【六川亨の日本サッカーの歩み】東京五輪の公式ソングを歌うのは?

2018.08.06 19:00 Mon
Getty Images
▽まだ2年先の話ではあるが、2020年東京五輪・パラリンピックの開閉会式を演出する総合統括に、狂言師の野村萬斎さんが就任した。そして五輪統括には映画監督の山崎貴さん、パラリンピック統括には広告クリエーティブディレクターの佐々木宏さんが就任した。五輪は野村さんと山崎さん、パラリンピックは野村さんと佐々木さんが中心となって具体的な演出と企画をする。

▽狂言師の野村さんに加え、山崎さんは映画「ALWAYS三丁目の夕日」や「永遠の0」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を2度受賞。佐々木さんは、16年リオ五輪・パラリンピックのハンドオーバーセレモニー(東京大会への引き継ぎ式)の演出チームとして活躍した。いずれも現在の日本を代表するクリエーターだけに、どんな開閉会式になるのか楽しみだ。

▽こうした国際的なイベントに欠かせないのが「大会公式ソング」だろう。54年前の東京五輪では三波春夫さんが和服姿で「東京五輪音頭」を歌っていた。当時小学1年生だった僕は、オリンピックという国際的なイベントと夏祭りで踊っていた「音頭」の組み合わせに違和感を覚え、子供心に気恥ずかしさを感じてしまった。

▽いま振り返ると、当時はニューミュージックもJポップもない時代であり、歌謡曲や演歌が全盛だっただけに、国民的な歌手である三波さんが歌ったのは当然のことだったのだろう。
▽さて2年後の東京五輪である。もしも公式ソングを作るとして、歌うのは幅広い層のファンを持つサザンオールスターズか。あるいはEXILEやテノール歌手の秋川雅史さんあたりが候補になるのだろうか。

▽そこで個人的な提案である。W杯では98年フランス大会から公式テーマソングが採用された。リッキーマーティンが歌ったノリノリの曲を覚えている読者も多いことだろう。しかし02年日韓大会や06年ドイツ大会はどうも印象が薄い。むしろ10年南ア大会で女性シンガーのシャキーラ(バルセロナのピケと結婚)が歌った「Waka Waka」はいまも耳に残っているし、なぜかロシアW杯でも流れていた。
▽その後のブラジルはもちろん、ロシアでもFIFAの公式テーマソングはあったが、スタジアムで耳にした記憶はない。そんなロシアのスタジアムでいつも流れていたのは「トロイカ」であり「カリンカ」だった。いずれもロシア民謡として50代以上の年齢層には聞き覚えのあるメロディーだ。

▽ちなみに日本のサポーター集団であるウルトラスもロシア大会ではこの「トロイカ」を応援ソングに採用した(98年フランス大会はフランスの歌手ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」、06年のドイツ大会は西ドイツの音楽グループ、ジンギスカンの「ジンギスカン」を採用)。

▽日本対コロンビア戦の2日後、JFA主催の懇親会で田嶋会長と飲んだ時も、同世代ということもあり、スタジアムで流れている「トロイカ」は「小学生の頃に音楽の時間に歌った記憶がある」ということで意見が一致した。

▽話を20年東京五輪に戻そう。大会公式テーマソングを作るのもいいが、海外から訪れる多くの観客や選手、関係者に対し、ロシアW杯で採用した「トロイカ」ように誰もが知っている馴染みの曲を使うのも1つの方法ではないだろうか。

▽と提案したところで、世界的にヒットした日本の歌はというと、坂本九さんの「スキヤキ」か由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」くらいしか思いつかない。もしかしたら若い世代にはアニメソングの方が有名かもしれない。

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