三笘薫と鎌田大地の日本人対決が実現! サール2発に守護神躍動のパレスが敵地で勝利【プレミアリーグ】

2024.12.16 01:11 Mon
ブライトンは4戦未勝利
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ブライトンは4戦未勝利
プレミアリーグ第16節、ブライトン&ホーヴ・アルビオンvsクリスタル・パレスが15日にアメックス・スタジアムで行われ、アウェイのパレスが1-3で勝利した。なお、ブライトンのMF三笘薫はフル出場、パレスのMF鎌田大地は60分から途中出場した。7位のブライトンは前節、ファン・ニステルローイ率いる新生レスター・シティとアウェイで対戦。2点リードで後半終盤を迎えたが、土壇場での連続失点によって痛恨の2-2のドロー。3試合連続未勝利となった。4試合ぶりの勝利を目指したこの一戦では三笘がジョアン・ペドロらとともにスタメン起用となった。

一方、残留圏内ギリギリの17位に位置するパレスは前節、マンチェスター・シティを相手に2-2のドロー。直近は1勝3分けの4戦無敗としぶとく勝ち点を積み上げている。ただ、3試合のサスペンション明けとなった鎌田はシティ戦に続き、この試合もベンチスタートとなった。
試合は開始早々にブライトンの日本人エースに見せ場。開始3分、ジョアン・ペドロのテクニカルなポストワークからのパスでボックス左に抜け出した三笘が左足シュートを枠に飛ばすが、ここはGKヘンダーソンの好守に遭う。

電光石火の先制点とはならなかったが、以降も前から圧力をかけつつ快足アタッカー陣の背後への抜け出しを使いながらペースを握っていく。
一方、アウェイのパレスは20分を過ぎた辺りから押し返していくと、セットプレーからゴールをこじ開ける。27分、連続で得た2本目のCKでキッカーのヒューズが右CKの場面で左足インスウィングの鋭いボールをゴール前に入れると、DFがクリアし切れずに生まれた混戦を制したチャロバーのシュートがゴールネットに突き刺さった。

ワンチャンスを活かしてリードを手にしたイーグルスは畳みかける。33分、左サイドのスペースに走り込んだミッチェルがクロスに完全に被ったDFランプティを振り切って深い位置からクロスを供給。これをファーにフリーで走り込んだサールが頭で合わせた。

入りは悪くなかったものの、厳しい連続失点となったブライトンはすぐさま反撃態勢に出るが、メリハリの利いたパレスの守備に苦戦。ミンテと三笘の両ウイングが幾度か局面を打開するが、中央を固める相手に最後のところで撥ね返された。

迎えた後半、ランプティを下げてエンシソを投入し、[3-4-2-1]に布陣を変えたブライトン。この交代で三笘は左ウイングバックに入った。

早い時間帯に1点を返したいホームチームは立ち上がりから猛攻を仕掛けていくと、三笘の左サイドに加えて、中央の密集でもコンビネーションプレーを仕掛けて再三の決定機を作り出す。

56分と57分にはダンクのセットプレーからのヘディングシュートに、エンシソのゴール右隅を狙ったミドルシュートでゴールに迫ったが、いずれもGKヘンダーソンの驚異的なセーブに阻まれた。

守護神のビッグプレーで事なきを得るも、守勢が続くホームチームは60分に2枚替えを敢行。エゼとマテタを下げて鎌田、エンケティアを同時投入。これで三笘と鎌田の日本人対決がピッチ上で実現した。

その後、ファーガソン、アディングラらを投入する攻撃的な交代策で勝負に出たブライトンだったが、後半も先にゴールをこじ開けたのはパレス。82分、ロングボールを起点にイーブンボールに素早く反応したサールがDFを振り切ってそのままボックス内に持ち込むと、冷静にGKとの一対一を制した。

これで試合の大勢が決したなか、効果的にカウンターを繰り出すパレスは鎌田のスルーパスを起点にエンケティアにチーム4点目のチャンスが訪れるが、これを仕留め切れない。

すると、試合終了間際の87分にはブライトンが相手DFグエイのオウンゴールでようやく1点を返す。この直後にもボックス内のエンシソにビッグチャンスが舞い込んだものの、再びパレス守護神のビッグセーブに阻まれ、試合はこのままタイムアップを迎えた。

この結果、三笘と鎌田の日本人対決はアウェイのパレスに軍配が上がり、敵地で貴重な2試合ぶりの白星となった。一方、敗れたブライトンは4試合未勝利と苦境が続く。

ブライトン 1-3 クリスタル・パレス
【ブライトン】
オウンゴール(後42)
【クリスタル・パレス】
ナサニエル・チャロバー(前27)
イスマイラ・サール(前33、後37)

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「悲観するものではない」最終予選初の無得点の日本代表、鎌田大地は反省しながらもサウジアラビアに驚き「これだけ引くとは思わなかった」

日本代表のMF鎌田大地(クリスタル・パレス)が、サウジアラビア代表戦を振り返った。 25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で日本は埼玉スタジアム2002にサウジアラビアを迎えた。 20日に行われたバーレーン代表戦に勝利し、8大会連続8度目のW杯出場を史上最速で決めていた日本。そのバーレーン戦からは先発6名を変更して2位を目指すサウジアラビアと戦った。 試合は前半から日本が押し込んでいく展開となったが、5バックを採用したサウジアラビアは徹底して守備を固める戦いに。後半も日本がボールを保持した中で、サウジアラビアの守りを崩すことができず、0-0のゴールレスドローに終わった。 20日行われたバーレーン代表戦では後半から途中出場し、チームの先制点を記録した鎌田。この試合は2シャドーで先発出場を果たすと、後半はボランチでもプレー。攻守でしっかりとプレーしたが、得点を生み出すことができなかった。 試合後のメディア取材に応じた鎌田はゴールレスドローに終わったものの、内容は悲観するものではなかったと語った。 「引き分けに終わっちゃいましたけど、内容的には悲観するものではなかったです。ボールもあれだけ保持できて、相手にチャンスを与えずに無失点に終えられたことは、もちろん勝ちたかったですけど、そんなに悲観するような内容じゃないです」 一方で、5バックで臨み、守備をしっかりと固めてきたサウジアラビアに苦戦したことについても言及。「あれだけ引かれる相手に対して、前半は上手くチャンスを作れていましたけど、自分たちがチャンスを作ったシーンで相手も修正してきて、あれだけ引いてくる相手に自分たちが明確なビジョン、チームとしてやるべきことを作らないとダメだなと思います」と、崩し切れなかったことを反省し、この先のオプションを作りたいとした。 W杯出場を決めた直後の試合で、最終予選初の無得点。それでも、2位以内を確保したいサウジアラビアの戦い方について鎌田は「サウジアラビアぐらいの国がこれだけ逆に引いてくるとも思わなかったですし、相手が本当に割り切って、勝ち点1狙いのサッカーをしてきました」と驚きもありつつ、自分たちがどれほど驚異になっているかも感じられたようだ。 <span class="paragraph-title">【動画】日本が主導権を握るも、サウジアラビアとはゴールレスドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="6Cclma1MS1I";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2025.03.26 07:15 Wed
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FAカップ準決勝の対戦カード決定! シティvsフォレストに、鎌田パレスはアストン・ビラと今季4度目の対戦

30日、FAカップ準決勝の組み合わせ抽選会が行われた。 今大会はプレミアリーグ首位のリバプールを始め前回王者マンチェスター・ユナイテッドが比較的早いタイミングで敗退する波乱が目立った。 そんななか、先週末に開催された準々決勝ではマンチェスター・シティがボーンマスとのプレミアリーグ勢対決に勝利。また、リーグ戦でも躍進が光るノッティンガム・フォレストが三笘薫の所属するブライトン&ホーヴ・アルビオンをPK戦の末に下した。 また、鎌田大地の所属するクリスタル・パレスはフルアムとのロンドン・ダービーを、アストン・ビラは唯一チャンピオンシップ(イングランド2部)勢として勝ち上がっていたプレストン・ノースエンドをいずれも3-0のスコアで撃破した。 ファイナル進出を懸けた準決勝では、リーグ戦で熾烈なチャンピオンズリーグ出場権争いを繰り広げるフォレストとシティの対戦が決定。 もう1カードはパレスとアストン・ビラの対戦に。なお、今季と2度のリーグ戦とEFLカップで通算3度対戦した両者だが、パレスが2勝1分けの無敗且つそのすべてで複数得点を挙げている。 なお、準決勝は4月26.27日にいずれもウェンブリー・スタジアムで行われる。 ◆FAカップ準決勝 対戦カード クリスタル・パレス vs アストン・ビラ ノッティンガム・フォレスト vs マンチェスター・シティ 2025.03.31 06:30 Mon
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クリスタル・パレス指揮官がフルアム戦でのマテタ復帰を示唆「準備は整っている」

クリスタル・パレスのオリバー・グラスナー監督が、離脱しているフランス人FWジャン=フィリップ・マテタの復帰の可能性について語った。 マテタは1日に行われたFAカップ5回戦のミルウォール戦に先発出場。しかし、開始8分に裏へ抜け出したところで、ボックスを飛び出したGKリアム・ロバーツのキックが顔面に入って負傷交代。病院に救急搬送され、耳を25針縫う大ケガを負っていた。 FAカップ準々決勝のフルアム戦に向けた前日記者会見に臨んだグラスナー監督は、ミルウォール戦以降欠場が続いていたマテタの状態に言及し、復帰する可能性があることを明かした。 「マテタは我々と2週間トレーニングを積んできた。もちろん、常に彼の安全を確保しながらね」 「インターナショナルブレイクの期間中には試合もこなした。問題なく60分間プレーすることが出来たし、彼の準備は整っている」 2025.03.29 08:50 Sat

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