森保一監督、快勝導くアグレッシブな姿勢を評価! 新戦力への評価やベンチ外の冨安に言及

2023.11.17 00:00 Fri
新戦力への評価やベンチ外の冨安に言及した森保監督
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新戦力への評価やベンチ外の冨安に言及した森保監督
日本代表の森保一監督がミャンマー代表戦を振り返った。

日本代表は16日、パナソニックスタジアム吹田で行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でミャンマー代表と対戦し、5-0と快勝した。

FIFAランキング158位の格下をホームで迎え撃った一戦では、相手の超守備的な布陣に対して、いかに早くゴールをこじ開けられるかがキーポイントに。
そのなかで日本は11分に上田が早速先制点を奪取。その後、前半半ばにMF鎌田大地、前半ラストプレーで上田が追加点を奪取。3点リードで試合を折り返すと、後半立ち上がりには上田がハットトリックを達成。その後、試合終盤にはMF堂安律にもゴールが生まれ、5-0の快勝スタートを飾った。

同試合後、公式会見に出席した森保一監督はこれまでの準備期間に試していなかった中盤の組み合わせを含め、この試合でピッチに送り込んだ先発11名について、現状で最も勝利の可能性がある布陣であったと説明している。
「一言で言うならばベストな布陣を組んだということで、コンディション等々を踏まえて、考えた結果、そして練習で観た結果今日のメンバーを先発として送り込むことを決めました」

今日の展開に関しては、試合を通して割り切った守備的プランを選択したミャンマー相手に早い時間帯に奪った先制点が大きかったが、指揮官もその部分を高く評価している。

「点を取るのが難しいかなと思っている展開のなかで綺麗な形でもあり、こじ開けたともいえる形だったと思う。選手たちがアグレッシブにプレーしてくれたことがゴールに繋がったと思いますし、初戦で難しい戦いになるなか、相手も我々を相当研究して戦ってくるなか、時間が経てば経つほど先制点が難しい試合になることを選手たちも踏まえて、選手がアグレッシブにチャレンジしてくれたことが良かったと思います」

「まずはこれまでのミャンマーの試合を観ていた時に我々に対して4バックなのか、3バックなのか、5バックなのかというところはいろいろと分析をさせてもらったなかで、おそらく守備を固めてくる戦術で来るかなという予想はしておりました。ただその予想はもし外れたらということも含めて、直近のマカオとの試合などは非常に打ち合いのオープンな展開をしていましたし、そういう戦い方もインプットしながら、我々が引いた相手にどう圧力をかけて得点を奪うか、チームのなかでイメージを共有して準備していました」

「得点については非常に難しいなか、綺麗に回すだけでなくリズムやテンポも作らないといけないなかでチャレンジのパスであったり仕掛けであったり、よりゴールに向かっていくプレーをしていこうという部分で選手たちは得点に繋げてくれたと思います。ハーフタイムに選手たちに伝えたことは、3-0で折り返すことはできましたが、次の1点を我々が取りに行くというアグレッシブな姿勢を忘れないようにと選手たちを送り出して、選手たちはまたチャレンジしてくれました」

「ミャンマーと戦うにあたって、ミャンマーだけでなくどの試合も難しくなるなかで、我々が何をできるかということを、しっかりチャレンジしていこうと。相手がどこであろうと我々がどこを志しているかをしっかりとプレーに表現していこうと。選手たちは相手に合わせることなく、自分たちのチャレンジをしてくれたことが良かったと思います。当たり前のことを当たり前にしている中で、選手たちが凡事徹底をしてくれたことはチームとしてまた続けていければなと思います」

この試合ではMF佐野海舟、GK前川黛也の2選手がA代表デビューを飾ったほか、DF渡辺剛、FW細谷真大と代表経験の少ない選手たちも途中出場で出番を与えられた。その新戦力について以下のように評価を語っている。

「まず前川のところから言いますと、これまでも招集はさせていただいたなかで、なかなか出場のチャンスを与えてあげられなかったなかでトレーニングから良いパフォーマンスを見せてくれていました。どこかでチャンスをあげられればと思っているなか、もちろん選手としてはスタートからを望んでいると思いますが、このワールドカップのアジア予選の緊張感のなかで短い時間ですけど試合に出てもらうことが、本人がこれまで見せてくれたプレーに対しての評価に繋がればいいと思っていました」

「チームとしても無失点で勝ち切りたいなかで、ただプレゼントで経験の資格を与えるつもりはなく、彼がそのまま無失点でチームに貢献してくれるかなというプレーを練習で観させてもらったことが大きかった。それから、Jリーグで優勝を目指すチームの守護神として結果を出していることはこの代表の舞台でもプレーする資格があるということ。また公式戦の経験値が本人のキャリアにとっても、さらにレベルアップしていくものですし、我々のチームの総合力を高めるためにも、彼個人にとっても我々代表チームにとっても所属チームにとってもプラスになると考えています」

「海舟に関しては、彼の良さは随所に出してくれたかなと思います。相手のボールを刈り取る力、そして連続で守備をしてボールを奪う、味方にボールを奪わせる。まずは守備の能力は発揮してくれた。プラスして攻撃の起点として守から攻への起点になれる、普段鹿島で見せてくれているプレーを代表でもしっかりと見せてくれたと思っています。攻撃の力もあると思いますが、まだまだパスのクオリティや攻撃的な部分、戦術的にというか、チームになじんでいない部分はあると思いますが、さらに個人のレベルアップという部分でも守備を磨いて、攻撃も上げて、さらに良い選手になってもらえるように、今日の試合経験が繋がっていけば、私自身も指導者として嬉しいです」

「そして細谷ですが、得点を取りたい気持ちはすごくあったと思います。ゴール前に飛び込んでクロスに入って行く、そして起点になる部分、試合の状況に合わせて自分がゴールに向かうということ、そしてチームがゴールに向かうという部分で状況を見極めてチームの攻撃に貢献してくれたと思います。できれば点を取ってさらなる自信にしてほしかったですが、今日は本人も悔しい思いで試合を終えたと思います。これを一つ経験したことで今後のレベルアップに繋げてくれればと思います。ただ、細谷はE-1出ていますよね(笑)。剛もE-1出ていますよね? 間違えていたと思ったら二人とも間違えていました(笑)。喋りながら記憶を思い出せることをほめていただければ…(笑)」

「剛に関して久々の代表で、E-1はいわば国内組だけで戦ったので、彼もオリンピック世代でE-1に出て代表キャップが付いたというところで、今回は初代表ではないですが、全体的なフル代表で言うと初と言っても過言ではない代表キャップかなと思います。ただ、我々も選手のスカウティングをしているなかで、今ヘントがベルギーリーグでトップ争いをしていてその中心選手として国内リーグ、そして欧州の戦いで試合に出続けていることを評価しています。今日の試合で見せ場がなかったと言われていましたが、守備はコンタクトも欧州で激しく厳しく戦っているからこそ落ち着いてできている。普段があるからこそのプレーを今日見せてくれたと思います。また代表での経験や刺激が彼の成長に繋がればと思います」

また、この試合でベンチ外となったDF冨安健洋の状態については、本人がプレーを望んでいたものの、メディカルスタッフの助言を受けて、最終的に監督自身の判断で休養を与えたことを明かしている。

「冨安に関しては本人はプレーしたいという強い気持ちを私にもスタッフにも伝えてくれていたなかでドクターがチェックして、そしてドクターの判断のもと、報告を頂き、私が最終的に、本人は望んでいますが、ここは休ませるべきかなということで決断をさせていただきました。アーセナルでは直近の試合でフル出場していましたが、その前で少し違和感があったという情報も我々は持っていましたし、それも踏まえて選手の疲労とコンディションの部分でのベンチ外ということで今日は判断しました」

「冨安がチームにいてくれていることは、もちろん戦力として非常に大きなものだと思いますが、この2026年W杯に向けてのアジア予選を戦うなかで既にアクシデントは起こっていますが、こういうことを乗り越えるのは総合力で勝っていくということ。今回招集させてもらったなかでも、俺がやってやるということを選手たちは思ってくれていると思います。誰が出ても誰と組んでも機能するという部分でチームとしては経験値の幅と総合力がより高まったと考えています」

「これからのことについても、疲労のことをだいぶ皆さんポイントとして出されていますが、チームのためにと選手のためにということはこれまでも常に考えていて、選手の置かれている状況を考えて対応させていただいています。選手のキャリアがより輝くようにサポートをするのも我々の役目。充実した所属チームでのプレーをすることが、チームにも選手にも我々にも有益だと思う。しっかり見極めながらこれからも招集、起用をしていきたいと思います」

なお、21日にサウジアラビアの地で開催される次節のシリア戦に関して現状ではテレビ放送、配信の可能性が絶望的となっている。森保監督は「非常に残念」と自身の率直な思いを語りつつ、チームとしては様々な形で応援してくれるファンに向けてしっかりとした戦いを見せたいとしている。

「個人的な思いで言わせていただきますと非常に残念な思いです。しかし、これも現実しかないと思っています。いろんな方が協会の皆さん、メディアの皆さんが、日本代表の試合を日本国内で放送していただくことを最大限努力していただいていると思うので、まだまだ最後まで頑張っていると思いますし、テレビ放映がなくても選手が頑張っている姿を想像していただいて、応援していただければなと思います」

「シリア戦、厳しい戦いになると思いますが、テレビ放映があれば応援していただく、あるいはいろんな媒体を通して応援してくださっているサポーターの皆さんに選手たちの戦いをより多くの方に伝えていただければありがたいと思っています」

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【東アジアE-1サッカー選手権2025】韓国代表 0ー1 日本代表(7月15日/龍仁ミル・スタジアム) <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">キャプテンと監督のトロフィーリフト<br><br>今大会チームキャプテンを務めた <a href="https://twitter.com/hashtag/%E9%95%B7%E5%8F%8B%E4%BD%91%E9%83%BD?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#長友佑都</a> と<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%A3%AE%E4%BF%9D%E4%B8%80?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#森保一</a> 監督がトロフィーを掲げる<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BB%A3%E8%A1%A8?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#日本代表</a><a href="https://twitter.com/hashtag/E1?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#E1</a><a href="https://twitter.com/hashtag/E1%E3%82%B5%E3%83%83%E3%82%AB%E3%83%BC%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#E1サッカー選手権</a> <a href="https://t.co/tbQFQJyePD">pic.twitter.com/tbQFQJyePD</a></p>&mdash; U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) <a href="https://twitter.com/UNEXT_football/status/1945104800837984426?ref_src=twsrc%5Etfw">July 15, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 感動のフィナーレで欠かせない存在であることを証明した。FC東京の日本代表DF長友佑都が、キャプテンマークを巻いて東アジアE-1サッカー選手権2025の優勝トロフィーを掲げた。その際の振る舞いにファンたちが歓喜している。 日本代表は15日、東アジアE-1サッカー選手権2025の3戦目で韓国代表との日韓戦を迎えた。8分に奪ったジャーメイン良のゴールを守りきり1ー0で勝利。史上初となる大会2連覇を達成している。 激闘直後のピッチでは、大会のフィナーレを飾るセレモニーが行われた。日本代表からは最優秀GKに大迫敬介、最優秀FWはジャーメイン良、MVPには3戦5ゴールのジャーメインが選出された。 個人賞の発表後、日本代表の優勝セレモニーへ。激闘を戦い抜いた選手たちがメダルを首に下げて、ピッチ中央の舞台へと上がる。最後には、キャプテンマークを巻く長友が優勝トロフィーを手渡されて、舞台の中央へ。チームメートたちの方を向いて熱い言葉で激励するキャプテンは、仲間たちの掛け声と共に天高くトロフィーを掲げた。 隣にいた森保一監督に肩を抱き抱えられながら、満面の笑みでトロフィーリフトをする長友。この様子にファンたちは「長友やっぱり最高だわ」「長友さんよかった!本当におめでとう!」「もうこれはブラボーだわ」「ブラボー!!」「長友のキャプテンシーはバケモンやな」「長友キャプテンおつかれさまでした〜っ」「選手の精神やろ」「長友のトロフィーリフトは流石にちょっとグッと来るな」「ここだけでも長友が代表入りする価値はある」「長友佑都選手は日本の誇り」と温かい言葉が溢れた。 今大会の日本代表はJリーグに所属するメンバーで構成。初招集12名の中、W杯4大会出場の長友がチームキャプテンを任された。長友自身は第2戦の中国代表戦でフル出場するにとどまったが、ベンチでは常に声を出して選手たちを鼓舞。トレーニング中にもチームを引っ張る姿を見せるなど、兄貴分として代表チームをまとめた。そんな長友のトロフィーリフトは、今大会を象徴するワンシーンだったと言える。 2025.07.16 06:00 Wed

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日本代表の新ユニフォームの発表時期が判明?続々と各国がお披露目している中で日本は遅めの発表か

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ザッケローニは総勢77名の日本代表を招集!

▽3月5日にキリンチャレンジカップ2014 ニュージーランド戦を控えたザックジャパン。ニュージーランド戦は、ブラジルワールドカップ本大会のメンバー発表前最後の試合となるため、本大会を目指す選手にとっては大事なアピールの場となる。<br/><br/>▽超ワールドサッカーでは、ニュージーランド戦に臨むメンバー発表に向けアンケートを実施予定(有料版のみとなります)。それに先駆け、これまでにザッケローニ監督が招集してきたメンバーを調査した。<br/><br/>▽招集から最も遠ざかっているのは、代表復帰待望論も囁かれているDF闘莉王、そして現在はポルトガル2部のポルティモネンセに所属するFW金崎の2名だ。その他、MF阿部、FW森本など、2010年南アフリカワールドカップに招集されたメンバーや、昨シーズンのJリーグ得点王でもあるFW大久保、Jリーグ2連覇を果たした広島のエースであるFW佐藤なども 2012年を最後に招集されていない。ザッケローニ監督が招集した全77名の選手は以下の通り。<br/><br/>GK 東口順昭 2011/8/4<br/>GK 山本海人 2012/2/25<br/>GK 林卓人 2013/7/15<br/>GK 川島永嗣 2013/11/7<br/>GK 西川周作 2013/11/7<br/>GK 権田修一 2013/11/7<br/><br/>DF 田中マルクス闘莉王 2010/9/30<br/>DF 永田充 2010/12/24<br/>DF 安田理大 2011/11/1<br/>DF 近藤直也 2012/2/17<br/>DF 岩政大樹 2012/8/30<br/>DF 水本裕貴 2013/1/31<br/>DF 栗原勇蔵 2013/7/15<br/>DF 槙野智章 2013/7/15<br/>DF 森脇良太 2013/7/15<br/>DF 徳永悠平 2013/7/15<br/>DF 鈴木大輔 2013/7/15<br/>DF 千葉和彦 2013/7/15<br/>DF 駒野友一 2013/8/8<br/>DF 長友佑都 2013/11/7<br/>DF 内田篤人 2013/11/7<br/>DF 伊野波雅彦 2013/11/7<br/>DF 今野泰幸 2013/11/7<br/>DF 吉田麻也 2013/11/7<br/>DF 酒井宏樹 2013/11/7<br/>DF 酒井高徳 2013/11/7<br/>DF 森重真人 2013/11/7<br/><br/>MF 本田拓也 2011/3/18<br/>MF 関口訓充 2011/5/27<br/>MF 西大伍 2011/5/27<br/>MF 柴崎晃誠 2011/5/27<br/>MF 松井大輔 2011/8/4<br/>MF 阿部勇樹 2012/2/17<br/>MF 磯村亮太 2012/2/17<br/>MF 柴崎岳 2012/2/17<br/>MF 谷口博之 2012/2/17<br/>MF 柏木陽介 2012/2/25<br/>MF 増田誓志 2012/2/25<br/>MF 長谷川アーリアジャスール 2012/5/18<br/>MF 藤本淳吾 2012/8/9<br/>MF 中村憲剛 2013/6/7<br/>MF 高萩洋次郎 2013/7/15<br/>MF 扇原貴宏 2013/7/15<br/>MF 青山敏弘 2013/8/29<br/>MF 遠藤保仁 2013/11/7<br/>MF 長谷部誠 2013/11/7<br/>MF 細貝萌 2013/11/7<br/>MF 本田圭佑 2013/11/7<br/>MF 乾貴士 2013/11/7<br/>MF 香川真司 2013/11/7<br/>MF 清武弘嗣 2013/11/7<br/>MF 高橋秀人 2013/11/7<br/>MF 山口蛍 2013/11/7<br/><br/>FW 金崎夢生 2010/9/30<br/>FW 興梠慎三 2011/5/27<br/>FW 家長昭博 2011/8/4<br/>FW 田中順也 2012/2/17<br/>FW 久保裕也 2012/2/17<br/>FW 石川直宏 2012/2/17<br/>FW 大久保嘉人 2012/2/17<br/>FW 李忠成 2012/2/25<br/>FW 森本貴幸 2012/5/24<br/>FW 宮市亮 2012/10/4<br/>FW 佐藤寿人 2012/10/4<br/>FW 宇佐美貴史 2012/11/5<br/>FW 大津祐樹 2013/3/1<br/>FW 東慶悟 2013/5/23<br/>FW 前田遼一 2013/6/7<br/>FW 原口元気 2013/7/15<br/>FW 山田大記 2013/7/15<br/>FW 豊田陽平 2013/8/8<br/>FW 工藤壮人 2013/8/29<br/>FW ハーフナー・マイク 2013/10/3<br/>FW 齋藤学 2013/10/3<br/>FW 岡崎慎司 2013/11/7<br/>FW 大迫勇也 2013/11/7<br/>FW 柿谷曜一朗 2013/11/7<br/><br/>※左からポジション、名前、最終招集日<br/>※合宿のみの招集やケガで辞退した選手は含まない 2014.02.21 11:30 Fri
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「俺たちのマエストロ」長野風花が女子W杯終えリバプール帰還!クラブ唯一の決勝T進出者をチームメイト総出で歓迎「これは素敵」「いい雰囲気」

オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)での戦いを終え、クラブへと帰還したなでしこジャパンのMF長野風花(リバプール)がチームメイトから温かく迎えられた。 なでしこジャパンは9大会連続9度目の出場となった女子W杯2023で、スペイン女子代表に大勝するなどグループステージを全勝で突破。ラウンド16のノルウェー女子代表戦にも勝利し、2大会ぶり4度目のベスト8進出を果たした。 準々決勝ではスウェーデン女子代表に敗れ、大会を去ることとなったものの、なでしこのサッカーは試合を追うごとに世界中から注目の的に。得点王に輝いた宮澤ひなたはもちろん、長谷川唯と長野らで形成した中盤も、評価を高めた。先のスウェーデン戦でボランチを徹底ケアされたことからも、日本のキーとして認識されていたことがうかがえる。 その1人、長野がチームへと帰還。集合していたチームメイトの前に姿を現すと、盛大な拍手と歓声で出迎えられた。 リバプールの女子チームからW杯に出場したのは、長野とアイルランド女子代表DFナイアム・フェイヒーの2人のみ。アイルランドはグループステージで姿を消していたため、長野はリバプール所属として今大会に最も長く身を置いた選手となっていた。 リバプールの公式X(旧:ツイッター)が様子を伝えると、国内外のファンからは「俺たちのマエストロが帰ってきた!」、「おかえりフウカ!」、「これは素敵ですね」、「良いチームだねリバプール女子!!」、「いい雰囲気じゃないの♪」といった、多数の歓迎の声が寄せられた。 リバプール女子チームは今後、フランスのコロミエで28日から開催されるミニトーナメント、『AMOS Women’s French Cup』に参加。パリ・サンジェルマン(PSG)と対戦し、31日にはアトレティコ・マドリーかミランのいずれかと。決勝ないしは3位決定戦を行う。 今年1月に加入し、昇格組のリバプールを見事残留へと導いた長野。今季はスタートからタクトを振ることが期待される。 <span class="paragraph-title">【動画】リバプールのチームメイトから温かく迎えられる長野風花</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr">Look who’s back from the World Cup <a href="https://t.co/PJoYpLDY1q">pic.twitter.com/PJoYpLDY1q</a></p>&mdash; Liverpool FC Women (@LiverpoolFCW) <a href="https://twitter.com/LiverpoolFCW/status/1695024767722537135?ref_src=twsrc%5Etfw">August 25, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.08.26 16:03 Sat

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