「怒りをエネルギーに変えた」湘南に逆転勝利の札幌・ペトロヴィッチ監督、2戦9発、今季初連勝の前線を冗談交えて称賛「浅野はシュツットガルト、小柏はボルシアMGから来た選手」
2023.05.13 23:23 Sat
北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、冗談混じりにもチームを称えた。13日、明治安田生命J1リーグ第13節で札幌はアウェイに乗り込み湘南ベルマーレと対戦した。
雨が降る中での一戦。前節はFC東京を相手に5ゴールの大勝を記録。ただ、第10節で横浜FCに1-4と大勝した直後、鹿島アントラーズに0-1で敗れただけに、今節は勝利することが重要だった。
試合は立ち上がりからアグレッシブさを見せると、6分に駒井善成のゴールで先制。その後も押し込むが、ゴールを奪えない。
すると59分にハンドを取られてPKを与えると失点指導点とされると、その1分後にもゴールを許し、連続失点で逆転を許してしまう。
苦しみながらも見事な逆転勝利で、今シーズン初の連勝を飾った札幌。試合後の記者会見でペトロヴィッチ監督は上機嫌。「短いコメントで済ますのであれば、毎試合皆さん札幌の試合を観てほしいです。いつも面白いサッカーを観せることができます。勝つ試合もあれば、負ける試合もあります」と自分たちのサッカーに自信を見せた。
この勝利で5位に浮上した札幌だが、初の連勝と安定した戦いを見せているとは言えない。ただ、ペトロヴィッチ監督は、勝敗以上に内容に満足を感じると自身について語った。
「世界で唯一の監督かもしれないが、自分のチームが素晴らしい試合をしたら、結果として負けていても、自分のチームを誇りに思うし、自分のチームのプレーを素晴らしいと思える」
内容を大事にし、結果が伴わなくとも誇りに思えるとしたペトロヴィッチ監督。湘南との試合は厳しいものになると考えていたとし、判定へのフラストレーションを力に変えることができたことがよかったとした。
「今日の試合に関しては難しいゲームになると想定していた。湘南は走力と激しさ、チームとし規律もある。そこに対して我々もしっかり準備して戦い、立ち上がりから選手たちが狙い通りゲームを進めてくれた」
「ただ、何回かチャンスがありながらも追加点が取れずに後半に入った。狙い通りの戦いが進められていたが、ハンドの判定で流れが変わった。そして、失点した後にすぐ失点し逆転されてしまった」
「選手たちは結果的に納得いく判定ではなかったが、怒りをエネルギーに変えて攻撃を仕掛けていった。その結果逆転することができたのは、選手たちが素晴らしいリバウンドメンタリティを見せてくれ、それが最終的に我々が勝利することができた要因だと思う」
連続失点時は厳しさも見えたが、その後にしっかりと落ち着いて攻撃に圧力をかけられた札幌。これで今季のゴール数は29となり、首位のヴィッセル神戸を抜いてリーグ1位となった。
この試合でゴールを決めた、駒井、浅野、小柏はこのところ先発起用が続く攻撃の軸に。ペトロヴィッチ監督は冗談混じりに、3人の能力の高さを称えた。
「前線の3選手はビッグネームだ。浅野はシュツットガルトから来たし、小柏はメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)から来た。駒井はどこからだったろうか」
海外クラブから連れて来たというのは監督なりのジョークだが、それほどクオリティを信頼しているとのこと。駒井は浦和レッズで出番が限られ札幌へ、浅野はサンフレッチェ広島で出番を失い札幌へ、小柏はプロ4年目で日本代表招集歴もありながら、ケガで辞退するなど、順調なキャリアを歩んではいない選手たちだ。
しかし、そういった選手、本当のビッグネームではなくとも、札幌では輝けると語るペトロヴィッチ監督。自身が指導した選手たちを例に、「もしかしたら岐阜の選手の方がうちよりも高いかもしれない」とジョークを口にし、さらに冗談を言いながらも、選手をたたえた。
「鈴木武蔵(ガンバ大阪)は札幌で得点を重ねて海外に移籍し、アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)も得点を重ねて中国に移籍した。浅野も得点を重ねているが、そろそろ心配をしなければいけないだろう」
「ただ、そういう選手たちがいなくなってもなんとか生き残っているのが札幌だ」
多くの有望な選手、チームの力となった選手たちがいた札幌だが、こぞってたクラブへと引き抜かれてきた。それでも、ペトロヴィッチ監督が積み上げたサッカーを展開し、オールコート・マン・ツー・マンディフェンスを軸に、攻撃的なサッカーを展開。今やゴールがたくさん生まれる魅了する試合を届けている。
経験値もあまり多くなく、決してエリート街道を歩んでいる選手ばかりではない札幌の選手たち。ペトロヴィッチ監督は、そうした選手たちが1つずつ積み上げて成長していくのが札幌であり、今はチームに力がある上で勝利を重ねていけるチームになる途中だとした。
「連勝をしないといけないんだと。コンスタントに勝っていかないといけないんだと選手たちに話をしてきた」
「常に彼らはJ1のトップクラブ、トップチームで試合に出続けてきた選手たちではない。彼らが常にコンスタントに自分たちの力を発揮する中で、毎試合毎試合勝っていくということは、なかなか彼らは経験がまだない。ただそれは彼らの成長の伸びしろでもある」
「我々はその過程にあるチーム。残念ながら出来上がった選手を連れてきて、編成しているわけではない。成長させながらいくという点で、選手自身にもチームにも、まだまだ未成熟な部分がある」
「だからこそ我々は勝ったり負けたりするわけだが、そういう取り組みを経て、選手たちが経験し、チームが上位を争うチームに代わっていければと思う」
その中で次節の京都サンガF.C.戦が大事に。「次の試合の京都は非常に重要だと思っている。今日の湘南での勝利を忘れないといけない。私も頭から消し去りたい。京都に勝利することができれば『札幌、ここから上に行けるよ』としっかり示せる試合になると思う」とコメント。3連勝をすることで、選手たちに更なる自信を植え付けられるか注目が集まる。
試合は立ち上がりからアグレッシブさを見せると、6分に駒井善成のゴールで先制。その後も押し込むが、ゴールを奪えない。
すると59分にハンドを取られてPKを与えると失点指導点とされると、その1分後にもゴールを許し、連続失点で逆転を許してしまう。
PKの判定に納得がいかないまま、浮き足立った状態で連続失点と前回の流れが頭をよぎる中、70分に小柏剛がヘディングで同点ゴールを奪うと、75分には浅野雄也が逆転ゴール。さらい87分にはスパチョークがJ1初ゴールを記録し、2-4でしっかりと勝利を収めた。
苦しみながらも見事な逆転勝利で、今シーズン初の連勝を飾った札幌。試合後の記者会見でペトロヴィッチ監督は上機嫌。「短いコメントで済ますのであれば、毎試合皆さん札幌の試合を観てほしいです。いつも面白いサッカーを観せることができます。勝つ試合もあれば、負ける試合もあります」と自分たちのサッカーに自信を見せた。
この勝利で5位に浮上した札幌だが、初の連勝と安定した戦いを見せているとは言えない。ただ、ペトロヴィッチ監督は、勝敗以上に内容に満足を感じると自身について語った。
「世界で唯一の監督かもしれないが、自分のチームが素晴らしい試合をしたら、結果として負けていても、自分のチームを誇りに思うし、自分のチームのプレーを素晴らしいと思える」
内容を大事にし、結果が伴わなくとも誇りに思えるとしたペトロヴィッチ監督。湘南との試合は厳しいものになると考えていたとし、判定へのフラストレーションを力に変えることができたことがよかったとした。
「今日の試合に関しては難しいゲームになると想定していた。湘南は走力と激しさ、チームとし規律もある。そこに対して我々もしっかり準備して戦い、立ち上がりから選手たちが狙い通りゲームを進めてくれた」
「ただ、何回かチャンスがありながらも追加点が取れずに後半に入った。狙い通りの戦いが進められていたが、ハンドの判定で流れが変わった。そして、失点した後にすぐ失点し逆転されてしまった」
「選手たちは結果的に納得いく判定ではなかったが、怒りをエネルギーに変えて攻撃を仕掛けていった。その結果逆転することができたのは、選手たちが素晴らしいリバウンドメンタリティを見せてくれ、それが最終的に我々が勝利することができた要因だと思う」
連続失点時は厳しさも見えたが、その後にしっかりと落ち着いて攻撃に圧力をかけられた札幌。これで今季のゴール数は29となり、首位のヴィッセル神戸を抜いてリーグ1位となった。
この試合でゴールを決めた、駒井、浅野、小柏はこのところ先発起用が続く攻撃の軸に。ペトロヴィッチ監督は冗談混じりに、3人の能力の高さを称えた。
「前線の3選手はビッグネームだ。浅野はシュツットガルトから来たし、小柏はメンヘングラートバッハ(ボルシアMG)から来た。駒井はどこからだったろうか」
海外クラブから連れて来たというのは監督なりのジョークだが、それほどクオリティを信頼しているとのこと。駒井は浦和レッズで出番が限られ札幌へ、浅野はサンフレッチェ広島で出番を失い札幌へ、小柏はプロ4年目で日本代表招集歴もありながら、ケガで辞退するなど、順調なキャリアを歩んではいない選手たちだ。
しかし、そういった選手、本当のビッグネームではなくとも、札幌では輝けると語るペトロヴィッチ監督。自身が指導した選手たちを例に、「もしかしたら岐阜の選手の方がうちよりも高いかもしれない」とジョークを口にし、さらに冗談を言いながらも、選手をたたえた。
「鈴木武蔵(ガンバ大阪)は札幌で得点を重ねて海外に移籍し、アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス)も得点を重ねて中国に移籍した。浅野も得点を重ねているが、そろそろ心配をしなければいけないだろう」
「ただ、そういう選手たちがいなくなってもなんとか生き残っているのが札幌だ」
多くの有望な選手、チームの力となった選手たちがいた札幌だが、こぞってたクラブへと引き抜かれてきた。それでも、ペトロヴィッチ監督が積み上げたサッカーを展開し、オールコート・マン・ツー・マンディフェンスを軸に、攻撃的なサッカーを展開。今やゴールがたくさん生まれる魅了する試合を届けている。
経験値もあまり多くなく、決してエリート街道を歩んでいる選手ばかりではない札幌の選手たち。ペトロヴィッチ監督は、そうした選手たちが1つずつ積み上げて成長していくのが札幌であり、今はチームに力がある上で勝利を重ねていけるチームになる途中だとした。
「連勝をしないといけないんだと。コンスタントに勝っていかないといけないんだと選手たちに話をしてきた」
「常に彼らはJ1のトップクラブ、トップチームで試合に出続けてきた選手たちではない。彼らが常にコンスタントに自分たちの力を発揮する中で、毎試合毎試合勝っていくということは、なかなか彼らは経験がまだない。ただそれは彼らの成長の伸びしろでもある」
「我々はその過程にあるチーム。残念ながら出来上がった選手を連れてきて、編成しているわけではない。成長させながらいくという点で、選手自身にもチームにも、まだまだ未成熟な部分がある」
「だからこそ我々は勝ったり負けたりするわけだが、そういう取り組みを経て、選手たちが経験し、チームが上位を争うチームに代わっていければと思う」
その中で次節の京都サンガF.C.戦が大事に。「次の試合の京都は非常に重要だと思っている。今日の湘南での勝利を忘れないといけない。私も頭から消し去りたい。京都に勝利することができれば『札幌、ここから上に行けるよ』としっかり示せる試合になると思う」とコメント。3連勝をすることで、選手たちに更なる自信を植え付けられるか注目が集まる。
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