マクトミネイ2戦連発のナポリ、最下位モンツァにウノゼロ勝利で首位インテルに勝ち点で並ぶ【セリエA】

2025.04.20 02:57 Sun
マクトミネイ連発で接戦制す
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マクトミネイ連発で接戦制す
セリエA第33節、モンツァvsナポリが19日にU-POWERスタジアムで行われ、アウェイのナポリが0-1で勝利した。

前節、エンポリ相手に3-0の快勝を収めて首位のインテルとの3ポイント差を維持したナポリ。連勝を狙ったアウェイゲームでは最下位のモンツァと対戦。コンテ監督は前節から先発3人を変更。負傷ネレスの代役にスピナッツォーラ、マッツォッキとファン・ジェズスに代えてディ・ロレンツォ、ラファ・マリンが復帰した。

立ち上がりから押し込む展開に持ち込んだナポリ。17分にはマクトミネイの直接FK、直後にはボックス左に抜け出したマクトミネイが際どいシュートを放つ。さらに、19分にもギルモアの左CKをラフマニが頭で合わせたが、これは枠を捉え切れない。
以降もセットプレーを軸に再三シュートシーンを作り出したが、徐々に攻めあぐねたナポリ。逆に29分にはボックス右に抜け出したカストロヴィッリにシュートを打たれるが、ここは枠の左に外れて事なきを得た。

結局、ゴールレスで試合を折り返したアウェイチームはギルモアを下げてハーフタイム明けにザンボ・アンギサを投入。さらに、64分にはオリベラを下げてポリターノを投入。スピナッツォーラを左サイドバックに下げてより攻撃的な布陣にシフトした。
69分にはラスパドーリのスルーパスに抜け出したポリターノがボックス内でGKとの一対一を迎えるが、ここはシュートを焦ってGKトゥラティの好守に遭う。このチャンスは逃したものの、ラスパドーリ投入で活性化した攻撃がついにモンツァのゴールをこじ開けた。

72分、相手陣内左サイドでのスローインの流れからボックス左角でスピナッツォーラからパスを受けたラスパドーリが絶妙な浮き球クロスをゴール前に供給。中途半端に飛び出したGKトゥラティの寸前で頭で合わせたマクトミネイのシュートが無人のゴールへ決まった。

前節ドッピエッタのマクトミネイの2試合連続ゴールによって先手を奪ったナポリは、よりゲームコントロール優先の戦い方にシフト。試合終盤にはルカクとポリターノを下げてシメオネ、ウンゴニエと前線にフレッシュな選手を投入した。

後半最終盤は逆転残留へ是が非でも勝ち点が必要なモンツァの攻勢に晒されたが、きっちりウノゼロで逃げ切ったナポリがリーグ連勝を達成。翌日にボローニャ戦を控えるインテルと勝ち点で並び圧力をかけることに成功した。

モンツァ 0-1 ナポリ
【ナポリ】
スコット・マクトミネイ(後27)

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ペッレグリーニはローマ退団へ? ラニエリ監督「オファーがあれば、我々はそれを評価するつもり」

ローマのイタリア代表MFロレンツォ・ペッレグリーニ(28)に退団の可能性が浮上している。 ローマ生まれでローマの下部組織出身のペッレグリーニは、サッスオーロから完全移籍で帰還後は中盤の主力に定着。さらに、DFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWエディン・ジェコの退団後にはジャッロロッシのカピターノを務めてきた。 しかし、近年は細かい負傷や一貫性のないパフォーマンスに加え、その内向的な性格は強烈なリーダーシップを有したフランチェスコ・トッティ、ダニエレ・デ・ロッシといったローマ人の偉大なカピターノを求めるロマニスタの不興を買うことが多く、指揮官交代やチームの不振時にたびたび強い反発を招いてきた。 今シーズンに関してはクラウディオ・ラニエリ監督の就任後に主力としての活躍が期待されたが、コンディションが上がってきた現状においても同じローマ人の指揮官はカピターノの起用に消極的な姿勢を示している。 そんななか、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はナポリのイタリア代表FWジャコモ・ラスパドーリ(24)の獲得レースに参戦中のローマは、アントニオ・コンテ監督が評価するペッレグリーニを交渉材料に、獲得レースを優位に進める考えがあると報じる。 29日に行われるセリエA第18節のミラン戦に向けた会見に出席したラニエリ監督は、その場でメルカートについて言及。 「フンメルス、ディバラ、パレデスは将来ローマに残り、重要な役割を果たすだろうと確信している」、「我々はアレクシス・サーレマーケルスを残したい」と現有戦力の重要性を強調した。 一方で、ペッレグリーニに関しては「ロレンツォ・ペレグリーニはローマを去るかもしれない。彼が我々と一緒にいてくれることを願っているし、彼はここに留まって幸せであるはずだ。ただ、オファーがあれば、我々はそれを評価するつもりだ」と適切なオファーが届いた場合、クラブとしてそれを評価する意思があることを認めた。 なお、2026年までの現行契約で年俸600万ユーロ(約9億8000万円)を受け取っているとされる同選手に対して、ローマは現時点で半額程度の条件の延長オファーを受け入れない場合、売却に踏み切る姿勢を示している模様。 また、ナポリ以外ではフィオレンティーナといった国内クラブが興味を示しており、今冬あるいは来夏に永遠の都を離れる可能性は高い。 2024.12.27 22:40 Fri

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