「謝罪したい…」レッチェのダヴェルサ監督がヴェローナFWアンリに頭突き

2024.03.11 07:30 Mon
ヴェローナ戦で頭突きを見舞ったダヴェルサ監督
Getty Images
ヴェローナ戦で頭突きを見舞ったダヴェルサ監督
レッチェを率いるロベルト・ダヴェルサ監督が、エラス・ヴェローナ戦での相手選手への頭突きを謝罪した。『ESPN』が伝えている。レッチェは10日にホームで行われたセリエA第28節でヴェローナと対戦し、0-1で敗戦を喫した。

前節終了時点で降格圏と2ポイント差の13位レッチェと、18位のカリアリと同勝ち点で17位に位置するヴェローナの一戦は残留争いの直接対決という意味合いもあってヒートアップ。試合終了直後には両チームの選手が小競り合いを起こす場面も発生していた。
そういった中、ダヴェルサ監督はクロアチア代表DFマリン・ポングラチッチとヴェローナのフランス人FWトマ・アンリが口論していたところに仲裁に入ったが、逆に自身がヒートアップしてしまい、右頬の辺りに頭突きを見舞う暴力行為を働いた。

この暴力行為を受け、レッチェは同日に声明を発表。指揮官の行為を糾弾した。
「レッチェは、ダヴェルサ監督とヴェローナのアンリ選手のエピソードに言及しながら、試合終了時の全体的な緊張状況を評価した。その上でスポーツの原則と価値観に反するものとして、監督の当該行為を断固として非難する」

一方、試合終了から時間が経って平静を取り戻したダヴェルサ監督は、今回の一件の経緯を説明すると共に全面的に謝罪している。

「来週にはまた大きな試合(サレルニターナ戦)があり、我々のプレーヤーを出場停止にしたくなかった」

「そこで私は彼らを相手チームのプレーヤーから引き離そうとしたが、そのときアンリとの事件が起こった」

「ヴェローナの首脳陣にはすでに謝罪した。また、指導者として、そして3人の子供の父親として、今回起こったことについて謝罪したい」

当該行為の映像を確認すると、勢いはさほどなかったものの、確かにダヴェルサ監督はアンリに頭突きを行ったように見えるが、同監督は自身のインスタグラムで否定している。

「私が間違っていました。お詫び申し上げます」

「頭に血が上っていて正気を失いましたが、他人を殴る(頭突き)ほどではありませんでした。アンリ、レッチェ、ヴェローナ、そしてイタリアのファン、審判、両クラブ、そして私の経営陣、スタッフ、チームにもう一度謝罪します」

なお、ダヴェルサ監督は試合後にアンリと共にレッドカードを掲示されていたが、今後追加の出場停止や罰金などの処分を科される可能性がある。

1 2

ロベルト・ダヴェルサの関連記事

元イタリア代表FWフランチェスコ・カプート(37)が現役引退を発表した。 カプートは自身のインスタグラムを更新。引退を決断した理由を綴っている。 「皆さん、こんにちは。正直なところ、このスピーチはもっと違った形で行いたかった。たとえば、私たちをこれほどまでに団結させてくれたゴールの瞬間や 歓喜の瞬間とともに 2025.01.29 10:30 Wed
エンポリは26日、元イタリア代表FWフランチェスコ・カプート(37)との契約を双方合意の下で解消したことを発表した。 多彩なゴールパターンに決定力を併せ持つ生粋のストライカーは、エンポリでの在籍期間に124試合52ゴール13アシストの数字を残していたが、ロベルト・ダヴェルサ監督の下で今シーズンは構想から外れる形と 2024.08.27 14:15 Tue
エンポリは8日、イタリア人DFジュゼッペ・ペッツェッラ(26)と同MFアルベルト・グラッシ(29)の契約更新を発表した。両選手とも1年延長オプション付きの2026年夏までとなる。 両選手とも世代別のイタリア代表歴を持ち、ペッツェッラが2023年夏から、グラッシが2022年夏からエンポリでプレーする。 昨季は 2024.07.09 11:40 Tue
エンポリは2日、新指揮官にロベルト・ダヴェルサ氏(48)を招へいしたことを発表した。契約期間は2026年6月までの2年間となっている。 エンポリでは奇跡のセリエA逆転残留に導いたダビデ・ニコラ前監督が昨季をもって退任していた。 ダヴェルサ氏はこれまでパルマやサンプドリアを指揮。直近ではレッチェを率いていたが 2024.07.03 07:00 Wed
レッチェは13日、ルカ・ゴッティ氏(56)を新監督に招へいしたことを発表した。契約期間は今シーズン終了までとなるが、セリエA残留を条件とした延長オプションが付帯している。 ここまでのセリエA28試合で5勝10分け13敗で残留圏内の15位に位置するレッチェ。しかし、クラブは直近のエラス・ヴェローナ戦でのフランス人F 2024.03.13 22:28 Wed

レッチェの関連記事

ナポリのアントニオ・コンテ監督が3日にアウェイで行われ、1-0で勝利したセリエA第35節レッチェ戦後にコメントした。 前節インテルをかわし、首位に浮上したナポリ。残り4試合を3勝1分けで終えればスクデット奪還となる中で迎えた残留を争う17位レッチェとの一戦。 先発に抜擢されたFWジャコモ・ラスパドーリが24 2025.05.04 10:30 Sun
セリエA第35節、レッチェvsナポリが3日にスタディオ・ヴィア・デル・マーレで行われ、アウェイのナポリが0-1で勝利した。 リーグ3連勝とインテルの3試合未勝利によってシーズン最終盤で首位を奪還したナポリ。残り4試合で10ポイントを獲得できれば、自力優勝が可能となるなかで降格圏手前の17位に沈むレッチェとのアウェ 2025.05.04 03:09 Sun
セリエAのレッチェは27日、仲間の死が踏み躙られたとしてリーグの決定を非難した。 レッチェは27日、セリエA第34節でアタランタと対戦。イェスパー・カールションのゴールで0-1と勝利を収めていた。 本来この試合は25日に予定されていたが、24日にレッチェのフィジオセラピストであるグラツィアーノ・フィオリータ 2025.04.28 16:30 Mon
レガ・セリエAは24日、レッチェのフィジオセラピストであるグラツィアーノ・フィオリータ氏(48)の突然の訃報を受けて、25日開催予定だったセリエA第34節のアタランタvsレッチェの延期を決定した。 イタリア『コリエレ・デッラ・セーラ』によれば、20年以上にわたりレッチェの一員として尽力してきたフィオリータ氏は、イ 2025.04.25 08:15 Fri
ユベントスのイゴール・トゥドール監督が12日にホームで行われ、2-1で勝利したセリエA第32節レッチェ戦を振り返った。 前節ローマ戦を引き分けてトゥドール監督就任後1勝1分けとしたユベントス。復調の兆しが見える中、レッチェ戦では新体制後初スタメンを飾ったMFトゥン・コープマイネルスが開始2分にFWドゥシャン・ヴラ 2025.04.13 13:15 Sun

セリエAの関連記事

ユベントスのレジェンドであるレオナルド・ボヌッチ氏(38)が来季、ユースチームの監督かファーストチームのコーチとして復帰する可能性があるようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 ユベントスで8度のセリエA制覇に貢献したボヌッチ氏は昨季、ユベントスを退団。ウニオン・ベルリン、フェネルバフチェでプレーした後 2025.05.17 13:00 Sat
フィオレンティーナは15日、イタリア代表DFピエトロ・コムッツォ(20)との契約を2029年6月30日まで延長したことを発表した。 2019年からフィオレンティーナの下部組織に在籍するコムッツォは185cmのセンターバック。2023年10月のナポリ戦でファーストチームデビューを飾ると、今シーズンはセンターバックの 2025.05.15 21:02 Thu
マンチェスター・シティが、ミランのオランダ代表MFタイアニ・ラインデルス(26)の獲得へ動き始めた。イギリス『The Athletic』が報じている。 昨シーズン、AZから加入後すぐさまロッソネリの主力に定着したラインデルスは、今シーズンより一層存在感を高めてチームの絶対的な主軸に。 ここまでは不振のチーム 2025.05.14 19:38 Wed
セリエA懲戒委員会は13日、ユベントスのフランス人DFピエール・カルルに対し、2試合の出場停止処分を科した。 カルルは10日に行われたセリエA第36節ラツィオ戦の57分、振り上げた手が相手FWタティ・カステジャノスの顔面に直撃し、VARの末に一発退場となっていた。 残り2試合、ウディネーゼ戦とヴェネツィア戦 2025.05.14 11:30 Wed
ユベントスは13日、アメリカの自動車メーカーであるジープ社と2028年6月まで契約した。ユニフォームのメインスポンサーとなる。契約料は総額6900万ユーロ(約113億8000万円)とのこと。 契約料の内訳は今季終了までに400万ユーロ、来季に1900万ユーロ、残り2シーズンが2300万ユーロとなる。 ユベン 2025.05.14 09:30 Wed

記事をさがす

ロベルト・ダヴェルサの人気記事ランキング

1

チッチョ・カプートがエンポリ退団…37歳ストライカーは契約解消の形に

エンポリは26日、元イタリア代表FWフランチェスコ・カプート(37)との契約を双方合意の下で解消したことを発表した。 多彩なゴールパターンに決定力を併せ持つ生粋のストライカーは、エンポリでの在籍期間に124試合52ゴール13アシストの数字を残していたが、ロベルト・ダヴェルサ監督の下で今シーズンは構想から外れる形となった模様で、今夏移籍市場閉幕前に退団が決定した。 キャリアを通じてバーリやヴィルトゥス・エンテッラ、サレルニターナなどセリエBを主戦場にプレーを続けてきた苦労人のストライカーは、2017年に加入したエンポリでリーグ戦26ゴールの大活躍をみせ、同クラブのセリエB優勝と昇格に貢献。 その後、2019年夏にサッスオーロへ完全移籍すると、翌年からサンプドリアに活躍の場を移し、後に完全移籍。だが、2023年1月に買い取り義務付きのレンタル移籍で古巣に帰還していた。 <span class="paragraph-title">【動画】チッチョ・カプートがエンポリに別れ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="it" dir="ltr">Grazie Ciccio, un grandissimo in bocca al lupo per il futuro <a href="https://t.co/xCRurYPG9z">pic.twitter.com/xCRurYPG9z</a></p>&mdash; Empoli Football Club Official (@EmpoliFC) <a href="https://twitter.com/EmpoliFC/status/1828115192162422851?ref_src=twsrc%5Etfw">August 26, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.08.27 14:15 Tue

レッチェの人気記事ランキング

1

セリエA残留のレッチェ、3月に就任したゴッティ監督と2026年まで契約延長

レッチェは10日、ルカ・ゴッティ監督との契約を2026年6月30日まで延長したことを発表した。 かつてロベルト・ドナドーニ氏やマウリツィオ・サッリ氏のアシスタントコーチを務めた経歴を持つゴッティ監督は、ウディネーゼやスペツィアの監督を経て、今年3月にレッチェの監督に就任。 就任後は初戦のサレルニターナ戦で初勝利を飾ると、10試合を指揮し3勝4分け3敗の戦績を残し、残留圏内の14位でシーズンを終えていた。 2024.06.11 00:01 Tue
2

レッチェが未完の大器インビュラを獲得!

レッチェは31日、ストーク・シティからフランス人MFジャネリ・インビュラ(26)を買い取りオプション付きの1年間のレンタル移籍で獲得したことを発表した。 なお、『フットボール・イタリア』が伝えるところによれば、買い取りオプションの金額は400万ユーロ(約4億7000万円)程度になるという。また、レッチェが今季セリエA残留を達成したうえ、同選手が最低45分以上の出場時間でリーグ戦25試合に出場した場合、買い取り義務が発生する契約のようだ。 インビュラはギャンガンでリーグ・ドゥ最年少記録の17歳1カ月4日でプロデビュー後、マルセイユやポルトを経て、2016年冬にクラブレコードの移籍金1830万ポンド(約23億7000万円)でストーク入りした。 だが、以前にストーク移籍をキャリア最大の過ちだと語ったインビュラは、2018年夏にラージョへレンタル。今シーズンからストークに復帰していた。 過去にはインテル、ミランに加え、プレミアリーグのビッグクラブが関心を寄せたことでも知られる“未完の大器”は初挑戦のセリエAでその片鱗を示すことができるか…。 2019.08.31 17:06 Sat
3

ミランの若手GKプリツァーリがセリエBのレッチェへレンタル移籍

ミランは29日、U-21イタリア代表GKアレッサンドロ・プリツァーリ(21)がセリエBのレッチェに今シーズン終了までレンタル移籍することを発表した。 ミランの下部組織出身であるプリツァーリは、U-15から各世代のイタリア代表に選出されている将来を嘱望されるGK。しかし、ミランでは同世代のイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマ(現パリ・サンジェルマン)の存在もあってトップチームデビューを飾れず。 これまでテルナーナ、リボルノ、レッジーナへの武者修行を繰り返してきた。その後、今シーズンはミランにレンタルバックし、開幕2試合はベンチ入りしていたものの、以降はヒザの手術を受けた影響で離脱が続いていた。 ようやく負傷が癒えたものの、守護神マイク・メニャンを始め、トップチームには3人の経験豊富なGKがいることから、再びセリエBへ武者修行に出ることになった。 2022.01.30 06:30 Sun
4

レッチェがリーグ・アン67試合に出場のクレルモンのDFペルマールをレンタルで獲得

レッチェは11日、クレルモン・フットの元U-21フランス代表DFアンディ・ペルマール(24)をレンタル移籍で獲得したことを発表した。 ペルマールは、ニースの下部組織育ち。2019年7月にファーストチームに昇格すると、バーゼルへのレンタル移籍を経て、2022年7月にバーゼルへと完全移籍。2023年7月にクレルモンへと完全移籍で加入した。 ニース、クレルモンでリーグ・アン通算67試合に出場。バーゼル時代にはスイス・スーパーリーグで67試合に出場し1アシストを記録。ヨーロッパリーグ(EL)で4試合、カンファレンスリーグ(ECL)で21試合に出場した経験がある。 昨シーズンはセリエA残留を果たしたレッチェだが、今夏は戦力充実のために積極補強を行っている。 2024.08.12 10:50 Mon
5

立て直し図るユナイテッドが期待の若手MFドルグ獲得でレッチェと合意、アモリム監督にとって最初のサインに

マンチェスター・ユナイテッドがレッチェのデンマーク代表MFパトリック・ドルグ(20)の獲得で合意に至ったとのことだ。 3シーズン目を迎えるも低迷が続いていたエリク・テン・ハグ体制は昨年10月に終焉となり、ルベン・アモリム監督の下で立て直しを図るユナイテッド。プレミアリーグでは23試合を消化して12位と厳しい状況にあり、今冬の移籍市場で戦力強化があるか注目されていた。 クラブは特に手薄となっている左ウイングバックの補強に動き、ドルグが有力なターゲットに。2700万ユーロ(約44億円)のオファーこそレッチェに拒否されたものの、交渉自体は継続されていた。 そんな中で、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、新たなオファーによってユナイテッドとレッチェは口頭合意に至ったとのこと。移籍金は3000万ユーロ(約48億7000万円)+ボーナス500万ユーロ(約8億1000万円)になると伝えられている。 選手とは数日前に長期契約で合意しており、残すはサインのみ。これがアモリム監督にとって最初の選手契約になることが確実となっている。 ドルグは10代で母国デンマークからイタリアへ渡り、2023年8月にレッチェでファーストチームデビュー。傑出した推進力と左足の精度を併せ持っており、右ウィングとしてもプレー可能な選手は、今シーズンのセリエAで21試合3ゴール1アシストを記録している。 2025.01.29 10:35 Wed

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly