あのスリップから6年…当時のGKがモウリーニョ監督の指示を明かす「プレーが切れたら歩け。何もせずに歩け」
2020.04.28 15:45 Tue
フルアムやミドルズブラ、チェルシーなどでプレーした元オーストラリア代表GKマーク・シュウォーツァーが、2013-14シーズンのリバプール戦でのジョゼ・モウリーニョ監督の戦略を明かした。2013-14シーズン、当時ブレンダン・ロジャーズ監督に率いられていたリバプールは、リーグ戦残り3試合で2位との勝ち点差5ポイントの首位に立っており、クラブ、ファンの悲願であるプレミアリーグ制覇にあと一歩のところまで迫っていた。
しかし、迎えたチェルシーとのホームでの一戦、チェルシーは序盤から引いた戦いを見せ、リバプールは焦りを募らせる。すると、前半アディショナルタイム、クラブのアイコンでもあるMFスティーブン・ジェラードが最終ラインでのパス回し中にまさかのスリップ。
そのボールをチェルシーのFWデンバ・バがかっさらうと、GKシモン・ミニョレとの1対1を制し、チェルシーが先制。まさかの形での失点に、完全に歯車が狂ってしまったリバプールはその後、後半アディショナルタイムにもカウンターから追加点を許し、2-0で敗れた。なお、この敗戦からペースが狂ったリバプールは、優勝を逃している。
この試合は、“ジェラード・スリップ”の試合として知られ、リバプールファンにとっては思い出したくない苦い記憶である一方、他ファンにとっては絶好のネタとして、今でも話題になることが多い。
この歴史的事件から6年が経った今、当時チェルシーのGKとして出場していた、シュウォーツァーが、イギリス『BBC』ので事件を振り返った。
「チェルシーとリバプールにはライバル関係があるし、ジョゼは絶対にリバプールに優勝させたくなかったし、選手たちもみんな同じだった」
「リバプールはあの試合で首位を守るために勝ちが必要だった。だからあの試合は相手をイライラさせることが全てだったんだ」
「ジョゼは試合前のミーティングには7、8分しか出なかった。あの日は体調が悪かったからね。彼はいきなり本題に入ると『相手をイライラさせろ、試合開始のその瞬間からだ』と言ったんだ。『観衆全員を興奮状態にさせろ、ピッチ上の相手選手も全員だ。相手を感情的にさせろ、そうすれば必ず成功する。最初から最後までこの戦い方をすれば、絶対に相手に綻びが生まれる。我々にチャンスが来る』とね」
「その後に彼がこう言ったのを覚えているよ『ゴールキックだろうがフリーキックだろうが、なんでもいい。プレーが切れたら歩け。何もせずに歩け。最初の1分からだ。ボールが外に出たら、走って追わずに歩け。そしてボールのところまでいったら、イヴァノビッチ、お前はその間にピッチの一番後ろまで行っておけ。その後に、スローインを代わるんだ。ボールのところまで行って、少し揉めたフリをして、イヴァノビッチがスローインを引き受ける。この試合で最初のプレーでこれをやれ』と指示したんだ」
「想像できると思うが、相手の選手もファンたちも狂ったように怒っていたよ。スタジアムの雰囲気は別世界のようだった。あんなアンフィールド見たことなかった。彼らは優勝を目前にしていたが、我々が彼らのパーティを台無しにしに行ったんだ。そして成功したのさ」
しかし、迎えたチェルシーとのホームでの一戦、チェルシーは序盤から引いた戦いを見せ、リバプールは焦りを募らせる。すると、前半アディショナルタイム、クラブのアイコンでもあるMFスティーブン・ジェラードが最終ラインでのパス回し中にまさかのスリップ。
そのボールをチェルシーのFWデンバ・バがかっさらうと、GKシモン・ミニョレとの1対1を制し、チェルシーが先制。まさかの形での失点に、完全に歯車が狂ってしまったリバプールはその後、後半アディショナルタイムにもカウンターから追加点を許し、2-0で敗れた。なお、この敗戦からペースが狂ったリバプールは、優勝を逃している。
この歴史的事件から6年が経った今、当時チェルシーのGKとして出場していた、シュウォーツァーが、イギリス『BBC』ので事件を振り返った。
「リバプールとの一戦は我々にとっても大きな試合だった」
「チェルシーとリバプールにはライバル関係があるし、ジョゼは絶対にリバプールに優勝させたくなかったし、選手たちもみんな同じだった」
「リバプールはあの試合で首位を守るために勝ちが必要だった。だからあの試合は相手をイライラさせることが全てだったんだ」
「ジョゼは試合前のミーティングには7、8分しか出なかった。あの日は体調が悪かったからね。彼はいきなり本題に入ると『相手をイライラさせろ、試合開始のその瞬間からだ』と言ったんだ。『観衆全員を興奮状態にさせろ、ピッチ上の相手選手も全員だ。相手を感情的にさせろ、そうすれば必ず成功する。最初から最後までこの戦い方をすれば、絶対に相手に綻びが生まれる。我々にチャンスが来る』とね」
「その後に彼がこう言ったのを覚えているよ『ゴールキックだろうがフリーキックだろうが、なんでもいい。プレーが切れたら歩け。何もせずに歩け。最初の1分からだ。ボールが外に出たら、走って追わずに歩け。そしてボールのところまでいったら、イヴァノビッチ、お前はその間にピッチの一番後ろまで行っておけ。その後に、スローインを代わるんだ。ボールのところまで行って、少し揉めたフリをして、イヴァノビッチがスローインを引き受ける。この試合で最初のプレーでこれをやれ』と指示したんだ」
「想像できると思うが、相手の選手もファンたちも狂ったように怒っていたよ。スタジアムの雰囲気は別世界のようだった。あんなアンフィールド見たことなかった。彼らは優勝を目前にしていたが、我々が彼らのパーティを台無しにしに行ったんだ。そして成功したのさ」
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「何度見ても鳥肌」ブラジルW杯出場を掴んだ本田圭佑の豪州戦“ど真ん中PK”にファン大興奮「やっぱメンタル強すぎ」
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▽チェルシーのベルギー代表GKティボー・クルトワは、チャンピオンズリーグ(CL)決勝でのリバプールGKロリス・カリウスのミスの原因が脳震盪であったという見解について「奇妙だ」語っている。『ESPN』が伝えた。 ▽先月26日に行われたレアル・マドリーとのCL決勝戦、カリウスはスローイングミスからマドリーFWカリム・ベンゼマに先制点を与え、マドリーFWガレス・ベイルの強烈なシュートを正面で受けつつも弾き出せず3点目を献上。信じられないミスの連続に非難の声が集まっていた。 ▽そんな中、試合後に脳の検査を行ったカリウスは、試合中に脳震盪が起こっていたことが判明した。医師によれば、原因は後半立ち上がりのマドリーDFセルヒオ・ラモスによる肘打ちとのこと。ベンゼマのゴールはその3分後に生まれている。 ▽しかし、クルトワはこの見解に疑問符を投げかけた。カリウスのミスには同情の色を表したが、脳震盪のせいにすることに懐疑的な目を向けている。 「僕も試合中に脳震盪になったことがあるよ。アレクシス・サンチェスとの接触でね。その後20分はボールがよく見えていなかった。だからゲームから退いたんだ」 「彼に起こったことは残念だけど、そのミスを脳震盪を理由にするのはどうかな。彼は素晴らしいセーブを2回も見せていたじゃないか」 「もしそれが理由だって言うんなら、そうなんだろうね。彼は試合後に2つのミスを認めた。人々はそれを受け入れるだろう。GKには起こりうるものだ。だけど、それを脳震盪のせいにするのはちょっと納得がいかないね。でもそういうふうに医者が言うんだったら認めるしかないね」 2018.06.06 17:00 Wed4
今季は5名が新加入、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向に英紙が注目「今後も続く可能性が高い」
現在は9人、イングランドでプレーする日本人女子選手の増加傾向を英紙が注目「今後も続く可能性が高い」 イングランドのFA女子スーパーリーグ(FAWSL)には、現在9人の日本人選手が所属。アジア人プレーヤーが増加傾向にある理由を、イギリス『BBC』が探った。 マンチェスター・シティのMF長谷川唯を筆頭に、ウェストハムにはDF清水梨紗とMF林穂之香に加え、今季からはFW植木理子も在籍。リバプールではMF長野風花が主軸を担っている。 オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)得点王の実績が評価され、マンチェスター・ユナイテッドにはMF宮澤ひなたが加入。チェルシーにはローンバックでFW浜野まいかが復帰し、今冬にはレスター・シティへ宝田沙織と籾木結花が籍を移した。 なでしこジャパンが2011年ドイツ女子W杯で優勝、2012年にロンドン・オリンピックで銀メダルを獲得した直後にも、2013年にチェルシーへ永里優季(現:ヒューストン・ダッシュ/アメリカ)が、2014年にアーセナルへ大野忍(スペランツァ大阪監督)や近賀ゆかり(サンフレッチェ広島レジーナ)が加入と、イングランドでのプレーを選択する日本人が続いたが、現在は当時とは異なる風向きで、勢いも加速している。 WSLで頭角を現した最初のアジア人選手と言えば、チェルシーで6度のリーグ優勝を達成した韓国女子代表MFチ・ソヨン(2014-2022年5月)をおいて他にないが、『BBC』では、続く存在として長谷川を挙げ、増加傾向にある日本人選手を特集。スカウティングへの投資、テレビによる世界的な女子サッカー中継の増加、移籍市場での競争の激化など、いくつかの要因を挙げた。 「映像が得られるという点で、スカウティングリソースは劇的に増加した。我々には2人の素晴らしいアナリストもいて、間違いのない選手を特定するのに役立っている」と、宝田と籾木を獲得したレスターのウィリー・カーク監督の言葉を引用。ウェストハムのレハネ・スキナー監督は、国際大会を通じて植木の才能を買っていたと話す。 また、イングランド内における女子サッカーの地位が高まったことによる、待遇の変化にも注目。給与の向上や移籍市場の変化により、WSLが選手にとってより魅力的なものになったと伝えている。 各チームの監督ともに、日本人選手の良さに「規律や戦術理解度、技術の高さ」などを挙げる。『BBC』は「これらの要因により、アジア系の才能ある人材がイギリスに流入することになり、最近到着した選手たちの成功を考えると、この傾向は今後も続く可能性が高い」と結んでいるが、まさしくその通りになるだろう。 最後に、各指揮官によるコメントを掲載。日本人選手、特に自チーム所属の選手を大いに評価している点がユニークだ。 「(WSLでプレーする)日本人選手はどんどん増えてくるだろうし、その理由も分かるだろう。非常に規律があり、聞く耳を持っている。強度も高く、ゲームの理解度もとても高い。もちろん、個々の能力は異なる。(長谷川)唯は非常に知的でゲームの読み方は誰にも負けないだろうし、信じられないほどの才能があると思う」(マンチェスター・シティ/ガレス・テイラー監督) 「風花は試合を読む力が高く、本当に素晴らしいサッカー選手だ。彼女たちは戦術面において非常にクレバーで、技術的にもとても優れている。後方から組み立てるチームの多いWSLの現状において、"日本ブランド"は我々にとって助けになる」(リバプール/マット・ビアード監督) 「日本人選手が増えた理由は明白です。戦術的に聡明で、技術的にも才能のある選手を望まない人はいないでしょう?彼女たちは私たちのチームに大きな価値をもたらしてくれました」(ウェストハム/レハネ・スキナー監督) 「必ずしもアジアの選手を探していたわけではなく、トップクラスのナンバー6を探していたら宝田を見つけたんだ。半年ほど注視して、夏に獲得しようとしたが、リンシェーピングとの合意に至らなかったから、(それなら満了後にと)事前契約を行った。チャンピオンズリーグのアーセナル戦は素晴らしかった」 「宝田選手をさらに見ていたら、籾木の良さにも気付いて、これは良い機会だと思ったんだ。2人とも素晴らしい才能のある選手だよ」(レスター・シティ/ウィリー・カーク監督) 2024.02.12 21:57 Mon5
