息を吹き返したセビージャ、モンチSDらがEL制覇に静かなる闘志 「我々と夢を見続けよう」

2023.05.05 15:56 Fri
Getty Images
セビージャの首脳陣らがヨーロッパリーグ(EL)制覇に闘志を燃やしている。スペイン『Relevo』が伝えている。

今季開幕直後からラ・リーガで残留争いを続けてきたセビージャ。昨年10月に成績不振でフレン・ロペテギ監督を解任すると、後任のホルヘ・サンパオリ監督も半年足らずで解任し、4月からシーズン3人目の指揮官としてホセ・ルイス・メンディリバル監督に全てを託す格好となった。
30年近い指導者キャリアの中で目立った功績がないメンディリバル監督への期待は低かったが、蓋を開けると、就任後の公式戦9試合で6勝2分け1敗と結果を残し、ラ・リーガの残留争いから脱却。ELは準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドを撃破し、ユベントスが待つ準決勝へと駒を進めた。

そのELでは敵地での準決勝1stレグを11日に控え、セビージャのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるモンチ氏がファンにメッセージ。今季はロペテギ元監督の解任やサンパオリ前監督の招へいに最後まで反対するなど上層部と意見の相違があるとされるモンチ氏だが、チームがようやく息を吹き返したことで、自身の士気も高まっているようだ。

「やっと悪夢が終わった… だが、戦いの夜はまだ終わっていない。我々と夢を見続けてくれないだろうか? 我々が夢を見る権利を奪えるものなど存在しない」
また、メンディリバル監督もユベントス戦に向けて言及。ホームで3-2と逆転勝利を収めた4日のラ・リーガ第33節エスパニョール戦後の記者会見で、ユベントス戦に向けて早急に意識を切り替えるべきだと語った。

「ユベントス戦までの1週間で、選手たちを休ませる必要がある。ラ・リーガで勝ち点44にとどまっているが、これについて考える必要はない。私はクラブが私に何を求めているかを理解している。今、我々はユベントスについて考えようとしているのだ」

前身のUEFAカップ時代を合わせ、通算6度のEL優勝を誇る“ELを最も知るクラブ”のセビージャ。2013-14シーズンからは3連覇という大偉業も成し遂げている。ラ・リーガで下位フィニッシュになろうとも、シーズンの一番最後にELを獲れれば、ファンも「満足のいく1年だった」と言ってくれるだろう。

関連ニュース

初ゴールから18年、セルヒオ・ラモスがCL通算1万ゴール目のメモリアルゴールを記録

セビージャの元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスがメモリアルゴールを記録した。 29日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループB 第5節でセビージャはホームにPSVを迎えた。 ここまでCLで勝利がないセビージャ。リーグ戦でも苦戦している中で、この試合では24分にイバン・ラキティッチのFKからセルヒオ・ラモスが合わせて先制ゴールを決めた。 このゴールはセビージャに移籍してからの初ゴール。セルヒオ・ラモスにとっては、CL通算17ゴール目となったが、なんとCL通算1万ゴールのメモリアル弾となった。 1992年に当時クラブ・ブルージュでプレーしていた元ナイジェリア代表FWダニエル・アモカチがCLで最初のゴールを記録。そこから31年目での1万ゴール達成となった。 なお、セルヒオ・ラモスは、2005年12月にCLで初ゴール。6773日前に記録したとのこと。これは、最初のゴールから最後のゴールを決めるまでの最長期間だという。 試合はセビージャがユセフ・エン=ネシリのゴールで2-0とするも、その後にまさかの3失点。PSVが2-3で逆転勝利し、同グループ首位のアーセナルと共にラウンド16進出を決めた。 2023.11.30 21:05 Thu

PSVが2点差をひっくり返して10人セビージャに逆転勝利、アーセナル勝利で突破へ【CL】

PSVは29日、チャンピオンズリーグ(CL)グループB第5節でセビージャとのアウェイ戦に臨み、3-2で逆転勝利した。 前節ランスを下して2位に浮上したPSV(勝ち点5)は勝利した上で、このあと試合を行うアーセナルがランスを下すと突破が決まる中、L・デ・ヨング、ロサーノ、バカヨコの3トップで臨んだ。 アーセナルに連敗した最下位セビージャ(勝ち点2)に対し、やや守勢の入りとなった中、PSVは24分に失点する。ラキティッチのFKからセルヒオ・ラモスにダイレクトで合わせられた。 失点後も劣勢が続くと、39分に追加点を奪われかける。しかし、ソウにネットを揺らされるもVARが入り、ハンドがあったとしてノーゴールに。 助かったPSVは続く41分、エン=ネシリのヘディングシュートがバーに直撃してひやりとした中、直後にロサーノが強烈なカットインシュートでGKドミトロビッチを強襲するも好守で阻止された。 このプレーでロサーノが負傷して交代となった中、1点ビハインドで迎えた後半、開始2分に追加点を奪われる。エン=ネシリにディフェンスライン裏へ抜け出され、GKとの一対一を制された。 しかし63分に2枚目のイエローカードを受けたオカンポスが退場となって数的優位となると流れが一変する。 まずは68分、デストの左クロスからサイバリがボレーで合わせて1点差とすると、82分に追いつく。右クロスに合わせたフェルテッセンのヘディングシュートがグデリのオウンゴールを誘った。 そして追加タイム2分に逆転。フェルテッセンの左クロスからペピのヘディングシュートが決まった。劇的逆転勝利としたPSVが突破に大きく近づき、セビージャの敗退が決まった。 2023.11.30 04:47 Thu

ソシエダ戦退場のセルヒオ・ラモスが反省「チームの選択肢を狭めてしまった」、それでも「挽回のチャンス」とCLへ切り替え

セビージャの元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスがレアル・ソシエダ戦での退場を謝罪した。自身のインスタグラムでコメントしている。 セルヒオ・ラモスは26日に行われたラ・リーガ第14節ソシエダ戦の86分、MFブライス・メンデスへの足首タックルで一発退場していた。直後、抗議でDFヘスス・ナバスも退場して9人となったセビージャは1-2で敗れていた。 自身の退場で敗色濃厚となってしまったが、29日のチャンピオンズリーグ、PSV戦に切り替えている。 「負けるのは常に痛いこと。今回のような不運な退場でチームの選択肢を狭めてしまった。それでもサッカーは挽回のチャンスを与えてくれる。僕らは29日の試合に切り替える必要がある。頑張ろう」 CLでは未勝利の最下位に位置しているセビージャ。逆転突破のためにはPSV戦は必勝が求められる。 2023.11.28 00:00 Tue

「個人的にも良い動き」「全てが間違っていた」久保建英の評価が二分、セビージャ戦で積極プレーも結果には繋がらず…

レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英の評価が分かれている。 26日、ラ・リーガ第14節のソシエダvsセビージャがアノエタで行われた。 久保はこの試合で先発出場。この試合ではプレスを掛けるなどして守備面で大きく貢献。積極的にシュートを放つ場面など見られたが、GKマルコ・ドミトロビッチにセーブされるなど、数字には残らなかった。 なお、試合はセルヒオ・ラモス、ヘスス・ナバスとセビージャが2人も退場。前半の2ゴールを守ったでソシエダが2-1勝利を収めている。 久保に対し、スペイン『ElDesmarque』は7点(10点満点)の評価を与えた。 「これまでの試合ほどは成功しなかったが、守備面で貢献した。彼は個人的にも良い動きを見せていた」 「クロスバーを越えるロングシュートを放ち、ドミトロビッチに対するシュートはクロスバーを直撃した。終了の7分前にも、GKの正面で決定的なチャンスを得た。これはラモスのイエローカードを引き起こした。残り7分で交代となった」 また、スペイン『Noticias de Gipuzkoa』は5点(10点満点)と低い評価。仕掛けを評価したが、効果的ではなかったとした。 「ほとんど何も起こさなかったことは事実だが、それは突拍子もないようなことだった」 「彼が介入すること、隠すこと、行うこと、試みること…全てが結局間違っていた」 <span class="paragraph-title">【動画】久保建英がセビージャゴールに迫るもゴールならず</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="afvravsWEr0";var video_start = 362;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.11.27 14:35 Mon

サディクがゴラッソ、久保先発ソシエダが終盤9人のセビージャに逃げ切り勝利【ラ・リーガ】

レアル・ソシエダは26日、ラ・リーガ第14節でセビージャをホームに迎え、2-1で勝利した。ソシエダのMF久保建英は84分までプレーしている。 代表ウィーク前の前節、後半追加タイムの2発でアルメリアに競り勝った6位ソシエダ(勝ち点22)は、ワールドカップ予選2戦目のシリア戦で先制ゴールを挙げた久保が[4-2-3-1]の右MFで先発となった。 前節ベティスとのダービーを引き分けた13位セビージャ(勝ち点12)に対し、ソシエダは開始4分に先制する。左サイド角度の厳しい位置で得たFKをバレネチェアが意表を突いて直接狙うと、GKドミトロビッチはボールを弾ききれずにゴールラインを割った。 先制後ソシエダが試合をコントロールしていくと、22分にゴラッソで加点する。サディクがドリブルで持ち上がって中央やや右の位置からロングシュート。強烈な一撃がゴール右上に突き刺さった。 前半半ば以降もセビージャに好機を許さず時間を進めたソシエダは44分、久保がカットインからシュートを狙って牽制した中、2点のリードで前半を終えた。 迎えた後半、前がかるセビージャに60分、1点差に詰め寄られる。ペドロサの左クロスからエン=ネシリにヘディングシュートを決められた。ここから守勢が強まると、66分にはオカンポスの左クロスに合わせたエン=ネシリのシュートが枠の左角に直撃。 劣勢のソシエダは代表戦で負傷したオヤルサバルを投入すると、76分に久保がGK強襲のシュートを浴びせて応戦した。さらに83分、セルヒオ・ラモスのパスをカットした久保がボックス右まで侵入してシュートと盛り返していった。 そして86分、ブライス・メンデスへの足首タックルでセルヒオ・ラモスに一発レッドカードが提示されて数的不利となったセビージャは、抗議によりヘスス・ナバスも一発レッドカードで9人に。 数的優位となったソシエダがリードを保って逃げ切り勝利。2連勝としている。 2023.11.27 02:20 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly