【六川亨の日本サッカー見聞録】西野監督の性格 ▽4月15日のスポーツ紙の写真を見て驚いた。日本代表の監督に就任した西野朗氏が、長居でのC大阪対FC東京戦を視察した。スタジアムに入る際だったのだろうが、背景に愛車のベンツ・ゲレンデバーゲンが映っていたからだ。 ▽話は2011年に遡る。G大阪の監督を辞めた西野さんに、当時創っていた柏レイソルのDVD付ムックの解説 2018.04.18 12:30 Wed
【六川亨の日本サッカーの歩み】浦和と清水の若手選手に期待 ▽昨日の15日はJ1の浦和対清水の試合を取材した。サッカー王国を自負し、かつてはリーグの覇を競ったこともある両チームだが、清水は4試合未勝利、浦和はやっと連勝で立て直してきたが、昨シーズンのACL王者の面影はない。 ▽試合は興梠の技ありのヘッド2発で浦和が逃げ切った。ただ、後半になって清水に1点を返されると、大槻 2018.04.16 21:30 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】西野会見に思うこと ▽契約解除となったハリルホジッチ前監督に代わりSAMURAI BLUE(サムライ・ブルー)の新監督に就任した西野朗氏の会見が4月12日に都内のJFAハウスで17時から行われた。 ▽西野監督とは、彼が浦和西高校3年で高校選手権に出てプレーしていた当時から注目していた(当時の小生はまだ2歳年下の高校1年生だった)。高 2018.04.12 23:15 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】ハリル解任 ▽ハリルホジッチ監督解任――4月9日、日本サッカー界に激震が走った。ワールドカップ(W杯)を2カ月後に控えての監督交代劇。1997年10月のフランスW杯アジア最終予選、カザフスタン戦でドローに終わったあとに、当時の長沼健JFA(日本サッカー協会)会長が、加茂周監督を更迭し、岡田武史コーチを監督に昇格させて以来のショッキ 2018.04.10 13:30 Tue
【六川亨の日本サッカー見聞録】パススピードの違いと正確性の認識 ▽先月の日本代表のベルギー遠征2試合、マリ戦とウクライナ戦はメディアでもう顧みられることもなく、過去に追いやられた格好だ。そんな中、毎日新聞は「ハリルジャパンの現在地」というコラムを3回に渡って連載した。その最終回で、浦和DF槙野智章の「未来の日本サッカーを考えた時、引いて守って我慢するサッカーは成長につながらない」と 2018.04.05 19:15 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】繰り返されるW杯キックオフ時間の変更。しわ寄せはいつも選手に ▽3月のベルギー遠征ではマリに1-1、ウクライナに1-2と低調な試合内容だったハリルホジッチ・ジャパン。試合後はかなりの逆風が吹いたものの、西野朗・技術委員長がハリルホジッチ監督の続投を明言したせいか、同氏への批判はピタリとやんだ。それだけ現在の日本代表は、議論するに値するほど期待されていないことの表れかもしれない。 2018.04.02 17:30 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】ベルギーでの2試合で見えたこと part.1 ▽ヨーロッパ初となるキリンチャレンジ杯2018がベルギーのリエージュで開催され、日本は23日にマリと、27日にウクライナと対戦して1分け1敗の成績に終わった。ハリルホジッチ監督があらかじめ「多くの選手を見たい」と宣言していたように、2試合で22名の選手を起用。出場機会のなかったのはGK東口順昭とケガ明けの森重真人、負傷 2018.03.28 18:30 Wed
【六川亨の日本サッカーの歩み】ハリルの苦悩と懸念材料 ▽ベルギーに遠征中の日本代表は、明日27日にウクライナと対戦する。といったところで、マリ戦は低調な内容だったため、スポーツ紙はかなり手厳しく批判したようだ。それも仕方のないことだろう。代表初招集の宇賀神友弥がスタメンで起用されただけでなく、大島僚太と宇佐美貴史も久しぶりのスタメンだ。 ▽これまでの実績と、昨年の選 2018.03.26 19:30 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】会見で見せたハリルの余裕の理由とは ▽ブリュッセル国際空港からIC(特急電車)を乗り継ぐこと3回。約1時間30分で試合会場のリエージュ・パレス駅に着いたのが21日午後4時30分のこと。駅から徒歩で予約したアパート探しに30分ほど費やしたが(グーグルマップに住所を入れても検索不可のため、番地を頼りに通りを1軒1軒探索)、無事にアパートにたどり着くことができ 2018.03.23 13:30 Fri
【六川亨の日本サッカーの歩み】中島翔哉のカットインシュートの秘密 ▽日本代表は今日からベルギーへ移動して、マリ戦と(23日)とウクライナ戦(27日)に向けて合宿に入る。そこで凄いと感心したのは日刊スポーツ紙のY記者だ。先週のメンバー発表の際はポルトガルにいて、A代表初招集のポルティモネンセの中島翔哉に単独インタビューを敢行。さらにその後はキャンプ地のリエージュに入り、現地は極寒である 2018.03.20 13:00 Tue
【六川亨の日本サッカー見聞録】ベルギー遠征メンバーから見える興味深い5点 ▽3月19日からベルギーへ遠征する日本代表26名が15日に発表された。ハリルホジッチ監督は現地でのケガ人を想定して23名ではなく26名を招集したが、興味深いのは次の5点だろう。 ▽まずDF陣はケガから復帰した森重(FC東京)が久々に呼ばれたものの、「すぐには使わない。どんな状況であるかや、励ますために呼んだ」と明 2018.03.15 20:59 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】コバルトーレ女川と村田監督 ▽昨日はJ3とJFL(ジャパンフットボールリーグ)の開幕日だった。そして3月11日といえば、7年前に東日本大震災で東北地方が甚大な被害を受けた日でもある。夢の島陸上競技場でのFC東京U-23対沼津のJ3を取材したが、2時キックオフの試合前には7年前の災害に黙祷が捧げられた。おそらくどの会場でも黙祷が捧げられたことだろう 2018.03.13 12:05 Tue
【六川亨の日本サッカー見聞録】レフェリングカンファレンス ▽今週は先週に引き続き、2月22日に行われたレフェリングカンファレンスから、今シーズンのJリーグの傾向を紹介したい。 ▽昨シーズンのJリーグでは、J1とJ2で反スポーツ行為は減少したとの報告があった。選手同士が対立するシーンは減った一方で、ラフプレーによる警告が増えたそうだ。その原因として小川審判委員長は「ハリル 2018.03.08 21:57 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】浦和のジンクス ▽J1リーグはまだ2試合を消化したに過ぎず、現在の順位はあくまで暫定に過ぎない。とはいえ今シーズンはちょっとした“異変”が起きているようだ。まず昨シーズンのアジア王者である浦和が、開幕2試合で1分け1敗の未勝利により13位と出遅れた。 ▽昨シーズンのメンバーがほとんど残り、ドリブラーのマルティノスと重量FWの武富 2018.03.05 17:30 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】VARの問題点 ▽昨シーズンからスタートしたレフェリングカンファレンス。今年の第1回目は2月22日にメディア向けのブリーフィングが行われた。記者に対して、いつものようにテスト形式で昨シーズンに問題のあったジャッジを検証しつつ今シーズンの傾向を解説した。 ▽ただ、今シーズンの傾向に対し、ジャッジに特段の変更点は報告されなかった。一 2018.03.02 13:00 Fri
【六川亨の日本サッカーの歩み】キング以外にも“鉄人”のいるJリーグ ▽26年目を迎えたJリーグが2月23日に開幕した。25日にはJ2もスタートし、26日で51歳になる三浦知良はベンチ入りこそしたものの出場の機会はなかった。昨年はリーグ戦における最年長選手のゴールを更新し、今年のキックオフカンファレンスではギネス記録の贈呈式も行われた。 ▽キングの記録を破る選手はそうそう出てこない 2018.02.26 22:00 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】大杉漣さん逝去 ▽私的なことで申し訳ないが、今日は21日に、心不全で急逝した大杉漣さんについて書かせていただきたい。大杉さんといえば、北野武監督の映画やNHKの連続ドラマなど、強面のヤクザから小心なサラリーマンなど幅広い演技で定評のある名脇役だった。 ▽そんな大杉さんと出会ったのは1970年代末。当時通っていた新宿ゴールデン街の 2018.02.22 13:30 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】鈴井コーチ誕生の経緯 ▽今週は先週に引き続き、JFLから関東リーグに降格したブリオベッカ浦安のコーチに就任した鈴井智彦くんを紹介したい。今年で46歳になる彼の指導者としてのスタートは、09年にFC琉球のヘッドコーチから始まった。JFA(日本サッカー協会)公認A級コーチの資格を取得し、その後は秋田 U-18 監督やアカデミーダイレクター、栃木 2018.02.19 19:00 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】Jキックオフカンファレンスで気になったこと ▽毎年恒例となっている、Jリーグのキックオフカンファレンスを2月15日に取材した。これまでは選手と監督にクローズアップしてきたカンファレンスだが、今年は趣向を変えて、第1部はJリーグ選手の育成環境について人材交流の成果を紹介し、続けて東南アジア、とりわけタイの選手のJリーグ参入でマーケットが拡がったこと、そしてデジタル 2018.02.16 13:30 Fri
【六川亨の日本サッカーの歩み】羽中田さんと鈴井コーチの巡り合わせ ▽今週は、ちょっと地味だが2016年にJFL(ジャパン・フットボールリーグ)に昇格したものの、2017年は年間15位で再び関東リーグに降格したブリオベッカ浦安について取り上げたい。元日本代表DF都並敏史さんの長男がプレーしていたクラブで、2014年には都並さんもテクニカルダイレクターに就任し、チームはJ3昇格を目指して 2018.02.12 18:45 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】沖縄キャンプで感じたJクラブのアピール下手 ▽昨日から沖縄・糸満市でFC東京のキャンプを取材している。今朝は9時30分の午前練習から取材をした。原稿だけでなく、素人ながら写真も撮っているが、そこで隣同士(2人しかなかった)となった一般紙のカメラマンが次の様にぼやいていた。 ▽「ジャージにも背番号を入れて欲しいですよね。いつも取材しているわけではないので、顔 2018.02.08 20:40 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】平昌五輪開幕、南北合同チーム結成で思い出す北朝鮮の3人枠 ▽いよいよ今週金曜の9日から、平昌冬季五輪が開幕する。東アジアでの国際大会は時差を気にせず観戦できるのが一番の利点と言えるだろう。それは2年後の東京五輪にも当てはまるので、多くのファンが様々はオリンピック・パラリンピックを楽しむことになるだろう。 ▽そんな平昌五輪で、いまだ不透明なのが北朝鮮の参加だ。女子アイスホ 2018.02.05 18:00 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】ブラインドサッカーが国際大会を開催する意義 ▽大相撲のスキャンダルと理事選、さらには大谷翔平の渡米に隠れ、メディアではほとんど取り上げていないが、昨日、ブラインドサッカーの「ワールドグランプリ2018」の開催概要と組み合わせ抽選会がJFA(日本サッカー協会)ハウスで実施された。 ▽大会は3月21日から25日にかけて、品川区の天王洲公園で開催される。参加6チ 2018.02.01 18:40 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】かつて“怪物“と呼ばれたストライカーが現役を引退 ▽先週末のことだ。“怪物“と呼ばれたストライカーが現役生活に別れを告げた。仙台のFW平山相太である。彼のプレーを初めて見たときは衝撃的だった。第82回高校選手権で、平山や1年生ながら国見高校のエースとして活躍し、得点王となってチームを優勝に導いた。 ▽190センチの長身を利したヘディングの強さはもちろんのこと、リ 2018.01.29 17:30 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】田嶋会長続投で期待したいサッカー界からの人事 ▽Jリーグは1月23日、村井チェアマンの3期目となる続投を決めた。第5代チェアマンとして、就任早々の2014年に明治安田生命とタイトルパートナー契約を結んだのを皮切りに、Jリーグ開幕前から親密な関係にあった博報堂との契約を電通に変えてスポンサー増に成功。さらに昨シーズンからは動画配信事業などを英国のパフォーム社と10年 2018.01.25 18:52 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】卓球界を始めとする早熟の天才児たちに期待 ▽昨日は、珍しくテレビで卓球の全日本選手権に見入ってしまった。こんな経験は小学生以来かもしれない。女子シングルス決勝では17歳の伊藤美誠が同学年のライバル、平野美宇を下して3冠を達成。そして男子シングルでは14歳の張本が、王者・水谷の5連覇を阻み、史上最年少で日本の頂点に君臨した。 ▽かつては21点制で2ゲーム先 2018.01.23 19:00 Tue
【六川亨の日本サッカー見聞録】木之本さん一周忌の集いで思うこと ▽私事で恐縮だが、昨日は昨年1月15日に逝去した木之本興三さんを「賑やかに語る集い」に参加した。雨の中、幕張のホテルには同氏の母校・千葉高校、東京教育大サッカー部の同級生を始め、JSL(日本サッカーリーグ)時代の後輩からJリーグ創設に関わった“戦友"など210人もの関係者が集って昔話に花を咲かした。 ▽発起人の挨 2018.01.18 20:00 Thu
【六川亨の日本サッカーの歩み】日本サッカー・プロ化の契機となった岸記念体育館の移転と東京五輪との不思議な関係 ▽先週末よりJの各チームは新体制の発表をしたり、必勝祈願をしたり、早いチームはキャンプインするなど、新シーズンに向けて動き出した。13日はFC東京の始動と新体制発表会を取材したが、そこで面白かったのが長谷川新監督のコメントだった。 ▽記者から「FC東京でもガンバのサッカーをするのか」という質問に対し、長谷川監督は 2018.01.15 20:00 Mon
【六川亨の日本サッカー見聞録】サッカーファミリーミーティングで感じた東京都会長の決意 ▽JFA(日本サッカー協会)は1月12日、JFAハウスにて東京都を対象にした「サッカーファミリー タウンミーティング」を実施した。今回で41回目となる同会は、47都道府県を対象に行われていて、田嶋JFA会長によるVTRを使った基調講演や東京都リーグ関係者からの質疑に応答するというもの。 ▽冒頭では上野・東京都サッ 2018.01.13 14:30 Sat
【六川亨の日本サッカーの歩み】高校選手権の隠れたドラマ。初めて大阪に優勝旗を持ち帰った監督 ▽第96回全国高校サッカー選手権は、前橋育英の初優勝で幕を閉じた。流経大柏との決勝戦は、両チームとも高い集中力による好守が光り、1点を争う緊迫した試合だった。ただ、地力に勝る前橋育英はほとんどの時間帯でボールを支配し、決定的なシーンを何度も作っていただけに、優勝は順当な結果とも言える。 ▽今大会に限ったことではな 2018.01.09 07:00 Tue