今後もインテルを支える敏腕CEOが頼れる2選手を称賛「最も尊敬する人物の1人」、今夏PSGへフリー移籍のシュクリニアルにも言及

2023.12.05 11:21 Tue
マロッタ氏からその活躍ぶりを称賛されたダルミアン
Getty Images
マロッタ氏からその活躍ぶりを称賛されたダルミアン
インテルの最高経営責任者(CEO)を務めるジュゼッペ・マロッタ氏が、関わりのある選手たちについて語った。イタリア『カルチョメルカート』が伝えた。

かつてはゼネラル・マネージャー(GM)として低迷したユベントスを立て直し、2018年12月からはインテルのCEOとしてその手腕を振るっているマロッタ氏。クラブは2020-21シーズンに11年ぶりのセリエA制覇を果たしており、スタートダッシュに成功した今シーズンも首位を走っている。

先月下旬、2024年6月までとなっていたインテルとの契約を2027年6月まで延長したと報じられたマロッタ氏は、『CRONACHE DI SPOGLIATOIO』で子供たちからの質問に回答。こちらも契約延長が近いと噂されるエース兼キャプテンのFWラウタロ・マルティネスについて語った。
「ラウタロはまず何よりも非常に優れたサッカー選手だが、とても良い父親でもある。彼は自分の中で大切な価値観を持っている選手だ。インテルが彼を愛しているように、彼もインテルを愛している。理想的な形だ」

「彼は残留を望んでいるし、我々も彼を引き留めることができて嬉しい。彼は今やキャプテンであり、すでにチームのバンディエラだ。キャプテンマークが与えられるのは、他の選手と少し異なる部分があるからだ」
マロッタ氏は今夏インテルからパリ・サンジェルマン(PSG)へとフリーで移籍したDFミラン・シュクリニアルにも言及。退団の経緯を説明している。

「彼とインテルの間には意見の相違やいくつかの困難があった。その結果、我々の間にあった友情や関係が破綻した。道が別れて彼はパリに行き、我々は彼なしで先に進むことになった。これに関しては『よくやった』と言いたい」

当初は評価が低かったものの、そこから名をあげた選手には2020年10月にパルマからやってきたDFマッテオ・ダルミアンを挙げ、そのパーソナリティを称賛した。

「多くの例があるが、最近で言えば、代表でもプレーする偉大なプロフェッショナルのマッテオ・ダルミアンだ。彼は(スポーツ・ディレクターのピエロ・)アウジリオと私がほんの少しのお金で獲得した選手だが、今では我々が支払った金額よりもはるかに価値がある。彼は真面目さや確固たる信念を持っている選手で、私が最も尊敬する人物の1人だ」

「彼を模範としてほしい。マッテオは新聞やテレビにそれほど大きく取り上げられることなく、ゆっくりと自分の価値を証明してきた選手だ」

ジュゼッペ・マロッタの関連記事

インテルがリバプールのイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(27)の獲得レースに参戦するようだ。イタリア『トゥットスポルト』が報じている。 今夏にユベントスから1200万ユーロの移籍金でリバプールに加入したキエーザだったが、コンディションが整わずここまで公式戦3試合の出場、プレミアリーグでは18分、チャンピオンズ 2024.11.18 07:30 Mon
インテルが来季にもセカンドチームを発足か。イタリア『カルチョメルカート』が伝える。 カルチョでは今季、ミランがセカンドチーム(U-23)のフトゥーロを立ち上げ、セリエCに参戦。名手ダニエレ・ボネーラに初代監督を任せ、DFダビデ・バルテサーギ、MFケビン・ゼロリ、FWフランチェスコ・カマルダなど、自国の有望株をフト 2024.11.13 18:20 Wed
インテルのジュゼッペ・マロッタ会長がイタリア『スカイ・スポーツ』で諸々語った。 インテルは6日、チャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節でアーセナルを撃破。絶対的PK職人、ハカン・チャルハノールのPK1発でウノゼロ勝ちし、CL4試合で無失点となった。 試合に先立ち、TVカメラの前に現れたマロッタ会長 2024.11.07 15:50 Thu
インテルが少しずつ若手獲得路線に切り替え。世代交代への覚悟がありそうだ。 昨季のセリエA王者にして、充実した選手層、人望が厚いシモーネ・インザーギ監督、ジュゼッペ・マロッタ社長を筆頭とした経営陣と、スキがない組織を築くインテル。 ただ、充実のスカッド(トップ登録27選手)は現時点で平均年齢「28.2歳」と、 2024.09.08 22:10 Sun
インテルの社長兼最高経営責任者(CEO)、ジュゼッペ・マロッタ氏が、イタリア『コリエレ・デッラ・セーラ』であれこれ語った。 今季からのオークツリー新体制に伴い、CEO職と社長職を兼務することになった“慧眼”マロッタ氏。引き続きチーム編成業務にあたるが、手をつけるべきことが増え、必ずしも「インテルの補強=マロッタ」 2024.08.09 19:05 Fri

インテルの関連記事

セリエAの関連記事

セリエA第20節、ボローニャvsローマが12日にスタディオ・レナート・ダッラーラで行われ、2-2のドローに終わった。 新年初戦となった宿敵ラツィオとのデルビー・デッラ・カピターレに2-0と完勝し、捲土重来を期す2025年を最高の形でスタートしたローマ。後半戦初戦となるアウェイゲームでは前回対戦で敗れた7位のボロー 2025.01.13 04:11 Mon
セリエA第20節、ヴェネツィアvsインテルが12日にスタディオ・ピエル・ルイジ・ペンツォで行われ、アウェイのインテルが0-1で勝利した。 史上初の4連覇を目指したスーペル・コッパ決勝で宿敵ミランに2点差を引っくり返される痛恨の逆転負けを喫した傷心のインテル。失意の中で中東から帰国したインザーギのチームは、5連勝中 2025.01.13 00:59 Mon
セリエA第20節、ジェノアvsパルマが12日にスタディオ・ルイジ・フェッラーリスで行われ、ホームのジェノアが1-0で勝利した。なお、パルマのGK鈴木彩艶はフル出場した。 2025年初戦となった前節トリノ戦は守護神・鈴木の圧巻の活躍によって無失点もゴールレスドローで連勝を逃した14位のパルマ。新年初勝利を目指した今 2025.01.12 22:29 Sun
オーストラリア代表GKマシュー・ライアン(32)がわずか半年でローマを去る見込みだ。 ポルトガル代表GKルイ・パトリシオの退団によって、セルビア代表GKミレ・スヴィラルのバックアップを探していたローマは、昨シーズン限りでAZを退団したオーストラリア代表GKをフリートランスファーで獲得した。 しかし、すでに2 2025.01.12 21:24 Sun
マンチェスター・ユナイテッドの10番と紐づくミランだが、この話は具体化するのだろうか。 ルベン・アモリム新監督が今季途中からやってきてからというもの、当初こそ出番が巡ってきたものの、今や公式戦6試合で出場なしのイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(27)。移籍を匂わせる発言も残し、去就が騒がしくなってい 2025.01.12 16:55 Sun

記事をさがす

ジュゼッペ・マロッタの人気記事ランキング

1

充実のスカッド誇るインテル、タレミ&ジエリンスキも確保して…次はどこを補強?

インテルの補強戦略をイタリア『カルチョメルカート』が考察する。 2020-21シーズン以来3季ぶりのスクデットに限りなく近づいたインテル。チャンピオンズリーグ(CL)はベスト16でショッキングな敗退を喫するも、シモーネ・インザーギ監督の評判が下がるものではない。強固なチームがそこにある。 気が早いかもしれないが、来季に向けてはポルトのイラン代表FWメフディ・タレミ(31)、ナポリのポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(29)を実質確保済み。ジュゼッペ・マロッタCEOが“伝家の宝刀”フリー獲得で釣り上げたとされる。 現時点でかなりの充実度を誇るスカッドに対し、(おそらく)最前線と中盤を拡充。では、ここからさらに競争力と刺激を加えるべきポジションとは、どこになるだろうか。 『カルチョメルカート』は「グズムンドソン・スタイル」というワードを創造し、攻撃に彩りをもたらすクラックの獲得を提唱する。 由来はジェノアのアイスランド代表FWアルベルト・グズムンドソン(26)。彼はジェノアで主に2トップの一角を任され、シャドーストライカー気味に自由に動き回るドリブラー。今季はセリエA28試合で11得点3アシストを記録する。 また、下部組織で育てた若手タレントを登用するのも面白いと指摘。インテルからモンツァへ貸し出し中のアルゼンチン代表MFヴァレンティン・カルボーニ(19)は、185cmのスラリとした攻撃的MFで、友好関係にあるモンツァでは途中出場メインながらも定期的にプレーする。先月28日にA代表デビューも飾った新進気鋭の若手だ。 昨夏ボローニャへ完全移籍で売却したU-21イタリア代表MFジョバンニ・ファビアン(21)は、今季がキャリア初のセリエAながらも20試合出場で5得点2アシスト。チームが中盤戦からグングン順位を上げるとともに先発起用も増え、直近7試合で3得点2アシスト…いま最も評価を高める1人だ。 こちらは“2025年夏”に1200万ユーロ(約19億7000万円)の買い戻しオプションが発生する契約となっているが、今夏での復帰はあるだろうか。 このように、グズムンドソン、カルボーニ、ファビアンと並べた『カルチョメルカート』。しかし同時に、インテルはグズムンドソンに確かな関心を寄せつつも、カルボーニは来季も再レンタルさせる方針であると紹介している。 AZの日本代表DF菅原由勢(23)への継続的なリストアップも報じられるインテル。今夏はどう動くだろうか。 2024.04.06 19:10 Sat
2

セリエA王者に激震! インテルをアメリカ企業が買収…約670億円の債務を蘇寧グループが返済できず

今シーズンのセリエAを制し、20度目のスクデット獲得を果たしたインテルだが、アメリカの企業に買収されることとなった。 2016年にインテルを買収したのは中国の蘇寧グループ。スティーブン・チャン会長率いるグループだったが、3億9500万ユーロ(約670億円)の債務があったものの、5月21日の返済期限を守ることができず、売却に動いたとされている。 買収したのはアメリカの企業である「オークツリー」。アメリカの世界的な資産管理会社で、融資を返済できなかったことでクラブを買収することとなった。 「オークツリー」は22日、インテルの買収に関する声明を発表した。 「オークツリーは、クラブとその利害関係者の運営と財務の安定にまず重点を置き、インテル・ミラノの長期的な繁栄のために最善の結果を達成することに専念しています」 「オークツリーは、クラブの伝統、選手たちの情熱、インテリスタの忠誠心、そしてイタリアのミラノや世界のスポーツコミュニティにおけるクラブの重要な役割を大切にしています」 「オークツリーは、インテル・ミラノの現経営陣、パートナー、リーグ、運営団体と緊密に連携し、クラブがピッチの内外で成功を収められるよう尽力します。持続可能な成長と成功をビジョンとして、堅牢な経営、運営、ガバナンスに重点を置いています」 新たなオーナーがつくこととなったインテル。イタリアの複数メディアは、クラブOBであり副会長を務めているハビエル・サネッティ氏が新たな会長になるとしている。 また、 最高経営責任者(CEO)を務めるジュゼッペ・マロッタ氏、コーポレート部門でCEOを務めるアレッサンドロ・アントネッロ氏、スポーツ・ディレクター(SD)のピエロ・アウジリオ氏などは、買収後も現職に留まることになると見られている。 2024.05.22 21:50 Wed
3

新生インテル、指揮官リクエストのリカルド・ロドリゲス獲得案を却下

インテルがシモーネ・インザーギ監督の獲得リクエストを却下したそうだ。 昨季セリエA王者にして、ライバルクラブも羨む充実のスカッドを誇るインテル。イタリア『カルチョメルカート』によると、現在の獲得目標は「左利きディフェンダー」だという。 一時は獲得間違いなしと見込んだヴェローナのコロンビア代表DFフアン・カバル(23)をユベントスに横取りされ、インザーギ監督は代替案として、トリノ退団でフリーのスイス代表DFリカルド・ロドリゲス(31)をプレゼン。 同選手は元ミランにして、8月で32歳とベテランの域に差し掛かるが、先のユーロ2024で健在ぶりを発揮し、もちろん昨季のトリノでも活躍。カバルと同じく、左サイドバック(ウイングバック)とセンターバックの両方をこなす。 しかし、このアイデアは全会一致で却下。 オークツリー新体制で、“慧眼”ジュゼッペ・マロッタ氏が新社長となったインテル。R・ロドリゲスは選手として若くない一方、獲得コストが人件費だけという利点があるものの、中長期的な視点に欠けると判断したようだ。 『カルチョメルカート』は、オークツリー・インテルについて「新たなビセックを望んでいる」と論評する。 R・ロドリゲスのような、言葉を選ばなければ“無難な”補強ではなく、昨季獲得で期待値以上の成長曲線を描いたヤン・アウレル・ビセック(23)のような、ある種の“賭け”こそ、オークツリーが求めているものとのことだ。 ちなみに、インテルはナントの元U-18フランス代表DFナタン・ゼゼ(19)に興味を持ち、ナントへ照会依頼。しかし、こちらの左利きディフェンダーは売却不可と突っぱねられ、当面の間、獲得を断念するとみられている。 2024.07.30 15:10 Tue
4

オーナー交代のインテルが敏腕CEOマロッタ氏を新会長に任命!「これまでと同様にクラブに尽力」

インテルは4日、ジュゼッペ・マロッタ氏(67)の新会長就任を発表した。併せて取締役会の新体制も発表している。 2016年からスティーブン・チャン会長率いる中国の『蘇寧グループ』がオーナーを務めたインテルだが、5月22日にアメリカの企業『オークツリー』がインテルの所有権引き継ぎを発表。蘇寧はコロナ禍にオークツリーから借り入れた3億9500万ユーロ(約668億4000万円)の返済期限を守ることができず、売却に動いたとされている。 新オーナーとなったオークツリーは、クラブOBで副会長のハビエル・サネッティ氏を新会長に任命する見込みだと複数のイタリアメディアが報じていたが、最高経営責任者(CEO)のマロッタ氏が就任する運びに。2018年12月にインテルへ加わり、巧みな選手売買などでクラブを立て直してきた敏腕は、会長として最初のコメントを残している。 「私に信頼を寄せ、彼らや役員会と共に働く機会を与えてくれたオークツリーに感謝したい。今回の任命は、過去3年間にわたりクラブを運営してきた多くの人々の素晴らしい仕事に対する評価だ。私はインテルの一員であることを誇りに思っているし、これまでと同様にクラブに尽力していく」 また、マロッタ氏を新会長に任命し、アレハンドロ・カノ氏ら6名のメンバーが取締役会に加わったオークツリーもコメントを発表している。 「我々はインテルの取締役会の新メンバーとしての、インテルのコミュニティや伝統に対する責任を理解している」 「会長となったマロッタ氏は、サッカー界での輝かしいキャリアから得た経験や情熱、献身と共に、クラブに確固たる継続性をもたらしてくれるだろう。取締役会はクラブがピッチ内外で継続的な成功を収められるよう、会長やインテルの経営陣をサポートしていくことを心待ちにしている」 2024.06.04 17:43 Tue
5

平均年齢28.2歳の王者インテル…今後は若手獲得路線本格化でパルマの強靭FWボニーらリストアップ

インテルが少しずつ若手獲得路線に切り替え。世代交代への覚悟がありそうだ。 昨季のセリエA王者にして、充実した選手層、人望が厚いシモーネ・インザーギ監督、ジュゼッペ・マロッタ社長を筆頭とした経営陣と、スキがない組織を築くインテル。 ただ、充実のスカッド(トップ登録27選手)は現時点で平均年齢「28.2歳」と、指揮官がリスクを避けた起用に流れる傾向もあって、セリエA最年長のチームに。最も近いナポリでさえ、平均年齢は「27.4歳」となっている。(※) (※)ミランは25.2歳、ユベントスは25.4歳、エラス・ヴェローナは23.7歳など オークツリー新体制で「今後獲得する選手は若手重視」との姿勢が見えてきたなか、この路線はこれから本格化へ。イタリア『カルチョメルカート』は、インテルがリストアップ中だという獲得候補をいくつか挙げる。 まず、パルマに所属する189cmストライカー、U-20フランス代表FWアンジュ=ヨアン・ボニー(20)。 日本ではGK鈴木彩艶のパルマ移籍により、この「ボニー」を聞くことが増えたが、現地イタリアではまだまだ無名。強靭なフィジカルが特徴で、今季がキャリア初のトップディビジョンとなったなか、1日のナポリ戦でセリエA初得点を記録している若武者だ。 “若手の登竜門”ザルツブルクからは、イスラエル代表MFオスカル・グルーク(20)とコートジボワール代表FWカリム・コナテ(20)に関心。前者は「ムヒタリアン型」と形容され、後者は爆発的な“バネ”を誇る点取り屋だ。 さらに若い選手だと、今夏ニュルンベルクからフランクフルトへ移籍した2005年生まれのトルコ代表戦士、MFジャン・ウズン(18)もリストアップ。攻撃的ポジションを複数こなせる器用なアタッカーで、昨季の2.ブンデスリーガでは30試合16得点を叩き出した逸材だ。 2025年夏、およそ1年後のインテルは、今夏の売却が叶わなかったFWマルコ・アルナウトビッチ(35)、FWホアキン・コレア(30)をフリートランスファーで放出することが確実。 来年1月で売れる可能性は低そうだが、上述のような若きタレントを獲得すべく、2人合わせて1300万ユーロ(約20.5億円)の人件費削減、放出をほぼ100%の確率で実行する。 2024.09.08 22:10 Sun

インテルの人気記事ランキング

1

劇的逆転勝利でインテルとの打ち合いを制したミランが8度目の優勝を飾る!【スーペル・コッパ】

6日、スーペル・コッパ決勝のインテルvsミランの“ミラノ・ダービー”がサウジアラビアのキングサウード・ユニバーシティスタジアムで行われ、2-3で勝利したミランが、8年ぶり8度目の優勝を果たした。 セリエA王者インテルは準決勝でコッパ・イタリア準優勝のアタランタと対戦し、2-0で勝利しファイナル進出を決めた。4連覇を目指すインザーギ監督は、その試合から先発を1人変更。負傷したテュラムに代えてタレミを先発で起用した。 一方、準決勝でコッパ・イタリア王者のユベントスを下し、セルジオ・コンセイソン新監督の初陣を飾ったミラン。コンセイソン監督は古巣相手の大一番で先発1人を変更。ベナセルに代えてユヌス・ムサを先発で起用した。 立ち上がりから一進一退の展開が続くなか、インテルは34分にアクシデント。プレー中のケガで続行不可能となったチャルハノールに代えてアスラニが緊急投入された。 不運な形で交代カードを切ったインテルだったが、前半終了間際にチャンスを迎える。追加タイム1分、スローインで左サイドを抜け出したムヒタリアンの折り返しをボックス手前で受けたタレミが繋ぐと、最後はボックス右のラウタロが切り返しでDFをかわしゴール右隅にシュートを流し込んだ。 1点リードで前半を終えたインテルは、後半開始早々の47分にもデ・フライのロングフィードからDFの裏に抜け出したタレミがペナルティアーク右からシュート。これがゴール右隅に吸い込まれた。 2点を追う展開となったミランは、50分にアレックス・ヒメネスを下げてラファエル・レオンを投入。すると52分、ペナルティアーク手前でラファエル・レオンが倒されて獲得したFKをテオ・エルナンデスが直接ゴール左隅に突き刺し、1点を返した。 その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すと、ミランが再びスコアを動かす。80分、ラファエル・レオンのロングスルーパスでボックス左横まで駆け上がったテオ・エルナンデスの折り返しをゴール前のプリシックが流し込み、試合を振り出しに戻した。 同点のまま最終盤に差し掛かり、このまま後半終了かと思われたが、アディショナルタイムにドラマが生まれる。93分、プリシックの絶妙なロングスルーパスからボックス右深くまで駆け上がったラファエル・レオンのダイレクトクロスをエイブラハムが流し込んだ。 結局、これが決勝点となり、劇的逆転勝利を飾ったミランが8年ぶり8度目のスーペル・コッパ優勝を果たした。 インテル 2-3 ミラン 【インテル】 ラウタロ・マルティネス(前46) メフディ・タレミ(後2) 【ミラン】 テオ・エルナンデス(後7) クリスチャン・プリシック(後35) タミー・エイブラハム(後48) 2025.01.07 07:11 Tue
2

「今は幸せな気分」早くもミランでタイトル獲得のコンセイソン監督、チームの姿勢にも手応え「チームを相応しい場所に導けるはず」

ミランのセルジオ・コンセイソン監督が、就任後早速のタイトル獲得を喜んだ。 6日、スーペル・コッパ決勝でインテルと対戦したミラン。サウジアラビアのキングサウード・ユニバーシティスタジアムで行われた一戦は立ち上がりから一進一退の攻防が続くと、前半終了間際に失点を許しハーフタイムに。後半も追加点を奪われる苦しい形となったが、そこからチームは猛反撃に移るとテオ・エルナンデス、クリスチャン・プリシックのゴールで同点に成功。そして迎えた後半アディショナルタイム、タミー・エイブラハムに値千金の逆転弾が生まれ、劇的な勝利を飾った。 これにより、ミランは宿敵を下してスーペル・コッパで8年ぶり8度目の優勝を達成。昨年12月30日に就任してからいきなりのタイトル獲得となったコンセイソン監督は、イタリア『メディアセット』にて結果を喜ぶと同時に今後のチーム作りへの自信も口にしている。 「選手たちのことを考えるととても嬉しい。これは簡単なことではないからだ。私が就任したときの雰囲気は最高とは言えず、細かな点を詰める時間もあまりないまま2つのトップレベルのチームと対戦しなければならなかった」 「選手たちはまるで魔法のように話し合ったことすべてを吸収してくれた。明らかに改善すべき点はあるが、選手たちもそれを認識してくれている。我々は謙虚になれれば、チャンピオンズリーグやセリエAで一緒に素晴らしい時間を過ごし、ミランを相応しい場所に導けるはずだ」 「今は幸せな気分だし、祝うべき時だろう。そして明日からは、次の試合であるカリアリ戦に集中していく」 <span class="paragraph-title">【動画】ミランが宿敵下しスーペル・コッパ優勝!</span> <span data-other-div="movie"></span> <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/yHYMhp1S2RQ?si=7cZWE7UWg_J1ouzR" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe> 2025.01.07 11:10 Tue
3

【2024-25セリエA前半戦ベストイレブン】アタランタとインテルから3選手を選出

2024-25シーズンのセリエAの折り返しとなる第19節が5日に終了しました。本稿では今季のセリエA前半戦ベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定してみました。 GKダビド・デ・ヘア(34歳/フィオレンティーナ) 出場試合数:15(先発回数:15)/失点数:15/出場時間:1350分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 1年のブランクを経て元スペイン代表GKがイタリアの地で真価を発揮。衰えを感じさせないセービング能力で幾度もビッグセーブを連発し、好調フィオレンティーナを最後尾で支えた。 DFアンドレア・カンビアーゾ(24歳/ユベントス) 出場試合数:17(先発回数:14)/得点数:2/出場時間:1240分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 決して派手さはないものの、ユベントスらしい実に気の利いた好選手。両サイドバックをこなせ、モッタ監督が求める偽サイドバックの動きもそつなくこなす。堅実なユベントスに相応しいここまでの活躍から選出。 DFアミル・ラフマニ(30歳/ナポリ) 出場試合数:19(先発回数:19)/得点数:1/出場時間:1710分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> コンテ監督が掲げる堅守を体現する存在。一昨季、DFキム・ミンジェと共にナポリをスクデットに導いたセンターバックは、今季輝きを取り戻し抜群の安定感を誇った。フルタイム出場。 DFイサク・ヒエン(25歳/アタランタ) 出場試合数:15(先発回数:14)/得点数:0/出場時間:1080 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨冬にアタランタに加入して以降、3バックの中央で頼もしいディフェンスリーダーとなった。対人の強さ、統率力と申し分なく今やリーグ屈指のセンターバックの評価を獲得。来夏のインテル行きが噂されている。 DFフェデリコ・ディマルコ(27歳/インテル) 出場試合数:16(先発回数:16)/得点数:3/出場時間:1267分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> セリエA屈指の左サイドプレーヤーから世界でも指折りのクロッサーとなった。正確無比な鋭いキックでチャンスを創出。後方のバストーニと形成する左サイドは攻守に隙がない。 MFニコロ・バレッラ(27歳/インテル) 出場試合数:14(先発回数:14)/得点数:3/出場時間:1101分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ムヒタリアン、チャルハノールと共にセリエA最強の中盤を形成。右サイドに流れての正確なアーリークロスはバレッラのトレードマークとなった。ここまで3ゴール4アシストと攻撃にもよく絡んでいる。 MFエデルソン(25歳/アタランタ) 出場試合数:18(先発回数:17)/得点数:2/出場時間:1514 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アタランタのタイトなマンツーマンを実現させているダイナモ。広範囲をカバーできる正にボックス・トゥ・ボックスの体現者は、攻守に質の高いプレーでアタランタのクオリティを担保する存在。何をやらせてもハイレベルなエデルソン抜きに現在のアタランタは語れない。 MFタイアニ・ラインデルス(26歳/ミラン) 出場試合数:16(先発回数:15)/得点数:5/出場時間:1273分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チームとしてまとまりのないミランにおいて一貫してハイレベルなプレーを続けていたラインデルスを選出。今季加入のMFフォファナと良好な縦関係を築き、攻撃面でとりわけ大きなインパクトを残した。 FWマルクス・テュラム(27歳/インテル) 出場試合数:17(先発回数:17)/得点数:12/出場時間:1367分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季セリエAに活躍の場を移して以降、飛躍を続けるフランス代表FW。厳しいと噂される父リリアンに見守られ、生まれ故郷イタリアでの進化が続く。ここまで12ゴール6アシスト。 FWモイゼ・ケアン(24歳/フィオレンティーナ) 出場試合数:17(先発回数:16)/得点数:11/出場時間:1398分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユベントスで燻っていたストライカーがフィオレンティーナで花開いた。前半戦を終えて11ゴール。元ストライカーのパッラディーノ監督の下、フィオレンティーナで決定力が開花。古巣相手に恩返し弾も決めるなど、華々しい活躍が続いている。 FWアデモラ・ルックマン(27歳/アタランタ) 出場試合数:15(先発回数:13)/得点数:9/出場時間:1036分 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_13_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> デ・ケテラエル、レテギと共に魅惑のアタッキングメロディーを奏でた。とりわけ個での打開が光るルックマンは局面をこじ開ける際のキーマンとなっており、欠かせないピースとなっている。 2025.01.09 18:01 Thu
4

【2024-25セリエA前半戦総括】超WS選出の最優秀選手はテュラム

連覇を狙うインテルの安定感が今季も際立っている中、一昨季王者ナポリ、昨季ヨーロッパリーグ(EL)王者のアタランタがスクデット戦線をリードしている。モッタ監督就任のユベントス、フォンセカ監督就任のミランはチャンピオンズリーグ(CL)との過密日程に苦しみ、セリエAにしわ寄せが生じてしまった。戦力面ではスクデット争いをしてもおかしくないと思われたローマはデ・ロッシ監督の不可解なタイミングでの解任など、フロントの人事が足を引っ張り低迷に拍車をかけてしまった。 ◆コンテ就任で復活~首位ナポリ~(勝ち点44) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> スクデット奪還を目指すナポリはコンテ監督の下、一昨季の強さを取り戻している。FWオシムヘンが去ったが、代わりにコンテ監督の申し子であるFWルカクを迎え、ポストプレーを筆頭に味方を生かすプレーでチームを支えた。そして居場所を失ったマンチェスター・ユナイテッドから加入のMFマクトミネイはセリエA初挑戦ながらその実力を存分に発揮。持ち前の攻撃参加でここまで4ゴール3アシストと好スタッツを記録。コンテ監督仕込みの堅実な守備が植え付けられ、ここまで失点はリーグ最少の12。安定感ある戦いができていた。 ◆プロビンチャの域を超えた真の強豪に~2位アタランタ~(勝ち点41/1試合未消化) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> もはやプロビンチャと呼んでは失礼なレベルに到達している。昨季のEL優勝で自信を付けたチームはFWレテギを新たに迎えた中、ガスペリーニ監督の下、既存戦力のFWルックマン、FWデ・ケテラエルらと見事なアタッキングメロディーを奏でた。レテギはここまで12ゴール、ルックマンは9ゴール、デ・ケテラエルは5ゴールと破壊的な攻撃力を武器にCLとの過密日程も難なく乗り切り、両コンペティションで十分な戦績をここまで残している。2024年年末にかけて怒涛の11連勝もあった中、初のセリエA優勝ももはや夢物語ではない。 ◆連覇へ視界良好~3位インテル~(勝ち点40/2試合未消化) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季を圧倒的な強さで優勝したインテルが連覇へ視界良好だ。選手層の厚さで頭が一つ抜きん出ているネラッズーリは、昨季同様S・インザーギ監督の巧みな選手起用でケガ人を最小限に留め、CLでも好結果を残しつつセリエAでも十分な結果をここまで残している。主砲FWラウタロ・マルティネスの不調(それでも6ゴール)のみ誤算となっているが、2年目のジンクスを一切感じさせないFWテュラムが得点ランクトップの12ゴールを挙げ、攻撃陣を牽引。衰え知らずのベテランMFムヒタリアンを筆頭に中盤の質、量は他のクラブを寄せ付けないレベルにある。各ポジションにハイレベルな選手を揃え、マネジメントにも長けた指揮官を擁するインテルが後半戦もスクデット争いを牽引するのは間違いなさそうだ。 ◆意外な健闘~4位ラツィオ~(勝ち点35) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季はトゥドール監督の下、チーム状態を持ち直したラツィオ。そのトゥドール監督が退任することになり、FWインモービレを筆頭に主力も去って新シーズンのラツィオに期待する人は少なかったはずだ。しかしヴェローナを残留に導く手腕を発揮していたバローニ監督がラツィオを上位戦線に踏み止まらせた。FWザッカーニ、FWカステジャノスが攻撃を牽引。攻守にバランスの取れたチームに仕上げた。 ◆無敗も引き分け地獄、改革は徐々に~5位ユベントス~(勝ち点32/1試合未消化) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ボローニャをCL出場に導いたモッタ監督を招へいし、改革に乗り出したユベントスは前半戦を終えて無敗を維持した。ただ、その内訳は7勝11分けと引き分けがかさみ、勝ち点を伸ばしきれなかった。CLとの過密日程にも苦しんだ中、主軸DFブレーメルを長期離脱で失ってしまったのも大きく響いた。新戦力MFコープマイネルスを軸に流動的な動きで崩しにかかるモッタ監督のスタイルは見て取れたが、まだまだ発展途上。改革は徐々に進んでいくことになりそうだ。 ◆不安視されたフォンセカの手腕~8位ミラン~(勝ち点27/2試合未消化) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> リールでの実績を受け、ローマで結果を残せなかったフォンセカ監督を新指揮官に迎えたミランだったが、案の定うまくはいかなかった。前任者のピオリ監督に比べると攻撃的でリスクを冒すサッカーを標榜していたが、不安定な戦いに終始しシーズン序盤から解任の危機に見舞われた。ミラノ・ダービーやCLレアル・マドリー戦では会心の白星を挙げたが、その勢いを持続することはできず。主力選手たちの掌握にも失敗し、2024年をもってミランはフォンセカ監督の解任の決断を下すことになった。 ◆フロントの迷走が足かせに~10位ローマ~(勝ち点23) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> シーズン前はスクデット争いも十分に可能と見ていたローマだったが、散々なシーズン前半戦となってしまった。出足に躓いたチームは昨季立て直しに成功していたデ・ロッシ監督を早々に見切る悪手を敢行。代わって就任したユリッチ監督もチーム状態を変えられず監督を引退していたクラブOBのラニエリ氏を引っ張ってくる始末となった。新戦力のFWドフビクのフィットにやや時間がかかったのが痛かったが、フロントがレジェンドのデ・ロッシ監督の手腕を信じることができればこれほど苦戦することはなかったのではないか。 ◆一躍セリエAを代表するGKに~鈴木彩艶~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> まさかこれほどのインパクトを残すことになるとは鈴木彩艶を知る日本人でも予想できた人は少ないのではないか。昇格組の元名門パルマに加入した彩艶は開幕からスタメンの座を奪取。第3節ナポリ戦で退場して出場停止となったウディネーゼ戦を除いて前半戦フルタイム出場を果たした。しかもそのプレー内容も素晴らしく、得意のフィードで攻撃の起点になったかと思えば、セービングに関してもチームを救う好守が目立ち、今やパルマのストロングポイントになっている程だ。一躍セリエAを代表するGKとなった彩艶が後半戦、パルマを残留に導く活躍を続けられれば更に評価は高まるはずだ。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWマルクス・テュラム(インテル) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 相棒のラウタロが不調に苦しむ中、インテルの攻撃を牽引。早くも昨季の13ゴールに迫る12ゴールを挙げ、今季はゴールで勝利に貢献している。もちろん、エゴイスティックな面は昨季同様一切なくアシストにも回っており、自身の価値を更に高める前半戦となった。 ★最優秀監督 ◆ジャン・ピエロ・ガスペリーニ(アタランタ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季はEL優勝をアタランタにもたらした名将は今季ここまでハードなCLも戦いつつセリエAでも首位戦線に絡む見事な戦いを続けている。確立されたスタイルで今やビッグクラブをも凌駕する戦いぶりを見せる。怒涛の11連勝は圧巻だった。 【期待以上】 ★チーム ◆ラツィオ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 監督が代わり戦力もダウンしたかと思われたラツィオがここまで上位に絡んでくるとは予想できなかった。バローニ監督の手腕が高く評価されて良い結果となっている。 ★選手 FWフランシスコ・コンセイソン(ユベントス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw13.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ユルドゥズと共にユベントスの攻撃を牽引。メッシを彷彿とさせるようなキレのあるドリブルでスーパーサブの立ち位置から一躍ユベントスの主軸アタッカーとなった。 【期待外れ】 ★チーム ◆ローマ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw14.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 優勝争いに絡めるだけの戦力を擁しているかと思われた中でのまさかの低迷。フロントの迷走が大きな要因だった。 ★選手 ◆MFドウグラス・ルイス(ユベントス) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2024/get20250105_12_tw15.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アストン・ビラをCL出場に導き、移籍金5000万ユーロもの大金を叩いて獲得したブラジル代表MFだったが、度重なる負傷もあってコンディションが整わず前半戦を通して本領を発揮する姿はついに見られなかった。また、出場した試合では2試合連続PK献上など印象が非常に悪く、ユベンティーノの心を全く掴めないままシーズン後半を迎えてしまった。 2025.01.09 18:00 Thu
5

インテルとローマで伊代表MFのトレード話浮上…現時点では非常に困難な取引に

インテルとローマの間でイタリア代表2選手に関するトレード話が浮上しているようだ。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』など複数メディアが報じている。 ローマではクラウディオ・ラニエリ体制で序列低下のMFロレンツォ・ペッレグリーニ(28)の去就が話題に。2026年まで契約を残すが、延長交渉が停滞しているなか、クラブは適切なオファーが届けば、検討する意思を明確にしている。 ここ最近ではナポリ行きが取り沙汰されてる一方、過去にFWエディン・ジェコ、MFヘンリク・ムヒタリアンと当たり補強となった2選手に続きインテルが夏に獲得へ乗り出す可能性が報じられている。 一方、ローマは中盤補強の候補としてMFダビデ・フラッテージ(25)をリストアップ。下部組織出身者に関してクラブはサッスオーロから完全移籍での買い取りを目指したが、最終的に同選手はインテルへ移籍していた。 しかし、インテルの1年半は出場機会こそ得られているものの、その出場のほとんどが途中出場かターンオーバー要員で、フラッテージは現状に不満を抱いている。 そんななか、両クラブと両選手はトレードの可能性を模索している模様だ。 ただ、両選手のサラリー額の差に加え、契約年数もペッレグリーニが残り1年半、フラッテージが3年半と差があり、交渉は一筋縄ではいかぬ状況。ローマがペッレグリーニの譲渡に加え、移籍金を支払う形が想定されるなか、代理人サイドの強力も得ながら着地点を見いだす努力をしていくことになる。 2025.01.02 17:47 Thu

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly