ミラン指揮官、トンネル脱出の勝利に「必要だった小さな一歩」

2023.02.11 19:05 Sat
Getty Images
ミランステファノ・ピオリ監督が振り返った。

公式戦7試合で白星なしと不振を極めるなか、10日のセリエA第22節でトリノをホームに迎え撃ったミラン。FWズラタン・イブラヒモビッチがついにベンチに戻ったなか、FWオリヴィエ・ジルーのゴールで公式戦8試合ぶりの白星を手にした。

セリエAでの連敗を「3」で止め、6位にまで落とした順位も暫定ながら3位に。新年に入ってようやく2勝目のピオリ監督も『DAZN』のインタビューで満足感を示した。
「プレーさせてもらえず、ビルドアップも手こずる難しい試合になるのは想定内だった。試合中に多くのことをやって、ゴールでメンタル面が解かれ、試合開始時と比べても良いチームになっていったよ」

「必要だった小さな一歩で、前進だ。シーズンはまだ長く、先を見据えなければならない。来季もまたチャンピオンズリーグ(CL)の出場権を手にできるのは良い結果だし、これからの試合も継続性が必要だ」
イタリア人指揮官はまた、「監督はパフォーマンスを分析して、改善すべき点を見つける必要がある。正直、3枚か、4枚でプレーするかどうかに興味がない」と布陣に執着なしを強調した。

そして、FWラファエル・レオンについては「ラファは不思議な選手」と述べると、ジルーに関しては「彼は技術面でも、精神面でも非常に重要な存在。」と評している。

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