今季ヘタフェでブレイクのマジョラルに負傷離脱報道 初のスペイン代表入りなしか

2024.03.04 12:50 Mon
ラス・パルマス戦で負傷交代するヘタフェのマジョラル。
Getty Images
ラス・パルマス戦で負傷交代するヘタフェのマジョラル。
今季のヘタフェでブレイクのスペイン人FWボルハ・マジョラルだが、しばらくの離脱を余儀なくされるようだ。

かつてレアル・マドリーやローマなどでもプレーし、2022年1月からヘタフェに所属するマジョラル。26歳ストライカーは昨季の公式戦9得点をマークすると、今季もここまで17ゴールと飛躍を遂げている。

ラ・リーガに限れば、得点ランキング2位の15ゴールを決めており、存在感を大きくするが、2日にホームで行われた第27節のラス・パルマス戦で77分に左ヒザを痛めて交代。状態が心配されるところだ。
スペイン『マルカ』によると、左ヒザの半月板損傷で2、3カ月ほどの離脱見込み。手術の必要性があるケガで、シーズン最終盤の復帰を目指すことになるという。

そんなマジョラルは今月、初のスペイン代表入りも期待されたが、このケガで叶わない見通しに。来る夏のユーロ2024に向けてもアピール機会を逸する格好だ。

ボルハ・マジョラルの関連記事

「どっちもダービー後遺症だったとか」そんな風に私が考え込んでいたのは木曜日、思惑がまったく外れたマドリッド勢のCL2節の記事をスポーツ紙で読みながら、反芻していた時のことでした。いやあ、火曜にバルサがヤングボーイズに5-0と大勝したことや、水曜の早い時間にプレーしたジローナがオウンゴール2発を献上。2-3でフェイエノー 2024.10.04 20:00 Fri
「探し回るのも面倒だしなあ」そんな風に私が考え込んでいたのは月曜日、朝のコーヒーを飲もうと、行きつけの近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に寄った際、レアル・マドリー、アトレティコ同時開催となる水曜のCL2節アウェイ戦はマドリーの方を流す予定と、店員さんに聞いた時のことでした。いやあ、数シーズン前もマドリッドの両雄がC 2024.10.01 20:00 Tue
「全然、心を入れ替えてなかったんだ」そんな風に私が呆れていたのは日曜深夜、勝者がいなかったダービーの梯子にぐったりして帰宅した後、アトレティコのコケのコメントを知った時のことでした。いやあ、エスタディオ・バジェカスは狭い関係者用出入り口を入ってすぐ、プレスルームとミックスゾーンが左右に分かれてあるんですけどね。両監督が 2024.09.24 20:00 Tue
「吉凶はっきり分かれちゃったわね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、ようやくマドリッド勢4チームのミッドウィーク試合が終わり、一息ついていた時のことでした。いやあ、本来なら、ヨーロッパの大会とは無縁な弟分たちは、CL開催週にはレアル・マドリーとアトレティコがハードスケジュールにヒイヒイ言っているのを高みの見物していれ 2024.09.21 23:30 Sat
「メルヘンユニでも弱くはないのよね」そんな風に私が頷いていたのは火曜日、またTVで流し見していたU21ユーロ予選でスペインがハンガリーにロベルト・ナバロ(マジョルカ)のゴールで0-1と勝利。10試合中7試合目にして、早くも2025年の本大会の切符を掴むのを見た時のことでした。いやあ、確かにこの夏のパリ五輪を制したU23 2024.09.11 19:00 Wed

ヘタフェの関連記事

人種差別であると訴えた選手を公然と非難したクラブの会長がいる。 ラ・リーガでは選手に対する人種差別が後を経たず、特にレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは何度も被害に遭っていることは知られたところだろう。 そんな中、ヘタフェのMFクリサントゥス・ウチェが審判団が自身に対して不利な判定 2024.09.26 23:05 Thu
バルセロナがラ・リーガ開幕から無傷の7連勝だ。 バルセロナは25日の第7節でヘタフェとホームで対戦。19分にロベルト・レヴァンドフスキが先制弾を決めてから、スコアを動かせなかったが、1-0で勝ち切り、首位をキープした。 ハンジ・フリック監督は開幕6試合で5失点だったヘタフェの堅守を軸にしての戦いぶりに触れつ 2024.09.26 09:58 Thu
バルセロナは25日、ラ・リーガ第7節でヘタフェをホームに迎え、1-0で勝利した。 3日前の前節ビジャレアル戦を5発圧勝として開幕6連勝を飾ったバルセロナは、ビジャレアル戦のスタメンから4選手を変更。負傷した守護神のテア・シュテーゲンに代わってペーニャが起用された他、クバルシ、バルデ、カサドがスタメンに戻った。 2024.09.26 05:57 Thu
レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が酷評されている。 1日、ラ・リーガ第4節でソシエダはヘタフェとアウェイで対戦した。 古巣対戦となった久保は先発出場。しかし、この試合では見せ場がほとんどなく、59分に途中交代。チーム全体としてもパフォーマンスが上がらず、試合はゴールレスドローに終わった。 メディ 2024.09.02 16:50 Mon
久保建英の所属するレアル・ソシエダは1日、ラ・リーガ第4節でヘタフェと対戦し0-0の引き分けに終わった。久保は59分までプレーしている。 直近のアラベス戦で逆転負けを喫したソシエダが、今季初勝利を目指すヘタフェのホームに乗り込んだ一戦。ソシエダの久保は[4-4-1-1]の右MFで先発出場している。 立ち上が 2024.09.02 04:35 Mon

ラ・リーガの関連記事

「どっちもダービー後遺症だったとか」そんな風に私が考え込んでいたのは木曜日、思惑がまったく外れたマドリッド勢のCL2節の記事をスポーツ紙で読みながら、反芻していた時のことでした。いやあ、火曜にバルサがヤングボーイズに5-0と大勝したことや、水曜の早い時間にプレーしたジローナがオウンゴール2発を献上。2-3でフェイエノー 2024.10.04 20:00 Fri
先週末に行われた第8節では開幕から全勝のバルセロナが伏兵オサスナ相手に今季初黒星を喫した。また、今シーズン最初のマドリード・ダービーも痛み分けに終わり、上位陣が揃って取りこぼす形となった。 インターナショナルマッチウィーク前の開催となる今節はチャンピオンズリーグ(CL)で初黒星を喫したマドリードの両雄、リーグ戦初 2024.10.04 19:00 Fri
フランス代表FWキリアン・ムバッペは昨季のパリ・サンジェルマン(PSG)でルイス・エンリケ監督から守備でも貢献してこそリーダーと熱弁されていたようだ。イギリス『デイリー・メール』が報じた。 今季から幼き頃からの夢だったレアル・マドリーでのキャリアを始めたムバッペ。憧れのクラブで新たなキャリアを紡ぐ25歳だが、『M 2024.10.04 14:10 Fri
アトレティコ・マドリーのスペイン代表MFマルコス・ジョレンテが1カ月程度の戦線離脱となる見込みだ。 今シーズンも右サイドの全ポジションに、ピボーテやインテリオールと複数のポジションでディエゴ・シメオネ監督の志向するチームスタイルを体現する重要な働きを見せているジョレンテ。 しかし、2日に行われたチャンピオン 2024.10.04 08:00 Fri
引退撤回でバルセロナに加入した元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニー(34)が、今回の重要な決断について語った。 バルセロナではドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが先日に右ヒザの膝蓋腱を断裂。復帰までに最低でも8カ月を要すると報じられ、今季絶望が濃厚と見られている。 これにより、急 2024.10.03 07:45 Thu

ボルハ・マジョラルの人気記事ランキング

1

昨季の悪夢が蘇ってきた…/原ゆみこのマドリッド

「全然、心を入れ替えてなかったんだ」そんな風に私が呆れていたのは日曜深夜、勝者がいなかったダービーの梯子にぐったりして帰宅した後、アトレティコのコケのコメントを知った時のことでした。いやあ、エスタディオ・バジェカスは狭い関係者用出入り口を入ってすぐ、プレスルームとミックスゾーンが左右に分かれてあるんですけどね。両監督が会見にいつ来るかと見張りつつ、通路で選手たちが出て来るのを待っていた時、奥にある放映権持ちTV局の個別インタビュースペースから来た、まだユニ姿のコケと鉢合わせ。「ああ、また言い訳会見してきたのね」と思ったものでしたが、それがまさにアウェイ弱者を極めた昨季とまったく同じ内容だったんですよ。 曰く、「Sabemos la historia del año pasado y tenemos que aprender/サベモス・ラ・イストリア・デル・アーニョ・パサードー・イ・テネモス・ケ・アプレンデル(昨季の成績はわかってて、ボクらは学ばないといけない)。前半、ああいう態度でピッチに出ちゃダメなんだ。変わらないと」って、え?彼ら、プレシーズン練習中に19試合8勝3分け8敗だった昨季の教訓をおさらいしていなかったの?まったくキャプテンからしてこれでは、いくら高額移籍金選手が何人も到着したって、アウェイで勝ち点を落とす悪癖が治る訳ありませんが、今季もすでにメトロポリターノを離れた試合では1勝2分け。首位のバルサとの差も勝ち点6になってしまったとなれば、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)でアトレティコの試合を見る度、失望させられていた日々を今季も私は繰り返さないといけない? まあ、その辺はまた後で話すとして、地獄の7連戦(弟分たちは5連戦)の3試合目となった先週末のリーガのマドリッド勢の様子を順番に見ていくことにすると。先駆けて土曜に1チーム、プレーしたのは唯一、ダービーカードから外れたレアル・マドリーで、サンティアゴ・ベルナベウでエスパニョールと対戦。いやあ、前日の記者会見ではアンチェロッティ監督が、「ウチはロックンロールサッカーをプレーする」と宣言し、相手も1部最速Uターンしてきたばかりのチームだったため、ファンの期待も高かったんですが、前半は今季ここまでの傾向を見事に踏襲することに。 そう、シーズン開幕から8試合、前半に決まったゴールはリーガ初戦のマジョルカ戦だけというデータはダテではなく、うーん、この日はアンチェロッティ監督がローテーションをして、リュディガーと共にビニシウスをベンチスタートにしたのも響いたんですかね。相変わらず、エムバペのシュートは決まらず、かといって、夏にブライトワイテ(契約満了でブラジルのグレミオに移籍)を失って、エースらしいエースも見当たらないエスパニョールもプアドが遠めから撃ってくるぐらいだったため、ファンの溜息と共に0-0でハーフタイムに入ったんですが…。 ただ、後半になると話はまったく別物で、ええ、エスパニョールに9分という早い時間に先制点を挙げられたのも、持ち前のremontada(レモンターダ/逆転劇)体質に火をつけることになったんですけどね。ちなみにそのプレーはGKジョアン・ガルシアのロングキックを追ったジョフレがエリア内左奥に到達し、彼のシュートがGKクルトワの脚に当たって、ラインを割るというオウンゴールだったんですが、それを見た途端、アンチェロッティ監督はギュレルに代えて、ビニシウスを投入。 すると13分、バルベルデのエリア外シュートはジョアン・ガルシアに弾かれたものの、こぼれ球を敵DFからベリンガムが取り戻し、そのシュートをGKが止めきれなかったのがエスパニョールの不運でした。ええ、ゴール前に転がったボールを、そこに駆けつけたカルバハルが押し込んで、あっという間に同点にしているんですから、もしかして、マドリーは最初から0-1のスコアで始めてもらった方が選手たちにやる気が出る? ただ、この後すぐ、殊勲のカルバハルが打撲でルーカス・バスケスと交代となったのは災難でしたが、いやいや。30分にはビニシウスが左側から入れたラストパスをロドリゴがゴール前から決めて、逆転に成功。その3分後にも敵陣内でエムバペがボールを奪い、ビニシウスに絶妙のスルーパスを送ると、そのシュートで3点目も入りましたからね。先日、メトロポリターノで勝ち取ったスコアレスドローの夢を抱いていたエスパニョールだって、もうどうしようもありませんって。 え、このところ、定例行事となっている終盤のエンドリック顔見せ出場はなかったのかって?いやあ、もちろんあって、この日は38分にピッチに入ったんですが、本当にこの18才のFWのハングリー精神には驚かされるばかり。そう、すでに勝負はついていたというのにガンガン攻めることを決して止めず、45分にはゴールに近づくのを阻止しようとしたロメロに延々と後ろから引っ張られ、エリア内に入ったところでついに転倒。それがペナルティとなり、エムバペのPKでチームの4点目ゲットに貢献したからですが、ここまで意欲と実力を見せても、エンドリックが先発に入るのにはまだ時間が必要なよう。 いやまあ、最後は4-1で大勝して、「En la segunda parte el partido se ha abierto y ha sido rock and roll/エン・ラ・セグンダ・パルテ・エル・パルティードー・セ・ア・アビエルトー・イ・ア・シドー・ロック・アンド・ロール(後半はオープンな試合になって、ロックンロールだった)」と満足していたアンチェロッティ監督も、この7連戦ではローテーションを考えているようですからね。この日はビニシウスが当たったものの、エムバペやロドリゴも休めるよう、いよいよ今週火曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのアラベス戦では、エンドリックの初スタメンの夢が叶うかも。ただ、やっぱり週末日曜のマドリーダービーのようなビッグマッチでは、先輩格の3人が主役となるようです。 そんなマドリーは月曜に練習を再開したんですが、朗報だったのはエスパニョール戦で昨季痛めた左肩から倒れて、脱臼を心配されたベリンガムが全然、平気そうにバルデベバス(バラハス空港の近く)のグラウンドに姿を見せていたこと。いえ、アンチェロッティ監督によると、今季は開幕から必要なくなっていたプロテクターをまた着けないといけないみたいなんですけどね。もう暑い時期じゃないため、それ程、邪魔にはならないと思いますが、カルハバルの方は昨季、リーガで最後に負けたアトレティコ戦に向けて、しっかり打撲を治すため、アラベス戦はお休みするのだとか。 まあ、まさにその直後から、38節連続で無敗を続けているマドリーにはさすがに舌を巻くしかありませんが、今季はバルサが開幕から6連勝していますからね。優勝戦線はどちらがより少なく引分けるかが肝になりそうなため、アンチェロッティ監督も今から用心しておかないといけないといった感じでしょうが、ちなみに翌日曜の私は、目標は1部残留。高みとは縁がない弟分ダービー観戦にまず、午後2時にコリセウムを訪問。9月の各国代表戦前にはありえない時間帯の試合とはいえ、今では気温もすっかり秋めき、それでも昼間は半袖でOKという快適な環境でスタートしたヘタフェvsレガネス戦はどうだったかというと…。 うーん、それがお隣さん同士のダービーだったせいか、4年ぶりに同じ1部のステージに立ったレガネスファンも張り切って大量に駆けつけ、迎えるヘタフェファンも応援団席に「Capital del sur os saluda/カピタル・デル・スール・オス・サルダ(南部の首都が君たちに挨拶する)」と書かれた大幕を準備。キックオフ前にそれを広げ、他のスタンドは水色のモザイクを掲げるという演出もあったんですが、ことあるごとに「Pepineros, el que no bote/ペピネーロス,・エル・ケ・ノー・ボテ(跳ばないのはレガネスファン)」とか、「Getafe es aldeano/ヘタフェ・エス・アルデアーノ(ヘタフェ民は村人)」みたいな、カンティコでの落とし合戦になっていたのはどうかと。 おまけに先週ミッドウィークのベティス戦で退場になっていたボルダラス監督はマスコミのボックス席で指揮を執っていたものの、相変わらず、前半は常に誰かがピッチに倒れている状態が継続。いえ、この日は5人DF体制を取り、左のカリレーロ(長い距離を移動するSB)と化していたファン・クルスがシュートをポストに当てたり、アランバリのchilena(チレナ)がバーを直撃したなんてこともあったんですけどね。両者共、ゴール日照り中とあって、お約束のように前半は0-0で終了することに。 ただ、この弟分2チームは兄貴分並に今回、週3試合のハードスケジュールの最中にあったため、ローテーションしていたレギュラーたちが徐々にピッチに入ると、ようやく動きが出てきたんですが、え?途中、あまりにボールが天高く舞っている時間が長かったせいで、顔馴染みのAS(スポーツ紙)のレガネス番など、「雲と見分けがつくように冬の黄色のボールを使うべきだ」なんて、ジョークを言ってなかったかって?まあそうなんですが、ヘタフェはアレックス・ソラ、カルレス・ペレス、そしてベティス戦で15分間出場して、ついに長かったヒザの半月板損傷の負傷から復帰が叶ったエースのボルハ・マジョラルもピッチへ。レガネスもロベルト・ロペス、フランケサ、更に期待の新人FW、ハラーも入って、ついに拮抗も破れるかと思われたところ…。 実際、後半32分にはロベルト・ロペスの蹴ったFKをCBのサエンスが蹴り込んで、レガネスが先制したんですけどね。ファンの喜びも失望も長くは続かず、38分にはそのサエンスがエリア内でディエゴ・リコの足を蹴ったことが、振り返りVAR(ビデオ審判)判定で発覚し、ヘタフェにPKが与えられることに。しっかりマジョラルが決めて、ホームで復活の雄叫びを上げることができたのは良かったんですが、その後、どちらも勝ち越し点は奪えず、弟分ダービーは1-1のドローで終わっちゃいましたっけ。 おかげでヘタフェは降格圏の18位を脱出できず、その上、水曜にはアウェイのバルサ戦という、かなり厳しい状況になってしまったんですが、この先はきっと、マジョラルが昨季負傷する前のようにゴールづいてくれることを信じるしかないかと。勝ち点1ゲットに満足を表していたボルハ・ヒメネス監督のチームも順位は14位とまずまずながら、降格圏との差はたったの勝ち点2なんですが、こちらは先週ミッドウィークのアスレティック戦が7節先取り開催分だったため、今週は土曜のラージョとの連続弟分ダービーまで試合はなし。その間にたっぷりシュート練習できるのは嬉しいですよね。 そして一旦、セントロの自宅に戻った私はまた、午後9時からの兄弟分ダービーのためにエスタディオ・バジェカスに出動したんですが、何と出足から困難に直面して、ええ、割り当てられたプレス用ボックスに鍵がかかっていたんですよ。もちろん、初めてのことではなく、その場合は係員を探して、開けてもらうんですが、彼らが持っている鍵束が恐ろしい程、カオスでねえ。ボックスの番号もタグに正しくついていないことが多く、タグすらないこともありといった具合で、結局は何十本もある鍵を一つひとつ、試していくという悠長な作業が発生するからですが、同じことが何シーズンも続いているって、スタジアムの管理スタッフはどうして何もしない? そんなことも相まって、ますます学びのないアトレティコに怒りを感じた私なんですが、試合の方はシメオネ監督もスタメンローテーションを採用。昨季のバジェカスでは0-7の大勝をしていたことも影響したか、グリーズマン、ヒメネス、ル・ノルマンをベンチスタートにし、デ・パウルなど、招集すらされていなかったんですが、だからって、前半のピッチに立った選手たちが眠っていていいという理由にはまったくならないかと。一応、フリアン・アルバレスがあと1歩でシュートというところでGKバタジャ(リーベル・プレートからのレンタルで昨季はグラナダでプレー)にボールを取られてしまったり、エリア前からのvaselina(バセリーナ/ループシュート)がゴール枠に当たったりなんてことはあったんですが、時間が経つにつれ、ピッチはラージョの独壇場に。 とうとう35分にはラティウがエリア内右から出したラストパスをイシにゴール前から決められて、先制されてしまったとなれば、開いた口が塞がらないとはまさにこのことだった?おまけにアトレティコの控え選手は健康運にも恵まれず、前半終了間際にはアスピリクエタがふくらはぎを痛め、ヒメネスに交代。それでもハーフタイムにロッカールームに戻ったかと思えば、すぐに全員をアップに出していたシメオネ監督が、後半頭からグリーズマンとコレアを入れ、突極のFW4人体制が実現。その甲斐あって、早くも4分にはセルロートがエリア内で敵DFをかわして送ったパスから、ギャラガーが弾丸シュートで同点ゴールを決めてくれたんですが…。 お隣さんと違ってその後が続かないんですよ。ラージョの方も温存していたカメージョ、バレンティン、28分にはようやくハメス・ロドリゲスもピッチに入り、勝ち越し点を求めたものの、勝負はそのまま1-1の痛み分けで終了。いやあ、プレスルーム脇の通路でセレソ会長に慰められていたシメオネ監督が、「Yo me quedo siempre con lo positivo, con el segundo tiempo/ジョ・メ・ケド・シエンプレ・コン・ロ・ポシティボ、コン・エル・セグンド・ティエンポ(私は常にポジティブなことの方を覚えている。後半のね)」と、悲惨だった前半の講評を避けているのを聞いた時には、私もこのアトレティコ伝統の悪癖は彼でさえ、手の打ちようがないんだと絶望的になったものでしたけどね。 アウェイ弱者解消しない限り、リーガもCLも優勝など、望むべくもないですし、4位以上で満足という同じ結末になるのは日を見るより明らか。時間はないものの、せめて木曜午後9時、バライドスでのセルタ戦ではアトレティコの選手たちが反省していてくれればいいんですが…1年経っても学ばない人たちが学ぶって言っても、あんまり信用できないですよね。 2024.09.24 20:00 Tue
2

