今シーズンを締めくくる試合だから思い出をちょっとだけ振り返っちゃうよ?! の巻/倉井史也のJリーグ

2023.12.09 08:00 Sat
©︎J.LEAGUE
まぁ今週は何と言っても川崎と柏の天皇杯でしょ。このカード、実はJ1でしか対戦したことがないんです。そしてリーグ戦では川崎の15勝8分11敗、56得点55失点と川崎有利。ってだけでは終わらせませんよ。

この34試合はこんな感じでした!! ちなみに、マークは☆=川崎勝利、★=柏勝利、△=引き分け。こうしてみると……
2000年05月20日:川崎      2 - 4   柏/等々力     ★
2000年11月18日:柏       1 - 0   川崎/柏       ★
2005年03月06日:柏       1 - 1   川崎/柏       △
2005年10月23日:川崎      3 - 1   柏/等々力     ☆
2007年06月16日:川崎      0 - 0   柏/等々力     △
2007年09月23日:柏       4 - 0   川崎/柏       ★
2008年04月26日:川崎      3 - 2   柏/等々力     ☆
2008年09月27日:柏       2 - 5   川崎      国立      ☆
2009年03月07日:川崎      1 - 1   柏/等々力     △
2009年12月05日:柏       2 - 3   川崎/柏       ☆
2011年07月16日:川崎      3 - 2   柏/等々力     ☆
2011年08月28日:柏       3 - 2   川崎/柏       ★
2012年05月12日:川崎      0 - 2   柏/等々力     ★
2012年10月06日:柏       1 - 0   川崎/柏       ★
2013年03月03日:柏       3 - 1   川崎/柏       ★
2013年10月06日:川崎      3 - 1   柏/等々力     ☆
2014年04月11日:川崎      1 - 1   柏/等々力     △
2014年08月02日:柏       4 - 1   川崎/柏       ★
2015年04月29日:川崎      1 - 4   柏/等々力     ★
2015年07月19日:柏       1 - 0   川崎/柏       ★
2016年05月08日:柏       1 - 3   川崎/柏       ☆
2016年08月27日:川崎      2 - 5   柏/等々力     ★
2017年03月10日:川崎      2 - 1   柏/等々力     ☆
2017年10月29日:柏       2 - 2   川崎/柏       △
2018年05月12日:柏       1 - 2   川崎/三協F柏    ☆
2018年11月03日:川崎      3 - 0   柏/等々力     ☆
2020年07月11日:川崎      3 - 1   柏/等々力     ☆
2020年12月19日:柏       2 - 3   川崎/三協F柏    ☆
2021年03月13日:川崎      1 - 0   柏/等々力     ☆
2021年08月14日:柏       0 - 0   川崎/三協F柏    △
2022年04月09日:川崎      1 - 0   柏/等々力     ☆
2022年09月17日:柏       1 - 1   川崎/三協F柏    △
2023年05月28日:川崎      2 - 0   柏/等々力     ☆
2023年10月29日:柏       1 - 1   川崎/三協F柏    △

むむ、柏がやたら強かった時期と川崎が強かった時期がそれぞれくっきり。2011年から2016年は柏が圧倒し、2017年から川崎が盛り返してるんですけど、最近は川崎の勝ちと引き分けが交互に発生してるって感じです。
でもって、リーグカップの結果を調べてみると、こちらはなんと川崎の2勝1分2敗、7得点6失点とほぼ互角。その全対戦成績は

2000年07月05日:川崎      1 - 0   柏/等々力     ☆
2000年07月12日:柏       1 - 1   川崎/柏       △
2008年04月16日:川崎      3 - 0   柏/等々力     ☆
2008年05月25日:柏       3 - 1   川崎/柏の葉     ★
2016年04月20日:柏       2 - 1   川崎/柏       ★
ふむふむ、一番最近のカップ戦で戦ったのは2016年とかなりチームは様変わりしてるけど、いい勝負を繰り広げているのは間違いない。

で、気になるのはこの対戦で唯一国立開催だった2008年9月の対戦。このときって開始早々にこぼれ球を鄭大世が決めて、32分にもこぼれ球を鄭大世がへディングシュートしてリードを広げ、37分に中村憲剛がFKを直接決めてセーフティリードを奪ったんです。その後はお互いに2点ずつを取り合ったのですが、89分に中村憲剛がパスカットして、そこからジュニーニョが決めるという、なんか柏の自滅って感じがするゲームでした。ちなみにそのときの監督は、川崎が高畠勉・現武漢三鎮(中国)監督、柏が石崎信弘監督で、2001年から2003年までは川崎の監督を務めてました。

こうして考えると、どの試合にもいろんな思い出がありますね。自分が覚えている試合を振り返りつつ、さて、第103回天皇杯はどうなりますやら……。そしてもし、ここで柏が勝ったら、来年のACLどうするんだ……。



【倉井史也】
試合当日は、はやる気持ちを抑えられずスタジアムに受け付け開始と同時に駆けつけ、選手のバスが両方行ってしまうまで名残を惜しむ。自慢は対戦カードの因縁をよく覚えていること。特にサポーター寄りのネタが得意。パッと見は若いが実は年齢不詳のライター。

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レアンドロ・ダミアンが3月頭に母国復帰初戦…川崎F移籍にもつながった“恩師”のもとで選手キャリア最終章へ

元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアンの新天地初戦が近づいているようだ。 川崎フロンターレで5年間プレーしたレアンドロ・ダミアン。日本ではJ1リーグを2度、天皇杯を2度、YBCルヴァンカップを1度制し、2021シーズンはJ1得点王とMVPの個人2冠を成し遂げている。 34歳を迎えての母国復帰で選んだ新天地は、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル2部)のコリチーバ。現在は2024シーズンの全国リーグ開幕に先立ち、パラナ州選手権を戦っている。 12日に合流したというダミアンの契約は1年間。ブラジル『グローボ』によると、デビュー戦は最速で、3月3日に行われるパラナ州選手権ラウンド16・1stレグのシアノルテ戦だという。 ダミアン加入はコリチーバにとって今季の目玉補強。昨季まで本職センターフォワードを配置しない”偽9番”の時期が長かったようだが、ダミアンを置くことでそれを終わらせるプランがあるようだ。 ただ、サッカーはチームスポーツであり、周囲の選手との関わりなくして活躍はない。 ダミアンはどうやらサイドアタッカーを中心としたポジションの近い選手との連携、またチームへのフィット具合を慎重に見極められているようで、現段階ではさほど熟成されていないとのこと。「しばらくは途中出場中心か」とも予想されている。 また、川崎Fでのラストゲーム(昨年12月9日)から2カ月強、コンディションも上がりきっていないとレポートされている。 それでも、コリチーバを率いるは、ダミアンが川崎F移籍前に所属したインテルナシオナル時代の指揮官でもあるグト・フェレイラ監督(※1)。欧州移籍に失敗し、ブラジルに戻っても不遇を抜け出せなかったダミアンを復活させた人物…コリチーバ行きの決め手は、もちろんフェレイラ監督の存在だ。 ロンドン五輪得点王、ブラジル代表通算18キャップ、J1得点王…34歳レアンドロ・ダミアンは、恩師のもとで選手キャリア最終章を迎える。 (※1)フェレイラ監督は2017年5月〜11月にかけてインテルナシオナルを指揮。同年7月加入のダミアンはフェレイラ監督の下でブラジル2部リーグ17試合10得点を記録し、エースとしてチームの1部昇格に貢献した 2024.02.27 19:43 Tue
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川崎Fの若きドリブラー、永長鷹虎が武者修行先をJ2群馬からJ3宮崎に変更! 「成長するために環境を変えてプレー」

テゲバジャーロ宮崎は22日、川崎フロンターレからMF永長鷹虎(21)の育成型期限付き移籍加入を発表した。 興国高校を卒業の2022年に川崎Fでプロ入りの永長は2023年夏の水戸ホーリーホック行きから育成型期限付き移籍が続いており、今季からザスパ群馬を修行の場に。ここまで明治安田J2リーグ11試合を含め、公式戦14試合に出場していた。 この夏から武者修行先をJ3リーグに移す永長は3クラブの公式サイトでそれぞれコメントしている。 ◆テゲバジャーロ宮崎 「ファミリーの皆様、この度、川崎フロンターレからレンタルで来ました! 永長鷹虎です。現状、チームは難しい立ち位置にいますが、少しでも宮崎の力になれるように精一杯頑張ります。応援をよろしくお願いします!」 ◆川崎フロンターレ 「この度、川崎フロンターレから育成型期限付き移籍でテゲバジャーロ宮崎に移籍することになりました。なかなか自分の思うような活躍ができずチームの力になれなくて申し訳ありません。これから自分が成長するために環境を変えてプレーすることを決めました。またこのクラブで自分が活躍している姿を見せられるように精一杯成長したいと思います」 ◆ザスパ群馬 「この度、ザスパ群馬からテゲバジャーロ宮崎に移籍することになりました。皆さんの前で直接ご挨拶をすることが出来ずすみません! 半年間という短い間でしたが、自分にとってこの半年間はすごく濃いものでした」 「シーズンの最初から来させて頂きながらシーズン途中で、しかもこの順位でチームを離れるということは自分にとって心地の良いことではないですが、自分が成長するためにこの決断をしました。半年間、本当にたくさんの応援ありがとうございました!」 なお、移籍期間は2025年1月31日まで。川崎Fとの公式戦には出られない。 2024.07.22 12:15 Mon
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最後にドラマ、チョン・ソンリョンがPKセーブで川崎Fが7試合ぶり勝利! 柏は五輪組も抜けて手痛い連敗【明治安田J1第24節】

20日、明治安田J1リーグ第24節の柏レイソルvs川崎フロンターレが三協フロンテア柏スタジアムで行われ、2-3で川崎Fが勝利した。 勝ち点29で13位の柏と、勝ち点25で14位の川崎Fの戦い。柏は前節から5名を変更。パリ・オリンピックに臨む関根大輝、細谷真大に加え、立田悠悟、高嶺朋樹、小屋松知哉が外れ、片山瑛一、犬飼智也、戸嶋祥郎、垣田裕暉、木下康介が起用された。垣田は移籍後初先発となった。 対する川崎Fは、パリ・オリンピックに臨む高井幸大に加え、大島僚太、瀬古樹、エリソンの4名に代えて、大南拓磨、三浦颯太、山本悠樹、家長昭博が起用された。三浦は4月3日以来3カ月半ぶりのリーグ戦出場となった。 残留争いに巻き込まれる日も近づいてしまっている両者の戦いは早々に試合が動く。4分、ボックス左から家長とのコンビで崩すと、三浦がクロス。山田新がジエゴの前に入りダイレクトで合わせ、川崎Fが先制する。 さらに10分、川崎Fは波状攻撃を仕掛けると、右サイドへの展開から家長がクロス。これに山田が飛び込み、ヘディングで合わせて早々にリードを2点に広げる。 あっという間にリードを2点に広げた川崎Fだったが、12分に柏が反撃。FKの流れから、ファーサイドでジエゴが折り返すと、白井永地がボックス中央で頭で押し込み、1点を返した。 序盤からゴールが多く生まれた中、徐々に落ち着きを取り戻すことに。それでも前半アディショナルタイムにビッグチャンス。カウンターから、木下が左足でシューをと放ったが、GKチョン・ソンリョンが足を伸ばしてなんとかセーブ。その後のこぼれ球も、川崎Fはブロックしてなんとか凌いでいく。 前半をリードで終えた川崎F。一方で追いつきたい柏だった中、61分に柏がチャンス。木下の落としを受けたジエゴがボックス手前から左足で強烈なシュートを放つが、GKチョン・ソンリョンがセーブ。こぼれ球に山田が押し込みにいくが、枠を外れていく。 すると67分、左CKからのクロスはGKチョン・ソンリョンがパンチング。しかし、これを拾いに行った山田が右サイドからクロスを上げると、鹿島から加入した垣田裕暉がヘッドで合わせ、柏が同点に追いつく。 点の取り合いとなった両チームの戦い。次にスコアを動かした方が勝利に近づく中、79分にゴールが生まれる。川崎Fは瀬古がボックス右からグラウンダーのクロス。マルシーニョがダイレクトでグラウンダーのシュートもGK松本がキャッチ。しかし、これを溢してしまうと、瀬川が一気に詰めてシュート。跳ね返りを脇坂が落ち着いて蹴り込み、川崎Fが勝ち越しに成功する。 負けられな柏は後半アディショナルタイムにPKを獲得。小屋松が浮かせたボールが橘田の手に当たったとしてアピールがあると、オンフィールド・レビューの結果PKの判定に。マテウス・サヴィオがキッカーを務めたが、GKチョン・ソンリョンがしっかり読み切ってセーブ。川崎Fが逃げ切り、2-3で勝利を収めた。 川崎Fは5連続ドローの後の7試合ぶり勝利。柏は前節に続いて連敗となった。 柏レイソル 2-3 川崎フロンターレ 【柏】 白井永地(前12) 垣田裕暉(後22) 【川崎F】 山田新(前4、前10) 脇坂泰斗(後34) 2024.07.20 22:17 Sat

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