「一番は勝つこと」3年前は自身のゴールでW杯行きを掴んだ三笘薫、今回はホームで決める「どれだけ自信を持ってプレーできるか」

2025.03.17 22:10 Mon
三笘薫はここでW杯出場を決める
©超ワールドサッカー
三笘薫はここでW杯出場を決める
日本代表のMF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)が、ワールドカップ(W杯)行きを決める戦いへ意気込みを語った。

17日、日本代表は2026年北中米W杯アジア最終予選に向けて活動を開始した。

初日から合流した三笘は、プレミアリーグのマンチェスター・シティ戦を終えての合流に。幻に終わったが、ネットを揺らすなど良い状態で臨むこととなった。
この日は合流間もない選手が多く、GK谷晃生(FC町田ゼルビア)以外は室内のジムでのトレーニングで初日を終えた。

3試合を残して史上最速でW杯出場が決まる可能性がある日本。三笘は「一番は勝つことが大事です」とコメント。「どんな形でも、セットプレーでも決まることが大事です。内容よりも結果が大事なので、チームとして勝てれば良いかなと思います」と、とにかくバーレーン代表に勝利することが大事だとした。
16日に自チームでの試合があった選手も多く、この日は16人が合流。10名は18日からの合流となり、試合前の2日しか準備の時間はない。

その中で、今回の活動にはDF伊藤洋輝(バイエルン)がケガから復帰。一方で、DF町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)がケガで不在となり、三笘にとっては同サイドの選手がこれまでと変わることとなる。

伊藤について三笘は「彼のロングボールの質は高いものがあると思いますし、僕が裏に抜けたり、逆サイドに展開するところもそうですし、対人もスピードもある選手です。ウイングバックで出れば攻撃に専念できるかなと思います」と、心強い存在になるだろうと語った。

昨シーズンの終盤は腰を痛めて欠場。一方で、今シーズンは開幕から試合に出続けており、プレミアリーグでは29試合で7ゴール3アシストを記録している。

今シーズンについて三笘は「色々波がありながらやっていましたが、チームとしてより1つになって戦えているときは結果が出しやすいですし、そうじゃない時は守備に奔走したり、ボールを握れなかったりということで、自分たちの成熟度が高まっている中で結果が出せていると思います」とコメント。自身の出来以上に、チームの出来が良いと振り返った。

3年前、2022年のカタールW杯の出場を決めたのはアウェイのオーストラリア代表戦。地上波でのテレビ中継はなく、多くの関心が寄せられるはずの戦いを楽しめた人は限られていた。その中で、三笘は2ゴールを記録し、日本代表をW杯に導いていた。

ただ、20日のバーレーン戦はチケットが完売。日本で行われ、さらに祝日。地上波でも中継され、多くの人が関心を寄せるはずだ。

「ホームで決められるということで注目もしてくれると思いますし、良い勝ち方をすれば、ワールドカップを見たいと思ってくれる方も増えると思います。まずは自分たちがどれだけ自信を持ってプレーできるか、良いサッカーができるかが大事です」

まずは20日のバーレーン戦。ここで決めることができるのか、三笘の活躍にも注目が集まる。


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バーレーン戦は前田大然の1トップに期待/六川亨の日本サッカー見聞録

JFA(日本サッカー協会)は3月13日、同20日のバーレーン戦と、25日のサウジアラビア戦に臨む日本代表25名を発表した。本来ならエントリーメンバーは27名のところ、2名の“予備枠”を残したのには理由がある。ケガで戦列を離れていたFW小川航基とCB町田浩樹の回復具合を、週末のリーグ戦でチェックしてから招集するかどうかの最終決断を下すためだ。 小川も町田も昨シーズンのW杯予選で急成長した選手と言える。小川は絶対的な1トップ候補の上田綺世を脅かす存在として、町田は負傷で長期離脱していた伊藤洋輝の代役として森保一監督の信頼をつかんだ。そんな彼らを、試合で起用するかどうかは別にして、プレーに問題がなければ招集したいと森保監督が考えるのは当然のことだろう。 その理由を森保監督は13日の記者会見で正直に話した。 「今回発表させていただいた選手はこれまでの最終予選のメンバー編成と大きく変わっているところはないと思います。それは、これまでやってきた積み上げの部分をよりスムーズに、去年の11月から3月と空いた中でも、よりこれまで戦ってきたこと、やってきたことを共有して、もう1回再確認して戦う」ためだからだ。 改めて言うまでもないが、代表チームの活動期間は限られる。サウジアラビアのように、リーグ戦を中断したり無視したりして代表チーム強化のためのキャンプを実施できる国はきわめて限られている。 集合と離散の繰り返しが代表チームの宿命であるため、ベースとなるチーム戦術に関しては集合するたびにミーティングとトレーニングで確認する必要がある。このため重要な大会、W杯アジア最終予選期間中は新たな選手を招集することは不可能に近い。 今回の招集メンバーでいえば、ペンディング中の2人に加え、負傷から復帰した伊藤に上田や守田英正、レンヌへ移籍後は出場機会に恵まれていない古橋亨梧らは、無理をして試合に起用するほど日本の選手層は薄くないし、小川と町田も含め招集を見送ってもよかった。しかし前述したようにチームとしての戦い方、攻守における“約束事”を確認するには日本まで呼ぶ必要があったというわけだ。 ただチームとしての“核”はほぼ固まっているだけに、スタメンの予想もそれほど難しくはない。GKは鈴木彩艶で決まりだろう。CBは右から瀬古歩夢、板倉滉、伊藤(町田)だが、気になるのは故障明けの伊藤と町田のコンディションだ。彼らに代わるレフティーの若手CBの発掘と起用は7月のE-1選手権での課題となるかもしれない。 ダブルボランチは遠藤航と、守田には無理をさせずにリーズで存在感を発揮している田中碧に期待したい。両WBはこれまでの起用法とチーム内の序列から右が堂安律(伊東純也)、左は三笘薫(中村敬斗)がスタメン候補で、前線の右インサイドが久保建英、左インサイドがモナコで好調を維持している南野拓実といったところだろう。鎌田大地は彼らと交代での起用が予想される。 そして1トップである。上田や小川には無理をさせず、これまで左サイドでの起用が多かった前田大然をコンバートするのが最もフィットするのではないか。前線からの猛追プレスに加え、セルティックではゴールを量産するなど今が旬な選手だけに、ファンも彼のプレーを見たがっているだろう。 バーレーンは引き分け狙いが濃厚なため、ゴール前を固めてベタ引きの可能性もある。そうした密集地帯を堂安、久保、南野、三笘らが個人技でどうこじ開けていくか。そして前田の得点嗅覚にどうつなげていくのか。新たな攻撃パターンを披露できるかどうかもバーレーン戦の見どころと言える。 それでもゴールが遠いようなら、上田か小川のヘッドに打開策を見いだすということになるだろう。そしてバーレーン戦でW杯出場を決められたら、サウジアラビア戦はもう少し柔軟な選手起用が可能になるはずである。 2025.03.14 15:30 Fri

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