ダービーは引分けばかり…/原ゆみこのマドリッド

「探し回るのも面倒だしなあ」そんな風に私が考え込んでいたのは月曜日、朝のコーヒーを飲もうと、行きつけの近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)に寄った際、レアル・マドリー、アトレティコ同時開催となる水曜のCL2節アウェイ戦はマドリーの方を流す予定と、店員さんに聞いた時のことでした。いやあ、数シーズン前もマドリッドの両雄がCLグループリーグの同じ曜日組となり、その時は店内にTVを2台持つ、以前の行きつけだったバルにアトレティコの試合も映してくれるように頼んで乗り切ったんですけどね。 今やその店もオーナーが変わって、お願いが効くかどうかわからない上、セントロ(市内中心部)のバルは9分9厘、集客を考えて、マドリーの試合を優先するのが相場。そこでふと思ったのが、ええ、今季のアトレティコもアウェイ弱者状態が絶賛継続中ですからね。だったら、ほぼ試合の終盤近くまで、タラタラしている彼らに奇跡の土壇場ゴールが生まれるのを祈ることになるであろう、ベンフィカ戦でイライラマックスになるより、CL絶対王者様のリール戦の生中継を見てゴールを楽しんだ後、サッカー番組でサマリーをチェックした方がずっと、心の健康にはいい? まあ、そんなことはともかく、先週末のマドリッド勢のリーガがどうだったのか、お伝えしていくことにすると、ミッドウィーク開催の7節の後は再び、ダブルダービー節が到来。といっても今回は土日に分かれたため、私も梯子はする必要がなかったんですが、それがダービーの結果は1週間前とまったく同じでねえ。おまけに土曜のヘタフェvsアラベス戦とラージョvsレガネス戦が続きの時間帯開催だったため、コリセウムからエスタディオ・バジェカスへの移動時間を考えて、ヘタフェの方をパスすることにしたところ…。 しっかりやられました。いえ、その日も梯子してきた、バジェカスで隣の席に座った顔馴染みのイギリス人記者によると、試合内容は最悪だったようなんですけどね。ただ、そんなことはスポーツ紙の速報ではわからず、前半42分にアランバリのFKがプロテソーニに当たって、先制点を挙げたヘタフェは後半13分、今度はアルデレテのシュートがエリア内でトニ・マルティネスの腕で弾かれ、PKをゲット。ルイス・ミジャがしっかり決めて、2-0でボルダラス監督のチームが今季初勝利を挙げたのを単純に喜んでいた私だったんですが、確かに後でレポートなどを読むと、双方、合わせてファールが41回もあったそうな。 中にはスペイン語がまだ不自由なウチェ(RFEF1部/実質3部のセウタから移籍)のように先週、ESPN(アメリカのスポーツ専門TV局)のインタビューに応じて、「スペインの審判はとても悪い。自分がいくら倒されてもファールを取ってくれず、他の選手は取っている」と抗議。アンヘル・トーレス会長やボルダラス監督が一生懸命、まだリーガ1部に来たばかりで適応中だからとフォローすることになったんですが、その甲斐があったんでしょうか。先制点のキッカケとなったファールは彼が受けたものでしたし、前半ロスタイムにエリア内でハンドの判定をされた際も、VAR(ビデオ審判)見直しでペナルティでなくなるとは運がいい。 ただ、相手のアラベスもミッドウィーク開催のマドリー戦で終盤のゴールで3-2まで追い上げた直後だっただけに、疲れて果てていた可能性もありますしね。「ウチは2ゴール挙げたし、3、4点目も取れそうだった。Este es el camino/エステ・エス・エル・カミーノ(これが辿るべき道だ)」と、ボルダラス監督が胸を張っていたのはちょっと、違う気もしないではないんですが、まあそれはそれ。 その日はとうとう、マドリーのアメリカサマーツアー中にケガした足首が完治しないまま来た大型FWアルバロ・ロドリゲス(RMカスティージャからレンタル)も数分ですが出場して、ヘタフェデビューを果たしましたし、プレシーズンは1人もいなかったCFも今ではベルトゥ(スタット・レンヌからレンタル)、ヒザの半月板損傷から完全復帰したボルハ・マジョラルと3人までに増加。となれば、たとえ相手はローテーションに失敗した首位バルサに4-2で今季初黒星をつけたばかりとはいえ、この土曜にオサスナをコリセウムに迎えるホーム連戦でも勝利が期待できるかもしれませんね。 そしてラージョの方はというと、いやあ、どういう訳か、キックオフ時間を午後4時45分と思っていた私が余裕と思ってスタンドに着いた時には何故か、すでにプレー中。実は4時15分開始だったという呆けをかましてしまったんですが、大丈夫。前半8分、カメージョが敵陣でロベルト・ロペスのパスをカットし、パリ五輪決勝フランス戦延長戦で掴んだ1対1の極意を発揮して、GKドミトロビッチを破るのには間に合ったから。 とはいえ、前半はそれ以上、スコアは動かず、うーん、ラージョはハメス・ロドリゲスが待望の先発デビュー、レガネスもエースとして期待されて入団したハラー(ドルトムントからレンタル)がスタメンに戻っていたんですけどね。1-0で始まった後半2分、カメージョのスルーパスから、デ・フルートスがクルリと回って決めたゴールもオフサイドで認められず、追加点が奪えなかったラージョは何と、9分にはロシエルの折り返しを好調ファン・クルスにワンタッチで決められて、同点に追いつかれてしまうことに。 その後は両チーム共、順次、選手をリフレッシュしていったものの、GKバタジャとドミトリビッチの活躍もあって、どちらも勝ち越しゴールを奪うには至らず。最後は1-1で痛み分けしたんですが、レガネスなどはこの2週末連続弟分ダービー、どちらもアウェイだったにも関わらず、勝ち点1ずつゲットできましたからね。お隣さんのヘタフェには勝ち点で並ばれたものの、どちらも降格圏外というのもあって、ボルハ・ヒメネス監督もかなり満足していたようでしたが、先輩格のラージョのイニゴ・ペレス監督はアトレティコとドローした時と違って、かなり渋い顔。 ええ、ミッドウィークの前節、引分けたジローナ戦でハメスを出場させなかったことに対し、コロンビア人ファンから大量の批判が向けられたのを考慮したか、この日はスタメンとして起用したものの、やはり監督の言葉通り、夏のバケーションが長かった当人のフィジカル不足も露呈してしまいましたしね。それでもこの試合のMVPがハメスだったのはファン投票故のご愛敬ですが、ホームでの白星が少ないのは昨季から続く彼らの課題。おかげで引分けなのに試合後、選手たちはブカネーロス(ラージョのウルトラグループ)のスタンド前に立たされて、何か説教みたいなのを聞かされていたんですが、いやあ。 ちなみに今週はミッドウィークの試合もなく、しっかり準備のできる弟分たちなんですが、金曜にはもう、レガネスはブタルケにバレンシアを迎えることに。ラージョは土曜にアウェイのバジャドリー戦となりますが、どちらも幸い、相手は降格圏にいる不調なチーム。その後は10月の各国代表戦で2週間のparon(パロン/リーガの停止期間)に入るため、ここはガッチリ、勝ち点を増やして、一休みできるといいのですが。 え、それで待望のマドリー本家ダービーの方はどうだったのかって?もちろん、昨季のようにポンポン、アトレティコのゴールが決まって、3-1で快勝するなんてこと、そうそうあるはずないのはわかっていたので、私もあまり大きな期待を抱かないようにして、メトロポリターノに向かったんですけどね。それでもキックオフ前には「Hasta el fin de mis dias/アスタ・エル・フィン・デ・ミス・ディアス(自分の最後の日まで)」と書かれた大幕と共に、300人程のマドリーファンが占めるビジター区画を除き、全スタンドが赤と白のモザイクを掲げ、バックスタンドの中央にはクラブの紋章モザイクも現れるという、いかにもビッグマッチにふさわしい演出はあったものの…。 うーん、エムバペが前節アラベス戦で太ももを負傷し、前線がビニシウスとロドリゴの2枚に減ったマドリーに対して、シメオネ監督はセロート、フリアン・アルバレス、グリーズマンのFW3人を並べる強気なスタメンで挑んだんですけどね。前半は昨季の失敗から学んだアンチェロッティ監督のチームが抑え気味だったのと、フリアン・アルバレス、セルロート、バルベルデ、ベリンガムらのシュートをしっかりオブラク、クルトワの両GKがセーブしたため、スコアレスドローのまま、ハーフタイムに入ることに。 そして迎えた後半頭から、前節のセルタ戦でも最初に交代しながら、この日も控えスタートだったコケがモリーナに代わって入ったアトレティコだったんですが、セルロートもいいところを見せられずに10分にはもう、サムエル・リノと交代。これで少しは動きが出るかと思いきや、19分、ル・ノルマンがエリア前でビニシウスを倒し、FKを献上したところ、モドリッチがビニシウスに繋ぎ、そのクロスでミリトンに先制ゴールを決められてしまったから、さあ大変!でもそれは単に先制されてしまったということだけではなかったんです。 そう、当然ながら、この時、反対側のゴールで味方が得点するのを見ていたクルトワだったんですが、まあ確かに若い頃、アトレティコにいたため、チェルシーを経て、お隣さんに入ってから、一部のアトレティコファンには目の敵にされていた彼だったんですけどね。この日も試合前のアップの時から、pito(ピト/ブーイング)を浴び、あまつさえ、そのFKのプレーの直前には、「Courtois Muerete!/クルトワ・ムエレテ(死んじまえ)」と、背にしたfondo sur/フォンド・スール(南側ゴール裏)に陣取るフレンテ・アトレティコ(ウルトラのグループ)から歌われていたせいもあったか、つい、そっちに向けて拳を突き出し、ゴールを祝ったのが運の尽き。 いや別にアトレティコファンを侮辱するような言葉を吐いた訳ではなく、単に「Vamos!/バモス(さあ行くぞ)」と言っただけだったようなんですが、何をやっても反感を買う選手というのはどこにでもいるもの。おかげでゲームは0-1でリスタートしたんですが、クルトワがゴールキックをしようとした際、観客席からライターが飛び始め、当人は証拠を持って主審に報告。止めるようにと場内アナウンスも入ったものの、事態はエスカレートするばかりでねえ。しばらくペットボトルなどのゴミ拾い役に徹していたクルトワでしたが、コケやヒメネス、そしてシメオネ監督までスタンドに近づき、ウルトラたちに自制するように頼んだのも空しく、とうとう主審が10分間の試合中断を宣言。選手たちもスタッフもロッカールームに帰されてしまうんですから、ひどいもんじゃないですか。 クルトワがピッチからいなくなれば、もちろん、エキサイトしていたウルトラたちが物を投げ込むこともなくなったんですが、でもお、このまま中止になったら、アトレティコは敗戦確定なんですよ。私も一体、どうなることかと見守っていたところ、幸い20分程して、試合は再開に。それが意外なことに、この中断は失点した、追いつかなくちゃと、パニクッていたアトレティコの選手たちを落ち着かせる効果があったようで、ええ、後でシメオネ監督も「Nos vino bien el incidente porque luego el equipo entró y jugó de otra manera/ノス・ビノ・ビエン・エル・インシデンテ・ポルケ・ルエゴ・エル・エキポ・エントロ・イ・フゴ・デ・オトラ・マネラ(中断はウチにとって、良かった。その後、チームは違う方法でプレーできたから)」と言っていたんですけどね。 後半23分からのプレーとなったところ、すぐにギャラガーをコレアに交代、フリアン・アルバレスとレイニウドもリケルメはともかく、所謂マドリーでは前節アラベス戦でデビューしたバジェホのような立ち位置にある、今季初出場のハビ・ガランと代わったのを見た時には、ええ、この夏目玉の新戦力は全部引っ込んでしまいましたからね。もしや、シメオネ監督はこの試合捨てたのかと疑ってしまったんですが、とんでもない。モドリッチ、ビニシウス、ロドリゴがルーカス・バスケス、エンドリック、フラン・ガルシアに代わり、最後は両サイドダブルSBで1点を守りにきたマドリーに対して、何とロスタイム5分にまた奇跡が起こったんですよ。 そう、ガランが左サイドから送ったスルーパスをコレアが受け取り、そのまま突進すると、クルトワを乗り越え、更には上からミリトンに乗りかかれながらもゴールを入れてしまったから、ビックリしたの何って。いえ、その直後にはオフサイドで無効にされながら、VAR判定で同点になったため、チームやファンのお祝いには時間差があったんですけどね。その1分後にはジョレテンがフラン・ガルシアの脚を蹴って、これもVARモニター判定でイエローから、レッドにカードの色が変わり、退場となってしまったのは何ですが、最後はル・ノルマンとチュアメニが頭をぶつけ合い、その治療が終わったところで試合は終了。アトレティコはまたしても土壇場の得点で敗戦を免れることに(最終結果1-1)。 ただ、やっぱりクルトワ事件は試合後も尾を引いて、コケなども「Hemos hecho lo mismo, damos una vuelta entera a todo el estadio/エモス・エッチョー・ロ・ミスモ、ダモス・ウナ・ブエルタ・エンテーラ・ア・トードス・エル・エスタディオ(ボクらは同じことをやっただけ。場内一周をしただけさ)」と言っていたように、応援を感謝するために、いつものように最初にウルトラたちの席の前に選手全員で行ったのが、他のスタンドのファンの怒りを買ってねえ。場内にはかなり、ブーイングが響いていたんですが、もっと驚かされたのはシメオネ監督のコメントだったかと。 ええ、「ファンたちはクルトワに挑発されたと言っていた。物の投げ込みは正当化できないが、también se puede sancionar a los que provocan/タンビエン・セ・プエデ・サンシオナール・ア・ロス・ケ・プロボカン(挑発する者にも罰を与えるべき)」って、いや、それは少々、矛先逸らしでは?実際、ウルトラの問題に関してはアトレティコも痛しかゆしなところがあって、2年程前のシーズン、フレンテ・アトレティコが応援ストをした時には本当にスタンドが静かになってしまいましたからねえ。それを考えると、単純に追い出せばいいという訳にもいかず、とりあえず、今回の件ではクラブも粛々と、リーガやサッカー協会の処分や罰金を受け入れるしかないんですが…。 そして週明けには両チーム共、しっかりCL仕様になって、水曜午後9時(日本時間翌午前4時)からのCL2節に向けての練習が始まったんですが、マドリーには全治3週間と言われていたエムバペが速攻で回復。リール戦用の遠征リストに入るという朗報があったのに対して、アトレティコは9月のU21代表でケガをしてきたバリオスがついにチーム練習に参加したという話も。こちらはまだ、試合に出られる状態なのかわかりませんが、マドリー、アトレティコ、揃って白星発進のいい流れを継続できたらいいですよね。 2024.10.01 20:00 Tue
3

