「PKぐらいじゃないと…」7年前の再現、流経大柏下して2度目の優勝果たした前橋育英・山田耕介監督は力の差を感じるも選手たちの成長を実感「大会に入ってもどんどん成長していった」
2025.01.13 23:17 Mon
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「PKぐらいじゃないと…」7年前の再現、流経大柏下して2度目の優勝果たした前橋育英・山田耕介監督は力の差を感じるも選手たちの成長を実感「大会に入ってもどんどん成長していった」
自身2度目、学校としても2度目の優勝を果たした前橋育英(群馬)の山田耕介監督が、決勝戦となった流通経済大柏(千葉)戦を振り返った。 13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で開催。前橋育英と流経大柏が対戦した。 両校は2017年の第96回大会の決勝でも対戦しており、当時は前橋育英が終了間際の決勝ゴールで初優勝を収めていた。 今回の決勝は流経大柏が得意の前線からのハイプレスでゴールに迫っていくと、12分に亀田歩夢のゴールで先制。前橋育英はパスをつなぎながら攻め込むも、なかなか苦しい展開となるが、31分に黒沢佑晟の見事な切り返しから最後は柴野快仁が決めて同点。その後は両者譲らず、PK戦にまでもつれ込んだ。 PK戦でも両者は譲らず、7人目まで全員成功。8人目は共に失敗となると、10人目を前橋育英のGK藤原 優希がセーブ。最後は同点ゴールを決めた柴野がしっかりと決め、7年前と同様に流経大柏を下して2度目の優勝を果たした。 試合後、山田監督が決勝を振り返り、PK戦でなければ勝てないと考えていたと明かした。 「今日の試合はPKぐらいじゃないと勝てないという話をしていました。とにかく我慢して、交代選手も常に待機してもらって、行けるところまで走り抜いて、疲れたらすぐ交代するという話をしていました。何とか勝つことができて良かったと思います」 1982年にサッカー部の監督に就任。今年が42年目の指揮となった中、見事に2度目の優勝を果たした山田監督。「7年前ですが、今年はそんなに3-0、4-0というゲームがなく、接戦で来ました。決勝戦では選手のために勝ちたいなと思っていました。選手がここまでやってきたことで、日本一にしたいなという気持ちがどんどん湧いてきました」とコメント。選手のためにも優勝して終わりたいと考えていたという。 インターハイでは県予選で敗れる波乱もあり出場が叶わず。そこからプレミアリーグを戦い、最終的に冬の王者となった。 「インターハイは県予選の準決勝でやられましたが、そこから選手と私もそうですが、選手同士でコミュニケーションをとって行って、今後どうやって行こうか。夏休みが一番大事だよねという話をしました」 「そこから選手とコミュニケーションをどんどんとり、面談をしたりしました。9月に入ってプレミアリーグが始まり、大分良い方向に行って、どんどん成長、進化していった気がします。そのまま選手権の県予選に入って、プレミアも残り3試合で3連勝すれば1位のチャンスもありましたがやられてしまい、そこから選手権に集中しようとしてきました」 夏以降にしっかりと力をつけていったという選手たち。ただ、冒頭に語った「PKぐらいじゃないと勝てない」という言葉は、2024年のプレミアリーグでに2度対戦していた流経大柏との力の差を感じていたからだという。 「ホームの時に0-2で負けたんですが、これは完璧に負けて、勝負にならなかったです。アウェイでは2-0で勝ったんですが、ミラーゲームで、相手が[3-4-3]で来たので、うちも[3-4-3]でやったら見事にハマりました。内容的には向こうのほうが全然良くて、ボールも支配していて、相当力の差があるなということで、流経大柏と前橋育英の差があるという状況でした」 「食らいついていくしかないかなというのが今日のところです。本当に素晴らしいチームで、伝統の前線からのプレッシングサッカー。それと同時にテクニカルなところがあって、本当に良いチームだなと。このチームに勝たないと日本一にはなれないなと思っていました」 そんな中でPK戦については「PKの練習は、前橋育英という高校はPKが弱く、この10年、15年、20年前に本当に徹底してやったんですが、PK負けしちゃいました。やりすぎても良くないなと。一本一本集中して、GKの状況を見てという話をして、ポツン、ポツンと練習してきました」とコメント。「順番も決めていなくて、試合の時に調子の良い選手。それで順番を決めたということが正直なところです」と、あまり対策をしてこなかったという。 PK時には目を閉じていた山田監督だったが「あれは神様にお願いしていました(笑)」とコメント。サドンデスで失敗した2年生の白井誠也については「ここで決めたら白井の大会になっちゃうなと思ってたんですが、見事に外しましたね」とコメント。ただ3年次に大きな期待が寄せられるほど、大きな注目を集めたことは間違いない存在感を放っていた。 流経大柏の対策については前日に映像をまとめて見せたという山田監督。そして、決勝に向けて朝のミーティングではモチベーション映像を用意したとのことで、「モチベーション映像というのがあるんですが、スタッフが夜の12時ぐらいまでかかってやって、朝のMTGで今大会の準決勝までの映像をまとめて、決勝だということで見せました」と、士気を上げて臨んだと明かした。 7年前の優勝メンバーは、後に多くの選手がJリーガーとなっていたが、今回のメンバーに内定者はなし。それでも見事に優勝を果たした。 当時と比較した山田監督は「前回の7年前の選手たちは、その後何人もJリーガーになっています。2年次からベースラインが変わっていないです。3年次になって、日本一を取ることになって、纏まりがあったチームでした」とコメント。「それと比べると全然ダメということではなく、段々彼らのメンタリティが徐々に徐々に強くなっていきました。チーム一丸となって、チームワークではないですが、物凄く良い雰囲気になっていきました」と、しっかりと成長を見せてきた選手たちだったと振り返った。 また「大会に入っても接戦ばかりでしたが、どんどん成長していったと思います。高校生という年代は、伸び代がいつどこでどのような形で出るかということは勉強になりましたし、こういう形になれば良いんだなと思いますが、ただなかなか上手くいくことはそうないだろうなと思います」と、今大会中にもチーム、個人としての成長が見られたとし、「言えることは、可能性があるものに対して、チャレンジしてきた結果がこうして優勝できたのかなと思います」と、しっかりと挑戦し続けたことが重要だったのではないかと語った。 <span class="paragraph-title">【動画】白熱の選手権決勝! 前橋育英vs流通経済大柏</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5QeXbG-qNW8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.13 23:17 Mon2
7年ぶりの決勝で再戦、前橋育英vs流通経済大柏の当時のメンバーは後のJリーガーだらけ
13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で開催。前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)が共に2度目の優勝をかけて対戦する。 11日に行われた準決勝では、前橋育英が東福岡(福岡)を、流通経済大柏が東海大相模(神奈川)を下して決勝に進出。前橋育英は2017年以来、流通経済大柏は2018年以来の決勝進出となる。 両校は、2017年の第96回大会の決勝で対戦。当時は前橋育英が0-1で勝利を収めて初優勝を成し遂げており、7年ぶりの再戦となる。 今回は決勝を前に、改めて7年前の決勝を振り返ってみる。 当時の流通経済大柏はインターハイを制し、2冠を目指していたチーム。対する前橋育英は2年連続で決勝に駒を進め、インターハイでは準決勝で対戦し、流通経済大柏が勝利していた。 試合は、0-0のまま終了するかと思われた中、92分に榎本樹が値千金の決勝ゴールを記録し、0-1で前橋育英が勝利。初優勝を収めるとともに、群馬県勢にとっても初の優勝を持ち帰ることとなった。 埼玉スタジアム2002で開催されたこの試合だが、両チームのメンバーは後にJリーガーとして活躍している選手が多数いる。 流通経済大柏ではキャプテンのMF宮本優太(京都サンガF.C.)やDF関川郁万(鹿島アントラーズ)、MF菊地泰智(名古屋グランパス)らが在籍。前橋育英はDF角田涼太朗(コルトレイク)やDF松田陸(ジェフユナイテッド千葉)、DF渡邊泰基(横浜F・マリノス)などがいた。 流通経済大柏にとっては7年越しのリベンジを、前橋育英は当時も山田耕介監督がチームそ率いており、7年前の再現を目指して国立競技場で対戦。果たして2度目の優勝を果たすのはどちらか。試合は13日の14時5分にキックオフを迎える。 <h3>◆第96回大会 両チームメンバー</h3> 【流通経済大柏】 GK [1]薄井覇斗(ジェフユナイテッド千葉) プロ入り進路:流通経済大学→松本山雅FC DF [2]近藤立都 [5]関川郁万(鹿島アントラーズ) プロ入り進路:鹿島アントラーズ [6]瀬戸山俊 [12]佐藤蓮 [20]三本木達哉 プロ入り進路:神奈川大学→アルビレックス新潟シンガポール MF [4]宮本優太(京都サンガF.C.) プロ入り進路:流通経済大学→浦和レッズ [10]菊地泰智(名古屋グランパス) プロ入り進路:流通経済大学→サガン鳥栖 [24]宮本泰晟 FW [11]安城和哉 [14]熊澤和希(柏レイソル) プロ入り進路:流通経済大学→柏レイソル 控え GK [25]猪瀬康介(SC相模原) プロ入り進路:FC琉球 DF [3]坂下景太 [26]西尾颯大 MF [7]鬼京大翔 [8]金澤哲流 [9]加藤蓮 [16]丹沢翔吾 [19]石川貴登 FW [23]池田啓利 【前橋育英】 GK [12]湯沢拓也 DF [2]後藤田亘輝(FC琉球) プロ入り進路:青山学院大学→水戸ホーリーホック [3]角田涼太朗(KVコルトレイク/ベルギー) プロ入り進路:筑波大学→横浜F・マリノス [5]松田陸(ジェフユナイテッド千葉) プロ入り進路:ガンバ大阪 [15]渡邊泰基(横浜F・マリノス) プロ入り進路:アルビレックス新潟 MF [7]塩澤隼人 [8]五十嵐理人 プロ入り進路:鹿屋体育大学→栃木SC [9]田部井悠(レイラック滋賀FC) プロ入り進路:早稲田大学→ザスパクサツ群馬 [14]田部井涼(ファジアーノ岡山) プロ入り進路:法政大学→横浜FC FW [10]飯島陸(ヴァンフォーレ甲府) プロ入り進路:法政大学→ヴァンフォーレ甲府) [22]榎本樹(ヤング・ライオンズ/シンガポール) プロ入り進路:松本山雅FC ▽控え GK [1]松本瞬 DF [6]山﨑舜介 [16]若月輝 [17]山﨑広大 MF [19]高橋周 [23]秋山裕紀(アルビレックス新潟) プロ入り進路:アルビレックス新潟 [25]森田泰虎 FW [13]宮崎鴻(ベガルタ仙台) プロ入り進路:駒澤大学→栃木SC [24]高橋尚紀(カマタマーレ讃岐) プロ入り進路:国士舘大学→カマタマーレ讃岐 2025.01.12 22:55 Sun3
「いやいやこれじゃダメでしょ」前半沈黙も3発逆転の前橋育英、山田耕介監督がHTの修正語る「選手交代と選手たちが目を覚ましてくれて…」
決勝進出を決めた前橋育英の山田耕介監督が東福岡戦を振り返った。 前橋育英は11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝で東福岡に3-1で勝利。序盤に失点し、前半はほとんどチャンスを作れなかったが、後半頭からの交代も功を奏し、FW佐藤耕太の2ゴールとMF白井誠也のゴールで逆転勝利を収めた。 ハーフタイムでの修正については、「いやいやこれじゃダメでしょ」と選手たちに発破をかけたという山田監督。48分から58分にかけての一挙3得点の要因を試合後に語った。 「やっぱり前半の出来は良くなくて。それで我々も思い切って2人交代してリズムを作っていこうとしました。その結果、10分間ぐらいでしたかね、トントンと点が取れた」 「その選手交代と選手たちが目を覚ましてくれて、いつもやっているサッカーをやってくれたということに繋がっていったのではないかなと思います」 「球際とか、攻守の切り替えのところとかはうちが良くなりつつあり、より良い攻撃ができるようになったのだと思います」 また、これで4度目の決勝進出となる前橋育英だが、過去3度は国立競技場が建て替え工事中の出来事。国立での初勝利については「いつも負けているので良かったです」と笑いを誘った。 さらに、前回の堀越戦からは1週間空いての準決勝。1回戦から準々決勝まで過密日程のなか勝ち上がってきたが、この間の調整がうまくいったことも勝利に結びついたようだ。 「うちは1回戦からだったので今日で5試合目になるんですけれども、4試合連続でやると1週間期間が空くのは本当に助かりました。コンディションが元に戻ってきたり、体調が不安定だった者も戻ってきたり」 「そして、群馬にも戻らなかった。1回群馬に帰って失敗したことがあるので、御殿場で調整をして今日のゲームを迎えることができたので本当に良かったです。我々にとってはメリットだったということになります」 「(期間があると)全然違います。コンディションも良くなって。その割には… (オノノジュ)慶吏あたりにはもう少しやってもらいたかったですけど(笑)」 <span class="paragraph-title">【動画】後半は起死回生の3ゴール! 前橋育英vs東福岡 ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="OxgwgTbH2CU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.11 21:15 Sat前橋育英の人気記事ランキング
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高校サッカー選手権の優秀選手36名が決定! 優勝の前橋育英&準優勝の流経大柏から7名ずつが選出
13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で行われた。 決勝のカードは、前橋育英(群馬)と流通経済大柏(千葉)のカードに。2017年の第96回大会の決勝以来の再戦となり、当時は前橋育英が0-1で勝利を収めて初優勝を成し遂げていた。 試合は12分に亀田歩夢のゴールで流通経済大柏が先制。しかし、前橋育英も右サイドからのクロスを柴野快仁がヘディングで決めて前半のうちに追いつく。 後半は互いに攻め合うもゴールが生まれず、1-1のまま延長戦へ。延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれ込むこととなった。 PK戦は互いに7人目までノーミス。サドンデスに入った8人目は流通経済大かしわの幸田爽良がGK藤原優希に止められ失敗する。前橋育英の8人目はスーパーサブとしてドリブルでスタンドを沸かせた白井誠也だったが、枠を外して続行となる。 互いに9人目は成功するも10人目は流通経済大柏の安藤晃希が失敗。前橋育英は同点ゴールを決めていた柴野が落ち着いて決め、前橋育英が勝利。2度目の優勝を果たした。 大会後、全国高体連サッカー部技術委員会が選考した優秀選手36名が発表。優勝した前橋育英からは7名が選出。準優勝の流通経済大柏からも7名が選出された。 その他、U-19日本代表FWでサウサンプトン入りが内定している高岡伶颯(日章学園)や清水エスパルス加入が内定しているMF嶋本悠大(大津)、川崎フロンターレ加入が内定しているDF野田裕人(静岡学園)らも選出されている。 <h3>◆優秀選手36名</h3> GK 藤原優希(前橋育英/3年) 藤間広希(矢板中央/3年) 加藤慶太(流通経済大柏/3年) DF 菅野一葵(明秀日立/3年) 瀧口眞大(前橋育英/2年) 竹ノ谷優駕(前橋育英/2年) 佐藤快風(矢板中央/3年) 奈須琉世(流通経済大柏/3年) 佐藤夢真(流通経済大柏/3年) 塩田航央(東海大相模/2年) 佐藤碧(東海大相模/3年) 野田裕人(静岡学園/3年) 大坪聖央(東福岡/3年) 山禄涼平(東福岡/3年) MF 黒沢佑晟(前橋育英/3年) 石井陽 (前橋育英/3年) 亀田歩夢(流通経済大柏/3年) 柚木創(流通経済大柏/3年) 砂押大翔(帝京/3年) 小林晄也(東海大相模/3年) 沖本陸(東海大相模/3年) 鈴木悠杏(上田西/3年) 原星也(静岡学園/3年) 福本一太(阪南大高/3年) 佐藤宏耀(東福岡/3年) 神渡寿一(東福岡/3年) 畑拓海(大津/3年) 嶋本悠大(大津/3年) FW オノノジュ慶吏(前橋育英/3年) 佐藤耕太(前橋育英/3年) 山野春太(流通経済大柏/3年) 粕谷悠(流通経済大柏/3年) 三鴨奏太(堀越/2年) 森田晃(帝京/3年) 加藤隆成(帝京大可児/3年) 高岡伶颯(日章学園/3年) 2025.01.13 21:45 Mon2
後輩のPK失敗に「もう1本止めるから任せろ」、計20人に及んだPK戦で2本セーブの前橋育英GK藤原優希「最後はコース右だなと…」
前橋育英(群馬)に2度目の優勝をもたらしたGK藤原優希がPK戦を振り返った。 第103回全国高校サッカー選手権大会で決勝まで勝ち上がった前橋育英。13日に頂点を懸けて流通経済大柏(千葉)と対戦した。 序盤に先制されるも、31分にMF黒沢佑晟の右クロスからMF柴野快仁が頭で押し込んで同点。そのまま90分を終えると延長戦でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。 互いに7人目まで成功が続くと、GK藤原がDF幸田爽良のシュートをストップ。後攻の前橋育英は続いた白井誠也が外してしまい、PK戦が続くが、流経大柏の10人目を務めた安藤晃希のシュートも止め、最後は先制点を決めた柴野が成功させた。 7大会ぶり2度目となる優勝へ導いた藤原。58,347人と決勝歴代最多の観客が国立に詰めかけたなかでの活躍に「最高です(笑)。PKになったら自分が主役になれる出番なので、そのチャンスを活かせて良かったです」と胸を張った。 また、PK戦でMF石井陽からキャプテンマークを託されたことについては、「はる(石井)が僕にPKをすべて任せてくれているので、チームの代表として責任を持って止めなければなと思いました」と語る。 1本目のセーブについては「もう読んでいて、結構ギリギリのコースだったと思いますが、最後手を伸ばして指で掻き出すような感じでなんとか止まりました」とのこと。勝利を引き寄せた2本目のセーブ後は、とにかく柴野が決めることを願っていたという。 「最後はコース右だなと思って飛びましたが、ちょっとコースが甘く、うまく手をボールに向かって出せて止められました」 「止めた時は、本当に次は決めてくれと思いながら。僕は自分たちのPKは全部見ていないんですけど、最後決めてくれて良かったです」 さらに、白井が外した後の声かけの内容にも触れた守護神。2年生の失敗をなかったことにすべく、「俺がもう1本止めるから任せろと言って送り出しました」と明かした。 まさに有言実行でチームを優勝に導いた。 <span class="paragraph-title">【動画】運命のPK戦で前橋育英GK藤原優希が主役に!</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5QeXbG-qNW8";var video_start = 228;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.13 21:03 Mon3
「PKぐらいじゃないと…」7年前の再現、流経大柏下して2度目の優勝果たした前橋育英・山田耕介監督は力の差を感じるも選手たちの成長を実感「大会に入ってもどんどん成長していった」
自身2度目、学校としても2度目の優勝を果たした前橋育英(群馬)の山田耕介監督が、決勝戦となった流通経済大柏(千葉)戦を振り返った。 13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝が国立競技場で開催。前橋育英と流経大柏が対戦した。 両校は2017年の第96回大会の決勝でも対戦しており、当時は前橋育英が終了間際の決勝ゴールで初優勝を収めていた。 今回の決勝は流経大柏が得意の前線からのハイプレスでゴールに迫っていくと、12分に亀田歩夢のゴールで先制。前橋育英はパスをつなぎながら攻め込むも、なかなか苦しい展開となるが、31分に黒沢佑晟の見事な切り返しから最後は柴野快仁が決めて同点。その後は両者譲らず、PK戦にまでもつれ込んだ。 PK戦でも両者は譲らず、7人目まで全員成功。8人目は共に失敗となると、10人目を前橋育英のGK藤原 優希がセーブ。最後は同点ゴールを決めた柴野がしっかりと決め、7年前と同様に流経大柏を下して2度目の優勝を果たした。 試合後、山田監督が決勝を振り返り、PK戦でなければ勝てないと考えていたと明かした。 「今日の試合はPKぐらいじゃないと勝てないという話をしていました。とにかく我慢して、交代選手も常に待機してもらって、行けるところまで走り抜いて、疲れたらすぐ交代するという話をしていました。何とか勝つことができて良かったと思います」 1982年にサッカー部の監督に就任。今年が42年目の指揮となった中、見事に2度目の優勝を果たした山田監督。「7年前ですが、今年はそんなに3-0、4-0というゲームがなく、接戦で来ました。決勝戦では選手のために勝ちたいなと思っていました。選手がここまでやってきたことで、日本一にしたいなという気持ちがどんどん湧いてきました」とコメント。選手のためにも優勝して終わりたいと考えていたという。 インターハイでは県予選で敗れる波乱もあり出場が叶わず。そこからプレミアリーグを戦い、最終的に冬の王者となった。 「インターハイは県予選の準決勝でやられましたが、そこから選手と私もそうですが、選手同士でコミュニケーションをとって行って、今後どうやって行こうか。夏休みが一番大事だよねという話をしました」 「そこから選手とコミュニケーションをどんどんとり、面談をしたりしました。9月に入ってプレミアリーグが始まり、大分良い方向に行って、どんどん成長、進化していった気がします。そのまま選手権の県予選に入って、プレミアも残り3試合で3連勝すれば1位のチャンスもありましたがやられてしまい、そこから選手権に集中しようとしてきました」 夏以降にしっかりと力をつけていったという選手たち。ただ、冒頭に語った「PKぐらいじゃないと勝てない」という言葉は、2024年のプレミアリーグでに2度対戦していた流経大柏との力の差を感じていたからだという。 「ホームの時に0-2で負けたんですが、これは完璧に負けて、勝負にならなかったです。アウェイでは2-0で勝ったんですが、ミラーゲームで、相手が[3-4-3]で来たので、うちも[3-4-3]でやったら見事にハマりました。内容的には向こうのほうが全然良くて、ボールも支配していて、相当力の差があるなということで、流経大柏と前橋育英の差があるという状況でした」 「食らいついていくしかないかなというのが今日のところです。本当に素晴らしいチームで、伝統の前線からのプレッシングサッカー。それと同時にテクニカルなところがあって、本当に良いチームだなと。このチームに勝たないと日本一にはなれないなと思っていました」 そんな中でPK戦については「PKの練習は、前橋育英という高校はPKが弱く、この10年、15年、20年前に本当に徹底してやったんですが、PK負けしちゃいました。やりすぎても良くないなと。一本一本集中して、GKの状況を見てという話をして、ポツン、ポツンと練習してきました」とコメント。「順番も決めていなくて、試合の時に調子の良い選手。それで順番を決めたということが正直なところです」と、あまり対策をしてこなかったという。 PK時には目を閉じていた山田監督だったが「あれは神様にお願いしていました(笑)」とコメント。サドンデスで失敗した2年生の白井誠也については「ここで決めたら白井の大会になっちゃうなと思ってたんですが、見事に外しましたね」とコメント。ただ3年次に大きな期待が寄せられるほど、大きな注目を集めたことは間違いない存在感を放っていた。 流経大柏の対策については前日に映像をまとめて見せたという山田監督。そして、決勝に向けて朝のミーティングではモチベーション映像を用意したとのことで、「モチベーション映像というのがあるんですが、スタッフが夜の12時ぐらいまでかかってやって、朝のMTGで今大会の準決勝までの映像をまとめて、決勝だということで見せました」と、士気を上げて臨んだと明かした。 7年前の優勝メンバーは、後に多くの選手がJリーガーとなっていたが、今回のメンバーに内定者はなし。それでも見事に優勝を果たした。 当時と比較した山田監督は「前回の7年前の選手たちは、その後何人もJリーガーになっています。2年次からベースラインが変わっていないです。3年次になって、日本一を取ることになって、纏まりがあったチームでした」とコメント。「それと比べると全然ダメということではなく、段々彼らのメンタリティが徐々に徐々に強くなっていきました。チーム一丸となって、チームワークではないですが、物凄く良い雰囲気になっていきました」と、しっかりと成長を見せてきた選手たちだったと振り返った。 また「大会に入っても接戦ばかりでしたが、どんどん成長していったと思います。高校生という年代は、伸び代がいつどこでどのような形で出るかということは勉強になりましたし、こういう形になれば良いんだなと思いますが、ただなかなか上手くいくことはそうないだろうなと思います」と、今大会中にもチーム、個人としての成長が見られたとし、「言えることは、可能性があるものに対して、チャレンジしてきた結果がこうして優勝できたのかなと思います」と、しっかりと挑戦し続けたことが重要だったのではないかと語った。 <span class="paragraph-title">【動画】白熱の選手権決勝! 前橋育英vs流通経済大柏</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="5QeXbG-qNW8";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.13 23:17 Mon4
「いやいやこれじゃダメでしょ」前半沈黙も3発逆転の前橋育英、山田耕介監督がHTの修正語る「選手交代と選手たちが目を覚ましてくれて…」
決勝進出を決めた前橋育英の山田耕介監督が東福岡戦を振り返った。 前橋育英は11日、第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝で東福岡に3-1で勝利。序盤に失点し、前半はほとんどチャンスを作れなかったが、後半頭からの交代も功を奏し、FW佐藤耕太の2ゴールとMF白井誠也のゴールで逆転勝利を収めた。 ハーフタイムでの修正については、「いやいやこれじゃダメでしょ」と選手たちに発破をかけたという山田監督。48分から58分にかけての一挙3得点の要因を試合後に語った。 「やっぱり前半の出来は良くなくて。それで我々も思い切って2人交代してリズムを作っていこうとしました。その結果、10分間ぐらいでしたかね、トントンと点が取れた」 「その選手交代と選手たちが目を覚ましてくれて、いつもやっているサッカーをやってくれたということに繋がっていったのではないかなと思います」 「球際とか、攻守の切り替えのところとかはうちが良くなりつつあり、より良い攻撃ができるようになったのだと思います」 また、これで4度目の決勝進出となる前橋育英だが、過去3度は国立競技場が建て替え工事中の出来事。国立での初勝利については「いつも負けているので良かったです」と笑いを誘った。 さらに、前回の堀越戦からは1週間空いての準決勝。1回戦から準々決勝まで過密日程のなか勝ち上がってきたが、この間の調整がうまくいったことも勝利に結びついたようだ。 「うちは1回戦からだったので今日で5試合目になるんですけれども、4試合連続でやると1週間期間が空くのは本当に助かりました。コンディションが元に戻ってきたり、体調が不安定だった者も戻ってきたり」 「そして、群馬にも戻らなかった。1回群馬に帰って失敗したことがあるので、御殿場で調整をして今日のゲームを迎えることができたので本当に良かったです。我々にとってはメリットだったということになります」 「(期間があると)全然違います。コンディションも良くなって。その割には… (オノノジュ)慶吏あたりにはもう少しやってもらいたかったですけど(笑)」 <span class="paragraph-title">【動画】後半は起死回生の3ゴール! 前橋育英vs東福岡 ハイライト</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="OxgwgTbH2CU";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.01.11 21:15 Sat5