「Netflixを見た方が有意義」アトレティコの[5-5-0]をファン・バステンが一刀両断「面白くない」
2022.04.13 21:22 Wed
オランダ代表のレジェンドFWマルコ・ファン・バステン氏は、アトレティコの守備的戦術がお気に召さないようだ。5日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝1stレグで、アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督が採用した[5-5-0]。最終的にはベルギー代表MFケビン・デ・ブライネにゴールを許して0-1で敗れたものの、極端な守備的戦術は相当にシティを苦しめた。
革命的とも前時代的とも評された戦い方を、過去のCL覇者はどう見たのか。ミランでCLの前進であるチャンピオンズカップ2連覇を果たし、1980年代にオランダ代表などで活躍した伝説的なストライカー、マルコ・ファン・バステン氏はオランダ『ZiggoSport』で「このスタイルのサッカーは面白くない」と、バッサリ切り捨てた。
「アトレティコ・マドリーのやり方は合法だし許可もされているが、90分間、ボールの後ろに10人もの選手を並べ、ゴールを許さないようにしていたのは驚きだ」
「FIFAなどは、サッカーをもっと楽しくする方法を考え始めるべきだ。このスタイルのサッカーは面白くない。誰かがチャンネルを回して、Netflixを見た方がよほど有意義だよ」
「オフサイドラインをなくしてしまえば、ディフェンスはより深くまで下がることになる。相手が背後から入ってくることを恐れて、前には行けなくなるだろう。しかし、後ろに下がりすぎると、ボックスが乱戦になる。GKは何も見えなくなり、チームはそれが解決策ではないことを知るだろう」
「その結果、GKは全員をボックスの外に追い出したいと思うようになる。それこそが、このゲームが面白くなるポイントだ。もし、アタッカーがディフェンダーの背後に回ることができれば、ゴールの可能性はもっと広がる。守備もより難しくなるだろう」
オフサイドのルールは撤廃されていないものの、ファン・バステン氏の思惑通り、ボックス内に人数が集まる状態までは達成された1stレグ。13日の2ndレグでは満足のいく試合内容となるのだろうか。
革命的とも前時代的とも評された戦い方を、過去のCL覇者はどう見たのか。ミランでCLの前進であるチャンピオンズカップ2連覇を果たし、1980年代にオランダ代表などで活躍した伝説的なストライカー、マルコ・ファン・バステン氏はオランダ『ZiggoSport』で「このスタイルのサッカーは面白くない」と、バッサリ切り捨てた。
「FIFAなどは、サッカーをもっと楽しくする方法を考え始めるべきだ。このスタイルのサッカーは面白くない。誰かがチャンネルを回して、Netflixを見た方がよほど有意義だよ」
ファン・バステン氏は以前、イギリス『スカイ・スポーツ』のインタビューで「オフサイドルールは無い方が良い」と、以下のような驚きの提案をしていた。
「オフサイドラインをなくしてしまえば、ディフェンスはより深くまで下がることになる。相手が背後から入ってくることを恐れて、前には行けなくなるだろう。しかし、後ろに下がりすぎると、ボックスが乱戦になる。GKは何も見えなくなり、チームはそれが解決策ではないことを知るだろう」
「その結果、GKは全員をボックスの外に追い出したいと思うようになる。それこそが、このゲームが面白くなるポイントだ。もし、アタッカーがディフェンダーの背後に回ることができれば、ゴールの可能性はもっと広がる。守備もより難しくなるだろう」
オフサイドのルールは撤廃されていないものの、ファン・バステン氏の思惑通り、ボックス内に人数が集まる状態までは達成された1stレグ。13日の2ndレグでは満足のいく試合内容となるのだろうか。
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ブラウグラナの未来。驚異的なデビューシーズンを飾った同僚ペドリはシーズン総括の“期待以上”の枠に回ってもらい、加入2年目の超万能型MFを選出。代表の恩師であるクーマン監督からの厚い信頼に応え、ピボーテ、インテリオール、センターバックと様々なタスクを完璧にこなし、シーズンを通して攻守両面で決定的な仕事を果たした。戦術眼、テクニック、アスリート能力と3拍子揃ったコンプリートMFとして、前目で使われれば果敢なゴール前への飛び出し、後ろ目で使われれば、安定した繋ぎ、局面を変える持ち出し、強度の高い守備とその貢献度は驚異的だった。 MF ルカ・モドリッチ(35歳/レアル・マドリー) 出場試合数:35(先発:32)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 老いては益々壮んなるべし。中盤の名パートナーであるカゼミロとクロースの活躍も光ったが、そのトリボーテを代表してエルブランコの背番号10を選出。昨季終盤の鬼気迫るパフォーマンスを今季も継続した35歳は、最終ラインと前線に多くの離脱者に見舞われた今季のチームをベンゼマらと共に牽引。円熟味を増す抜群のゲームメイクに加え、中盤での泥臭い仕事、クラシコ初戦、最終節のビジャレアル戦で見せた貴重なゴールと試合の際を見極めたプレーを幾度も見せた。36歳で臨む新シーズンも大暴れを期待したい。 