に先立ちバーチャル会議を実施。ブラジル女子W杯に関して、2027年6月24日〜7月25日まで開催されることが決定した。 32カ国が出場する今大会。29カ国の出場枠は既に決定しており、日本を含むアジア(AFC)は6カ国、ヨーロッパ(UEFA)は11カ国、南米(CONMEBOL)はブラジルを含めて3カ国、アフリカ(CAF)は4カ国、北中米カリブ海(CONCACAF)は4カ国、オセアニア(OFC)は1カ国が出場権を直接獲得する。 また、残りの3枠に関しては、2つのフェーズで行われる10カ国のプレーオフで決定。アジア、アフリカ、北中米カリブ海、南米はそれぞれ2カ国、オセアニア、ヨーロッパは1カ国ずつがプレーオフ出場権を獲得する。 プレーオフの第1フェーズは、最新のFIFAランキングに基づいて6カ国が戦うことに。2026年11月から12月にかけて行われ、上位2カ国が勝ち上がると、北中米カリブ海の2カ国、南米の1カ国、ヨーロッパの1カ国が待つ第2フェーズに進み、3つのカードに分けられ、勝者の3カ国が出場権を獲得する。 2024.12.11 23:40 Wed
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「悔しさが抜け切れていない」スクランブルで両ウイングバックを務めた守屋都弥、将来の海外挑戦を視野に意欲高く成長を誓う「意識して取り組みたい」

パリ・オリンピックを戦ったなでしこジャパンが5日に帰国。DF守屋都弥(INAC神戸レオネッサ)が大会を振り返った。 守屋は当初はバックアップメンバーとして招集を受けていた中、大会のレギュレーションが変更となり、22人のメンバーが試合ごとに18名になるレギュレーションに。そんな中、初戦でDF清水梨紗が負傷離脱すると、右サイドバックとして抜擢された。 第2戦のブラジル女子代表戦は左ウイングバックでプレーすると、ナイジェリア女子代表戦、アメリカ女子代表戦は右ウイングバックとしてプレー。両サイドを支えるウインガーとしてチームに貢献した。 守屋はオリンピックを終え、「自分の打ったシュートだったり、相手の得点シーンが凄く飛行機の中でもよぎる感じでした。まだ、悔しさが抜け切れていないと思います」と現在の心境を語った。 世界を相手には2023年のオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)でも経験している中、「アメリカ戦の前半だったりは相手も疲れている部分がありましたが、突破をさせなかったり、守備でもできた部分は多かったです」と、プレーには一定の手応えも感じたようだ。 スクランブルにチームを支えた守屋。「自チームでも何回もスプリントしてクロスを上げることは持ち味なので、海外のチーム相手でも関係なく挑戦しようと思っていました。そこから得点やアシストはなかったので、そこが課題かなと思います」と、攻撃的にプレーしたいと考えていた通りのプレーはできたものの、数字に繋がらなかったことを悔やんだ。 なでしこジャパンは海外組が増えてきた中、守屋もその考えはあるとのこと。「海外にはいずれ行きたいと思っていますが、タイミングとかもありますし、オファーがあれば考えたいです」と、今はINAC神戸に集中しているという。 プレー強度の部分については「ナイジェリア戦では一発で抜かれたり、アメリカ戦も攻撃面のファーストタッチで食われる部分もあったので、自チームでやっていることとの差も感じました」とコメント。「自チームでも海外を意識して取り組んでいかないと、また海外でプレーした時にブランクも生まれてしまうので、これから意識しつつやって行きたいです」と、今後のチームではレベルを高くトレーニングしたいとのこと。「攻撃面でもっとドリブルで仕掛けることは挑戦したいです。出してもらってクロスということはできているので、そこから自分で切り込んであげるためにどうやるかということを自チームでもやりたいです」と、より攻撃面に磨きをかけたいと意気込んだ。 大会中に印象に残っているシーンについては、「(植木)理子に上げたクロスというのは、INACでもやっている持ち味でもあるので、あそこから得点が生まれたことはプラスかなと思います」と振り返り、ナイジェリア戦での田中美南のゴールに繋がったクロスをピックアップした。 次は3年後の女子W杯。守屋は「一旦は休もうかなとも思いますが、WEリーグも始まるので難しいところです」と語り、「取り敢えずは、WEリーグを盛り上げるために自分も頑張りたいですし、そこから代表に呼ばれたら目標を持ってやりたいです」とコメント。海外へこのオフも多くの選手がWEリーグから移籍し、INAC神戸もGK山下杏也加、FW田中美南となでしこでもチームメイトの2人はチームを去ることが決まっている。 「今までは(田中)美南さんだったり、(北川)ひかる、山さん(山下杏也加)だったりに頼っていて、そのままでは勝っていけないと思うので、自分が昨シーズンよりももう一歩、もう二歩成長したプレーをしないと、WEリーグ優勝、皇后杯、カップの優勝も遠いと思うので、自チームでも高めあって行きたいです」 「今までチームにプラスな言葉をかけてくれた美南さん、山さんがいなくなるということは、自分は苦手なんですがやっていかないといけないなと思います。まだINACに一度も合流していないですが、自分の役割を見つめ直して行きたいと思います」 意欲も十分な守屋。オリンピックでの悔しさを胸に、このまま精進して行きたいという。 「得点に絡めていなかったり、自分が決められるシーンもあったりしたので、ふとした時に絶対過ぎると思います。悔しさをバネにじゃないですが、W杯もずっと悔しさがあって、メダルを獲るまでやりきったと思うことはないと思うので、そこに向かってこれから頑張って行きたいです」 2024.08.06 06:25 Tue
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時代を逆行する“現代版”レジスタ 長谷川唯や長野風花と争う21歳“北村美羽”という新たな才能【東アジアE-1選手権2025総括コラム】

1人だけ時間がゆっくりと流れている。そう錯覚するほど、チームがボールを保持している時のプレーに余裕があった。 7月7日、東アジアE-1選手権を戦うなでしこジャパンの練習初日を見学していると、11対11のゲーム形式でチームのビルドアップを完全掌握する選手がいた。その名は、北村美羽。161cmのMFは[4-1-4-1]のアンカーに入ると、チームのパスワークをなめらかにさせていた。 中盤の底に留まりつつ、タイミングよく顔を出すことで後方からのパスを引き出す。少ないタッチで相手のプレッシャーをいなし、テンポ良く左右に配球していく。止める・蹴るといった基礎技術が高いことに加え、常に顔が上がっていて周囲の状況把握も的確。身振り手振りで全体に指示も出す。北村を中心にボールが動き、相手陣内にボールを運んでいた。 「ビルドアップは長所としてやっています。いろいろな選手がいる中で、全員が流動的に動くと、バランスが崩れやすくなってしまうので、ああいうポジション(アンカー)をやるときはバランスを意識しています。自分が長い時間ボールを持つというよりは、状態が良い選手にどんどん渡したいっていう意識が自分の中にはあるので、1タッチや2タッチでパスを出すようにしています」 ボールを触る回数は多かったが、自分のターンやドリブルで相手のプレスを直接的に無効化するシーンはほとんどなかった。それでも、パスの経由地点になることで、相手チームに奪い所を絞らせず、確実にボールを前線に届けていく。軽やかに、鮮やかに攻撃のタクトを振っていた。 21歳の司令塔は、今回が代表初選出だった。中学生から高校生までの6年間をジェフユナイテッド千葉レディースで過ごし、東洋大学を経て、2024-25シーズンにジェフ千葉レディースに加入。2023-24シーズンから特別指定選手としてWEリーグのピッチには立っていたが、大卒ルーキーのシーズンを戦い終えたタイミングでのニルス・ニールセン監督からの招集は、まさに寝耳に水だったようだ。 「選ばれると思わなかった。それが正直な気持ちでした。だけど、すごくうれしいことでもありますし、素晴らしい選手と一緒に素晴らしい舞台で戦える。しっかりと自信に繋げていきたいです」 練習でボールの動かし方を情熱的に指導していたニールセン監督には全3試合のうち2試合に先発起用され、どちらもフル出場した。代表デビューとなった初戦のチャイニーズ・タイペイ戦は、「誇らしい気持ちと楽しみな気持ちで試合に入りました。リズムを掴むのに少し時間が掛かっちゃいましたけど、緊張し過ぎずに臨めたと思います」と、堂々とプレー。押し込む展開の中、練習で見せていたようにパスワークを円滑にさせた。さらに、中盤の底からインサイドハーフを飛ばして最前線の高橋はなに届ける縦パスで、相手の守備ブロックを切り裂いた。ゴールやアシストはなかったものの、攻撃のスイッチを入れる役割を全うした。 自分の特長は出せた。だが、満足はしていなかった。 「試合前にコーチから三浦成美選手の守備の映像を見せてもらっていたので、守備のリスク管理やポジショニングは意識できました。後半は攻めていた中で自分のポジションが低くなってしまったので、もう少し前でしっかりとルーズボールを取れるようにしていきたいなと思います」 守備での改善点を踏まえて臨んだ第3戦の中国戦は、勝利すれば優勝だったが、追いつかれる形で1-1での引き分けに終わり、結果的に3位で大会をフィニッシュ。3連覇を達成することはできなかった。 「勝つためだけに全員がピッチに入りました。勝ち切れなかったのは、自分個人としても弱さが出た」と開口一番に反省を述べ、「もっとボールを引き出すことができれば良かったんですけど、相手がアンカーを消しにくる形だった。(後ろに)落ちても良かったんですけど、落ち過ぎると今度は中央が枚数的に難しくなってしまう。そこは正直、自分としては難しかったんですけど、お互いロングボールが増えてきたので、その中ではセカンドボールを意識しました」と、ビルドアップへの関与という自分の良さを出すシーンを多く作れなかったことを分析していた。 だが、何もできなかったわけではない。後半には前に出ていき、相手と競り合いながらルーズボールを回収。これは初戦の後に課題に挙げていたプレーであり、短期間の中で修正力も示した。 10日間で3試合を戦った過密日程の大会で、代表キャリアを歩み始めた。記録にも記憶にも残る日の丸の第一歩は、自分に気づきを与えてくれるものになったようだ。 「自分の立ち位置というか、まだまだな部分がたくさんあるなと感じたし、自分が海外でプレーするためにどういう部分が必要なのかがすごくわかった。自分の良さだけじゃなくて、フィジカルの部分だったりそういうところは海外でもっと突き詰めていけたらいいなと思います」 今大会のチームは、WEリーグに所属する選手で構成された。いわゆるWEリーグオールスターだ。しかし、北村は大会後にヨーロッパでプレーする。8年間を過ごした千葉Lからリンシェーピング(スウェーデン)への移籍を決断してE-1に臨んでいたのだ。 「もともと目立つ選手ではないと自分の中では思っていて。その中でしっかりと自分の良さを出していくと、やっぱり見てくださる人は見てくれるんだなっていうのを今回(海外チームからのオファーと代表初招集で)感じることができました」 夢だったなでしこジャパンと海外挑戦のスタート地点に立つことはできた。ここからは約2年後のワールドカップのメンバー入りを目指して戦うことになる。アンカーのポジションには、長谷川唯や三浦成美、長野風花など実力経験共にトップレベルの選手がひしめき合う。割って入るのは簡単なことではない。それでも、北村にはパスワークの潤滑油になれる技術と目と思考力がある。それはボールを保持して攻撃を組み立てるニールセン体制との親和性も高い。 トランジションやインテンシティが重要視される時代を逆行するかのようにやってきた新たなレジスタは、今大会の経験を糧に海外で研鑽を積んでいく。その先に代表定着を勝ち取る日が来れば、ニールセン監督は2025年のE-1選手権で貴重な人材を発見したことになるだろう。 取材・文=難波拓未 2025.07.21 21:07 Mon
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今冬アメリカ移籍のDF守屋都弥がなでしこジャパンに追加招集、石川璃音に代わり選出【SheBelieves Cup】

日本サッカー協会(JFA)は18日、2025 SheBelieves Cupに臨むなでしこジャパンに、DF守屋都弥(エンジェル・シティFC)を追加招集したことを発表した。 アメリカで行われるSheBelieves Cup。ニルス・ニールセン監督が新たに就任したなでしこジャパンの初陣となる大会で、アメリカ女子代表、コロンビア女子代表、オーストラリア女子代表と対戦する。 すでに発表されていたメンバーだったが、DF石川璃音(三菱重工浦和レッズレディース)が体調不良のために不参加となることが17日に発表されており、守屋は追加招集となった。 守屋はINAC神戸レオネッサから今冬にアメリカへと移籍。現在はシーズンオフのためまだ出場はない。なでしこジャパンとしてはパリ・オリンピックのメンバーにも選出。これまで15試合に出場し2得点を記録していた。 2025.02.18 13:00 Tue

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