補強したからって、すぐ強くなる訳ではない…/原ゆみこのマドリッド

「期待が大きかっただけにちょっと、ガッカリだったかも」そんな風に私が溜息をついていたのは火曜日、先週木曜から始まり、月曜まで続いたリーガ開幕節を振り返っていた時のことでした。いやあ、この夏はレアル・マドリーに待望のエムパベ(PSGから移籍)がとうとう到着し、今季の公式戦デビューとなったUEFAスーパーカップではアタランタをあっさり破って優勝。私など、もしや24-25シーズンは全勝でリーガ優勝するんじゃないかと恐れたぐらいだったんですけどね。 それが1節のマジョルカ戦でもう躓いているんですから、まったくもって驚きですが、同様に久々に移籍金をケチらず、計1億4000万ユーロ(約226億円)程も費やして、3人の選手を獲ったアトレティコも初戦のビジャレアル戦に勝てず。リーガ3強のうち、白星スタートを切ったのは、補強の目玉だったダニ・オルモ(同ライプツィヒ)の選手登録すらできずにバレンシア戦に挑んだバルサだけとはいやはや、だからサッカーは難しい? まあ、そんなことはともかく、マドリッド勢の開幕戦の様子をお伝えしていくことにすると。むしろ健闘していたのは弟分チームたちの方で、木曜に先陣を切ったヘタフェがアスレティックにサン・マメスで1-1に追いついて引分け、持たぬ者の意地を見せた後、土曜にはレガネスがエル・サダルでのオサスナ戦で4年ぶりの1部再デビュー。それが何と、前半22分にはハビ・エルナンデスのクロスをファン・クルスがゴール右脇から押し込んで、先制点を挙げているんですから、やってくれるじゃないですか。 0-1のまま、折り返したため、「Notamos el ritmo, que es diferente de Primera a Segunda/ノタモス・エル・リトモ、ケ・エス・ディフェレンテ・デ・プリメーラ・ア・セグンダ(1部と2部のリズムの差を感じて)、試合の終盤には息切れ状態だった」(ボルハ・ヒメネス監督)とはいえ、逃げ切りを期待したんですが、いやあ。まさか後半34分、パリ五輪の金メダリスト、アイマール・オロスがエリア外から撃ったシュートがDFに触れ、コースが変わってゴールパーを直撃。こぼれて来たボールがGKソリアーノの足に当たってオウンゴールになってしまうとはまったく、ツイていない。 そうは言ってもロスタイムには自陣エリア内でラバの腕にボールが当たりながら、ペナルティをお目こぼしされていたレガネスですからね。1-1の引分けで、勝ち点1をもぎ取れたのはラッキーでしたが、この日曜の2節ではいよいよ、ファンが心待ちにしていたブタルケで1部の試合が開催。ラス・パルマス戦を迎えるため、このセビージャと開幕節を2-2で引き分けた相手にしっかり勝って、着実に1部残留への道を歩み出してもらいたいところです。 そして日曜はまず、ラージョがレアル・ソシエダ戦でサン・セバスティアンに乗り込んだんですが、キックオフ前にはこの夏、スペインの優勝に貢献してきた選手たちのお披露目が。そう、ル・ノルマンはアトレティコに移籍していなかったものの、それでもユーロ組がオジャルサバル、ミケル・メリーノ、スビメンディ、レミロの4人、オリンピック組がセルヒオ・ゴメス(マンチェスター・シティから移籍)、パチェコ、トゥリエンテスの3人と大勢いて、ソシエダの代表でのプレゼンスの高さを見せつけていたんですけどね。試合の方は前半を0-0で終え、後半頭から、ラージョはエヌテカに代えて、チーム唯一の金メダリストであるカメージョをピッチに送り出したんですが、まさか22分、昨季から続くゴール日照りにプレシーズンも苦しんでいた彼らが先制点を挙げるとは! そう、ソシエダのスローインからボールを奪ったムニンがドリブルで上がり、デ・フルートスに送ると、彼がエリア内からシュート。見事にGKレミロを破ってくれたから、驚かせてくれるじゃないですか。更に39分にも敵のスローインを再び自陣で取り戻したラージョは、パテ・シスからのスルーパスでカメージョが敵エリアに突進。どうやら2ゴール挙げたオリンピック決勝フランス戦で1対1の極意を掴んだか、この時もしっかりラミロを破り、ダメ推しの2点目を入れてくれたとなれば、長かったロスタイム最後の8分にスビメンディに1点返されたって、全然、大丈夫ですって(最終結果1-2)。 負傷でRdT(ラウール・デ・トマス)とアルバロ・ガルシアを欠いていたイニゴ・ペレス監督にとって、まさに天からの配剤のような勝利となったんですが、ラージョは2節もアウェイゲームが続き、土曜にはコリセウムで早くも弟分ダービーに挑むことに。まあ、こちらはカメージョがゴールを取り戻したため、あまり心配はしていないんですが、困ってしまうのは未だにFWを補強していないヘタフェの方かと。ええ、この火曜には遅ればせながら、アレックス・ソラ(ソシエダから移籍)、ペテル(同RMカスティージャ、昨季はバレンシアでプレー)、GKレタチュク(同バニク・オストラバ)の集団プレゼンを行い、同時にCBベロカル(同エイバル)の入団も決まったんですけどね。 もしかしたら、昨季後半をヒザの半月板損傷で棒に振ったボルハ・マジョラルがそろそろ出られるかもしれないんですが、未だに移籍の可能性も否定できず。いくらアスレティク戦はMFウチェ(RFEF1部/実質3部のセウタから移籍)をCFに起用し、ベリンガム作戦が成功したとはいえ、2匹目のドジョウとはそうそういかないでしょうし、とにかく本職のCFを早く獲って、ファンを安心させてあげてほしいですよね。 一方、日曜の遅い時間帯、午後9時半からのキックオフとなったマドリーのマジョルカ戦はというと、うーん、問題なくUEFAスーパーカップの試合を見れたため、安心して、昔、行きつけだったバル(スペインの喫茶店兼バー)をリピートした私だったんですけどね。それが何故か、スペインではリーガはモビスターとDAZNの2局が分担して中継しているんですが、実はそのお店では後者のチャンネルが映らないことが、キックオフ後に発覚。大慌てで去年の夏、試合を見ていた別のバルに移動する破目に。おかげで前半13分、ビニシウスのtaconazo(タコナソ/ヒールキック)から、ロドリゴが決めたマドリーの先制点を見逃してしまうことになったんですが、こういうのって、8月のマドリッド、あるあるですからね。 ただ、アタランタ戦でも神連携を披露していたビニシウス、エムバペ、ロドリゴ、ベリンガムの前線カルテットだったんですが、この日は後が続かなかったんですよ。といっても、マジョルカがそう簡単に点を取れる訳もなく、いえ、前半41分には浅野拓磨選手(ボーフムから移籍)のシュートをGKクルトワがこぼしたものの、目の前にいたムリキの蹴ったボールは身体で防ぐなんてことはあったんですけどね。0-1のまま、ハーフタイムが訪れ、後半のピッチに出る前にはマドリーのアタッカーたちが相談している光景もTVカメラにキャッチされていたんですが…。 まさか、再開7分にはダニ・ロドリゲスの蹴ったCKを大型FWムリキにヘッドされ、同点ゴールを決められてしまうとは、あまりにお約束が過ぎるじゃないですか。それからマジョルカはがんがん、ムリキ目掛けてクロスを入れる作戦を開始して、うーん、「前の3人がプレーを終わらせないといけない。後ろに向かって走るのは…とても辛いから」という、ベリンガムの台詞が何より如実に事態を物語っていたんですかね。そう、この3トップは頭がゴールを入れることに特化しているのか、守備のためにほとんど下がることはなし。おかげで相手も簡単にクロスを上げられたという面もあったかと。 ただ、それも持ち前の終盤の根性を発揮して、勝ち越し点を奪っていれば、そんなに批判はされなかったかと思いますが、エムバペのシュートはGKグレイフが身体を投げ出してセーブ。ビニシウスなど、1人でマッフェオとのドゥエルに夢中になっている始末では…。18分にチュアメニをモドリッチに代えただけだったアンチェロッティ監督がようやく次に動いたのは、すでに43分になってから。ええ、ビニシウス、ベリンガム、カルバハルを諦め、ブライム、ギュレル、ルーカス・バスケスを入れたんですが、この猛暑の中、プレシーズン練習開始が1週間前と準備期間が少なかった選手たちを中3日でそこまで引っ張るのも、如何なものだったかと。 おかげでメンディなど、ロスタイム5分にはムリキの太ももを蹴って、レッドカードで一発退場という災難に遭っただけでなく、試合も1-1の引分けで終了。まあ、2度の絶好機にサンチェスのシュートが外れて、マジョルカに逆転されなかっただけでもマシと言えますけどね。まさかのリーガデビュー戦の躓きには、アンチェロッティ監督も「Somos un equipo muy ofensivo y el equilibrio defensivo es una parte fundamental/ソモス・ウン・エキポ・ムイ・オフェンシーボ・イ・エル・エキリブリオ・デフェンシーボ・エス・ウナ・パルテ・フンダメンタル(ウチはとても攻撃的なチームだが、守備でバランスを保つのは基本だ)」と猛反省することに。 実際、ある時間帯など、前線カルテットが全員左サイドに集中するなど、極端な偏りも見られたんですが、まあ、これにはベリンガム以外は皆、そちらが元々の主戦場だったというせいというのもあるんでしょうけどね。何にしても次節、日曜午後5時にサンティアゴ・ベルナベウに昇格組のバジャドリーを迎えるホーム開幕戦では選手たちも気合を入れ直して、昨季2冠を達成した強いマドリーを見せることができればいいんですが…それにしたって、暖房はあったものの、ベルナベウにエアコンがあるのかどうか、屋根を閉じた状態で蒸し風呂状態にならないのか、今から私は心配です。 そして1節最後の月曜午後9時半にラ・セラミカで公式戦のスタートを切ったアトレティコはというと。こちらもキックオフ前には夏の大会で活躍した選手たちのお披露目があり、ユーロ優勝のアジョセ(ベティスから移籍)、更にパリ五輪も梯子したバエナ、ユーロU19優勝のカンテラーノ、更にはモロッコ代表で五輪銅メダルをもらったイリアス・アコマシュらがファンの拍手を浴びていたんですが、そこにアトレティコのル・ノルマン(レアル・ソシエダから移籍)とバリオスも呼んで、黄色のプラスティック製サッカーシュース型記念品を贈呈していたのは、ビジャレアルのイキな計らいだったかと。 そのうちの1人、バエナが同じくダブル参加だったフェルミン(バルサ)とは違い、バケーションも取らずに先発に入っていたのは驚きだったんですが、序盤のアトレティコは積極的に敵ゴールに接近。ジョレンテの2度のエリア内へのクロスから、サムエル・リノがヘッドをレガネスから出世移籍をしたGKディエゴ・コンデにparadon(パラドン/スーパーセーブ)され、レイニウドはvolea(ボレア/ボレーシュート)でゴールにしたものの、オフサイドで認められなかったなんてことがあったんですが、まさか前半18分、お馴染みの悪夢が展開されるとは! いやあ、年度も変わったことだし、チームには新顔が3人もいるし、もうアウェイで黄色ユニチーム当たる時のジンクスも消えているだろうと私も少し、タカをくくっていたところは否めないんですけどね。それがデェエゴ・コンデのロングキックに抜け出したダンジュマをビッツルは止めることができず、エリア内右奥の角度のないところからシュートを撃たれ、先制点を挙げられてしまうとは一体、どうなっているんでしょう。 ただその時は2分もしないうちにジョレンテがドリブルで敵ゴールに向かって爆走。そのまま、スペイン代表招集最終リストでメンバー落ちし、ユーロ王者の一員になるチャンスを逃した悔しさを晴らさんばかりの勢いで撃ったシュートがネットに収まり、すぐ同点になったため、ひとまず助かったんですが、35分にもアウェイ&イエロー環境で頻発する悲劇は発生。だってえ、バエナの蹴ったCKをGKオブラクもビッツェルもクリアできず、そのまま落ちたボールがコケの足に当たって、オウンゴールで失点してるんですよお。とても正気の沙汰とは思えませんって。 うーん、アトレティコの守備崩壊は昨季も度々、あったため、いくらル・ノルマンが加わったとはいえ、一朝一夕で改善される訳もないんですけどね。計算外だったのは、このプレシーズン、ユーロのスロベニア代表で負ったケガのリハビリでオブラクはずっとジムごもり。ようやくグラウンドに姿を現したのが先週水曜で、チーム練習に加わってから、ほとんど日にちが経っていないことで、ええ、彼だって人間ですからね。まだまだ実戦での動きには程遠く、最後の砦が機能しなかったのは最悪でしたが、こればっかりはねえ。 え、それでもアトレティコはハーフタイム前に2-2のイーブンに戻せたんだろうって?その通りで、パレホを乱暴なタックルで吹っ飛ばしてイエローカードをもらいながら、またしても危ないファールを犯し、退場させられるんじゃないかとハラハラさせたバリオスが、前半ロスタイム5分にドリブルから、渾身のクロスをゴール前へ。その時まで、ほとんどプレーに関わっていなかったセルロートがヘッドを決め、古巣への恩返しゴールで同点にしてくれたんですが、何とシメオネ監督はその彼を後半頭から、コレアに代えてしまったから、ビックリしたの何のって。 そのコレアが5分にはバイリーにエリア内で足を踏まれながら、ペナルティを取ってもらえなかったという不運はあったものの、後半は時間が進むにつれ、どちらのチームも暑さによる疲労が顕著に。一応、残り15分には高額移籍のフリアン・アルバレス(同マンチェスター・シティ)もグリーズマンと交代でデビューを果たしたんですが、こちらも練習を始めてたった数日ですからね。大したことができる訳もなく、結局、試合はそのまま2-2で引分けとは幸先が悪い。 うーん、それこそ、プレシーズンマッチで2得点していたジョアン・フェリックスでもいてくれたら、勝ち越し点が入っていたかもしれないんですけどね。生憎、ビジャレアルまで連れて行かれながら、試合直前にチェルシー移籍の話が一気に進んで、当人はパルコ(貴賓席)見学という間の悪さ。もちろん、翌日にはロンドンに飛んで、移籍金5000万ユーロ(約81億円)+目標達成ボーナス1000万ユーロ(約16億円)での契約がほぼ決まり、そのおかげで一旦はチェルシーに戻っていたギャラガーがマドリッドを再来することに。水曜夜の新入団選手歓迎イベントに間に合いそうだというのは朗報なんですけどね。とにかく今はこの日曜のジローナ戦、来週水曜のエスパニョール戦と2試合続くホームゲームでメトロポリターノマジックの健在を証明して、次のアウェイ戦で苦手を克服してくれることを祈るしかありません。 2024.08.21 15:00 Wed
4

CL初戦は無事に済んだけど…/原ゆみこのマドリッド

「吉凶はっきり分かれちゃったわね」そんな風に私が呟いていたのは金曜日、ようやくマドリッド勢4チームのミッドウィーク試合が終わり、一息ついていた時のことでした。いやあ、本来なら、ヨーロッパの大会とは無縁な弟分たちは、CL開催週にはレアル・マドリーとアトレティコがハードスケジュールにヒイヒイ言っているのを高みの見物していれば良かったんですけどね。今週に限っては例外で、ヘタフェは延期されていたリーガ3節を、レガネスは来週のミッドウィークの7節を先取り開催させられる破目に。それもいい結果が出ればまだしも、どちらも負けてしまったため、週末日曜の4年ぶりとなる弟分ダービーに双方、必勝覚悟で挑まないとならないとは、まだシーズン序盤というのに何とも世知辛い。 まあ、とりあえず、順番にこのミッドウィークの試合をお伝えしていくことにすると、まずは火曜にマドリーが新バージョンのCL開幕節で、15年ぶりにこの大会に戻って来たシュットガルトとサンティアゴ・ベルナベウで対戦。最初に驚かされたのはミリトンの姿がスタメンになく、右SBのカルバハルがリュディガーとペアを組んでプレーしていたことで、ええ、彼の場合、明らかに大型FWとハイボールを争うのに必要な身長が欠けていますからね。まあ、老獪なアンチェロッティ監督のことですから、相手にムリキ(マジョルカ)やハーランド(マンチェスター・シティ)のような高さ自慢のFWがいないことを読んでの起用だったのかもしまれませんが、むしろ、前半のシュットガルトには何度も足で撃たれ、GKクルトワの忙しかったことといったら、もう。 その一方で相変わらず、エムバペは撃ってはいくものの、狙いが悪く、0-0のまま、30分を経過したところ、敵にクリアされたCKで、リュディガーがエリア内でカラゾルに倒されていたプレーがVAR(ビデオ審判)モニターチェックにかけられることに。まさにこれではPK2本で勝利したリーガ前節レアル・ソシエダ戦のデジャブだと、私も主審の判定を興味津々で待っていたんですが、残念。この日から、ケガが治って、チュアメニと共に先発復帰。どうやらPKキッカーローテーションに加わることになったらしいベリンガムがボールを持って、PKマークのところで待機していたものの、ペナルテティはもらえず。試合は両者無得点のまま、ハーフタイムに入ったところ…。 ええ、ルーカス・バスケスに代わってミリトンが入り、カルバハルが定位置に戻った後半、1分にはもう、マドリーが先制していたんですよ。チュアメニがセンターから蹴ったロングボールをロドリゴが追い、エリアの右側からラストパス。それをゴール前にいたエムバペが押し込んでくれたんですが、もしや彼もそろそろエンジンがかかってきた?とはいえ、前日にはしっかり、スタジアム練習を行ってベルナベウの大きさに慣れ、試合当日はドイツから駆けつけた2万人以上のファン(ベルナベウに入れたのは3000人程)に後押しされたシュットガルトも23分には意地を見せます。そう、CKをルウェリングが反対サイドに送り、先日のドイツ代表戦でゴールを挙げてきたウンダフがヘッドでクルトワを破ってしまったから、ビックリしたの何のって。 同点にされた後、しばらく試合は拮抗を保ち、いえ、アンチェロッティ監督もモドリッチ、ギュレル、フラン・ガルシア、エンドリックとフレッシュな選手を次々、入れていったんですけどね。そのまま30分を過ぎたため、もしや引分けて、fondo norte/フォンド・ノルテ(ゴール裏北側)の上階を占める真っ赤な大軍団だけでなく、スタンドの他の区画にも紛れ込んでいたシュツットガルトのファンが、まるで勝ったかのように祝う光景を見ることになるのかと、私もちょっと恐れたんですが、いやいや。だってえ、通算15回の優勝が如実に物語るようにCLキラーのマドリーですよ。 とうとう、38分にはモドリッチのCKをリュディガーが頭で決めて、勝ち越したかと思えば、ロスタイムには自陣エリアからカルバハルがクリアしたボールを追って、エンドリックがピッチを縦断。これにはその日、後半18分にバグノマンと交代でピッチに入り、当人も予期していなかったCB転じて、右SBのポジションでCLデビューを果たした、シュツットガルトの日本U21代表チェイス・アンリ選手も「あんなの追いつける訳ない」とミックスゾーンで言っていたんですけどね。 前日、まだ18才ながら、21才のインフルエンサーである彼女、ガブリエリ・ミランダさんと結婚。新妻にゴールを捧げる約束をしていたというのは、ガチのマドリディスタであるAS(スポーツ紙)の記者が想像しただけかもしれませんが、この時はエムバペやビニシウスも並走していたにも関わらず、エンドリックはエリア前からのシュートを選択。ええ、後でロドリゴなども、「Endrick está loco, hizo algo que nadie haría/エンドリック・エスタ・ロコ、イソ・アルゴ・ケ・ナディエ・アリア(エンドリックはどうかしてる。誰もやらないだろうことをやった)」と驚いていたんですが、そのシュートがGKニューベルの手を弾き、マドリーの3点目になってくれたとなれば、文句言う人などいませんって。 おかげでCL初戦を3-1の勝利で飾ったマドリーだったんですが、まだ今季の新チームが完璧に機能するようになったという訳ではなく、アンチェロッティ監督も試合後の記者会見では、「Hay que elegir, construir fútbol o jugar vertical/アイ・ケ・エレヒール・コンストゥルイル・フトボル・オ・フガール・ベルティカル(サッカーを後ろから構築していくのか、縦にプレーするのか、選ばないといけない)」と正直に問題点を告白。ただ、この先も土曜は午後9時(日本時間翌午前4時)からエスパニョール戦、来週火曜にはアラベス戦のホーム2連戦、そして次の日曜にはメトロポリターノでの兄貴分ダービー、更にCL2節リール戦と全然、止まって考える時間のないマドリーですからね。 それで即断したのか、金曜のバルデベバス(バラハス空港の近く)の練習場での会見では、早くもアンチェロッティ監督は、「Madrid está acostumbrada a ver un fútbol rock and roll, no de muchos toques/マドリッド・エスタ・アコストクンブラダ・ア・ベル・ウン・フトボル・ロック・アンド・ロール、ノー・デ・ムーチョス・トケス(マドリッドは沢山のパスではなく、ロックンロールのサッカーを見るのに慣れている)。ファンを喜ばせるサッカーをするための方法を探すつもり」と結論を披露。まあ、確かにクロースが引退したことで、中盤の司令塔がいなくなり、逆にエムバペ、エンドリックの加入でスピードのある選手が増えたことを考えれば、行け行けがんがんのサッカーは今のマドリーに適しているのかもしれませんけどね。そうなると、心配なのは試合過多で足が疲れてきた時でしょうか。 そして水曜にはCL1節2日目の試合が始まる前、ヘタフェがベニト・ビジャマリンでベティスと対戦したんですが、これがまた当然の結末になったんですよ。現在、望める最善がスコアレスドローのボルダラス監督のチームは後半15分まで耐えたものの、ルイス・ミジャのハンドでPKを献上し、ロ・チェルソに先制されると、28分にも出戻りアルゼンチン人選手が2点目のゴールをゲット。後半ロスタイムには今季、開幕アスレティック戦でウチェが挙げた得点同様、CKからアランバリがヘッドで1点を返したものの、時間切れで1-2の敗戦に。 それどころか、ボルダラス監督も後半45分に退場させられて、2試合のベンチ入り禁止処分になるなど、惨々だったんですが、唯一の朗報は昨季3月から、ヒザの半月板損傷でずっとリハビリしていたエースのボルハ・マジョラルがとうとう、後半最後の15分をプレーできたこと。まだ先発に戻るには早いかもしれませんが、おかげでウチェも本職のボランチを全うできますし、昨季のサラ(スペイン人選手の得点王)がチームにいるといないのでは大違い。おまけに日曜午後2時にコリセウムに迎えるお隣さんはここ3連敗と、再昇格後最初の1部の壁に当たっているとなれば…。 そう、翌木曜、こちらもアトレティコのCL戦が始まる前、夕方から降り始めたゲリラ豪雨に見舞われたブタルケにアスレティックを迎えたレガネスなんですが、いえ、ボルハ・ヒメネス監督のチームには決してCFがいない訳じゃないんですけどね。この試合でも移籍市場最終刻限サプライズ加入を果たしたハラー(ドルトムントからレンタル)はゴールを決めたものの、ベティス戦同様、オフサイドでスコアに挙がらず。後半20分にはビビアンのシュートがホルヘ・サエンスの腹に当たり、オウンゴールで先制点を奪われると、31分には途中出場のイニャキ・ウィリアムスに2点目を流し込まれ、0-2で負けてしまうことに。 いやまあ、それでもレガネスは勝ち点5で15位、ヘタフェは勝ち点3で降格圏18位と、若干、上にはいるんですけどね。やはり2部より、1部の方がゴールを挙げるのが難しいのか、昨季はチームを牽引したミゲール・デ・ラ・フエンテやディエゴ・ガルシアらも停滞しているようですが、リーガはまだまだ長丁場。レガネスにしろ、ヘタフェにしろ、10月の各国代表戦のparon(パロン/リーガの停止期間)までには少なくとも1、2勝して、落ち着いた順位でマッチフリーの2週間を過ごしてもらいたいものですが、こればっかりはねえ。 そして木曜午後9時、家を出た時は降っていた雨も私がメトロポリターノに着く頃には止んだんですが、いやもう、マドリッドはあの連日、気温38℃の猛暑だった日々が遥か遠い昔に感じられる程、涼しくなってねえ。おかげで私もユーロ観戦でドイツから戻って以来、無縁だったジーンズとソックス、スニーカーという服装で行くことになったんですが、割と遅めの時間に出たのが吉だったよう。というのもゲリラ豪雨のせいで、メトロの7号線がしばし運休して、早出組はそのトバッチリを受けたようだったから。 ちなみに試合の方は開始早々4分にサプライズが待っていて、何と、デ・パウルがバレンシア戦の再現を企んだエリア前からのスルーパスが敵にカットされたところから、ライプツィヒのスピードカウンターが発動。あっという間にアトレティコのエリアにいたオペンダのシュートはGKオブラクが弾いてくれたものの、シュシュコにヘッドで決められてしまったから、さあ大変!これにはシュットガルトと違い、ガラガラだったビジター区画にいた400人のライプツィヒファンもどんなに大喜びしたことか。 それこそ、後でヒメネスも「Empezamos con un despiste en lo defensivo. Sabíamos que el rival podía salir de contra/エンペサモス・コン・ウン・デスピステ・エン・ロ・デフェンシーボ。サビアモス・ケ・エル・リバル・ポディア・サリール・デ・コントラ(ウチは守備でポカをしてスタートした。相手がカウンターに出ることは知っていたのにね)」と言っていたように、得意の眠ったまま、ピッチに立つ、アトレティコ伝統の悪癖が再発現したのかと、私も頭を抱えていたところ…。 だってえ、それ以降は積極的に攻めていったアトレティコだったんですが、先発に抜擢されたコレアやリケルメも絶好機にもたついてしまうばかりで、なかなかシュートが決まらなかったんですよ。それでも29分にはジョレンテのクロスをグリーズマンがvolea(ボレア/ボレーシュート)で撃ち込んで、一応、1-1でハーフタイムを迎えたんですが、それからが長かったの何のって。そう、後半18分にはフリアン・アルバレス、リケルメ、デ・パウルをセルロート、サムエル・リノ、ギャラガーへと一気に交代。すぐ後にもコレアに代わって、ナウエル・モリーナが入った彼らだったんですが、序盤15分過ぎにはすっかりおとなしくなっていた相手を前にとにかく、勝ち越し点が取れないとは如何に。 この夏の大規模補強でいよいよ、今季はCL初優勝と強気になっていたファンを初戦から引分けで幻滅させるのは私も忍びなかったんですが、いやあ、できたんですよ。お隣さん張りの土壇場のremontada(レモンターダ/逆転劇)がアトレティコにも。それは後半45分、ロスタイム入り直前のことで、グリーズマンが上げたクロスから、ヒメネスがヘッドでゴールを奪ってくれたとなれば、メトロポリターノの観客が一斉の歌いだしたのもムリないんですが、いやあ。 そのまま2-1で勝ったアトレティコだったんですが、まあ確かにマドリーも昨季のグループリーグでライプツィヒには僅差勝ちだったんですけどね。こちらも思ったようにフリアン・アルバレスやセルロートががんがんゴールを入れてくれる訳ではなく、最後は古参勢の力に頼るしかなかったのはちょっと不安かと。ええ、彼らもこの週末日曜午後9時からはエスタディオ・バジェカスで兄弟分ダービーとなり、しかもイニゴ・ペレス監督のチームはオサスナに3-1と快勝したばかりで、ハメス・ロドリゲスもデビュー済み。 唯一、ミッドウィークに試合がなかったマドリッド勢だけに体力的には相手が有利ですからね。その後も来週木曜にはセルタ戦、土曜はマドリーダービー、そしてCL2節、アウェイでのベンフィカ戦が控えているとなると…ま、私もシメオネ監督の決まり文句、「partido a partido/パルティード・ア・パルティードー(1試合1試合)」で行くだけです。 2024.09.21 23:30 Sat
5

久保建英のソシエダが日本代表FWを獲得か? 同じパリ五輪世代、1年で市場価値が10倍になった点取り屋に関心

日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダだが、新たな日本人を獲得する可能性があるようだ。 チームの中心として攻撃を支える久保。シーズン終盤は負傷の影響もありパフォーマンスを落としたが、2023-24シーズンはラ・リーガで30試合7ゴール4アシストを記録。チャンピオンズリーグ(CL)でも8試合に出場するなど、結果を残した。 そのソシエダだが、どうやら日本人選手に目を向けているとのこと。スペイン『EL GOL DIGITAL』は、「久保は傑出した日本人FWの雇用を承認するだろう」と報道。ブレンビーの日本代表FW鈴木唯人(22)を獲得する可能性を伝えた。 鈴木は清水エスパルスでプロキャリアをスタート。2023年1月から半年間はリーグ・アンのストラスブールへレンタル移籍。2023年8月からブレンビーでプレーした。 デンマーク・スーペルリーガでは、プレーオフを含めて26試合で9ゴール8アシストとチームの攻撃を牽引。今夏の注目株として市場を賑わせている1人だ。 久保と同学年で、同じパリ・オリンピック世代だったが、久保と共にメンバーには選ばれず。より今夏の移籍の可能性が高まっていた。 鈴木の市場価値は1シーズンで10倍に。60万ユーロ(約1億4000万円)だったはずが、現在は600万ユーロ(約10億4000万円)に跳ね上がっている。 攻撃的な選手を獲得したいソシエダは、ヘタフェのFWボルハ・マジョラル(27)の獲得も検討しているが、鈴木の方が安価で獲得が可能に。マジョラルの獲得を諦めたわけではないが、鈴木のクオリティと将来性を考えて、候補には浮上しているようだ。 2024.07.08 11:05 Mon

ヘタフェの人気記事ランキング

1

審判から「人種差別を受けている」と訴えた選手、クラブの会長は公然と選手を批判「理解していないなら話すべきではない」

人種差別であると訴えた選手を公然と非難したクラブの会長がいる。 ラ・リーガでは選手に対する人種差別が後を経たず、特にレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは何度も被害に遭っていることは知られたところだろう。 そんな中、ヘタフェのMFクリサントゥス・ウチェが審判団が自身に対して不利な判定をしていると感じているとコメント。『ESPN』を通じて、主審の判定の基準に疑問を投げかけた。 「最初の2、3試合で審判が本当に酷いことを自分の目で見てきた」 「彼らは私を蹴り、審判はただ立ち上がれというだけだった。いや、それはファウルだし、笛を吹かなければいけない」 「しかし、相手が蹴られた時には審判はただそれを吹く。とても痛いのに、何もできない。審判はなんでもできる権限を持っており、僕は何もできない」 「それを止めなければいけないと思う。僕は倒れるだろうし、彼らは僕を蹴るだろう。審判の前で倒れるけど、何もしないだろう。それは良いことではない」 「人種差別は良くないことだ。やめなければならない。人は皆同じであり、平等だ」 メディアを通じて、審判団の判断基準に違和感を覚え、人種差別をされていると語ったウチェ。しかし、ヘタフェのアンヘル・トーレス会長は、スペイン『COPE』の「El Partidazo」でウチェの発言を批判した。 「彼は完全に間違いを犯した。到着したばかりの若者に尋ねるのには適切な質問でないという事実は、審判員や他の誰かを悪くいうことを正当化するものではない」 「私はインタビューの全編を見ていないので、彼と話をするつもりだ。正当化するつもりはないが、スペイン語を話さず、目の前にマイクを置いている記者の方が責任が大きいように私には思える」 「(スペインサッカー連盟の懲戒)委員会が理解してくれることを願う。その場にはいなかったが、それを聞いていた広報の責任者や、1カ月半前に加入したばかりの少年にその質問をした記者たちも同罪だ。だからといって彼が誰かの悪口を言うことを正当化するものではない」 ウチェは今年7月に下部リーグのセウタからヘタフェに加入。ラ・リーガで7試合に出場し1ゴールを記録しており、チームの主軸に早くもなっている。ただ、公に批判することは良くないとし、このインタビューを行ったこと自体を問題視した。 一方で、ウチェはスタジアムでも問題となっているサポーターからの人種差別の被害についても語った。 「一部のファンは『クソ黒人』と呼ぶんだろう。『黒人はああだ、こうだ』という。それは良くないことだ」 ただ、この発言についてもトーレス会長は批判。「理解していないなら、どうしてそういうことを言うのだろうか?話すべきではない。ここに来て、1、2年経ってスペイン語が理解できるようになれば、言いたいことを言えるはずだ」と、ウチェを批判した。 ナイジェリア人であるウチェは、2022年7月からスペインでプレー。およそ2年は過ごしており、全くスペイン語が理解できないということでもないだろう。どの程度の理解があるかは不明だが、選手の差別の訴えを批判した会長の態度はどうなのか。守ってあげても良いとは思うが、「彼は何も話さないべきだ」と発言を控えることが対処法だと語っている。 2024.09.26 23:05 Thu
2

「開幕から同じことの繰り返し」 リーガ7連勝のバルセロナ指揮官、新GK獲得の動きにも「経験のあるGKが必要」

バルセロナがラ・リーガ開幕から無傷の7連勝だ。 バルセロナは25日の第7節でヘタフェとホームで対戦。19分にロベルト・レヴァンドフスキが先制弾を決めてから、スコアを動かせなかったが、1-0で勝ち切り、首位をキープした。 ハンジ・フリック監督は開幕6試合で5失点だったヘタフェの堅守を軸にしての戦いぶりに触れつつ、選手、サポーターが一丸となっての勝利と評す。スペイン『マルカ』が報じた。 「ヘタフェは非常に守りが優れているし、(僅差の試合になるのは)普通のことだと言われてきた。そのなかで、彼らが95分間にわたり、戦い続けてくれてとても誇らしく思う。ファンも素晴らしかったし、我々が欲しているときに助けてくれた」 また、ドイツ代表GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンの重傷に伴う新GK獲得の動きにも先発した元スペイン代表GKイニャキ・ペーニャの働きに触れながらこう述べた。 「私は自分のところにいる選手のことだけを話す。イニャキは我々のGKだ。今日の出来に満足だよ。こうして3ポイントを掴んだのだからね」 「イニャキは25歳だが、あとの選手は非常に若い。何かが起こった場合、我々には経験のあるGKが必要で、デコと議論し、検討してきた」 7連勝という歩みにも「記録など考えてもいなかった。あまり関係ない。リーガが開幕してからというもの、同じことを一歩ずつ繰り返してきた。明日からはオサスナに集中する。記録など考えていないよ」と述べている。 ちなみに、『Opta』によると、バルセロナ史におけるリーガ開幕連勝記録はヘラルド・マルティーノ氏の8連勝が最長。続くのがエルネスト・バルベルデ氏の7連勝で、フリック監督はそれに並んだ格好だ。 <span class="paragraph-title">【動画】バルセロナが開幕7連勝! レヴァンドフスキの一発で勝ち切る</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="hqZJryxsTKA";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.26 09:58 Thu
3

「致命的だった」「ほとんど見るものはない」チームでシュート1本、攻撃のキーマンである久保建英に厳しい評価

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英が酷評されている。 1日、ラ・リーガ第4節でソシエダはヘタフェとアウェイで対戦した。 古巣対戦となった久保は先発出場。しかし、この試合では見せ場がほとんどなく、59分に途中交代。チーム全体としてもパフォーマンスが上がらず、試合はゴールレスドローに終わった。 メディアの選手評価は軒並み低い中、攻撃を牽引する存在である久保へは期待の裏返しで厳しい評価がつけられている。 <span class="paragraph-subtitle">◆スペイン『Noticias de Gipuzkoa』/1点(10点満点)</span> 「致命的だった。タイトなデュエルのキーマンだったが、正しいプレーは何もなかった」 「唯一の注目すべきオプションは、中央でセルヒオ(・ゴメス)のスペースを開けたこと。ただ、サディクが届かなかった」 <span class="paragraph-subtitle">◆スペイン『El Desmarque』/4点(10点満点)</span> 「日本人選手のプレーは悪く、ほとんど見るものはなかった」 「ただ、またしても相手選手から何度もファウルの標的にされていた」 <span class="paragraph-title">【動画】チームでシュート1本、ソシエダは低調な試合でドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="xxy05lj3SBk";var video_start = 4;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.02 16:50 Mon
4

レヴァンドフスキの今季7ゴール目でウノセロ勝利のバルセロナが開幕7連勝【ラ・リーガ】

バルセロナは25日、ラ・リーガ第7節でヘタフェをホームに迎え、1-0で勝利した。 3日前の前節ビジャレアル戦を5発圧勝として開幕6連勝を飾ったバルセロナは、ビジャレアル戦のスタメンから4選手を変更。負傷した守護神のテア・シュテーゲンに代わってペーニャが起用された他、クバルシ、バルデ、カサドがスタメンに戻った。 4分け2敗スタートのヘタフェに対し、立ち上がりから押し込んだバルセロナが19分に先制する。クンデの右クロスをGKソリアが弾いたルーズボールをレヴァンドフスキが蹴り込んだ。 レヴァンドフスキの今季7ゴール目で最初の好機を生かしたバルセロナが引き続き押し込むと、33分にハフィーニャのスルーパスを受けたレヴァンドフスキがボックス左からGK強襲のシュートを放って牽制。 ハーフタイムにかけても試合をコントロールしたバルセロナが1点のリードで前半を終えた。 迎えた後半もバルセロナが押し込むと、59分にヤマルのカットインコントロールシュートが枠を捉えたが、GKソリアのファインセーブに阻まれる。 その後も同様の展開で推移すると71分、ハフィーニャが直接FKで追加点に迫れば、直後のCKからヤマルのシュートがバーに直撃と主導権を渡さない。 レヴァンドフスキをお役御免としたなか、終盤の82分、クンデの右クロスからハフィーニャに決定機もヘディングシュートは枠を捉えきれず。 追加タイムにマジョラルに決定機を許したもののシュートミスに救われたバルセロナがウノセロ勝利。開幕7連勝を飾っている。 バルセロナ 1-0 ヘタフェ 【バルセロナ】 ロベルト・レヴァンドフスキ(前19) 2024.09.26 05:57 Thu
5

久保建英が先発もシュート1本の低調ソシエダがヘタフェとゴールレスドロー…【ラ・リーガ】

久保建英の所属するレアル・ソシエダは1日、ラ・リーガ第4節でヘタフェと対戦し0-0の引き分けに終わった。久保は59分までプレーしている。 直近のアラベス戦で逆転負けを喫したソシエダが、今季初勝利を目指すヘタフェのホームに乗り込んだ一戦。ソシエダの久保は[4-4-1-1]の右MFで先発出場している。 立ち上がりから一進一退の展開が続くなか、ソシエダは16分に久保が左サイドに展開すると、ボックス左横でボールを受けたセルヒオ・ゴメスのクロスにサディクが飛び込んだが、これはわずかに届かず。 その後、球際での激しいバトルを強いるヘタフェに苦戦するソシエダは25分にアクシデント。相手選手との接触で右足を負傷したブライス・メンデスが交代を要求。そのままピッチに座り込み、28分にバレネチェアが緊急投入された。 前半半ば以降も相手の激しいプレスを前にリズムを掴み切れないソシエダは、枠内シュートはおろかシュートも打てずに時間が経過。結局、ソシエダはシュート1本で前半を終えた。 迎えた後半も立ち上がりから拮抗した展開が続くなか、ソシエダは59分に久保とアランブルを下げてベッカーとハビ・ロペスを投入。さらに66分にサディクと右ヒザを負傷したアマリ・トラオレを下げて新加入のオスカールソンとムニョスをピッチに送り込んだ。 積極的な選手交代を敢行したソシエダだが、徐々に劣勢の展開を強いられると、69分にはボックス右から侵入したイグレシアスの折り返しをウチェに詰められたが、これはウチェのキックミスに救われ、難を逃れた。 終盤にかけても調子の上がらないソシエダだったが、最後までヘタフェの攻撃を凌ぎ切り、試合はゴールレスドローで終了した。 ヘタフェ 0-0 レアル・ソシエダ 2024.09.02 04:35 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly