望まれる脱残留争い、新エースに名乗りを上げるのは【J1開幕直前ガイド|湘南ベルマーレ】

2024.02.13 18:15 Tue
©︎J.LEAGUE
2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、湘南ベルマーレを紹介していく。
PR
【直近3シーズンの成績】
2023シーズン成績:15位(8勝10分け16敗)
2022シーズン成績:12位(10勝11分け13敗)
2021シーズン成績:16位(7勝16分け15敗)【昨季チーム得点王】
大橋祐紀 13ゴール
【今季ノルマ】
中位

【編集部イチオシ】
MF平岡大陽
昨季J1:29試合出場3得点
◆目標に程遠かった昨季
目標を5位以内に設定した昨季は、開幕戦で大勝するも、15戦未勝利を経験するなど苦しい時間が続き、通常運行とも言える残留争いに巻き込まれた。

ただ、夏の補強でセンターラインが安定した後は、終盤の失点で勝ち点を落とすことがなくなり、海外移籍した町野修斗(→ホルシュタイン・キール)に代わっては大橋祐紀がブレイク。中断明け以降は6勝3分け4敗と復調し、最終節手前で自力残留を決めた。

◆継続路線で高みを目指すために
山口智体制4年目となる今季も、主要メンバーの大多数が契約を更新した反面、トップスコアラーとなったその大橋の移籍は当然頭を悩ませる。

継続路線を貫く中で同じ轍を踏まないためにはスタートダッシュの成否が肝か。接戦の転び方次第では、上にも下にも行く可能性が高いため、心理的ゆとりの恩恵を早々に享受したい。Jリーグ全体の強度が上がり、走力やインテンシティが湘南の専売特許ではなくなりつつある中で、らしさとは何かを考える1年にもなりそうだ。

守備の安定に一役買ったキム・ミンテの完全移籍は朗報で、大岩一貴大野和成と並べば空中戦の強度が格段に上がることは実証済み。杉岡大暉を左ウイングバックへ押し出すことができ、攻撃の質向上にもつながっている。残留しては選手が引き抜かれるという連鎖を回避しつつあるのは、クラブの1つの成果だ。

◆エースの穴を埋めるのは
大ケガを乗り越えて覚醒したストライカーを、快く送り出したうえで、点取り屋の候補として白羽の矢が立つのはルキアンだろう。また、昨季J2で1位となるアシスト数10を記録した鈴木雄斗の加入も大きい。

新体制発表会にて、吉野智行スポーツダイレクター(SD)は、ボックス脇侵入回数にクロス成功率が伴わないチームの現状を示し、これらの数値が高かった鈴木雄斗獲得の経緯を説明。戦術との親和性は高く、磐田時代に築いたルキアンとのホットライン再現も待たれる。

また、タリクの抜けた穴も存外大きい。湘南の2シャドーはチーム内でサイドボランチとも形容されるが、縦のスプリントはもちろん、横のスライドにも相当な運動量が求められる。特徴の異なる選手が多数揃ってはいるので、昨季のようなケガによる離脱を軽減できるか。

◆出てこい、新星!
また、石原広教齊藤未月といった育成組織出身選手が完全移籍。アカデミー育成出身だけでなく、若手がどれだけ試合に絡めるかも、昨季から続く課題の1つだ。

◆2024年冬移籍情報
【IN】
GK真田幸太(24)←ヴィアティン三重/期限付きより復帰
DF髙橋直也(22)←関西大学/特別指定を経て新加入
DFキム・ミンテ(30)←鹿島アントラーズ/完全移籍移行
MF奥野耕平(23)←ガンバ大阪/完全移籍移行
MF鈴木雄斗(30)←ジュビロ磐田/完全移籍
FW石井久継(18)←湘南ベルマーレU-18/昇格
FW根本凌(23)←栃木SC/期限付きより復帰
FWルキアン(32)←アビスパ福岡/完全移籍

【OUT】
GK立川小太郎(26)→いわきFC/完全移籍
DF石井大生(19)→FCティアモ枚方/期限付き先変更
DF石原広教(24)→浦和レッズ/完全
DF蓑田広大(24)→ヴァンラーレ八戸/期限付き延長
DF山本脩斗(38)→引退
MF柴田壮介(22)→ヴァンラーレ八戸/期限付き先変更
MF柴田徹(22)→福島ユナイテッドFC/期限付き延長
MF平松昇(25)→FC琉球/完全移籍移行
MF齊藤未月(25)→ヴィッセル神戸/完全移籍移行
MF中野嘉大(30)→横浜FC/期限付き
MF永木亮太(35)→徳島ヴォルティス/完全移籍移行
FW若月大和(21)→レノファ山口FC/完全移籍
FW大橋祐紀(27)→サンフレッチェ広島/完全移籍
FWタリク(35)→未定


PR

平岡大陽の関連記事

【明治安田J1リーグ第34節】 2024年10月19日(土) 15:00キックオフ 湘南ベルマーレ(15位/38pt) vs サンフレッチェ広島(1位/65pt) [レモンガススタジアム平塚] ◆残留のために勝ち点3を【湘南ベルマーレ】 降格圏に位置していたチームだったが、後半戦の強さは今シーズンも 2024.10.19 12:10 Sat
28日、明治安田J1リーグ第32節の湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズがレモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南が3-2で勝利した。 前節のセレッソ大阪戦では1-2の逆転負けを喫し、2連敗中の17位湘南。降格圏から離れるべく3試合ぶりの勝利を目指すなか、C大阪戦からは2人入れ替え、福田翔生と大岩一貴がスタメ 2024.09.28 21:15 Sat
22日、明治安田J1リーグ第31節の湘南ベルマーレvsセレッソ大阪がレモンガススタジアム平塚で行われ、アウェイのC大阪が1-2で勝利した。 前節のアルビレックス新潟戦を落とし、連勝を逃した17位湘南。残留に向け少しでも勝ち点を積み上げたいなか、出場停止のルキアンなどに代わり、阿部浩之や平岡大陽、畑大雅がスタメン入 2024.09.22 21:09 Sun
14日、明治安田J1リーグ第30節のアルビレックス新潟vs湘南ベルマーレがデンカビッグスワンスタジアムで行われ、3-1で新潟が勝利した。 残留争いに巻き込まれる可能性のある新潟(勝ち点36)と、残留ラインにいる湘南(勝ち点32)の対戦。新潟は敗れれば厳しい状況に立たされる可能性もある試合だ。 その新潟は中断 2024.09.14 21:05 Sat
湘南ベルマーレは18日、MF平岡大陽の負傷を報告した。 平岡は9日に行われたトレーニング中に負傷。検査の結果、右長内転筋損傷と診断されたとのことだ。なお、離脱期間については明らかにされていない。 平岡は2021年に履正社高校から湘南に加入。主力の一人に定着すると、今シーズンもここまで明治安田J1リーグで17 2024.06.18 10:40 Tue

湘南ベルマーレの関連記事

FC東京は22日、11月3日(日・祝)に行われる明治安田J1リーグ第35節の湘南ベルマーレ戦に関して、テレビ東京でのテレビ地上波全国6局ネット放送が決定したことを発表した。 なお、民放キー局地上波全国ネットでJ1リーグの試合中継が行われるのは、2002シーズンJ1リーグ2ndステージ第1節 ベガルタ仙台 vs 鹿 2024.10.23 09:18 Wed
J1リーグも残り4節となったが、毎年シーズン終盤は下位チームも残留を目指して必死の戦いを挑んでくる。このため“ジャイアントキリング”が起こりやすい。とはいえ第34節は各地で波乱が続出し、優勝争いと残留争いは予断を許さなくなった。 まず“金J”ではシュート4本のFC東京が2位の神戸に2-0と快勝した。荒木遼太郎の2 2024.10.21 21:30 Mon
19日、明治安田J1リーグ第34節の湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島がレモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南が2-1で勝利した。 残留に向け2連勝中と勝ち点を伸ばしている15位湘南。前節は東京ヴェルディ相手に2-0で勝利したなか、スタメンは変えず首位チームとの一戦に臨んだ。 対する首位広島は11 2024.10.19 17:30 Sat
【明治安田J1リーグ第34節】 2024年10月19日(土) 15:00キックオフ 湘南ベルマーレ(15位/38pt) vs サンフレッチェ広島(1位/65pt) [レモンガススタジアム平塚] ◆残留のために勝ち点3を【湘南ベルマーレ】 降格圏に位置していたチームだったが、後半戦の強さは今シーズンも 2024.10.19 12:10 Sat

J1の関連記事

FC東京は22日、11月3日(日・祝)に行われる明治安田J1リーグ第35節の湘南ベルマーレ戦に関して、テレビ東京でのテレビ地上波全国6局ネット放送が決定したことを発表した。 なお、民放キー局地上波全国ネットでJ1リーグの試合中継が行われるのは、2002シーズンJ1リーグ2ndステージ第1節 ベガルタ仙台 vs 鹿 2024.10.23 09:18 Wed
東京ヴェルディのFW山見大登が、前節味わった悔しさや反省を胸に刻み、残り4試合の戦いに臨む。 東京Vは23日、デンカビッグスワンスタジアムで行われる明治安田J1リーグ第35節のアルビレックス新潟とのアウェイゲームを戦う。 前節、ホームで行われた浦和レッズ戦ではMF綱島悠斗のJ1初ゴールを含む2ゴールの活躍に 2024.10.22 20:10 Tue
東京ヴェルディの城福浩監督が、23日にデンカビッグスワンスタジアムで行われる明治安田J1リーグ第35節のアルビレックス新潟戦に向けた会見を実施した。 東京Vは前節、浦和レッズとホームで対戦。前半半ば過ぎに一瞬の隙を突かれて先制を許して試合を折り返したが、後半序盤にクイックリスタートの流れからMF綱島悠斗が強烈なミ 2024.10.22 19:45 Tue
サガン鳥栖の元日本代表MF清武弘嗣が、J2降格が決定したことを謝罪。サポーターへのサポートを改めて求めた。 川井健太監督が率いてスタートした今シーズンの鳥栖。しかし、シーズン序盤から結果が出ず、前半戦20試合を終えて5勝2分け12敗で17位に位置していた。 残留圏に位置していた中、後半戦も序盤で連勝を収める 2024.10.22 19:35 Tue
Jリーグは22日、最新の出場停止選手情報を発表した。 J1リーグからは9選手。90+6分に一発退場のサガン鳥栖FWマルセロ・ヒアンに関しては複数出場停止+罰金で、Jリーグは「自身がファウルを受けた際に、立ち上がらせようと手を差しのべた相手競技者の膝付近を蹴ったため、同選手の行為は、2-6『選手等に対する暴行(肘打 2024.10.22 16:05 Tue

記事をさがす

平岡大陽の人気記事ランキング

1

【J1注目プレビュー|第34節:湘南vs広島】広島は突き放すチャンス到来、湘南は残留のために勝ち点を!

【明治安田J1リーグ第34節】 2024年10月19日(土) 15:00キックオフ 湘南ベルマーレ(15位/38pt) vs サンフレッチェ広島(1位/65pt) [レモンガススタジアム平塚] <h3>◆残留のために勝ち点3を【湘南ベルマーレ】</h3> 降格圏に位置していたチームだったが、後半戦の強さは今シーズンも健在。連敗を2度喫したが、再び連勝と息を吹き返した。 降格圏との勝ち点差は「6」という状況。残り5試合と考えれば、少なくともあと1勝はしたいところだ。 そんな中迎えるのは、首位の広島。対戦成績は15勝8分け27敗と大きく負け越しているが、ホームではほぼ互角の成績。そのアドバンテージを今節は生かしたいところだ。 アウェイゲームでは2-0と敗れているだけに、リベンジを果たしたいところ。粘り強い守備と機能しているカウンターで首位を叩きたい。 ★予想スタメン[3-3-2-2] GK:上福元直人 DF:大岩一貴、キム・ミンテ、鈴木淳之介 MF:鈴木雄斗、田中聡、松村晟怜 MF:小野瀬康介、平岡大陽 FW:福田翔生、鈴木章斗 監督:山口智 <h3>◆2位を突き放すチャンス到来【サンフレッチェ広島】</h3> 安定した戦いを見せ続けている広島は、無敗を「11」としm驚異の10勝1分けと圧倒的な勝ち点奪取率を誇っている。 2位にヴィッセル神戸が勝ち点差「1」で迫っているが、その神戸は18日のFC東京戦では敗戦。6連勝でストップし、広島にとってはこの上ないチャンスが舞い込んできた。 チームとしてのバランスが良く、どこからでもゴールが奪えるという強さを見せつける広島。ただ、先制ゴールを奪われた試合は勝利がないために、やはり先手を奪っていきたいところだ。 しっかりと勝ち点を重ねていくことが優勝への近道。2年連続3位のチームが頂きに立つためには、最後まで勝ち続けていきたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:大迫敬介 DF:塩谷司、荒木隼人、佐々木翔 MF:中野就斗、川辺駿、松本泰志、東俊希 MF:加藤陸次樹、トルガイ・アルスラン FW:ゴンサロ・パシエンシア 監督:ミヒャエル・スキッベ 2024.10.19 12:10 Sat
2

残留目指す湘南が2点差ひっくり返し貴重な勝ち点3! 優勝争いにとどまりたい鹿島は痛恨の6戦未勝利【明治安田J1第32節】

28日、明治安田J1リーグ第32節の湘南ベルマーレvs鹿島アントラーズがレモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南が3-2で勝利した。 前節のセレッソ大阪戦では1-2の逆転負けを喫し、2連敗中の17位湘南。降格圏から離れるべく3試合ぶりの勝利を目指すなか、C大阪戦からは2人入れ替え、福田翔生と大岩一貴がスタメン入りした。 対する4位鹿島は前節の柏レイソル戦をゴールレスドローで終え、5試合勝ちなし。ミッドウィークに行われた天皇杯準々決勝のヴィッセル神戸戦も落とした。立て直したい今節は柏戦からこちらも2人変わり、師岡柊生と柴崎岳が先発した。 試合は柴崎岳のオープニングシュートで幕を開け、鹿島は続いて鈴木優磨も狙っていく。湘南も前に出ていき、16分には鈴木雄斗のミドルが左ポストを叩く。 均衡を破ったのは22分の鹿島。右CKから関川郁万がニアで合わせると濃野公人が詰め、1点のリードを手にした。 さらに27分、ボックス手前右でクリアボールを拾った濃野が鈴木優磨に預けてボックス内へ。ゴール前でリターンを受けると、右足で再びネットを揺らす。 2点を先行された湘南。敵陣で多くの時間を過ごしながらなかなか崩せなかったが、前半アディショナルタイムについに反撃。スルーパスから左ポケットへ抜け出した鈴木章斗が、切り返しから右足を振り抜いた。 1-2で折り返すと、湘南は後半頭から鈴木淳之介に代えて松村晟怜を投入。一方、交代なしの鹿島はセットプレーなども絡めながら3点目を狙っていく。 しかし、次の1点を奪ったのは湘南。65分、敵陣右サイドに攻め入ると、ボックス手前中央でパスを受けた平岡大陽が左サイドの畑大雅へ展開。畑が右足ワンタッチでゴール右隅に流し込み、同点とする。 さらにその2分後、再び右サイドから崩した湘南は、福田が根本凌とのワンツーでゴール前へ侵入。ゴール右下に流し込み、2点差をひっくり返した。 まさかの逆転を許した鹿島は、チャヴリッチと藤井智也をピッチへ。76分にはさらにターレス・ブレーネルと樋口雄太を送り出し、ブレーネルは早速シュートに持ち込んでいく。 83分には樋口が右足を振るも枠の上。後半アディショナルタイム前にはミロサヴリェヴィッチを投入し、3バックの攻撃的な布陣で勝ち点を取りに行く。 一方の湘南は逃げ切りの構え。ターレスのシュートを浴びるもGK上福元直人がしっかり抑え込む。 試合終了間際には安西幸輝、藤井が惜しいシュートを飛ばした鹿島だが、追いつくことはできず試合終了。逆転の湘南が3試合ぶりの勝利を手にし、敗れた鹿島は6試合白星から遠ざかっている。 湘南ベルマーレ 3-2 鹿島アントラーズ 【湘南】 鈴木章斗(前45+3) 畑大雅(後20) 福田翔生(後22) 【鹿島】 濃野公人(前22、前27) <span class="paragraph-title">【動画】福田翔生が値千金の逆転ゴール!根本凌とのワンツーから冷静にフィニッシュ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">鮮やかな崩し、電光石火の逆転劇<br><br> ゴール動画 <br> 明治安田J1リーグ 第32節<br> 湘南vs鹿島<br> 3-2<br> 67分<br> 福田 翔生(湘南)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/0pBEzuPpOW">pic.twitter.com/0pBEzuPpOW</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1840001609545249091?ref_src=twsrc%5Etfw">September 28, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.28 21:15 Sat
3

