息を吹き返したセビージャ、モンチSDらがEL制覇に静かなる闘志 「我々と夢を見続けよう」
2023.05.05 15:56 Fri
セビージャの首脳陣らがヨーロッパリーグ(EL)制覇に闘志を燃やしている。スペイン『Relevo』が伝えている。
そのELでは敵地での準決勝1stレグを11日に控え、セビージャのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるモンチ氏がファンにメッセージ。今季はロペテギ元監督の解任やサンパオリ前監督の招へいに最後まで反対するなど上層部と意見の相違があるとされるモンチ氏だが、チームがようやく息を吹き返したことで、自身の士気も高まっているようだ。
「やっと悪夢が終わった… だが、戦いの夜はまだ終わっていない。我々と夢を見続けてくれないだろうか? 我々が夢を見る権利を奪えるものなど存在しない」
「ユベントス戦までの1週間で、選手たちを休ませる必要がある。ラ・リーガで勝ち点44にとどまっているが、これについて考える必要はない。私はクラブが私に何を求めているかを理解している。今、我々はユベントスについて考えようとしているのだ」
前身のUEFAカップ時代を合わせ、通算6度のEL優勝を誇る“ELを最も知るクラブ”のセビージャ。2013-14シーズンからは3連覇という大偉業も成し遂げている。ラ・リーガで下位フィニッシュになろうとも、シーズンの一番最後にELを獲れれば、ファンも「満足のいく1年だった」と言ってくれるだろう。
PR
今季開幕直後からラ・リーガで残留争いを続けてきたセビージャ。昨年10月に成績不振でフレン・ロペテギ監督を解任すると、後任のホルヘ・サンパオリ監督も半年足らずで解任し、4月からシーズン3人目の指揮官としてホセ・ルイス・メンディリバル監督に全てを託す格好となった。30年近い指導者キャリアの中で目立った功績がないメンディリバル監督への期待は低かったが、蓋を開けると、就任後の公式戦9試合で6勝2分け1敗と結果を残し、ラ・リーガの残留争いから脱却。ELは準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドを撃破し、ユベントスが待つ準決勝へと駒を進めた。「やっと悪夢が終わった… だが、戦いの夜はまだ終わっていない。我々と夢を見続けてくれないだろうか? 我々が夢を見る権利を奪えるものなど存在しない」
また、メンディリバル監督もユベントス戦に向けて言及。ホームで3-2と逆転勝利を収めた4日のラ・リーガ第33節エスパニョール戦後の記者会見で、ユベントス戦に向けて早急に意識を切り替えるべきだと語った。
「ユベントス戦までの1週間で、選手たちを休ませる必要がある。ラ・リーガで勝ち点44にとどまっているが、これについて考える必要はない。私はクラブが私に何を求めているかを理解している。今、我々はユベントスについて考えようとしているのだ」
前身のUEFAカップ時代を合わせ、通算6度のEL優勝を誇る“ELを最も知るクラブ”のセビージャ。2013-14シーズンからは3連覇という大偉業も成し遂げている。ラ・リーガで下位フィニッシュになろうとも、シーズンの一番最後にELを獲れれば、ファンも「満足のいく1年だった」と言ってくれるだろう。
PR
フレン・ロペテギの関連記事
セビージャの関連記事
UEFAヨーロッパリーグの関連記事
記事をさがす
|
フレン・ロペテギの人気記事ランキング
1
ベルギー代表、新指揮官にロペテギ氏を招へいか
ベルギーサッカー協会(KBVB)が、スペイン人指揮官フレン・ロペテギ氏(58)を同代表の新監督に招へいしようとしているようだ。フランス『レキップ』が地元メディアの情報をもとに伝えている。 17日にユーロ2024やUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25での成績不振を理由に、2023年2月からチームを率いたドメニコ・テデスコ監督(39)を解任していたベルギー代表。 後任候補には2023年11月にナポリを去って以来フリーのルディ・ガルシア氏(60)やロベルト・マルティネス監督体制下でアシスタントコーチを務めたティエリ・アンリ氏(47)の名が挙がっていた。 しかし、地元メディアによれば新たにウェストハムを解任されたロペテギ氏が候補に浮上。KBVBはすでに接触を試みており、ベルギー代表監督就任に向けて交渉中であるとのことだ。 これまでポルトやスペイン代表、レアル・マドリー、セビージャなどの指揮官を歴任したロペテギ氏。直近では2024年7月からウェストハムの指揮官に就任したが、プレミアリーグ20節終了時点で6勝5分け9敗の14位とクラブ首脳陣を納得させる成績を挙げらず、今月7日に解任されていた。 2025.01.20 10:00 Mon2
ベルギー代表の新指揮官がルディ・ガルシア監督に決定! 昨季序盤はナポリを指揮
ベルギーサッカー協会(KBVB)は24日、フランス人指揮官ルディ・ガルシア氏(60)の就任を発表した。契約期間は2026年に開催される北中米ワールドカップ(W杯)までとなる。 KBVBは17日にドメニコ・テデスコ監督(39)の退任を発表。ユーロ2024でのラウンド16敗退や、UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25での成績不振に加え、GKティボー・クルトワ(レアル・マドリー)との確執など問題が生じていた。 ロベルト・マルティネス監督体制下でアシスタントコーチを務めたティエリ・アンリ氏(47)やフレン・ロペテギ氏(58)も候補に挙がったなか、最有力と見られていたガルシア監督を新指揮官に任命。3月にはUNLのリーグA残留を懸けたウクライナ代表との入れ替えプレーオフ2試合を戦い、6月からはW杯欧州予選に臨む。 ガルシア氏はこれまでディジョンやリール、マルセイユ、リヨンといった母国クラブのほか、イタリアのローマやサウジアラビアのアル・ナスルで指揮。2023-24シーズンはナポリでセリエA再挑戦となったが、2023年11月に解任され、以降はフリーの状況が続いていた。 ベルギー代表を率いることが決まったガルシア監督は意気込みを語っている。 「何度も入念に話しあった結果、ワールドカップに向かうレッドデビルズを指揮する機会を得られて嬉しく思う。私はチームとKBVBから期待されていることについて明確なイメージを持っている」 「才能豊かなグループとともに働き、良い結果を出すことで、再び国全体がレッドデビルズを応援してくれることを願っている!」 2025.01.24 22:14 Fri3
ウェストハムが新監督にポッター氏を招へい! チェルシー退団以来の現場復帰
ウェストハムは9日、グレアム・ポッター氏(49)の監督就任を発表した。契約は2年半となる。 今季からデイビッド・モイーズ氏からフレン・ロペテギ氏に監督のバトンを託したウェストハム。今季を迎えるにあたり、ドイツ代表FWニクラス・フュルクルクら実力者を獲得したが、いざプレミアリーグが始まってみると、ここまで20試合で6勝5分け9敗の14位に沈む。 上位争いどころか、降格圏の18位イプスウィッチ・タウンとも7ポイント差と降格の予断も許さぬ状況というなか、ウェストハムは8日にロペテギ氏を解任。その翌日の新任発表で紹介されたのがフリーのポッター氏だ。 ポッター氏はかつて率いたブライトンでその手腕が評価され、チェルシーがヘッドハンティング。だが、2022年9月の着任からわずか翌年4月に解任され、以降は色々なクラブでの監督復帰が囁かれながら無所属が続く。 10日に行われるアストン・ ビラとのFAカップ3回戦からさっそく指揮を執るポッター氏はクラブの公式サイトで「ここにこられて嬉しいよ」とし、 「自分にぴったりの仕事がくるまで待つこと、そして自分が加わるクラブに合っているかどうかも重要だった。ウェストハムではそれを感じる」 「会長らとの話し合いは前向きかつ、建設的なものだった。成功への強固な基盤を築くためにハードワークとエネルギーという同じ価値観を共有している。また、短期的に何が必要で、中長期的にクラブをどう前進させるかについても同じ波長だ」 「ウェストハムはロンドンの中心にある巨大なクラブで、とてつもないファンベースを持ち、世界中で支持を受けてもいる。ヨーロッパ・カンファレンスリーグ優勝後の光景を目にしたが、このクラブはピッチ内外で一貫して成功する上ですべてがあるのは明らかさ」 「このクラブはここ数年、大きな進歩を遂げ、これからさらに発展していく上で強固な基盤がある。ヨーロッパのトロフィーをまぐれて勝ち取るなんてできないしね。そうなるためにはフットボールクラブとしてしっかりとした基盤が必要だ」 「今の課題はそれを引き続き、次のステップを踏み出し、サポーターが誇りに思えるチームとクラブを育てていくことだ」 2025.01.09 17:49 Thu4
ウェストハム就任後初白星、ポッター監督はチームの姿勢称賛「選手たちの反応は、まさに最高」
ウェストハムのグレアム・ポッター監督が、就任後初勝利を喜んだ。イギリス『スカイ・スポーツ』が伝えている。 プレミアリーグで14位に沈むウェストハムは、8日にフレン・ロペテギ監督を解任。後任としてポッター監督を招へいすると、初陣となったFAカップ3回戦ではアストン・ビラに敗れていた。 こうした状況で14日に迎えたプレミアリーグ第21節では、ホームでフルアムと対戦。試合はカルロス・ソレールとトマシュ・ソウチェクのゴールで、2点をリードしてハーフタイムへ。後半1点を返されるもルーカス・パケタのゴールで突き放すと、そこからはフルアムの反撃を1失点に留め3-2で勝利した。 これがポッター監督にとっては就任後初白星、チームにとってはリーグ戦3試合ぶりの勝利に。試合後、指揮官はチームが適切な姿勢を見せてくれたことに満足感を示している。 「我々は共に攻撃し、共に守りたいと思っていた。だから、個人について語っても意味がない。我々が集団として、ユニットとしてどう機能するかについて語ることが重要であり、それが今日の我々の焦点だった」 「チームがやろうとしていることに対する選手たちの反応は、まさに最高だった。これ以上は望めないだろう。選手、スタッフは本当に協力的だ。選手たちはベストを尽くしており、我々が求めていることを受け入れようとしていた」 「彼らは完璧ではなく、それは期待もしていない。意志と努力こそが基礎であり、それがチームに求められる最低限のものだろう。今夜はそれがあったからこそ、勝つことができたのだ」 2025.01.15 11:35 Wed5
ウェストハムが9人目の補強へ…PSGのソレール獲得交渉中、ウォード=プラウズ放出も
ウェストハムがパリ・サンジェルマン(PSG)のスペイン代表MFカルロス・ソレール(27)獲得に最後まで動いている。イギリス『イブニング・スタンダード』が報じた。 フレン・ロペテギ新監督と共に新シーズンを迎え、選手の入れ替えにも積極的なウェストハム。ドルトムントのドイツ代表FWニクラス・フュルクルク(31)やマンチェスター・ユナイテッドのイングランド人DFアーロン・ワン=ビサカ(26)ら大型補強を行った。 そんなクラブがかねてから目をつけているのがソレール。2022年夏にバレンシアからPSGに移籍するも、定位置を掴みきれず。スペイン代表からもカタール・ワールドカップ(W杯)を最後に遠ざかっている。 ウェストハムは今夏9人目の獲得を目指し、PSGと交渉中。レンタル移籍の可能性が高く。買い取りオプションなどについても話し合っているようだ。 一方、ソレールが加わればイングランド代表MFジェームズ・ウォード=プラウズ(29)を放出する可能性もあるとのこと。サウサンプトンから加入した昨シーズンは、公式戦52試合でプレーし、7ゴール12アシストを記録したが、ロペテギ監督の下では序列を落としている。 そんなセットプレーの名手にはノッティンガム・フォレストが接近。すでに個人間ではレンタル移籍で合意に達しているようで、クラブ間交渉が進行中。メディカルチェックも予定されているようだ。 また、コートジボワール代表FWマクスウェル・コルネ(27)にも移籍の可能性が。クリスタル・パレスとサウサンプトンが興味を示しているという。 2024.08.30 19:45 Friセビージャの人気記事ランキング
1
アルゼンチン代表DFモンティエルが3年半ぶりに古巣リーベル・プレートに復帰!
リーベル・プレートは20日、アルゼンチン代表DFゴンサロ・モンティエル(28)を完全移籍で獲得した。契約期間は明かされていないが、『Transfer market』は2028年12月31日までと伝えている。 リーベル・プレートの下部組織から2016年にトップチームデビューを飾ったモンティエルは、176cmの攻撃的な右サイドバック。リーベル・プレートでは公式戦138試合に出場し、6ゴール14アシストを記録している。在籍期間に2018年のコパ・リベルタドーレス制覇など、8つのタイトルを獲得。 2021年8月に完全移籍で加入したセビージャでは、本職の右サイドバックだけでなく、センターバックでもプレーし、在籍2年半で公式戦81試合に出場。昨季はノッティンガム・フォレストへレンタル移籍に出されると、復帰した今季はカップ戦要員としてプレーしており、リーグ戦では111分のプレー時間に留まっていた。 2025.01.21 09:01 Tue2
セビージャの選手が試合中に猿の鳴き真似も主審は「聞いていない」と無視…ドルトムントの新星が2度の人種差別被害
ドルトムントの新星として注目を集めているギニア人MFアブドゥライエ・カマラ(17)だが、試合中に相手選手から2度にわたる人種差別を受けていたことが分かった。ドイツ『ルール・ナハリヒテン』が伝えた。 侮辱事件が起きたのは、UEFAユースリーグのの試合。11日に行われたセビージャとの試合だった。 この試合に先発したカマラだったが、セビージャの10番を背負うMFアレハンドロ・バスケス(18)から人種差別的な侮辱行為を受けたとのこと。猿の鳴き真似をしたという。 試合後、ドルトムントU-19のミケ・ツルベルグ監督は「先週と同じ侮辱と猿の鳴き声があった。救急隊員がそれを聞いて確認しました。私はこれを副審に知らせた。しかし主審は、彼は何も聞いていないと言い、私の言葉と彼の言葉が対立した」とコメント。主審が指摘を無視したとした。 さらに「信じられなかった。実際にUEFA関係者が、猿の鳴き声や言葉について話し始めた。他に人種差別的な発言はなく、カマラはイエローカードを受け、ハーフタイムで交代した」と明かした。 この件を受け入れられないと考えたドルトムントは、試合を放棄することもロッカールームで話し合ったという。 しかし「選手たちは『いいや、監督。僕たちはスポーツで答えを出し、試合に勝つんだ』と言った」という。ソシエ、2-0でしっかりと勝利して見せたのだ。これがユースリーグでの初勝利となった。 なお、ドルトムントはこの件を欧州サッカー連盟(UEFA)に訴えているとのこと。クラブも、ユースアカデミーディレクターのラルス・リッケン氏が「このようなことは許されません」と訴えている。 「我々は故意に感情に駆られたくなかったので、昨日はコメントしなかったが、冷静に何が起こったのかを評価した。セビージャとその選手たち、そして審判団に対して非常に悪い感情を抱いている」 ドルトムントからの訴えを受けたUEFAも調査を開始していくことを決めたようだ。 2022.10.14 17:25 Fri3
セビージャがフランスから大型FW補強へ! 26日に現地入りへ
セビージャがモンペリエからナイジェリア人FWアコル・アダムス(24)を完全移籍で獲得することになるようだ。 今冬の移籍市場でストライカー補強を目指しているセビージャ。一時はカラバフのブラジル人FWジュニーニョ(28)の獲得に迫ったが、競合のフラメンゴとの争奪戦に敗れていたが、新たな候補の獲得に近づいているという。 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、セビージャはモンペリエの主力ストライカーの獲得に接近。550万ユーロ(約9億円)の金額でクラブ間合意に至り、26日にアダムスは現地入りの予定だという。 2023年夏にノルウェーのリレストレムから加入した190cmの長身ストライカーはポストワークや足元のテクニックは粗削りながら、爆発的なスピードと馬力のある突破が持ち味のアスリート型。モンペリエでは在籍1年半で49試合13ゴール5アシストの数字を残している。 現在、リーグ・アン最下位に低迷するモンペリエにとって主力の流出は痛手だが、財政問題を解決する上で今冬の移籍市場での資金調達が急務となっている。 2025.01.25 19:20 Sat4
現役時代のシメオネ監督はどんな人物だった? かつての同僚が明かす
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督について、現役時代のチームメイトたちが振り返った。スペイン『マルカ』が伝えている。 現役時代セビージャやアトレティコ、そしてインテルなどで活躍したシメオネ氏。特に現在監督を務めるアトレティコには1994年から1997年までの3年間と2003年から2005年1月までの1年半の2度在籍し、公式戦155試合出場29ゴールを記録した。 <div id="cws_ad"><div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJKcDZqR25nZCIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script></div> 監督としてピッチサイドで感情を全面に出したスタイルでチームを鼓舞するシメオネ氏だが、現役時代からこの情熱的なスタイルは一貫したもので、共にプレーした多くの選手たちに大きな印象を与えていたようだ。 アトレティコでのチームメイトだった元スペイン代表DFトニ・ムニョス氏は、選手時代のシメオネ氏の情熱を振り返っている。 「彼は全てにおいて情熱的で、ピッチ上でも自分が感じたことを表現していた。苦しむことを楽しんでいたし、全員に対して高い要求を持っていて、強いパーソナリティのある選手だった」 またムニョス氏は、シメオネ氏の優れた戦術眼が得点に繋がっていたと話す。 「戦術的にもとても優れていた。常に1シーズンで8から14ゴールくらいを決めていたが、それは彼がフリーキックや攻撃参加が上手かっただけでなく、試合を読む力に非常に長けていたからだ」 「彼のフットボールに対する思いはとても大きかった。私にシエスタすらさせてくれなかったよ。常にフットボールについて話していて、寝ていても起こされたものだ」 「彼のウォーミングアップは試合前のホテルから始まっていた。チームメイトに指示をして人を集めて、ランチやディナーの時、気付いたら相手がどういう風にプレーするのかという話をしていた」 またセビージャ時代のチームメイトである元スペイン代表DFマノーロ・ヒメネス氏も、シメオネ氏がピッチ上で見せる姿に感嘆していたと明かし、選手時代から名監督としての片鱗を見せていたと語った。 「彼は熱量に溢れていた。失敗した時には怒り、野心と高い要求を求める選手だった。彼はチームのみんなのリスペクトを勝ち取った。なぜなら、失敗しても自分の足でもう一度立ち上がることのできる、勇気ある選手だったからだ」 「彼はハードワーカーで、自分の持つ全てをピッチで出し尽くし、全てのボールを200%の力で追う、今で言うBox to Box タイプのMFだった」 「アグレッシブさとクオリティを兼ね備え、前線への攻撃参加もできた、完全な選手だった。彼が監督になる姿は容易に想像できた」 「選手の時も監督の時も、エル・チョロ(シメオネ愛称)は誇張して大袈裟に行動したりしない。あれが彼のそのままの生き方なんだ」 「彼はベンチで静かに座っているようなタイプではない。自分のメンタルの強さやウイニング・スピリットを常に示してきた人物で、それは彼のDNAの中にあるものなんだ」 また、同じくセビージャ時代の同僚でチームのCBであったホセ・ミゲル・プリエト氏も、シメオネ氏は選手時代からリーダシップを発揮していたと明かした。 「彼はよく試合の前、失敗はピッチに持ち込まずロッカールームに置いていけと私たちに言ったよ」 「常にフットボールのことを考えていて、その執着にも似た思いは今でも増していると思う」 「試合中は全てのプレーに関わっていたし、サッカーというものを理解していた。優れたMFがいれば、CBの力を引き出すことができる。私たちが活躍できたのは彼のおかげだ」 しかし、そんな情熱的なシメオネ氏だが、抜けている部分もあったとプリエト氏は語る。 「私たちはトレーニングに彼の車に乗って行ったことがあったが、車のタイヤがパンクしていたのにずっと変えていなかったんだ。だから私がタイヤの買い方を教えてやったんだ」 2020.06.10 12:45 Wed5