「楽しみが強い」今季は好スタートを切っている前田大然、三笘&中村との激しい左ウイングのポジション争いにも「良さを出して切磋琢磨していきたい」
2024.09.04 23:40 Wed
最終予選を楽しみにしている前田大然
日本代表のFW前田大然(セルティック)が、5日に行われる2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の初戦となる中国代表戦に向けて意気込みを語った。
いよいよ始まるW杯の切符を懸けた戦い。日本は、8大会連続8度目の出場に向けて、中国とのホームゲームでスタートする。
日本は、2018年のロシアW杯、2022年のカタールW杯ではUAE代表、オマーン代表にそれぞれ初戦で敗れており、今回の初戦も大きな注目の的に。3年前からの成長を示したいところだ。
試合前日は埼玉スタジアム2002でトレーニングを実施。冒頭15分間がメディアに公開された。トレーニング後、前田がメディア取材に応じた。
今季のセルティックでは公式戦4試合で3ゴール2アシストを記録。左ウイングと中央でプレーをし結果を残している。前田は「チームとしても個人としても良い状態なので、楽しみが強いです」と状態の良さを語った。
前田は前回の最終予選は終盤の2試合に出場。それまでは2年以上代表からは離れていた。今回の最終予選については「まずは内容どうこうより勝たないとダメなので、勝ちにフォーカスしたいです」とコメント。チームとして共有している事項もある中で、「対戦相手がいるので言えないですが、前回大会で負けているという話があり、まずは勝たないといけない。前回負けて、3戦目で負けては、普通では勝ち上がれない。今回もそうなると上がれないぞという話がありました」と、森保一監督からの言葉もあったとした。
中国を相手に戦うイメージについては「個人ではどんどん打開していかないとゴールは空いていかないですし、個人個人が特徴を発揮して、チームとして戦えれば勝てると思うので、しっかり準備していきたいです」とコメント。何を準備しているか不明なところも多いが「これから戦っていく相手は全部そうだと思います。ただ自分たちのサッカーをすれば勝てると思うので、勝ちだけを求めていきたいと思います」と、自分たちにフォーカスしたいとした。
初戦に向けては「少なからずプレッシャーはあると思いますが、チームとして戦えればと思います」と語る前だ。前回からの自身の変化については「僕自身も成長しましたし、他の選手も成長しているので負けられないなと思います」と語り、「若くもないですし、色々経験して自信がついてきたというのもあります」と、セルティックでのプレーで自信を掴んでいるとした。
「平常心で、戦えればと思います」と語る前だ。「攻撃のところでもっと違いを出さなければいけないです」と危機感もあるようで、今回は左ウイングのポジションに三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)も復帰し、中村敬斗(スタッド・ランス)と共にポジションを争う必要がある。
「もちろん激しいポジション争いはありますけど、3人とも特徴が全然違うので、自分の良さを出して切磋琢磨していきたいと思います」
いよいよ始まる最終予選。中国代表戦は、5日(木)の19時35分から埼玉スタジアム2002でキックオフ。地上波はテレビ朝日で生中継。そのほか、「DAZN」でもライブ配信される。
いよいよ始まるW杯の切符を懸けた戦い。日本は、8大会連続8度目の出場に向けて、中国とのホームゲームでスタートする。
日本は、2018年のロシアW杯、2022年のカタールW杯ではUAE代表、オマーン代表にそれぞれ初戦で敗れており、今回の初戦も大きな注目の的に。3年前からの成長を示したいところだ。
今季のセルティックでは公式戦4試合で3ゴール2アシストを記録。左ウイングと中央でプレーをし結果を残している。前田は「チームとしても個人としても良い状態なので、楽しみが強いです」と状態の良さを語った。
いよいよ始まる最終予選。初戦で2大会連続負けている日本だが「前回大会も負けていますし、簡単な相手ではないですが、ホームでやれるので、ファン・サポーターの後押しをもらって、あとは自分たち次第かなと思います」と、しっかりとパフォーマンスを出すことが重要だとコメント。初戦で連敗という話についても「結構話に出ますし、テレビなどでも見るので、気を引き締めてやらないといけないなと思います」と、しっかりと頭に入っているようだ。
前田は前回の最終予選は終盤の2試合に出場。それまでは2年以上代表からは離れていた。今回の最終予選については「まずは内容どうこうより勝たないとダメなので、勝ちにフォーカスしたいです」とコメント。チームとして共有している事項もある中で、「対戦相手がいるので言えないですが、前回大会で負けているという話があり、まずは勝たないといけない。前回負けて、3戦目で負けては、普通では勝ち上がれない。今回もそうなると上がれないぞという話がありました」と、森保一監督からの言葉もあったとした。
中国を相手に戦うイメージについては「個人ではどんどん打開していかないとゴールは空いていかないですし、個人個人が特徴を発揮して、チームとして戦えれば勝てると思うので、しっかり準備していきたいです」とコメント。何を準備しているか不明なところも多いが「これから戦っていく相手は全部そうだと思います。ただ自分たちのサッカーをすれば勝てると思うので、勝ちだけを求めていきたいと思います」と、自分たちにフォーカスしたいとした。
初戦に向けては「少なからずプレッシャーはあると思いますが、チームとして戦えればと思います」と語る前だ。前回からの自身の変化については「僕自身も成長しましたし、他の選手も成長しているので負けられないなと思います」と語り、「若くもないですし、色々経験して自信がついてきたというのもあります」と、セルティックでのプレーで自信を掴んでいるとした。
「平常心で、戦えればと思います」と語る前だ。「攻撃のところでもっと違いを出さなければいけないです」と危機感もあるようで、今回は左ウイングのポジションに三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)も復帰し、中村敬斗(スタッド・ランス)と共にポジションを争う必要がある。
「もちろん激しいポジション争いはありますけど、3人とも特徴が全然違うので、自分の良さを出して切磋琢磨していきたいと思います」
いよいよ始まる最終予選。中国代表戦は、5日(木)の19時35分から埼玉スタジアム2002でキックオフ。地上波はテレビ朝日で生中継。そのほか、「DAZN」でもライブ配信される。
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東アジアE-1選手権を戦っている日本代表は10日、12日に行われる第2戦の中国戦に向けて練習を行った。代表初先発に期待が高まるファジアーノ岡山のMF佐藤龍之介は、初戦の内容を冷静に受け止め、再び結果を求めてピッチに立つ。 「こういった大会で結果を残せる選手というのは、プレーの内容以上の評価を残し、W杯などでメンバーに選出されるチャンスになっていくと思います。そういった点では、ゴール前で自分のプレーを見せたいなと思います」 初日の練習後、結果への強烈なこだわりを口にしていた。しかし、64分から出場したホンコン・チャイナとの初戦で放ったシュートはゼロ。ボールを持ってゴールに向かっていく機会が限りなく少なかった。 前半にジャーメイン良の4発を含む5ゴールが生まれ、試合終了間際に代表デビューの中村草太がネットを揺らした。終始ボールを握って押し込む展開だったため、佐藤自身にもチャンスが来るのではないか。そう思える試合運びだったにもかかわらず、理想とは程遠い結果に終わった。焦りが生じても不思議ではない。しかし、本人のメンタルは全くブレていなかった。 「失点後に(ピッチに)入った時に流れを変えられなかったのは、自分の力不足だなと感じます。自分がゴール前に入っていくシーンが作れなかったのも、『即興のチームだから』と言い訳せずに改善したいなと思います」 とは言え、佐藤自身はアクションを起こしていた。右サイドからのダイアゴナルランを繰り返し、73分には大関友翔が中央でボールを持つと、右サイドの背後に鋭く抜け出してボールを呼び込んだ。だが、大関が選んだのは中央から走り出した中村の前のスペースだった。 「僕が動き出した時に他の選手も動き出していたので、より良い選手に大関選手がパスを出したかなと。別にあそこはオトリの動きでも正解だと思いますし、自分がもらうより中村選手がもらった方が良かったので。自分がもらうためにっていうよりは、チームで連動した動きをしたい」 「自分が中心選手だと思い込んで、点を取っていくという思いをプレーで表現する」という初日の発言から、今大会はエゴイストになっていくのかと想像していたが、それは少し違ったようだ。18歳のMFは、冷静かつ的確に状況を把握していた。 欲は持っているし、それが満たされる結果を全力で目指す。それと同時に、現実的な視点も持ち合わせる。その姿は、リアリストと呼ぶにふさわしい。 エゴイストとリアリスト。18歳という若さで正反対の要素を兼ね備えているところが、自分自身を押し上げ続けている要素なのだろう。だからこそ、北中米W杯メンバーを争うサバイバルに参加できている。 約1年後にW杯のメンバーに食い込むためには、その感覚を研ぎ澄ませながら、ピッチで結果を残し続けるしかない。 「『自分が自分が』ってなっても視野が狭くなると思うので、周りの選手を見ながら、最後は自分が美味しいところを持っていくイメージを常に持っていきたいなと思います」 右シャドーでの出場が濃厚な第2戦は、「作りにも参加しながら、最後は自分がフィニッシュできるようなプレーをしたい」と気合十分だ。 チームの攻撃を円滑にさせながら、自分自身のゴールやアシストも追求する。アタッカーとしてこれ以上ない“両立”を狙う佐藤は、やはり真のエゴイストなのかもしれない。 取材・文=難波拓未 2025.07.11 06:00 Fri4
“柏の太陽”が6年ぶりの韓国で示した進化の証 “ぶっつけ本番”のWB起用で掴んだ確かな手応え「自分がいることで可変を起こせる」
【東アジアE-1サッカー選手権2025】韓国代表 0ー1 日本代表(7月15日/龍仁ミル・スタジアム) 「最終ラインならどこでもできる」。適応能力の高さに自信をもつ古賀太陽が、大会2連覇を懸けた決勝戦で、その力を証明してみせた。 日本代表は15日、東アジアE-1サッカー選手権2025の第3戦で韓国代表と対戦。1ー0で勝利を収め、史上初となる大会2連覇を達成した。 終始優勢だった初戦のホンコン・チャイナ戦、第2戦の中国戦とは異なり、東アジア最大のライバルである韓国との一戦は、苦戦を強いられた。8分に相馬勇紀のクロスから、ジャーメイン良が左足のボレーシュートを決めて先制点を奪うも、その後は終始、相手に主導権をにぎらる展開に。守勢にまわる時間が長く続くなか、“守備職人”としての役割をまっとうし、無失点勝利に貢献したのが、左センターバックで先発した古賀だ。 8日に行われた初戦のホンコン・チャイナ戦後、コンディション不良により別メニューでの調整が続いていた古賀だが、韓国戦の前日練習で全体練習に合流。荒木隼人、安藤智哉とともに、3バックの一角として先発に名を連ねると、高い集中力を保ち韓国の攻撃を跳ね返し続けた。 特に驚かされたのが、試合終盤に実現した、左ウイングバック起用への適応力だ。日本の先制後、前半終了まではポゼッションで揺さぶる攻撃を仕掛けてきた韓国だが、後半は徐々に長いボールを増やしていく。74分には、町田ゼルビア所属の超大型FWオ・セフンを送り込み、より“ロングボール戦術”の色を強めてきた。 そこで、森保一監督は77分に交代カードを切り、高さと強さを兼ね備える植田直通を左センターバックの位置に投入。イエローカードを受けていた左ウイングバックの相馬勇紀をベンチに下げ、古賀をスライドさせた5バックで対策を講じた。 これまで両サイドバックとセンターバックでプレー経験を重ねてきた古賀だが、「ウイングバックでプレーするのは初めて」と話す。それでも、最終ラインのうち、最も身長が低い古賀を狙い次々とボールを蹴り込む韓国に「こっちを狙ってくることは想定していたし、特に問題はなかった」と冷静に対応し、失点ゼロに抑えた。 試合後の振り返りでは、攻撃面での課題感を語る一方で、「まだまだクオリティの部分では課題もあるけど、自分がいることでそうやって可変を起こせるというところは見せられたのかな」と、2つのポジションでの手応えは上々。日本代表初選出を叶えたE-1サッカー選手権2019が開催された韓国の地で、6年ぶりに日の丸を背負い、自身の力と進化を示した。 FIFAワールドカップ2026まで残り1年を切るなか、序列を上げ、限られた北中米への切符を手にすべく、“柏の太陽”の猛アピールは続く。 2025.07.16 15:00 Wed5