レオ・セアラが20得点の大台到達! エースの2発で逆転のC大阪が湘南から逃げ切り勝利、約3カ月ぶり白星【明治安田J1第31節】

22日、明治安田J1リーグ第31節の湘南ベルマーレvsセレッソ大阪がレモンガススタジアム平塚で行われ、アウェイのC大阪が1-2で勝利した。 前節のアルビレックス新潟戦を落とし、連勝を逃した17位湘南。残留に向け少しでも勝ち点を積み上げたいなか、出場停止のルキアンなどに代わり、阿部浩之や平岡大陽、畑大雅がスタメン入りした。 対する12位C大阪は8試合未勝利、4連敗中とより苦しい状況。前節は横浜F・マリノス相手に0-4の大敗を喫した。こちらも3人変わり、北野颯太、喜田陽、奥田勇斗が先発メンバーに加わった。 序盤から押し込んだのは湘南。12分には右サイドのタッチライン際で得たFKから阿部がクロスを上げ、鈴木章斗が頭で合わせる。 リードを許したC大阪だったが、北野のスルーパスからレオ・セアラがゴールに迫る場面も。すると21分、右サイド高い位置でインターセプトしたルーカス・フェルナンデスがそのままえぐり、ゴール前へラストパス。レオ・セアラが押し込んだ。 さらに24分、ロングボールからゴール前に抜け出したのはまたもレオ・セアラ。GKまでかわして流し込み、エースの今シーズン20点目でC大阪が瞬く間に逆転する。 連続得点で勢いに乗ったC大阪。37分にはゴール前で収めたレオ・セアラが左足シュートも、これは枠の左へ外れる。 レオ・セアラが痛めた様子もあったC大阪だが、無事プレーを継続。そのままアウェイチームのリードで試合を折り返す。 後半は同点を目指す湘南が再び積極的な入り。53分の小野瀬康介のシュートはゴールの左に流れる。 反撃を許さないC大阪は、61分にリードを広げるチャンス。北野が前線でインターセプトすると、自ら持ち上がり右足でフィニッシュ。シュートは抑えきれず、バーを越えてしまった。 すると湘南も鈴木章斗のヘディングシュートでゴールに接近。波状攻撃から鈴木雄斗の右クロスに合わせたが、左ポストに阻まれる。 まず失点を避けたいC大阪は、65分に進藤亮佑を投入して5バックに変更。ゴールに向かう姿勢は崩さず、75分には為田大貴がGKとの一対一に。ここはGK上福元直人が防ぎ、こぼれ球に反応した喜田のシュートはブロックに遭った。 あと少し同点弾に及ばない湘南もベンチが動き、福田翔生、松村晟怜を投入。福田は早速遠めからシュートを打っていく。 その後も互いに選手を入れ替えながら終盤へ。後半アディショナルタイムにはパワープレーを仕掛けていった湘南だが、キム・ミンテに訪れた絶好機は逃してしまう。 結局後半はスコア動かず、1-2のまま試合終了。逃げ切ったC大阪は6月30日以来となる9試合ぶりの白星。攻勢としながら追いつけなかった湘南は2連敗となった。 湘南ベルマーレ 1-2 セレッソ大阪 【湘南】 鈴木章斗(前12) 【C大阪】 レオ・セアラ(前21、前24) <span class="paragraph-title">【動画】今季20点目! レオ・セアラがC大阪を逆転に導く</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">本日2ゴール!!今シーズン20点目は、貴重な逆転ゴール<br><br> ゴール動画 <br> 明治安田J1リーグ 第31節<br> 湘南vsC大阪<br> 1-2<br> 24分<br> レオ セアラ(C大阪)<a href="https://twitter.com/hashtag/%EF%BC%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#Jリーグ</a> <a href="https://t.co/J7lc9vyhYF">pic.twitter.com/J7lc9vyhYF</a></p>&mdash; Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) <a href="https://twitter.com/J_League/status/1837825365974126644?ref_src=twsrc%5Etfw">September 22, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.09.22 21:09 Sun
4

望まれる脱残留争い、新エースに名乗りを上げるのは【J1開幕直前ガイド|湘南ベルマーレ】

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、湘南ベルマーレを紹介していく。 【直近3シーズンの成績】 2023シーズン成績:15位(8勝10分け16敗) 2022シーズン成績:12位(10勝11分け13敗) 2021シーズン成績:16位(7勝16分け15敗) 【昨季チーム得点王】 大橋祐紀 13ゴール 【今季ノルマ】 中位 【編集部イチオシ】 MF平岡大陽 昨季J1:29試合出場3得点 <span class="paragraph-subtitle">◆目標に程遠かった昨季</span> 目標を5位以内に設定した昨季は、開幕戦で大勝するも、15戦未勝利を経験するなど苦しい時間が続き、通常運行とも言える残留争いに巻き込まれた。 ただ、夏の補強でセンターラインが安定した後は、終盤の失点で勝ち点を落とすことがなくなり、海外移籍した町野修斗(→ホルシュタイン・キール)に代わっては大橋祐紀がブレイク。中断明け以降は6勝3分け4敗と復調し、最終節手前で自力残留を決めた。 <span class="paragraph-subtitle">◆継続路線で高みを目指すために</span> 山口智体制4年目となる今季も、主要メンバーの大多数が契約を更新した反面、トップスコアラーとなったその大橋の移籍は当然頭を悩ませる。 継続路線を貫く中で同じ轍を踏まないためにはスタートダッシュの成否が肝か。接戦の転び方次第では、上にも下にも行く可能性が高いため、心理的ゆとりの恩恵を早々に享受したい。Jリーグ全体の強度が上がり、走力やインテンシティが湘南の専売特許ではなくなりつつある中で、らしさとは何かを考える1年にもなりそうだ。 守備の安定に一役買ったキム・ミンテの完全移籍は朗報で、大岩一貴、大野和成と並べば空中戦の強度が格段に上がることは実証済み。杉岡大暉を左ウイングバックへ押し出すことができ、攻撃の質向上にもつながっている。残留しては選手が引き抜かれるという連鎖を回避しつつあるのは、クラブの1つの成果だ。 <span class="paragraph-subtitle">◆エースの穴を埋めるのは</span> 大ケガを乗り越えて覚醒したストライカーを、快く送り出したうえで、点取り屋の候補として白羽の矢が立つのはルキアンだろう。また、昨季J2で1位となるアシスト数10を記録した鈴木雄斗の加入も大きい。 新体制発表会にて、吉野智行スポーツダイレクター(SD)は、ボックス脇侵入回数にクロス成功率が伴わないチームの現状を示し、これらの数値が高かった鈴木雄斗獲得の経緯を説明。戦術との親和性は高く、磐田時代に築いたルキアンとのホットライン再現も待たれる。 また、タリクの抜けた穴も存外大きい。湘南の2シャドーはチーム内でサイドボランチとも形容されるが、縦のスプリントはもちろん、横のスライドにも相当な運動量が求められる。特徴の異なる選手が多数揃ってはいるので、昨季のようなケガによる離脱を軽減できるか。 <span class="paragraph-subtitle">◆出てこい、新星!</span> また、石原広教や齊藤未月といった育成組織出身選手が完全移籍。アカデミー育成出身だけでなく、若手がどれだけ試合に絡めるかも、昨季から続く課題の1つだ。 <span class="paragraph-subtitle">◆2024年冬移籍情報</span> 【IN】 GK真田幸太(24)←ヴィアティン三重/期限付きより復帰 DF髙橋直也(22)←関西大学/特別指定を経て新加入 DFキム・ミンテ(30)←鹿島アントラーズ/完全移籍移行 MF奥野耕平(23)←ガンバ大阪/完全移籍移行 MF鈴木雄斗(30)←ジュビロ磐田/完全移籍 FW石井久継(18)←湘南ベルマーレU-18/昇格 FW根本凌(23)←栃木SC/期限付きより復帰 FWルキアン(32)←アビスパ福岡/完全移籍 【OUT】 GK立川小太郎(26)→いわきFC/完全移籍 DF石井大生(19)→FCティアモ枚方/期限付き先変更 DF石原広教(24)→浦和レッズ/完全 DF蓑田広大(24)→ヴァンラーレ八戸/期限付き延長 DF山本脩斗(38)→引退 MF柴田壮介(22)→ヴァンラーレ八戸/期限付き先変更 MF柴田徹(22)→福島ユナイテッドFC/期限付き延長 MF平松昇(25)→FC琉球/完全移籍移行 MF齊藤未月(25)→ヴィッセル神戸/完全移籍移行 MF中野嘉大(30)→横浜FC/期限付き MF永木亮太(35)→徳島ヴォルティス/完全移籍移行 FW若月大和(21)→レノファ山口FC/完全移籍 FW大橋祐紀(27)→サンフレッチェ広島/完全移籍 FWタリク(35)→未定 2024.02.13 18:15 Tue
5

福田翔生の3戦連発&阿部浩之の1G1A! 鳥栖との下位対決制した湘南が10試合ぶり白星で最下位脱出【明治安田J1第12節】

6日、明治安田J1リーグ第12節の湘南ベルマーレvsサガン鳥栖がレモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南が2-1で勝利した。 前節の鹿島アントラーズ戦を1-3で落とし、9試合勝利なしの湘南。とうとう最下位に転落となり、流れを変える勝利が欲しいところ。今節は体調不良のルキアンと高橋直也がベンチ外となり、大野和成、阿部浩之がスタメン入りした。 対する18位の鳥栖は、湘南を勝ち点で「1」上回っている状況。今節敗れれば立ち位置が入れ替わる。前節の東京ヴェルディ戦はチャンスを活かせず0-2で敗れて3試合ぶりの黒星。下位同士の一戦を制して立て直したい中、堀米勇輝と上夷克典がベンチスタートとなり、原田亘とU-23日本代表帰りの木村誠二が先発した。 鳥栖はマルセロ・ヒアンがチャンスメイク、湘南は左ポケットへ抜け出した平岡大陽がシュートと、両チームともに積極的な立ち上がり。12分には鳥栖の手塚康平がボックス内でパスを受けて左足シュートも、GKソン・ボムグンのファインセーブに阻まれる。 しかしその1分後、鳥栖がセットプレーを活かして先制。右CKに富樫敬真が頭で合わせ、今シーズン初ゴールを記録した。 悪くない入りもリードを許した湘南は、畑大雅の左サイド突破などからゴールに迫る。一方、幸先良く先制の鳥栖は、左からの折り返しにマルセロ・ヒアンが左足で合わせたが、ゴール左に外して追加点を逃す。 鳥栖のカウンターにヒヤッとしながらも押し込む湘南は、25分に同点弾。左サイド高い位置でボールを奪い返すと、阿部の左足クロスに福田翔生。ヘディングで流し込み、リーグ戦3試合連続のゴールを記録した。 その後も攻勢のホームチームは、35分に阿部が左足で狙うもバーの上。39分には池田昌生の右サイドの抜け出しから福田が再びネットを揺らすが、池田のオフサイドでノーゴールとなった。 一方の鳥栖はハーフタイムにかけて少し盛り返したが、勝ち越しゴールには至らないまま前半終了。湘南の山口智監督は茨田陽生を下げ、代表戦から戻った田中聡を後半頭に投入する。 すると立ち上がり、いきなり湘南が逆転に成功。畑から右サイドを抜け出した池田にスルーパスが通ると、ワンタッチで中央へ折り返し。阿部がダイレクトでゴール右隅に蹴り込んだ。 その2分後、ゴール前でパスを受けたマルセロ・ヒアンが左足を振るも、大岩一貴が滑り込んでシュートブロック。52分にもマルセロ・ヒアンがシュートに持ち込んだが、今度はGKソン・ボムグンがセーブした。 強風の影響が見え隠れする中、58分には追いかける鳥栖の川井健太監督が最初の交代カード。菊地泰智を下げて横山歩夢をピッチに送り出す。 67分、湘南が左サイドから再び決定機。ボックス内で阿部が落とすと、走り込んだ平岡がダイレクトシュート。ゴール右隅を狙ったが、GK朴一圭のセーブに遭った。 その後も両チーム選手を入れ替えていくが、試合は膠着気味に。それでも85分、追いかける鳥栖は左CKの流れからゴールを強襲。クリアボールを拾った横山がカットインからコントロールショットを放つと、ゴール右隅の際どいコースに飛んだが、ここはGKソン・ボムグンが横っ飛びの好セーブで弾き出した。 後半アディショナルタイムには途中出場のヴィニシウス・アラウージョがボックス内でボールを収めるも、右足のシュートはまたしても大岩がブロック。上手く時間を使ってやり過ごした湘南はそのまま2-1で逃げ切り、10試合ぶりの勝利&ホーム初白星。17位に浮上した一方、2連敗の鳥栖は19位に順位を落とした。 湘南ベルマーレ 2-1 サガン鳥栖 【湘南】 福田翔生(前25) 阿部浩之(後1) 【鳥栖】 富樫敬真(前13) <span class="paragraph-title">【動画】阿部浩之の柔らかいクロスから福田翔生のヘディング弾</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>これぞ湘南の点取り屋<br>リーグ戦3試合連発!<br>\<br><br>阿部浩之のクロスを<br>福田翔生が狙い澄ましたヘッド<br><br>湘南の点取り屋が3試合連発<br>となる<br>今季4ゴール目で試合を振り出しに戻す⚽<br><br>明治安田J1リーグ第12節<br>湘南×鳥栖<br>LIVE on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/NaUjrfue8x">pic.twitter.com/NaUjrfue8x</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1787387579802792337?ref_src=twsrc%5Etfw">May 6, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.06 18:42 Mon

湘南ベルマーレの人気記事ランキング

1

首位広島が痛恨の逆転負け…湘南は後半ATに田中聡が劇的弾、残留手繰り寄せる3連勝!【明治安田J1第34節】

19日、明治安田J1リーグ第34節の湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島がレモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南が2-1で勝利した。 残留に向け2連勝中と勝ち点を伸ばしている15位湘南。前節は東京ヴェルディ相手に2-0で勝利したなか、スタメンは変えず首位チームとの一戦に臨んだ。 対する首位広島は11戦負けなしと優勝へ邁進。今節は一足先に試合を終えた2位ヴィッセル神戸が敗れ、勝ち点差を広げるチャンス。ゴンサロ・パシエンシアに代わって中島洋太朗が先発した。 開始直後からトルガイ・アルスランにシュートがあった広島。その後は主導権争いが続くが、松本泰志もボックス右手前から狙っていく。 19分には川辺駿のミドルが湘南ゴールを強襲。GK上福元直人が好セーブで凌ぐ。 攻勢の広島は28分に先制。加藤陸次樹が左サイドからドリブルを仕掛けると、逆サイドでフリーの中野就斗へ。トラップから右足を振り抜き、強烈なシュートがゴール右上に決まった。 守勢を強いられる湘南だったが、前半アディショナルタイムにネットを揺らす。右CKから鈴木淳之介が競り勝つと、最後はキム・ミンテが難しい体勢からボレー。クロスバーに当たったボールがゴールラインを割り、少ないチャンスをものにしたかに思われたが、VARとOFRによるチェックで直前のファウルが取られ、得点は取り消された。 追いつけず前半を終えた湘南だったが、茨田陽生、畑大雅を投入して迎えた後半には正真正銘の同点ゴール。48分、敵陣でボールを動かすと、茨田が右クロス。GK大迫敬介が弾いたボールに福田翔生が反応し、左足ワンタッチで押し込んだ。 振り出しに戻った試合は、前半とは違い拮抗した展開に。広島は右ポケットから川辺のシュートが生まれるが、右ポストに跳ね返される。 65分にも川辺が狙うが、今度はGK上福元がファインセーブ。守護神の粘りに応えたい湘南は、カウンターから最終ラインの裏に抜け出した福田がGK大迫敬介との一対一を迎えるが、逆転ゴールは決められない。 さらに73分、速攻から茨田の左クロスに繋げた湘南。ゴール前まで駆け上がった大岩一貴が頭で叩きつけたボールは、枠の右へ外れる。 両チームともチャンスを作るなか、広島は荒木隼人が負傷交代。より勢いに乗る湘南は途中出場の根本凌がオーバーヘッドでシュートを放つ。 すると後半アディショナルタイム、畑が左ポケットで粘ると、駆け上がってきた田中聡に落とし。受けた田中は相手をかわして左足を振り抜き、ついに湘南の逆転ゴールが決まった。 そのまま逃げ切った湘南は、3連勝達成。広島は痛恨の逆転負けを喫し、12試合ぶりの黒星。2位神戸との勝ち点差は「1」のままとなった。 湘南ベルマーレ 2-1 サンフレッチェ広島 【湘南】 福田翔生(後3) 田中聡(後45+3) 【広島】 中野就斗(前28) <span class="paragraph-title">【動画】田中聡の劇的弾! ボックス侵入からニア上射抜く</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>後半ATの劇的ゴール!<br>\<br><br>劇的ドラマの主役は <a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E8%81%A1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#田中聡</a> <br>ゴール前に侵入し、見事に首位撃破の殊勲弾<br><br>明治安田J1第34節<br>湘南×広島<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> ライブ配信中<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%B9%98%E5%8D%97%E5%BA%83%E5%B3%B6?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#湘南広島</a> <a href="https://t.co/WoMr31UTVT">pic.twitter.com/WoMr31UTVT</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1847550661467984173?ref_src=twsrc%5Etfw">October 19, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.10.19 17:30 Sat
2

【J1注目プレビュー|第34節:湘南vs広島】広島は突き放すチャンス到来、湘南は残留のために勝ち点を!

【明治安田J1リーグ第34節】 2024年10月19日(土) 15:00キックオフ 湘南ベルマーレ(15位/38pt) vs サンフレッチェ広島(1位/65pt) [レモンガススタジアム平塚] <h3>◆残留のために勝ち点3を【湘南ベルマーレ】</h3> 降格圏に位置していたチームだったが、後半戦の強さは今シーズンも健在。連敗を2度喫したが、再び連勝と息を吹き返した。 降格圏との勝ち点差は「6」という状況。残り5試合と考えれば、少なくともあと1勝はしたいところだ。 そんな中迎えるのは、首位の広島。対戦成績は15勝8分け27敗と大きく負け越しているが、ホームではほぼ互角の成績。そのアドバンテージを今節は生かしたいところだ。 アウェイゲームでは2-0と敗れているだけに、リベンジを果たしたいところ。粘り強い守備と機能しているカウンターで首位を叩きたい。 ★予想スタメン[3-3-2-2] GK:上福元直人 DF:大岩一貴、キム・ミンテ、鈴木淳之介 MF:鈴木雄斗、田中聡、松村晟怜 MF:小野瀬康介、平岡大陽 FW:福田翔生、鈴木章斗 監督:山口智 <h3>◆2位を突き放すチャンス到来【サンフレッチェ広島】</h3> 安定した戦いを見せ続けている広島は、無敗を「11」としm驚異の10勝1分けと圧倒的な勝ち点奪取率を誇っている。 2位にヴィッセル神戸が勝ち点差「1」で迫っているが、その神戸は18日のFC東京戦では敗戦。6連勝でストップし、広島にとってはこの上ないチャンスが舞い込んできた。 チームとしてのバランスが良く、どこからでもゴールが奪えるという強さを見せつける広島。ただ、先制ゴールを奪われた試合は勝利がないために、やはり先手を奪っていきたいところだ。 しっかりと勝ち点を重ねていくことが優勝への近道。2年連続3位のチームが頂きに立つためには、最後まで勝ち続けていきたい。 ★予想スタメン[3-4-2-1] GK:大迫敬介 DF:塩谷司、荒木隼人、佐々木翔 MF:中野就斗、川辺駿、松本泰志、東俊希 MF:加藤陸次樹、トルガイ・アルスラン FW:ゴンサロ・パシエンシア 監督:ミヒャエル・スキッベ 2024.10.19 12:10 Sat
3

主砲ルキアン負傷離脱の湘南で期待懸かる絶好調の鈴木章斗…直近3戦連発も「やることは変わってない」と泰然自若の構え

今シーズンも驚異的な残留力を示す湘南ベルマーレの若武者が、痺れる戦いが続く終盤戦でチームを牽引する活躍を続けている。 湘南は6日、味の素スタジアムで行われた明治安田J1リーグ第33節で東京ヴェルディと対戦し、2-0の勝利を収めた。 前節、鹿島アントラーズ相手に2点差を引っくり返す大逆転勝利で連敗をストップした16位のチームは、直近6戦無敗と好調を維持する6位チームと対戦した。 共に3バックを採用するミラーゲームの形となった中、序盤から球際、切り替えの精度、全体的な動きの量で上回った湘南は32分にMF鈴木雄斗のゴールで先制に成功。前半はほぼ相手に何もさせず、完璧な内容で試合を折り返した。 しかし、後半は前半の不出来に目の色を変えたホームチームに圧倒される厳しい戦いとなったが、序盤の51分に鮮やかなロングカウンターから決めた後半唯一のシュートが値千金の追加点となってチームの勝利に繋がった。 その殊勲の2点目を挙げたFW鈴木章斗は、これがリーグ3試合連発となる今季8点目となった。 1-0で勝利した前回対戦の天皇杯に続き東京V相手に貴重なゴールを挙げた21歳FWは、試合後の囲み取材でゴールシーンを振り返った。 この場面では相手の人数をかけた攻撃をボックス手前で前向きにパスカットしたMF小野瀬康介が、攻め残っていた2トップに縦パスを繋いだところからカウンターが発動。左サイドをドリブルで運んだFW福田翔生がDF2枚を引き付けてボックス右で浮いた鈴木章にラストパスを送ると、すかさず右足を振り抜いた背番号29のシュートがブロックを試みたDFにもディフレクトし、ゴールネットに突き刺さった。 「カウンターでショウくん(福田翔生)が運んでいたときに、始めはオーバーラップしてあげた方がいいのかなという思いありましたが、彼の特徴であるスピードもあったので、そこは縦を空けといた方がいいなという判断でした。それで、うまく2人を引き付けてくれたので、あとは本当に自分がワンタッチで打つか、止めていくかというところだったので、そこを止めて振り切った感じで入って良かったかなと思います」 前半はチームとして先制点を挙げた一方、2トップの関係性を中心にアタッキングサードでの意思疎通や精度を含めてしっくりいかないシーンも見受けられた中、やや攻め残りの形で決め切ったカウンターでの得点シーンは2トップのコンビネーションが光るシーンとなった。 その点について鈴木は「前半はなかなかフォワードの関係性というところで、距離感が少し悪いなというのを2人で話していた」とうまく修正ができたと感じている。 「相手はタイトに来るというイメージがあったので、2人の関係性で1人が手前に落ちて、1人が背後という形で動き出しを多くするイメージでした。なかなか抜け出すタイミングとかは、相手のロングボールが多くてセカンドを拾う意識が強かったという中で、距離感が少し遠くなっていた部分もあったので、そこは仕方ないところでもあったと思いますけど、なおさらそこで距離感良くできれば、前半にもああいったチャンスは生まれていたのかなと。相手に流れを行かせないという意味でも、2点目を取れたのはすごく大きいかなと思っています」 試合後の会見で山口智監督が「非常に大きな点だった」とストライカーとしての仕事を評価したが、この試合では対戦相手のMF森田晃樹が「フォワードの選手を含めてかなりハードワークしていましたし、本当に寄せるスピードもスライドも速かったですし、僕たちにとって前半はなかなか難しい展開だった」と振り返るように献身的なプレスバックを含め2トップの守備面の貢献度が非常に高かった。 指揮官も「2人だけではないですけど、本当にフォワード陣はさぼらずに練習からやってくれているので、誰を選んでも守備のところでは意識をしてやってくれると自信を持って言えます」と、その貢献度の高さを評価。 また、「章斗も翔生もそういう(守備の)スイッチが入ったらすごく後ろは助かっていますし、そういうことで得点に繋がっているということが身に染みてほしいなと思います。誰かのためにやることで、自分が点を取れているということも含めて、自分のタスクをしっかりとこなしているからこそ点を取れていると思うので、個人としても非常にパーフェクトというか、継続してやってもらいたいと思いますし、しんどいときもそれをできるような選手になってもらいたい」と、良い守備から良い攻撃というサイクルを今後も継続してほしいと期待をかけている。 チームとして7試合ぶりのクリーンシート達成に関して鈴木は自身の貢献については触れずも、日々の練習からのチームとしての取り組みが実った結果だと捉えている。 「試合終盤であってもディフェンスラインというのは、本当に気持ちが入っていたと思います。失点してもおかしくない場面が何回かあった中で、あそこで失点していたらまた状況はわからなかったかなと思いますけど、本当に練習でも失点したときにはチーム全体で話しながらできていたので、それがゼロで抑えられた理由かなと思います」 チームは鹿島、東京Vと上位陣相手の連勝によって降格圏と6ポイント差の暫定15位に浮上。「目の前の試合に全員がフォーカスしてやっているので、それが良い結果に繋がっている」と終盤戦でのチームの戦いへの手応えを語る鈴木。 ただ、東京V戦の翌日には3試合の出場停止が明け、次節から復帰予定だったチーム最多11得点のFWルキアンが左足遠位前脛腓靭帯断裂での離脱が決定。現時点で離脱期間は不明だが、残り5試合に向けて大きな痛手となった。 それだけに絶好調の21歳FWに懸かる期待はより大きなものとなるが、「自分自身、本当にやることは変わってないですし、その中でいまは結果がついてきているだけだと思うので、調子がいい悪いとかはそこまで気にはしてないです」と、あくまで泰然自若の若きストライカーは今後も自身のやるべき仕事にフォーカスし、チームを残留に導くゴールを狙っていく。 2024.10.07 20:20 Mon
4

柳沢敦氏、明神智和氏の日韓W杯経験者が揃ってS級ライセンスを取得! 4名が取得

日本サッカー協会(JFA)は7日、S級コーチライセンスの取得者を発表した。今回は4名に資格が与えられることとなる。 日本国内のすべてのサッカーチームの指導が可能となるS級コーチのライセンス。Jリーグクラブや日本代表などを指揮する際に必要となる。 今回認定されたのは、2020年度に受講をスタートした元日本代表FWで、鹿島アントラーズユース監督の柳沢敦氏(46)、2021年度に受講をスタートした徳島ヴォルティスコーチの古川毅氏(51)、2023年度に受講をスタートした元日本代表MFでガンバ大阪ユースコーチの明神智和氏(45)、湘南ベルマーレアカデミーダイレクター兼U-18監督の平塚次郎氏(44)の4名となった。 これによりS級コーチライセンスを保持する者は568名となった。 ◆2020年度受講者 16名/16名 柳沢敦氏(46) 鹿島アントラーズユース 監督 2017年:A級コーチジェネラルライセンス取得 ◆2021年度受講者 16名/16名 古川毅氏(51) 徳島ヴォルティス コーチ 2012年:A級コーチジェネラルライセンス取得 ◆2023年度受講者 14名/20名 明神智和氏(45) ガンバ大阪ユース コーチ 2022年:A級コーチジェネラルライセンス取得 平塚次郎氏(44) 湘南ベルマーレ アカデミーダイレクター兼U-18監督 2014年:A級コーチジェネラルライセンス取得 2024.03.07 20:55 Thu
5

連鎖したJリーグのジャイキリ/六川亨の日本サッカーの歩み

J1リーグも残り4節となったが、毎年シーズン終盤は下位チームも残留を目指して必死の戦いを挑んでくる。このため“ジャイアントキリング”が起こりやすい。とはいえ第34節は各地で波乱が続出し、優勝争いと残留争いは予断を許さなくなった。 まず“金J”ではシュート4本のFC東京が2位の神戸に2-0と快勝した。荒木遼太郎の2アシストは見事だったし、GK野澤大志ブランドンと交代出場した波多野豪も決定機を阻止する活躍を見せた。 FC東京も4試合負けなしと好調を維持していたが、いずれもホーム味スタや国立競技場、埼スタ、日産と首都圏での試合というアドバンテージがあった。しかし神戸戦はアウェーのノエスタ。にもかかわらず神戸の猛攻を凌ぎきったのだから見事というしかない。 そして、こうした“ジャイキリ”は伝播するのか、翌日は柏が細谷真大のゴールで後半アディショナルタイムまで町田を1-0とリードした。試合内容でも町田を圧倒し、勝点3はほぼ確実かと思われたが、痛恨のPK献上で1-1のドローに終わった。 しかし、この勝点1と湘南の逆転勝利により、鳥栖のJ2降格が決定したのだから、柏にとっては残留へ向けて価値ある勝点1と言っていいだろう。 湘南は、ここ2連勝で過去の残留争いの経験値からしぶといところを見せていた。とはいえ広島に先制を許した段階で、首位相手の逆転劇は難しいと思ったものだ。ところが後半開始早々に福田翔生のゴールで同点に追いつくと、後半アディショナルタイムの2分には田中聡が強シュートを突き刺して逆転に成功。このまま逃げ切って広島に12試合ぶりの屈辱を味わわせた。 19位の札幌も名古屋に、18位の磐田もC大阪に、それぞれ2-0、2-1で勝って勝点3を積み上げ、残留争いから抜け出そうと必死だ。 そして浦和である。渡邊凌磨のゴールで先制したまではよかったが、後半は東京Vの反撃に防戦一方。クリアボールを綱島悠斗に押し込まれてJ1初ゴールで同点に追いつかれると、さらにCKから綱島にヘディングで叩き込まれて逆転負けを喫した。 綱島の活躍で勝点3をゲットした東京Vは、FC東京と同じ勝点51で7位に浮上すると同時にJ1残留も確定。一方、4連敗となった浦和は勝点39のまま16へ後退し、2試合消化試合が少ないとはいえ、気付けば降格ゾーンに足を踏み入れつつある。 優勝争いは依然として広島と神戸が勝点1差で争っているが、残留争いに目を向ければ23日には順延された第25節の浦和対柏戦が開催される。勝点39同士の6ポイントマッチだけに激戦は必至だろう。同日には勝点40の新潟も第35節の東京V戦を控えている。順位がどう入れ替わるのか、それぞれのサポーターにとっては、それこそ「天国と地獄」の水曜ナイターと言える。 さらにJ2では、昇格目前の横浜FCが仙台に0-3、同じく昇格にリーチをかけていた清水もホームで山形に1-2と敗れて昇格はお預けになった。こちらも両チームはリセットしての第36節ということになる。 果たして今後も“ジャイキリ”が続出するのか。上位、下位とも目の離せないJリーグである。 文・六川亨 2024.10.21 21:30 Mon

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly