プリシッチは夏にも退団? スカッドが肥大化したチェルシーは夏に大粛清の可能性

2023.02.10 23:35 Fri
Getty Images
チェルシーに所属するアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチ(24)が夏にも退団する可能性があるという。『ESPN』が伝えた。

プリシッチはドルトムントの下部組織で育ち、2016年1月にファーストチームに昇格。2019年1月にチェルシーへと完全移籍すると、そのままドルトムントにレンタル移籍で残り、同年6月から正式に加入した。

その才能は高く評価され、争奪戦を制したチェルシーに加入。これまで公式戦136試合に出場し26ゴール21アシストを記録している。
しかし、期待に見合うほどの数字を残しているとは言い難い状況。加えて、今シーズンからオーナーに就任したトッド・ベーリー氏の下で、2度の移籍市場で16名の選手を獲得。また、デニス・ザカリアジョアン・フェリックスのレンタル移籍組を含め、18名の新たな選手がチームに加わった。

今冬には総額で総額3億6360万ユーロ(約510億円)もの莫大な資金を投下し、8選手を獲得。スカッドが超肥大化したことで、夏には大量の人員整理を行うことが見込まれている。
プリシッチもその1人とされており、今冬にもマンチェスター・ユナイテッドやニューカッスル・ユナイテッドへの移籍が噂されていたが、1月5日のマンチェスター・シティ戦で負傷。ヒザを痛め、リーグ戦の直近4試合を欠場している。

ケガにより冬の移籍がたち消えになったプリシッチだが、チェルシーとの契約は2024年夏まで。現時点で契約延長の可能性はなく、チェルシーが現金化するためには夏のオファーを受けることになるだろう。

プリシッチ獲得には6400万ユーロ(約89億5000万円)が費やされており、それを回収することは不可能と考えられ、大きな損失を飲み込むしかない。

プリシッチ以外では、冬に書類の不備のせいで破談となったモロッコ代表MFハキム・ツィエクも退団の可能性が高く、夏に加入したもののチャンピオンズリーグ(CL)のメンバーから外されたガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンは、今にでもアメリカに飛び立つ可能性があるとされている。

その他にも、クロアチア代表MFマテオ・コバチッチ、セネガル代表DFカリドゥ・クリバリ、イングランド人FWカラム・ハドソン=オドイ(レバークーゼンへレンタル中)なども退団する可能性があるという。

いずれにしても今のメンバーを全て起用することは不可能だとグレアム・ポッター監督も認めるところ。投資に見合う成績も今の所残せていないが、今冬は大粛清が待っていそうだ。


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