佐野海舟 Kaishu SANO

ポジション MF
国籍 日本
生年月日 2000年12月30日(23歳)
利き足
身長 176cm
体重 67kg
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【J1注目プレビュー|第10節:G大阪vs鹿島】3連勝チャレンジのG大阪、波に乗れない鹿島はキッカケ掴むか

【明治安田J1リーグ第10節】 2024年4月28日(日) 15:00キックオフ ガンバ大阪(8位/15pt) vs 鹿島アントラーズ(11位/13pt) [パナソニック スタジアム 吹田] <span class="paragraph-subtitle">◆2度目の3連勝に挑戦【ガンバ大阪】</span> 前節はアウェイでの浦和レッズ戦。終盤に坂本一彩のゴールが決まり、0-1で勝利。耐えた中でしっかりと勝ち点3を持ち帰った。 前々節のホームではサガン鳥栖相手にラストプレーで勝ち越し劇的勝利。この2連勝は昨年まで足りなかった我慢強さが結果に結びついたと言っても良いだろう。 その中でカギとなっているのがトップ下で出場し、2戦連発中の坂本一彩。どこか宇佐美貴史に頼っていた攻撃に、新たな風を吹き込んでいる。 しかし、ミッドウィークにはアウェイでのルヴァンカップでFC琉球に敗戦。J3クラブ相手に不覚をとってしまった。主力組が休んだことで、チームとしての完成度はまだまだ低いことも思い知った。主力以外の底上げも重要な課題と言える。 ただ、プラスに捉えればリーグ戦に向けてコンディションが整えられたことと集中できるということ、気を引き締めて臨む戦いでしっかりと勝利し、3連勝を飾りたい。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:一森純 DF:中野伸哉、三浦弦太、中谷進之介、黒川圭介 MF:ダワン、鈴木徳真 MF:山下諒也、坂本一彩、ウェルトン FW:宇佐美貴史 監督:ダニエル・ポヤトス U-23日本代表活動参加:半田陸 <span class="paragraph-subtitle">◆波にの乗れない中キッカケを掴めるか【鹿島アントラーズ】</span> 前節はアウェイでサガン鳥栖に4-2で敗れ、直近4試合で3敗と結果が出ていない。 その鳥栖戦はミスも目立ち4失点。ほとんど固定されているメンバーであり、コンディションや強度というポイントでは連戦で下がっていく印象だ。 とはいえ、チームビルディングの最中にはつきもの。あとは、その中でどう勝ち点を手にしていくかが大事になる。ベンチから出てくる選手たちが奮起することでもチームにとっては良い刺激になるだろう。 相手は連勝中のG大阪。強度を保ちながらも、いかにして相手のブロックを打ち破るか。ボールを保持する相手だけに、プレスからショートカウンターをハメやすい相手でもある。 ★予想スタメン[4-4-1-1] GK:早川友基 DF:濃野公人、植田直通、関川郁万、安西幸輝 MF:樋口雄太、知念慶、佐野海舟、仲間隼斗 FW:名古新太郎、鈴木優磨 監督:ランコ・ポポヴィッチ 2024.04.28 12:30 Sun

【J1注目プレビュー|第9節:鳥栖vs鹿島】守備崩壊の鳥栖、攻撃に難ありの鹿島…どちらが輝きを放つか

【明治安田J1リーグ第9節】 2024年4月20日(土) 14:00キックオフ サガン鳥栖(20位/4pt) vs 鹿島アントラーズ(6位/13pt) [駅前不動産スタジアム] <span class="paragraph-subtitle">◆崩壊している守備を立て直せるか【サガン鳥栖】</span> 最下位に転落している鳥栖。前節はアウェイでのガンバ大阪戦で連敗を回避できるかと思われたが、ラストプレーで痛恨の被弾。またしても守り切れずに終わった。 勝利した北海道コンサドーレ札幌戦、引き分けたヴィッセル神戸戦と、勝ち点を獲得した試合はいずれも無失点。一方でその他の試合は全て複数失点と、開幕前から懸念されていた守備の問題が明確に浮き彫りとなっている。 G大阪戦は普段よりも引き気味の守備となった中、押し込まれ続けるという事態に。どういった方針で進めるのか、迷っていれば泥沼にハマる可能性もある。 一方で、攻撃面も決して良くはない。攻守は表裏一体。悪い守備を改善するには良い攻撃も必要。失点を意識して守り抜くか、それとも攻撃に出て勝利を目指すか。チームとしての意思統一も課題となる。 ★予想スタメン[4-2-3-1] GK:朴一圭 DF:原田亘、山﨑浩介、キム・テヒョン、丸橋祐介 MF:河原創、手塚康平 MF:富樫敬真、堀米勇輝、長沼洋一 FW:マルセロ・ヒアン 監督:川井健太 出場停止:堺屋佳介 U-23日本代表活動参加:木村誠二 <span class="paragraph-subtitle">◆沈黙する攻撃陣、上昇には復活不可欠【鹿島アントラーズ】</span> 前節はホームに京都サンガF.C.を迎えて1-0で勝利。連敗中のチームをストップさせることができた。 しかし、ミッドウィークにはJ3のヴァンラーレ八戸とYBCルヴァンカップで対戦し、延長戦までもつれてしまう展開に。格下相手に苦戦しながらもなんとか勝利したが、チームは大きな移動も強いられるなど、良い状態ではない。 確実に鳥栖とのコンディション差はある。ただ、そこで弱音を吐いていては始まらない。ポイントはどう見ても攻撃陣。リーグ戦でもゴールが遠く、格下相手にもゴールが遠かった。2点目を取れない現状は、停滞にもつながっていく。 いかにして出力を上げていくか。サイド攻撃も武器とする中で、得点力が上がっていかなければ苦戦は必至。そろそろ攻撃陣の奮起に期待したい。 ★予想スタメン[4-4-1-1] GK:早川友基 DF:濃野公人、植田直通、関川郁万、安西幸輝 MF:藤井智也、知念慶、佐野海舟、チャヴリッチ FW:樋口雄太、鈴木優磨 監督:ランコ・ポポヴィッチ 2024.04.20 11:47 Sat

後半2得点のFC東京が国立2連勝! U23日本代表MF松木玖生が2アシストの活躍で鹿島を下す【明治安田J1第7節】

7日、明治安田J1リーグ第7節のFC東京vs鹿島アントラーズが国立競技場で行われ、ホームのFC東京が2-0で勝利した。 川崎フロンターレとの多摩川クラシコ、国立競技場での浦和レッズ戦とビッグゲームが続く9位・FC東京。中3日の今節は鹿島アントラーズを国立に迎えた。浦和戦は荒木遼太郎と松木玖生のゴールで逆転に成功したが、レンタル元との対戦となる荒木は今節出場できず。代わりに仲川輝人が最前線に入り、中村帆高が負傷の右サイドバックは白井康介が務めた。 対する5位の鹿島は、前節のアビスパ福岡戦を0-1で落として連勝がストップ。上位に食らいついていくため、立て直しを図りたい一戦となった。今節は土居聖真がベンチ、名古新太郎がメンバー外となり、樋口雄太と仲間隼斗が先発起用された。 立ち上がりから押し込むのはアウェイ2連戦の鹿島。佐野海舟のシュートやアレクサンダル・チャヴリッチの直接FKでFC東京ゴールに迫る。対するホームチームも、俵積田晃太がカットインから自らシュートと積極的な姿勢を見せていく。 じりじりとした展開が続く中、鹿島は28分、樋口のシュートからCKを獲得すると、キッカーの樋口のクロスにファーで関川郁万が合わせたが、これはGK野澤大志ブランドンの正面を突く。 その後も両チームが互いの良さを消し合い、決定機が訪れないまま前半は終了。ピーター・クラモフスキー監督もランコ・ポポヴィッチ監督も交代カードは切らずに、後半を迎える。 FC東京は53分、ドリブルでボックス内に切り込んだ俵積田が右足シュート。枠を捉えなかったが、得点の可能性を感じさせる。 するとその2分後、ホームチームがついに試合の均衡を破る。左サイドのバングーナガンデ佳史扶から松木へボールがわたると、中央を見て左足でクロス。裏に抜け出した仲川がヘディングで押し込んだ。 追いかける形となった鹿島は、仲間を下げて藤井智也を投入。一方のクラモフスキー監督は、俵積田に代えて遠藤渓太をピッチに送り出した。 1点をリードするFC東京は突き放しにかかる。67分、入ったばかりの遠藤が左サイドで仕掛けると、縦に運んでから速めのクロス。ファーに仲川が飛び込んだが、ワンタッチシュートはクロスバーに直撃し、ゴールラインは割らなかった。 クラモフスキー監督は75分に原川力、ジャジャ・シルバを起用し、追加点を目指す。後手に回ったポポヴィッチ監督は80分に一気に3枚替え。3月下旬に鹿島入りのラドミル・ミロサヴリェヴィッチがJリーグデビューを飾った。 終盤に差し掛かった83分、またもFC東京に追加点のチャンス。ジャジャ・シルバが高い位置でボールを奪い、松木がボックス手前まで運ぶと、追い越していったジャジャ・シルバにスルーパス。GK早川友基と一対一の格好となったが、シュートは枠の左に外してしまった。 鹿島は最後にギリェルメ・パレジも登場し、諦めず同点ゴールを目指すが、FC東京のブロックを崩しきれないまま6分の後半アディショナルタイムが経過。すると試合終了間際、逆にFC東京の原川が中盤でボールを奪うと、勢いそのまま前線に飛び出し、松木の横パスを受けてシュート。これが左上に突き刺さり、2-0で決着となった。 国立2連戦をどちらも勝利で終えたFC東京は、鹿島をかわして6位に浮上。2連敗の鹿島は8位に後退した。 FC東京 2-0 鹿島アントラーズ 【FC東京】 仲川輝人(後10) 原川力(後52) <span class="paragraph-title">【動画】松木クロス→仲川ヘディングの先制点</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>161cmのヘディング弾<br>\<br><br>抜群のポジショニングから<br>スピードスターが頭でゴール<br><br>ドンピシャクロスは松木玖生<br><br>明治安田J1第7節<br>FC東京×鹿島<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/gJeBTuRjpO">pic.twitter.com/gJeBTuRjpO</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1776904457973830130?ref_src=twsrc%5Etfw">April 7, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.04.07 19:24 Sun

鈴木優磨のPK弾守り抜いた鹿島が連勝! 一歩及ばずの磐田は3連敗に【明治安田J1第5節】

明治安田J1リーグ第5節の鹿島アントラーズvsジュビロ磐田が30日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が1-0で勝利した。 2勝1分け1敗で4位と、悪くないスタートを切っている今シーズンの鹿島。前節の川崎フロンターレ戦ではチャヴリッチ、鈴木優磨のゴールで逆転勝利を手にした。今節はケガで日本代表参加を辞退していた佐野海舟がメンバー外となり、土居聖真が代わりにボランチに入った。 対する磐田は1勝3敗の17位とやや苦しいシーズン序盤。直近のガンバ大阪戦はジャーメイン良のゴールで反撃するも1-2で終え、2連敗を喫している。今回は新戦力のマテウス・ペイショットが初スタメンとなり、U-23日本代表から戻った鈴木海音も先発。レオ・ゴメスも開幕節以来のスタメン入りを果たした。 試合序盤、先に決定機を迎えたのはボールを保持する7分の鹿島。右サイドから崩すと濃野公人のヒールの落としにチャヴリッチが反応。ボックス内で右足シュートも、ここはGK川島永嗣がナイスセーブを見せた。 押し返したい磐田も11分にチャンス。松原后が左サイドからクロスを上げると、ジャーメイン良がヘディングで叩く。これは惜しくも枠の左に外れ、先制とはならなかった。 両チームともにゴールに迫る中、21分には再び磐田に決定機。ボックス手前で上原力也がクリアボールを拾うと右足を一閃。ゴール右隅を捉えたシュートはGK早川友基が弾き出した。 均衡が破れたのは33分。鹿島が左CKを得ると、関川郁万のヘディングでの折り返しが松原の手に当たってPKの判定。GK川島との読み合いを制した鈴木優磨が真ん中に蹴り込み、ホームチームに先制点が生まれた。 鹿島がリードしたものの、その後もピッチを行き来する互角の戦いが続く。前半アディショナルタイムには、最終ラインの裏に抜け出した鈴木優磨が浮き球をボレーシュートに持ち込むも、バーの上を越えた。 ハーフタイムに動いたのは鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督。藤井智也を下げて松村優太をピッチに送り出す。松村はそのまま右サイドハーフに入った。 しかし、後半は1点を追う磐田が攻勢。それでも鹿島守備陣が身体を張ってゴール前に立ちふさがり、自由にはシュートを打たせない。 勢いを加速させたい磐田の横内昭展監督は61分、平川怜に代えて古川陽介を投入。69分にはその古川が左サイドからドリブルで切り込み、自らシュートを打ったが、カーブのかかったボールは右ポストをかすめた。 さらに76分、古川から上原へパスが繋がりボックス内に侵入すると、途中出場の藤川虎太朗へ横パス。アウトにかけたシュートは鹿島DFにわずかにコースを変えられ、同点ゴールには至らなかった。 一方、逃げ切りも見据え始めた鹿島は仲間隼斗、樋口雄太を78分から途中起用。その3分後、さっそく仲間にヘディングシュートの場面が訪れたが、枠内に収められず1点差のまま最終盤へ向かった。 最後まで諦めない磐田は後半アディショナルタイム、ゴール前での混戦から上原がシュート。しかし、これはGK早川の正面に飛んだ。 その後も試合終了間際まで一進一退の攻防が続いたが、鹿島が1-0で勝利。勝ちきった鹿島が2連勝、1点が遠かった磐田は3連敗となった。 鹿島アントラーズ 1-0 ジュビロ磐田 【鹿島】 鈴木優磨(前33) <span class="paragraph-title">【動画】真ん中に蹴り込んだ鈴木優磨のPK</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>ド真ん中に蹴る勇気<br>\<br><br>鈴木優磨がPKを真ん中へ<br>豪快に蹴り込む‼<br><br>ホームの鹿島が先制<br><br>明治安田J1第5節<br>鹿島×磐田<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/WNMriGSifc">pic.twitter.com/WNMriGSifc</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1773969141214429481?ref_src=twsrc%5Etfw">March 30, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.30 17:26 Sat

日本代表、北朝鮮代表戦の地上波テレビ放送、ネット配信の予定は? キックオフ時間、無料視聴方法を紹介

日本代表は21日、2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選兼2027アジアカップ予選で北朝鮮代表と対戦する。 この記事では、サッカー日本代表の試合日程・キックオフ時間・テレビ放送予定・視聴方法をまとめた。 <span class="paragraph-subtitle">■日本代表vs北朝鮮代表 試合日程・キックオフ時間</span> 2次予選では2連勝スタートを飾った日本と1勝1敗で2位の北朝鮮。本時間2024年3月21日(木)19:20にキックオフ予定だ。 <span class="paragraph-subtitle">■日本代表vs北朝鮮代表 放送・配信予定</span> 8大会連続8度目のW杯出場を懸けて戦う日本。今回の試合は、地上波では『日本テレビ』にて全国生中継される。 またインターネットでは『Tver』で同時配信となり、無料で視聴することが可能だ。 ◆2026北中米ワールドカップW杯アジア2次予選兼2027アジアカップ予選 北朝鮮代表戦詳細 日時:2024年3月21日(木)19:20キックオフ 会場:国立競技場 対戦国:日本代表vs 朝鮮民主主義人民共和国代表 放送局:日本テレビ系列にて全国生中継(放送開始は19:00予定) <span class="paragraph-subtitle">■日本代表vs北朝鮮代表 無料視聴方法</span> 今回は地上波と無料で楽しめるインターネットサービスの『Tver』で放送されるため、誰でも無料で視聴が可能となる。 <span class="paragraph-subtitle">■日本代表メンバー(vs北朝鮮代表)</span> GK 前川黛也(ヴィッセル神戸) 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー) DF 長友佑都(FC東京) 谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール) 板倉滉(ボルシアMG/ドイツ) 渡辺剛(ヘント/ベルギー) 町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー) 毎熊晟矢(セレッソ大阪) 伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ) 橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド) 菅原由勢(AZ/オランダ) MF/FW 遠藤航(リバプール/イングランド) 浅野拓磨(ボーフム/ドイツ) 南野拓実(モナコ/フランス) 守田英正(スポルティングCP/ポルトガル) 相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル) 小川航基(NECナイメヘン/オランダ) 前田大然(セルティック/スコットランド) 堂安律(フライブルク/ドイツ) 上田綺世(フェイエノールト/オランダ) 田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ) 川村拓夢(サンフレッチェ広島) 中村敬斗(スタッド・ランス/フランス) <span style="text-decoration: line-through;">佐野海舟(鹿島アントラーズ)</span>※ケガのため不参加 久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) <span class="paragraph-subtitle">■2026北中米ワールドカップW杯アジア2次予選兼2027アジアカップ予選</span> アジアの36カ国が4カ国ずつ9組に分かれ、ホーム・アンド・アウェイの2回総当たりで対戦。各組1位、2位のチームが、3次予選に進出すると同時に、アジアカップ2027の出場権を獲得することができる。 日本は2023年11月に行われたミャンマー代表戦(ホーム)とシリア代表戦(アウェイ)をどちらも5-0と快勝スタート。3月の2試合では、北朝鮮との連戦となり、2次予選突破が懸かっている。 21日には国立競技場で、26日に行われるアウェイゲームは13年ぶりに北朝鮮の首都・平壌の金日成スタジアムでの開催が決定している。 なお、アウェイゲームに関しては、現時点での放送は未定となっており、今後も実現は難しいと見られている。 2024.03.20 13:30 Wed

伊東純也の代わりに呼んで欲しい選手/六川亨の日本サッカーの歩み

「ヤングなでしこ」ことU-20日本女子代表は、AFC U-20女子アジアカップ決勝でU-20北朝鮮女子に1-2で敗れて大会4連覇はならなかった。内容的にも後半は押されていて、グループステージ(ミスからの失点で0-1)に続いての完敗だった。 北朝鮮の実力は侮れない――ということで、21日から始まる北中米W杯アジア2次予選の北朝鮮戦もかなりの苦戦が予想されるのではないだろうか。というのも、日本の主力選手のほとんどが“海外組”なのに対し、北朝鮮の“海外組”はJ3の岐阜でプレーする左SB文仁柱(ムン・インジュ)ただ一人。それも日本でプレーしているのだから、時差に苦しむことはない。 過去の北朝鮮代表には2010年南アW杯に出場したFW鄭大世(チョン・テセ)、MF安英学(アン・ヨンハ)の他にもMF梁勇基(リャン・ヨンギ)、MF李漢宰(リ・ハンジェ)らがいた。「北朝鮮には3人の在日コリアン枠」があるとも噂されている由縁だ。 日本での試合には多くの在日コリアンが応援に駆けつけるが、在日の選手が試合に出れば応援にも力が入るのは間違いない。ただ、以前に比べるとJリーガーになる選手が減っていることも確か。「裕福な家庭の子供が多いから、ハングリー精神が希薄になった」と指摘するのは在日のサッカー関係者だが、日本との対戦で刺激を受けてプロを目指す選手が増えるかもしれない。 試合に話を戻すと、2試合とも時差の影響を受けない北朝鮮にはかなりのアドバンテージがあると見ていいだろう。そこで日本代表のスタメンを、時差等のコンディション面から予想してみた(システムは4-2-3-1)。GKはこれまでの実績と国内組ということで大迫敬介。CBは板倉滉と町田浩樹が有力だが、町田の帰国は19日と試合の2日前。このため1日早く帰国する谷口彰悟の方が試合にフィットするかもしれない。 SBは、右はC大阪の毎熊晟矢で決まりだろう。左は18日に帰国する伊藤洋輝か橋岡大樹か悩むところ。コンディション次第では2年ぶりに代表へ復帰した長友佑都という選択もあるかもしれない。 ボランチは“国内組”なら川村拓夢(広島)と佐野海舟(鹿島)※ということになるが、いくらなんでも経験不足の2人を同時にスタメン起用することはないだろう。これまでなら遠藤航とケガからの回復次第だが守田英正ということになるが、2人とも帰国は19日だ。そこで一人は17日に帰国している田中碧で、遠藤にはコンディション次第だが強行出場してもらうしかない。(※編集部注:佐野はケガで不参加が決定) 攻撃陣は南野拓実、相馬勇紀、小川航基、堂安律、上田綺世、中村敬斗の6人が19日に帰国と厳しいスケジュールになっている。そこでトップ下には17日に帰国した久保建英、左FWはアジアカップのイラン戦でプレスバックから久保と好連携を見せた前田大然、1トップに浅野拓磨(2人とも18日に帰国)と、スピードを武器にする2選手を前線に配置。問題となるのは右FWで、ここは堂安に無理をしてもらうしかなさそうだ。 こうしてコンディション面から人選を考えていて、是非とも今回招集して欲しかったのが浦和に移籍して好プレーを連発している前田直輝だ。スピードとキレのあるドリブル突破を武器に、カットインからの左足シュートに加え、タテにも仕掛けられるウインガーで、第4節の湘南戦では今シーズン初ゴールも決めた。 伊東純也の招集が難しい現状のなか、森保一監督には6月シリーズで前田直の招集を期待したいところである。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.03.19 13:00 Tue

鹿島MF佐野海舟がケガで日本代表不参加…川崎F戦はフル出場

日本サッカー協会(JFA)は18日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表戦に臨む日本代表活動に、鹿島アントラーズのMF佐野海舟が不参加となることを発表した。 佐野は2023年11月に日本代表に初招集されると、アジアカップにも参加。これまで4試合に出場していた。 佐野は17日に行われた明治安田J1リーグ第4節の川崎フロンターレ戦に先発フル出場を果たしていた。 2024.03.18 13:18 Mon

【日本代表選手紹介】攻守のカギを握るDMF&IH、北朝鮮との2連戦に挑む26選手の現状と期待

日本代表は14日に2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮代表との2連戦に向け、招集メンバー26名を発表した。ベスト8で涙のアジアカップからのリスタートになる今活動のスカッドは前回から7選手が変更。ここではサバイバルでもある26選手の「現状」と「期待」をテーマに守備的MF陣を紹介していく。 <span class="paragraph-subtitle">MF遠藤航(31)</span> 所属先:リバプール(イングランド)<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/news_wataru_endo_20240317_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>■今季公式戦(アジアカップ後) ※3/15 時点 成績:33試合3得点(8試合0得点) 先発出場/途中出場:25/8(7/1) 代表での主戦場:DMF 代表通算:60試合3得点 日本代表のキャプテンとしてチームを牽引する遠藤。今シーズンから加入したリバプールでは、当初は年齢を含めて懐疑的な目を向けられていた。それでもユルゲン・クロップ監督の信頼は厚く、昨年12月からポジションを確保すると一気に評価を上げ、今では欠かせない存在とファンからも称賛を受ける。10日のマンチェスター・シティ戦のハイパフォーマンスは現地でも絶賛され、POTMにも選出された。 北朝鮮代表との連戦においても遠藤の役割は非常に重要になる。キャプテンとしての精神的支柱になるほか、ハードなプレーが求められるであろう戦いで、いかに中盤を制圧できるか。奇しくもA代表のデビュー戦の相手が北朝鮮戦という遠藤。当時はサイドバックでのプレーだったが、今のプレミアリーグで見せているパフォーマンスを見せて、チームに安定をもたらせてもらいたい。 <span class="paragraph-subtitle">MF守田英正(28)</span> 所属先:スポルティングCP(ポルトガル)<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/news_hidemasa_morita_20240317_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>■今季公式戦(アジアカップ後) ※3/15 時点 成績:28試合2得点(9試合1得点) 先発出場/途中出場:24/4(6/3) 代表での主戦場:DMF、IH 代表通算:32試合3得点 ポルトガルの名門・スポルティングCPでは欠かせない中盤のキーマン。加入してすぐにレギュラーとなると、2年目の今シーズンもリーグ戦ではアジアカップ期間を除けば欠場したのは1試合のみ。途中出場も1試合という状況だ。アジアカップから復帰後も変わらないパフォーマンスを見せ、1ゴール1アシストを記録。ヨーロッパリーグ(EL)はラウンド16で敗退となったが、リーグ優勝に向けて重要な役割は変わらない。 日本代表では[4-1-4-1]ではインサイドハーフがメインに。[4-2-3-1]ではダブルボランチの一角を務め、遠藤とコンビを組む。守備での貢献度が高かった以前とは変わり、ポルトガルで成長した点は攻撃への積極的な関与。ボックス内に飛び出す動きは日本代表でも脅威となっており、W杯予選では1アシストを記録。クレバーなポジショニングと思い切りの良い飛び出しで、バランス取りながらも攻守に特徴を発揮することが求められている。 <span class="paragraph-subtitle">MF田中碧(25)</span> 所属先:デュッセルドルフ(ドイツ)<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/news_ao_tanaka_20240317_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>■今季公式戦(アジアカップ後) ※3/15 時点 成績:29試合7得点(7試合2得点) 先発出場/途中出場:24/5(7/0) 代表での主戦場:DMF、IH 代表通算:25試合7得点 ドイツ2部を戦うデュッセルドルフで研鑽を積む田中。常にステップアップの噂がある中、今シーズンはデュッセルドルフでプレーをすることが確定した。シーズン序盤はパフォーマンスの低さに批判が集中も、10月の日本代表活動でゴールを決めてから本領発揮。大事な試合でもゴールを重ね、代表合流直前の試合では1ゴール1アシストを記録。チームの1部昇格の原動力として期待が大きい。 元日のタイ代表戦には出場もアジアカップはメンバー外。意外な結果は驚きを与えたが、噂された移籍もなし。2部リーグを戦うチームを支え、2月以降は2ゴール3アシストをリーグ戦で記録している。インサイドハーフやボランチでのプレーとなるが、期待されるのはやはり攻撃面。ゲームメイク力に加え、自らもゴールをに絡んでいく姿勢は強く出してもらいたいところ。大事な試合で光る得点力も期待される。 <span class="paragraph-subtitle">MF川村拓夢(24)</span> 所属先:サンフレッチェ広島<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/news_takumu_kawamura_20240317_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©︎超ワールドサッカー<hr></div>■今季公式戦(アジアカップ後) ※3/15 時点 成績:3試合1得点(3試合1得点) 先発出場/途中出場:3/0(3/0) 代表での主戦場:DMF、IH 代表通算:1試合1得点 今シーズンもサンフレッチェ広島ではレギュラーとしてプレーする川村。[3-4-2-1]のダブルボランチの一角として開幕3試合連続フル出場を果たしている。9日に行われた第3節のサガン鳥栖戦ではシーズン初ゴールを記録。思い切りの良いプレーと、左利きという特徴を活かしたプレーが特徴。本来は攻撃的な選手だが、ボランチでもプレーができ、前に飛び出していく力も持っている。 日本代表としては過去にも招集を受けたが、デビューしたのは1月1日のタイ代表戦。終盤に起用されると、代表初ゴールも記録した。攻撃に関与できること以外でも、対人プレーの強さを持ち合わせ、運動量もある。また、ドリブルで持ち上がることもでき、キックの精度も高いため、流れを変えたい時のアクセントとしての期待も寄せられている。 <span class="paragraph-subtitle">MF佐野海舟(23)</span> 所属先:鹿島アントラーズ<div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2024/news_kaishu_sano_20240317_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">©︎J.LEAGUE<hr></div>■今季公式戦(アジアカップ後) ※3/15 時点 成績:3試合0得点(3試合0得点) 先発出場/途中出場:3/0(3/0) 代表での主戦場:DMF 代表通算:4試合0得点 鹿島アントラーズで2年目を迎える佐野。[4-4-2]で戦うチームの中盤を支え、昨シーズンから継続して高いパフォーマンスを見せている。日本代表選手としての自覚も徐々に芽生えてきたか、ハードな守備とチームを前に向かわせる推進力をもち、常に前に向かう姿勢を崩さない。体制が変わった鹿島でもキーマンであることは変わりなく、チームの浮沈のカギをすでに握っていると言っても良いだろう。 日本代表には2023年11月に急遽追加招集されながらもいきなりW杯予選でデビュー。その後、アジアカップのメンバーにも入り、短い時間ではあったが2試合に出場した。まだまだこれから大きくなっていく佐野だが、チームを前に押し出すプレーには注目。ハードワークが守備だけにならず、常に重心を前に置く佐野の押し出しで日本はよりゴールに迫ることが可能になるだろう。 2024.03.17 18:30 Sun

オランダで躍動する小川航基が2019年以来の日本代表入り! 北朝鮮戦に向け長友佑都がカタールW杯以来の招集、伊東純也は招集見送り【2026W杯アジア2次予選】

日本サッカー協会(JFA)は14日、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選に向けた日本代表メンバー26名を発表した。 アジアカップ2023ではベスト8で敗れ、優勝候補筆頭に挙げられながらも失意の中で終わることに。一方で、アジア2次予選では連勝スタートを記録している中、21日に国立競技場で、26日にはアウェイ・平壌の金日成スタジアムで北朝鮮代表との連戦を行う。 2011年以来13年ぶりに北朝鮮で試合を行うことも話題となっている中、日本は4連勝を飾り、早々に2次予選通過を決めたいところだ。 その日本だが、MF三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)、DF中山雄太(ハダースフィールド・タウン)が今季絶望の負傷、MF旗手怜央(セルティック)もアジアカップで負った負傷から復帰しておらず招集外に。また、トレーニングに復帰しているDF冨安健洋(アーセナル)も見送られることとなった。また、性加害問題が報じられ、アジアカップを途中離脱したMF伊東純也(スタッド・ランス)も招集が見送られることに。現在は訴訟に発展しているが、クラブではこれまでと変わらずプレーを続けているだけに、異例の対応とも言える。 一方で、横浜FCから2023年夏にNECナイメヘンへと移籍し、エールディビジで23試合8ゴールを記録しているFW小川航基が2019年12月以来の招集を受けることとなった。 さらに、カタールW杯を最後に招集されていなかったDF長友佑都(FC東京)も復帰。また、アジアカップは招集されなかったMF田中碧(デュッセルドルフ)、MF相馬勇紀(カーザ・ピア)も復帰した。 ◆日本代表メンバー GK 前川黛也(ヴィッセル神戸) 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 鈴木彩艶(シント=トロイデン/ベルギー) DF 長友佑都(FC東京) 谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール) 板倉滉(ボルシアMG/ドイツ) 渡辺剛(ヘント/ベルギー) 町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ/ベルギー) 毎熊晟矢(セレッソ大阪) 伊藤洋輝(シュツットガルト/ドイツ) 橋岡大樹(ルートン・タウン/イングランド) 菅原由勢(AZ/オランダ) MF/FW 遠藤航(リバプール/イングランド) 浅野拓磨(ボーフム/ドイツ) 南野拓実(モナコ/フランス) 守田英正(スポルティングCP/ポルトガル) 相馬勇紀(カーザ・ピア/ポルトガル) 小川航基(NECナイメヘン/オランダ) 前田大然(セルティック/スコットランド) 堂安律(フライブルク/ドイツ) 上田綺世(フェイエノールト/オランダ) 田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ) 川村拓夢(サンフレッチェ広島) 中村敬斗(スタッド・ランス/フランス) 佐野海舟(鹿島アントラーズ) 久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 2024.03.14 14:01 Thu

まずはパリ五輪、そしてA代表で兄・海舟超え目指せ!20歳の成長株・佐野航大の可能性/佐野航大(NECナイメヘン)【新しい景色へ導く期待の選手/vol.35】

3月のインターナショナルマッチデー(IMD)がいよいよ目前に迫ってきた。 1〜2月のアジアカップ(カタール)で8強止まりに終わった森保一監督率いる日本代表は、21日、26日に2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・北朝鮮とのホーム&アウェー2連戦に挑む。日本中を失望させた大舞台から彼らがどう再起するのか。そこは大いに注目されるところだ。 一方、大岩剛監督率いるU-23日本代表は22日と26日にU-23マリ、U-23ウクライナとテストマッチを消化。4月に迫っているパリ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC U-23アジアカップ(カタール)に向けた最終調整を進めることになる。 後者に関して言うと、4月の最終予選がIMDでないため、欧州組の拘束力はない。現時点では鈴木唯人(ブレンビー)、小田裕太郎(ハーツ)、鈴木彩艶(シント=トロイデン)、の招集が不可能と見られ、斉藤光毅と三戸舜介(スパルタ・ロッテルダム)も微妙と言われる。 彼らと同じ欧州組の佐野航大(NECナイメンヘン)もシーズン中ということで、チームが代表合流を認めるかどうかは未知数だが、最近の成長ぶりは目を見張るものがある。 昨夏に赴いたNECでは1月20日のトゥエンテ戦からリーグ7試合連続出場中(3月1日のフォレンダム戦時点)。しかも2月27日のKNVBカップ準決勝・カンピュール戦と1日のフォレンダム戦で連続ゴールをゲット。チームを勝利に導く原動力となっているのだ。これだけのインパクトを残しているとなれば、「パリ五輪経由2026年W杯行き」も現実味を帯びてきたと見てよさそうだ。 20歳の佐野航大はご存じの通り、アジアカップメンバーの佐野海舟(鹿島)の実弟。昨年4月のU-20W杯(アルゼンチン)に参戦し、注目度の高かった松木玖生(FC東京)や熊田直紀(ヘンク)以上に活躍。「日本で一番目立った選手」とも言われ、将来への期待も高まった。 「カテゴリーは落ちますけど、やっぱりW杯だったんで、本当に異様な空気感の中で戦いだった。球際やキワの部分の激しさもすごく感じました。そこで自分のやりたいプレーを出せたという自信はあります。でも、日本に帰ってきてからはプラスの方向に持って行けていない。強度やスピード感はJ2の方があると感じるので、そういうところに左右されないようにやらないといけない。もっと実力をつけないといけないかなと思います」とオランダに赴く直前の昨年7月末、彼はしみじみとこう語っていた。 より高みを目指して、早い段階での渡欧を決断。最初はNECでなかなか出番を得られなかったが、両ウイングやトップ下、ボランチやインサイドハーフなど中盤をマルチにこなせる能力を買われたのだろう。ウインターブレイク明けからは完全に主力に定着している。佐野航大より少し早くNECの一員になった小川航基のサポートも大きいのかもしれない。 ドイツで活躍した岡崎慎司(シント=トロイデン)も「自分も欧州最初にクラブだったシュツットガルトに高徳(酒井=神戸)がいて、次のマインツにも日本語の喋れるパク・チュホと意思疎通できるク・ジャチョル(済州ユナイテッド)がいたから本当に助かった」とと語っていたことがあるが、やはり当時19歳の若者にとっては日本人同士で共闘できる環境は大きかったのだろう。 「自分は攻撃の部分を得意としてるので、もっと守備や強度の部分っていうのを磨いていかないといけない。J2で戦っていても、そこは本当に反省点だと思うし、もっとやっていきたいですね」 渡欧前の本人は課題を口にしていたが、デュエルやボール奪取、寄せの激しさという部分は間違いなくオランダでレベルアップしたと言っていい。ボランチで出場したカンブール戦ではそういった印象を色濃く残した様子。相手がオランダ2部の格下だったとはいえ、屈強で大柄な相手と対峙しても互角以上に行けるようになったのは事実だ。 そういったタフさは今後、日の丸をつけて世界舞台で戦ううえで必要不可欠な要素。しかも複数ポジションを難なくこなすユーティリティ性は招集人数が限られている五輪のような大会にはもってこい。そのためにも、何とか3月のマリ、ウクライナ2連戦には滑り込みたいところ。大岩監督の判断が大いに気になる。 最終的にはA代表入りし、兄・海舟を超えていくことが本人の目指す領域。すでに兄より一足先に欧州の舞台に進出している佐野航大にはそのチャンスが少なからずある。 「お兄ちゃんの試合は本当に勉強になるし、自分は守備が苦手なので、お兄ちゃんから学べることっていうのは沢山ある。お兄ちゃんが上で引っ張ってくれてるっていうのが自分にとってはすごくいい刺激になってて、あそこに追いついて追い越さないと、自分は日本代表だったり、世界に行けない。僕らはそういう関係なのかなと思います」 常に兄の背中を追いかけているという佐野航大。2人揃ってブレイクし、日本代表をリードするようになっていければ理想的。まずはU-23日本代表入りという力強い一歩を踏み出し、成長曲線を一気に引き上げてほしいものである。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。 <span class="paragraph-title">【動画】佐野航大がエールディビジ初ゴール! 右足一閃</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="LXrKsVaMbqk";var video_start = 162;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.03.10 12:30 Sun
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2023年1月9日 町田 鹿島 完全移籍
2019年2月1日 町田 完全移籍
今季の成績
明治安田J1リーグ 9 805’ 0 0 0
YBCルヴァンカップ 2024 1 120’ 0 0 0
合計 10 925’ 0 0 0
出場試合
明治安田J1リーグ
第1節 2024年2月23日 vs 名古屋グランパス 90′ 0
0 - 3
第2節 2024年3月2日 vs セレッソ大阪 90′ 0
1 - 1
第3節 2024年3月9日 vs FC町田ゼルビア 90′ 0
1 - 0
第4節 2024年3月17日 vs 川崎フロンターレ 90′ 0
2 - 1
第5節 2024年3月30日 vs ジュビロ磐田 メンバー外
1 - 0
第6節 2024年4月3日 vs アビスパ福岡 90′ 0
1 - 0
第7節 2024年4月7日 vs FC東京 85′ 0
2 - 0
第8節 2024年4月13日 vs 京都サンガF.C. 90′ 0
1 - 0
第9節 2024年4月20日 vs サガン鳥栖 90′ 0
4 - 2
第10節 2024年4月28日 vs ガンバ大阪 90′ 0
1 - 2
YBCルヴァンカップ 2024
2回戦 2024年4月17日 vs ヴァンラーレ八戸 120′ 0
1 - 2