元イタリア代表ディアマンティが引退表明、ユーロ2012準優勝メンバーでACLでも得点「ファンの愛が僕にとって最高の戦果」

2023.04.25 16:10 Tue
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オーストラリア、Aリーグ・メンのウェスタン・ユナイテッドFCでプレーする元イタリア代表MFアレッサンドロ・ディアマンティ(39)が、今週末の試合を持って引退することを発表した。左足から繰り出されるFKと創造性豊かなプレーを武器とする天才肌の司令塔であるディアマンティは、故郷プラートの育成組織からトップチームへ昇格。これまでフィオレンティーナや飛躍の契機となったリボルノのほか、ウェストハムやブレシア、ボローニャアタランタ、パレルモなどでプレー。2014年の広州恒大(現:広州FC)在籍時にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも出場し、横浜F・マリノス戦などでゴールも記録している。
ウェスタン・ユナイテッドFCにはクラブがリーグへ新規参入となった2019年夏に加入し、初代キャプテンにも就任。同チームには日本人DF今井智基らが在籍している。

イタリア代表では17試合のキャップ数を記録。ユーロ2012では準優勝を経験している。クラブ、代表を合わせておよそ600試合に出場してきた。

Aリーグ・メンは28日から29日に掛けてレギュラーシーズンの最終節が行われ、ウェスタン・ユナイテッドFCは29日にパース・グローリーと対戦する。
ディアマンティは24日に自身のインスタグラムを更新し、土曜日のゲームを最後にスパイクを脱ぐことを表明。「トロフィーを100個も獲得した選手ではないけれど、みんなの愛は僕にとっての最高の戦果だ」と、ファンへの感謝を綴っている。

「(プロ選手として)23年が経過した土曜日が、僕にとって最後の試合になる」

「伝えたいことはたくさんあって、100万の言葉、何百の写真、何千人の人々への感謝…けど、シンプルに僕は幸せな男だってことかな」

「常に人々の、人々のためのサッカー選手になろうと、常にサッカーの真価を追い求めてきた」

「トロフィーを100個も獲得した選手ではないけれど、愛する人たちから、そして20年以上僕をサポートしてくれた何千人もの人々から愛されていると感じた選手生活だった」

「ファンのみんながいつも僕に与えてくれた愛は、僕にとっての最高の戦果だ、深い真の愛情だよ!」

「僕は今、別のチャレンジに向かう準備ができた…最初にボールに触れた瞬間と同じ価値観と同じ確信…情熱、勤勉、謙虚さ、熱意、健全な狂気、そしてたくさんの笑いを持ってね!」

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ユーロ2024グループB第1節、イタリア代表vsアルバニア代表が15日に行われ、イタリアが2-1で逆転勝利した。 スペイン代表とクロアチア代表が同居する今大会の死のグループB。前回王者イタリアは守護神ドンナルンマやバレッラ、ディ・ロレンツォらが先発。 一方、2大会ぶり2度目の出場となるアルバニアはディムスティやアスラニ、ブロヤらが先発となった。 3トップにスカマッカ、ペッレグリーニ、キエーザを据える[4-3-3]で臨んだイタリアに対し、アルバニアが開始1分に衝撃の先制点。ディマルコのスローインをボックス内でカットしたバイラミがそのままシュートを叩き込んだ。 自滅により出鼻を挫かれたイタリアが前がかる中、10分後に追いつく。ショートコーナーの流れからペッレグリーニのクロスをバストーニがヘッドで押し込んだ。 そして5分後には一気に逆転する。前線に人数をかけた流れからルーズボールに反応したペナルティアーク内のバレッラが右足ボレーで一閃。これがゴールに突き刺さった。 さらに攻勢を続けるイタリアは33分に3点目の絶好機。敵陣でボールを奪い返した流れからスカマッカのスルーパスでボックス右に抜け出したフラッテージがループシュート。しかしGKストラコシャに阻まれボールは右ポストに直撃した。 続く40分にもペッレグリーニのヘディングパスからスカマッカが決定機を迎えたが、ここもGKストラコシャの好守に阻まれ、2-1で前半を終えた。 迎えた後半、一進一退の攻防で立ち上がった中、徐々に前半同様イタリアがボールを持つ展開に。 膠着状態が続いた中、後半半ばを過ぎてキエーザとペッレグリーニに代えカンビアーゾとクリスタンテを投入し守備の強度を上げていく。 逃げ切りの体勢を作ったイタリアは試合を膠着させながら最終盤へ。90分にはロングボールに抜け出したマナイに決定機を許したが、シュートは枠を外れた。 バストーニ、バレッラのインテルコンビ弾で電光石火被弾を跳ね返した前回王者イタリアが逆転勝利で白星スタートとしている。 2024.06.16 05:56 Sun

アッズーリの10番託された攻撃的MFの躍動が連覇のカギに/ロレンツォ・ペッレグリーニ(イタリア代表)【ユーロ2024】

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">■イタリア代表</span> 出場回数:8大会連続11回目 最高成績:優勝(1968、2021) ユーロ2020結果:優勝 予選結果:グループC・2位 監督:ルチアーノ・スパレッティ <span style="font-weight:800">◆注目選手</span> MFロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ) 1996年6月19日(27歳) アッズーリの10番託され、躍動期待されるジャッロロッシのカピターノ。ディフェンディングチャンピオンとして今大会に挑むイタリアだが、ユーロ2020以降の戦績は芳しくなく下馬評は著しく低い。 前大会もスカッドの質は充実しているとは言い難かったが、ロベルト・マンチーニ前監督のマネジメント、ジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチらを中心に守護神ドンナルンマが圧巻の輝きを放った守備陣の奮闘によってしぶとく勝ち切り、優勝を成し遂げた。ただ、今大会に向けては代表50キャップ以上の選手がドンナルンマ、ジョルジーニョ、バレッラの3選手のみと、より小粒なスカッドに加え、経験値の部分でも難しい戦いを強いられるはずだ。 その下馬評を覆す上ではスカマッカ、レテギの両ストライカー、フラッテージ、ボンジョルノら新顔の台頭が重要な要素となるが、代表通算30キャップを刻みながら、これが初のメジャートーナメント参戦となるローマのカピターノの躍動が重要となるはずだ。 今季ダニエレ・デ・ロッシ監督の途中就任以降、持ち味のダイナミズムと攻撃センスを遺憾なく発揮し、ユーロメンバー入りを果たしたペッレグリーニ。さらに、スパレッティ監督は「彼こそが10番を着るプレーヤーだ」と今大会でアッズーリ伝統の背番号10を託すなど、大きな期待を寄せる。 [3-4-2-1]をメインシステムに採用する中、2シャドーの一角での起用が見込まれるペッレグリーニは、キエーザとスカマッカのアタッカー2人、中盤のジョルジーニョ、バレッラらと連携しながら中盤と前線のリンクマン、崩しの起点として攻撃を牽引する仕事が求められる。加えて、得意のプレースキックでも違いを生み、アッズーリの10番としての責務を果たせるか。 <span style="font-weight:800">◆試合日程</span> ▽6月15日(土) 《28:00》 【B】イタリア代表 vs アルバニア代表 ▽6月20日(木) 《28:00》 【B】スペイン代表 vs イタリア代表 ▽6月24日(月) 《25:00》 【B】クロアチア代表 vs イタリア代表 <span style="font-weight:800">◆招集メンバー</span> GK 1.ジャンルイジ・ドンナルンマ(パリ・サンジェルマン/フランス) 12.グリエルモ・ヴィカーリオ(トッテナム/イングランド) 26.アレックス・メレト(ナポリ) DF 2.ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(ナポリ) 4.アレッサンドロ・ボンジョルノ(トリノ) 3.フェデリコ・ディマルコ(インテル) 5.リッカルド・カラフィオーリ(ボローニャ) 6.フェデリコ・ガッティ(ユベントス) 13.マッテオ・ダルミアン(インテル) 15.ラウル・ベッラノーバ(トリノ) 17.ジャンルカ・マンチーニ(ローマ) 23.アレッサンドロ・バストーニ(インテル) 24.アンドレア・カンビアーゾ(ユベントス) MF 7.ダビデ・フラッテージ(インテル) 8.ジョルジーニョ(アーセナル/イングランド) 10.ロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ) 16.ブライアン・クリスタンテ(ローマ) 18.ニコロ・バレッラ(インテル) 21.ニコロ・ファジョーリ(ユベントス) 25.マイケル・フォロルンショ(エラス・ヴェローナ) FW 9.ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ) 11.ジャコモ・ラスパドーリ(ナポリ) 14.フェデリコ・キエーザ(ユベントス) 19.マテオ・レテギ(ジェノア) 20.マッティア・ザッカーニ(ラツィオ) 22.ステファン・エル・シャーラウィ(ローマ) 2024.06.15 20:30 Sat

ユーロ連覇目指すイタリア代表指揮官、母国の子供たちのためにも初戦突破へ「我々は彼らが夢見るヒーロー」

イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督がファンに勝利を届けようとしている。『UEFA.com』が伝えた。 前回のユーロ2020では決勝でPK戦の末にイングランド代表を破り、欧州王者に輝いたイタリア代表。連覇を目指すユーロ2024では、15日のグループステージ初戦でアルバニア代表と戦い、その後はスペイン代表戦、クロアチア代表戦が控える。 アルバニア戦の前日会見に臨んだスパレッティ監督は、シウヴィーニョ監督率いるチームを警戒。一方、プラン通りに試合を進められるはずだと自信も見せている。 「個人的には非常に興奮しているが、時間が経つにつれてその感情はますます大きくなっている。これはトリッキーな試合だ。シウヴィーニョ(アルバニア指揮官)は我々がセリエAでよく知っているような質の高い選手たちを集め、とても良い仕事をしている」 「時には結果が異なることもあるが、サッカーの試合において行方を追うのは難しい。結果が試合展開と一致しないこともある。我々は独自のサッカースタイルを築いており、それを信じ続ける必要がある。だが、時には相手に阻止されることもある。それがサッカーだ! しかし、我々は自分たちのゲームプランを遂行できると確信している」 また、母国の幼いファンの期待に応えるには気持ちが大事だと主張。何があっても臨機応変に対応するための準備を選手たちに求めている。 「毎日夕方に外に出て汗を流し、ヒザを擦りむく子供たちにとって、我々は彼らが夢見るヒーローだ。その期待に応えられるかどうかは我々次第だ。巨人やヒーローは恐れを抱いて戦いに行くのではない。情熱と信念を持って赴くんだ。1人1人が道具箱を持ち、必要に応じてネジを締めたり緩めたりする必要がある」 一方、スパレッティ監督はケガ人についてもコメント。筋肉系のトラブルを抱えるMFニコロ・バレッラ、腓骨を負傷していたMFニコロ・ファジョーリの状態が懸念されていたなか、バレッラ以外の選手は問題ないようで、すでにトレーニングをフルでこなしたというバレッラに関しても「彼は以前からこの痛みを抱えているから、(プレーできるかどうかは)判断できるだろう」と前向きな状況を伝えた。 2024.06.15 18:18 Sat

前回ユーロ後に大ケガのキエーザ、今大会をトップレベルへの足がかりに「自分の実力を証明したい」

ユベントスのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザが栄光を取り戻そうとしている。『UEFA.com』が伝えた。 前回のユーロ2020では決勝でPK戦の末にイングランド代表を破り、ヨーロッパチャンピオンに輝いたイタリア代表。準決勝のスペイン代表戦で貴重な先制点を奪うなど計2得点の活躍を見せたキエーザは、今回のユーロ2024にもアズーリの一員として臨む。 15日にグループステージのアルバニア代表戦が控えるなか、『UEFA.com』のインタビューに応じたキエーザは、前回大会のスペイン戦のゴールについて「準決勝は本当に激闘だったから、あのゴールが呼び起こした感情は素晴らしいものだった」とコメント。一方、ユーロ後の2022年1月に大ケガを負ってからの苦悩も明かした。 「EURO 2020の後、サッカーのトップ界に上り詰めたいと思っていたが、残念なことに(左ヒザの)前十字靭帯を損傷し、長期のリハビリが必要だった。僕の目標はいつだってトップに返り咲くことだ。僕はまだ26歳で時間はあるから、このユーロで自分の実力を証明したい」 また、チームとしての戦いについても言及。アルバニア代表、スペイン代表、クロアチア代表が同居するグループBの難しさは重々承知のようだ。 「本当に厳しいグループだ。アルバニア戦の後にはスペイン戦とクロアチア戦があるし、彼らと対戦することの意味はわかっている。クロアチアは特にワールドカップで素晴らしい結果を残している。素晴らしい選手たちがいる」 「アルバニアは僕らのことを知っているし、イタリアのサッカーがどんなものかもわかっている。本当に難しい挑戦になるだろうし、大いに集中する必要がある」 イタリア代表が目指すのは当然大会2連覇。しかし、キエーザは今回のユーロだけでなく、その後の2026年北中米ワールドカップ(W杯)の出場を懸けた戦いも見据えている。 「僕らはこのユーロで自分たちの価値を証明したい。前回もそう思っていて、優勝することができた。今回はどうなるか見てみよう」 「そして、僕らの目標はワールドカップに再び出場することだ。2大会逃してしまったからね。これは国民にとっても、イタリアサッカー界にとっても良くないことだ」 2024.06.14 22:04 Fri

イタリア戦へ目を輝かせるインテル戦士…アルバニアを背負う22歳アスラニ「あまりに特別な試合」

インテルのアルバニア代表MFクリスティアン・アスラニがイタリア代表戦へ意気込んだ。『フットボール・イタリア』が伝える。 ユーロ2024グループB第1節でイタリア代表と激突するアルバニア代表。第2節はクロアチア代表、第3節はスペイン代表…もしもグループステージ突破なら、かなり、アツい。 そんなアルバニアの若き中心選手、アスラニ。インテル加入2年でバックアッパーながらも積み上げた経験値があり、まさにチームの命運を左右する中枢といったところか。 初戦の相手はニコロ・バレッラ、アレッサンドロ・バストーニなど、チームメイト多数のイタリア。燃えないわけがない。 「仲の良い選手たちと対戦できることに興奮しているよ。とりわけ相手はイタリアだ。特別すぎる試合だし、ピッチに足を踏み入れたらこれらを隅に置けるだろうか」 「こないだはフラッテージに電話して、彼のゴール(国際親善試合)を祝ったよ。アルバニア戦も出てきそうだね。彼のボックス内への侵入は本当に危険だ。ゴールを許してはならない」 「僕はバレッラが世界最高のミッドフィールダーの1人だと考えてる。というか、イタリアが今大会最高峰のチームのひとつだ」 “バレッラはケガでアルバニア戦の出場が怪しいですが?” 「そうだね。バレッラが出場しないなら、別の尊敬すべき選手と対峙することになる。恐れ多い相手だよ、イタリア。でもやっぱりバレッラとマッチアップしたいな」 2024.06.14 10:50 Fri

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電光石火被弾も前回王者イタリア、インテルコンビ弾でアルバニアに逆転勝利【ユーロ2024】

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伏兵ファビアン・ルイスが華麗1G1A、スペインが前半の3発でクロアチアに快勝発進【ユーロ2024】

ユーロ2024グループB第1節、スペイン代表vsクロアチア代表が15日に行われ、スペインが3-0で快勝した。 前回王者イタリア代表の他、アルバニア代表も同居するグループB。3大会ぶりの優勝を狙うスペインはロドリやペドリ、カルバハルらが先発。3トップはモラタ、ヤマル、ニコ・ウィリアムズが形成した。 一方、ワールドカップでは結果が出ているもののユーロは2大会連続ベスト16止まりのクロアチアは、重鎮のモドリッチがコバチッチ、ブロゾビッチと中盤を形成した。 共に[4-3-3]で臨んだ中、スペインがポゼッションする展開で立ち上がるも、徐々にクロアチアも盛り返し前半半ばまでには五分のボール保持率に戻していった。 互角の攻防で推移する中、スペインが29分に試合を動かす。ファビアン・ルイスの絶妙なスルーパスに抜け出した主将モラタがGKとの一対一を決めきった。 さらに32分、ファビアン・ルイスが再び魅せる。ペナルティアーク中央でパスを受けるとモドリッチとブロゾビッチをかわしてシュートを蹴り込んだ。 スペインがリードを広げた1分後、ブロゾビッチにコントロールシュートでゴールに迫られるもGKウナイ・シモンが好守で凌ぐと、追加タイム3分に大きな3点目。ショートコーナーの流れからヤマルの鋭いクロスをカルバハルがボレーで合わせた。 スペインが3-0として迎えた後半、52分に4点目の絶好機。ロングカウンターの流れからペドリのラストパスを受けたボックス右のヤマルがシュート。しかしGKリヴァコビッチのファインセーブに阻まれた。 その後、ククレジャがゴール前での身体を張った好守備で失点を防いだスペインに対し、クロアチアは次戦のアルバニア戦を見据えてモドリッチとコバチッチをベンチへ。 終盤、PKを与えたスペインだったが、ペトコビッチのシュートをGKウナイ・シモンが止めてシャットアウト勝利。難敵クロアチア相手の快勝で好発進を切っている。 2024.06.16 02:58 Sun

とうとうユーロ開幕、ベルリンの街は今…/原ゆみこのマドリッド

「もしや中国人並に人口多いんじゃ」そんな風に私が思ってしまったのは、どこに行っても、赤白市松模様のユニを着たファンを見かけることに気がついた時のことでした。いやあ、ユーロ現地初観戦を楽しみに、金曜にはスペインのクロアチア戦に備えて、私はベルリン入り。ホテルに荷物を置くやいなや、街に出て見たところ、通りを闊歩するのはクロアチアファンばかりだったんですよ。同じ飛行機で来たスペイン人ファンは確かにいたはずなのに、一体、彼らはどこに姿を消した? うーん、元々、ドイツ在住者が約40万人と完璧に多数派のクロアチア人ファンが、オリンピアシュタディオンでは1万人のスペイン人ファンを圧倒するだろうというのは当初から、予測されていたんですけどね。土曜の午後など、いきなりドシャ降りに見舞われたため、雨宿りとランチを兼ねて、ブランデンブルク門の周りをウロついていた時も目についたのは、お店の中も外もクロアチア勢ばかり。ドイツ警察当局も今回は重点的にウルトラたちが騒ぎを起こすのを警戒しているため、怖くはなかったものの、ちょっと心細かったのは確かかと。 とはいえ、ベルリンで盛り上がっているのは土曜に試合を控えたクロアチア人ファンだけでなく、開催国ドイツのファンも同じだったよう。ええ、昼間のうちに偵察しておいたブルンデルブルク門の先に延々と続くファンゾーンに、開幕スコットランド戦がキックオフとなった午後9時過ぎに私が戻ってみると、出て来るファンはいても、入場は一切認めらない満員御礼状態。3万人入ると言われた、あの広大なファンゾーンなのに立錐の余地ない状態で盛り上がるとは、やっぱり地元ファンの力を舐めてはいけない? ようやくスペイン人ファンたちが姿を見せだしたのは試合当日のお昼頃になってからのことで、この日もファンゾーンの開場が午後2時だったため、再びブランデンブルク門前の通りに行ってみたところ、かなりの人数が集結。時折、恒例の「Yo soy espanol, espanol/ジョー・ソイ・エスパニョール(私はスペイン人)」と歌う声が聞こえたものの、うーん、やっぱり多勢に無勢でしたかねえ。通りを挟んだ、より門に近いスペースにいるクロアチア人たちの音量にはとても敵わなかったですが、何よりだったのは、両チームのファンの間で今のところ、まったく問題が起こっていないことでしょうか。 いやまあ、土曜午後6時(日本時間翌午前1時)からの試合の結果次第では何があるかわかりませんけどね。有難いのはこれがまだグループリーグ1節で、どちらが勝っても負けても残り2試合次第で突破は可能。ファンもまだキリキリする必要がないことですが、こればっかりはねえ。最近はあまり盛り上がっていないように見えたスペイン代表ですが、飛行機代はもちろん、ホテル代や外食費が半端ないドイツまで、これだけのファンが応援に来てくることに選手たちが感謝して、今はただ、いい大会をしてくれることを祈るしかありません。 <hr>【マドリッド通信員】 原ゆみこ 南米旅行に行きたくてスペイン語を始めたが、語学留学以来スペインにはまって渡西を繰り返す。遊学4回目ながらサッカーに目覚めたのは2002年のW杯からという新米ファン。ワイン、生ハム、チーズが大好きで近所のタパス・バルの常連。今はスペイン人親父とバルでレアル・マドリーを応援している。 2024.06.16 00:20 Sun

エビシェアの1G1Aなどでハンガリーを下したスイスが初戦を白星で飾る!【ユーロ2024】

ユーロ2024グループA第1節のハンガリー代表vsスイス代表が15日に行われ1-3でスイスが勝利した。 開幕戦を戦ったドイツ代表とスコットランド代表も同居するグループA。2大会ぶりの決勝トーナメント進出を狙うハンガリーは、守護神グラーチやソボスライ、ロランド・サライら主力を順当に先発起用した。 一方、3大会連続の決勝トーナメント進出を目指すスイスは、守護神ゾマーやジャカ、バルガス、リカルド・ロドリゲスらを先発で起用。エンボロやオカフォー、シャキリらはベンチスタートとなった。 互いに[3-4-2-1]の布陣で臨みマッチアップがハッキリした一戦は、地力で勝るスイスが先手を取る。13分、バイタルエリア中央手前でパスを受けたエビシェアがゴール前へスルーパスを供給すると、これに反応したドゥアがワンタッチシュートをゴールに流し込んだ。当初はドゥアのオフサイドと判定されたが、VARの介入で判定が覆ってゴールが認められた。 先制したスイスは20分にも、ケルケズの中途半端なバックパスをボックス手前でカットしたバルガスが決定機を迎えたが、シュートはGKグラーチのファインセーブに阻まれた。 前半半ば以降はスイスが主導権を握ると、前半終了間際の45分にフロイラーの横パスをバイタルエリア中央左で受けたエビシェアがカットインから右足を振り抜くと、コントロールショットがゴール右隅に吸い込まれ、2-0で前半を終了した。 前半同様に後半も最初の決定機はスイスに訪れる。48分、R・ロドリゲスのパスをボックス左に走り込んだジャカがダイレクトで折り返すと、最後はドゥアが左足で合わせたが、このシュートはGKグラーチのセーブに防がれた。 その後は拮抗した時間が続いたが、2点を追うハンガリーは66分に1点を返す。ボックス左横でR・サライからのパスを受けたソボスライがクロスを供給すると、ゴール前に走り込んだヴァルガがエビシェアと縺れ合いながらもダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すと、スイスは試合終了間際に再びチャンス。93分、GKゾマーがパントキックで敵陣深くまでボールを送ると、対応したDFオルバンの中途半端なバックパスをカットしたエンボロが難なくゴールネットを揺らし、3-1で初戦を勝利で飾った。 ハンガリー 1-3 スイス 【ハンガリー】 バルナバス・ヴァルガ(後21) 【スイス】 クワドウォ・ドゥア(前13) ミシェル・エビシェア(前45) ブリール・エンボロ(後48) 2024.06.16 00:00 Sun

傑出した対人能力有するアルバニアの壁/ベラト・ディムスティ(アルバニア代表)【ユーロ2024】

14日、ユーロ2024がいよいよ開幕。ドイツで行われる今大会は24カ国が出場し、7月14日までの1カ月間開催される。 今大会には最後の国際大会になる選手や、所属クラブで躍動した若手選手まで、622名の選手にプレーの可能性がある状況。出場24カ国を注目選手と共に紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">■アルバニア代表</span> 出場回数:2大会ぶり2回目 最高成績:グループリーグ敗退(2016) ユーロ2020結果:予選敗退 予選結果:グループE・1位 監督:シウヴィーニョ <span style="font-weight:800">◆注目選手</span> DFベラト・ディムスティ(アタランタ) 1993年2月19日(31歳) ヨーロッパリーグ(EL)制覇にも貢献したアルバニアのディフェンスリーダー。2大会ぶり2度目の本大会参戦となるアルバニアは、スペイン、イタリア、クロアチアと同居した激戦区のグループステージにおいてはアウトサイダーの扱いとなる。ただ、予選ではチェコ、ポーランドを退けて首位通過を成し遂げており、今大会のサプライズ候補としての役割も期待されるところだ。 中盤や前線にはブロヤやアスラニと4大リーグのビッグクラブで活躍する期待の若手もいるが、やはり今大会で最も重要な選手はディフェンスリーダーとキャプテンを担う31歳DFだ。 生まれ故郷のチューリッヒから2016年にアタランタ入りした190cmのセンターバックは、同時期に指揮官に就任したガスペリーニ監督の薫陶を受け、2018-19シーズン以降は3バックの主力に定着。恵まれた体躯を活かした空中戦、読みと機動力を武器にマンツーマンのスペシャリストとして活躍。ほぼフル稼働した今シーズンはアタランタのEL制覇とセリエA4位フィニッシュに貢献した。 [4-2-3-1]をメインシステムとする代表ではガスペリーニのチームとは異なる役割を担うが、傑出した対人守備とベテランらしい統率力を武器に、前述のユーロ予選では8試合4失点の堅守を支えた。いずれも格上との対戦となるグループステージでも多士済々の相手アタッカー陣をしっかりと封じ込めたい。 <span style="font-weight:800">◆試合日程</span> ▽6月15日(土) 《28:00》 【B】イタリア代表 vs アルバニア代表 ▽6月19日(水) 《22:00》 【B】クロアチア代表 vs アルバニア代表 ▽6月24日(月) 《25:00》 【B】アルバニア代表 vs スペイン代表 <span style="font-weight:800">◆招集メンバー</span> GK 1.エトリト・ベリシャ(エンポリ/イタリア) 12.エルハン・カストラティ(チッタデッラ/イタリア) 23.トーマス・ストラコシャ(ブレントフォード/イングランド) DF 2.イバン・バジウ(ラージョ・バジェカーノ/スペイン) 3.マリオ・ミタイ(ロコモティフ・モスクワ/ロシア) 4.エルセイド・ヒサイ(ラツィオ/イタリア) 5.アルリンド・アイエティ(CFRクルージュ/ルーマニア) 6.ベラト・ディムスティ(アタランタ/イタリア) 13.エネア・ミハイ(ファマリカン/ポルトガル) 18.アルディアン・イスマイリ(エンポリ/イタリア) 24.マラシュ・クンブラ(サッスオーロ/イタリア) 25.ナセル・アリイ(FCヴォルンタリ/ルーマニア) MF 8.クラウス・ギャスラ(ダルムシュタット/ドイツ) 10.ネディム・バイラミ(サッスオーロ/イタリア) 14.カジム・ラチ(スパルタ・プラハ/チェコ) 16.メドン・ベリシャ(レッチェ/イタリア) 17.エルネスト・ムチ(ベシクタシュ/トルコ) 20.イルベル・ラマダニ(レッチェ/イタリア) 21.クリスティアン・アスラニ(インテル/イタリア) 22.アミル・アブラシ(グラスホッパー/スイス) FW 7.レイ・マナイ(スィヴァススポル/トルコ) 9.ジャシル・アサニ(光州FC/韓国) 11.アルマンド・ブロヤ(フルアム/イングランド) 15.タウラン・セフェリ(バニーヤース/UAE) 19.ミルリンド・ダク(ルビン・カザン/ロシア) 26.アルベール・ホッジャ(ディナモ・ザグレブ/クロアチア) 2024.06.15 21:30 Sat

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