MF ヤニック・カラスコ(27歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:30(先発:25)/得点数:6 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 後半戦の攻撃の中心選手。サイドアタッカーではルーカス・バスケス(レアル・マドリー)やエメルソン(ベティス)、アクーニャ(セビージャ)らの活躍も見事だったが、優勝チームに敬意を評してベルギー代表MFを選出。今季は左右のサイドハーフに加え、左のウイングバック、2シャドーの一角と様々なポジションをこなし、M・ジョレンテと共にチームに多くのオプションをもたらした上、6ゴール10アシストと数字の面でも申し分ない結果を残した。とりわけ、シーズン終盤戦においてはアタッカー陣に離脱者が目立った中、9試合中8試合でゴールかアシストを記録。その突破力とラストプレーの精度は見事だった。 FW リオネル・メッシ(33歳/バルセロナ) 出場試合数:35(先発:33)/得点数:30 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 2年ぶりの30ゴールの大台到達で5年連続8度目のピチーチ獲得。シーズン開幕直後は退団問題、試行錯誤を繰り返したチームの影響もあってスロースタートも、昨年11月以降に本来のコンディションを取り戻すと、チームの布陣が定まった中盤戦から後半戦にかけては出場8試合連続ゴールを記録。ブスケッツ、ジョルディ・アルバとのホットラインに加え、ペドリやデ・ヨング、グリーズマンとの連携も深まり、終盤戦では様々なパターンからゴールを陥れた。 FW カリム・ベンゼマ(33歳/レアル・マドリー) 出場試合数:34(先発:33)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エルブランコの絶対的エースとして抜群の存在感を放った。アトレティコに優勝をもたらしたルイス・スアレスと天秤にかける形となったが、23ゴール9アシストという数字面の優位性に加え、メッシ同様にその替えの利かなさを鑑みて選出した。ヴィニシウス、アセンシオに少なからず成長が見られたものの、アザールの体たらくによってチャンスメイク、フィニッシュと膨大な仕事量をシーズン通してこなした。決定力、勝負強さだけでなく、今季はセルヒオ・ラモスらが度々不在の中でリーダーとしての仕事ぶりも光った。 FW ジェラール・モレノ(29歳/ビジャレアル) 出場試合数:33(先発:30)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ラ・リーガ最高のスペイン人ストライカー。昨季、18ゴールを挙げてスペイン人最多得点者に与えられるサラ賞を初受賞したビジャレアルの絶対的エースは、昨季の数字を大幅に更新して2年連続のサラ賞を獲得した。エメリ新監督の下、右ウイング、センターフォワード、セカンドトップを主戦場に多士済々な相棒をうまく生かしつつ、その卓越した左足の精度、決定力を武器にゴールを量産。チャンスメイクの部分でも7アシストとリーグ屈指の万能型アタッカーの本領を発揮。なお、ジュゼッペ・ロッシに並ぶクラブ最多得点者(82点)となった29歳は、今夏のステップアップも噂される中で去就が注目されるところだ。 2021.06.02 19:01 Wed4
アトレティコの新FWはマテウス・クーニャに! 東京五輪で金メダリスト獲得に向け原則合意か?
アトレティコ・マドリーがヘルタ・ベルリンに所属するU-24ブラジル代表FWマテウス・クーニャ(22)の獲得に迫っているようだ。ドイツ『スカイ』が報じている。 アトレティコは今夏の移籍市場でウルグアイ代表FWルイス・スアレスのバックアップを担う新ストライカー獲得を優先事項としていた。ここまではセビージャ移籍が決定したU-24スペイン代表FWラファ・ミルを初め、インテルのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス、フィオレンティーナのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホビッチらの獲得に動いていた。 しかし、ラウタロとヴラホビッチに関しては所属クラブの徹底抗戦に遭っており交渉が難航していた。 そういった中、同じく以前から獲得候補に挙がっていた東京オリンピックの金メダリストの獲得に本腰を入れ始め、アトレティコとヘルタは3000万ユーロ(約38億6000万円)+ボーナスという条件で原則合意に至ったようだ。 なお、クーニャに対してはエバートンも獲得に動いていた模様だが、選手自身がアトレティコ行きを望んでいるという。 『スカイ』によれば、クーニャは今週ミッドウィークにマドリードに渡り、メディカルチェックを受診した後に、アトレティコとの契約にサインする見込みだ。 母国コリチーバの下部組織出身のクーニャは2017年にスイスのシオンでヨーロッパでのキャリアをスタート。その後、2018年にRBライプツィヒに完全移籍したが、在籍1年半でブンデスリーガ35試合2ゴールと思うような結果を残せず。2020年1月にヘルタに活躍の場を移していた。 そのヘルタでは昨シーズンの公式戦28試合に出場し、8ゴール7アシストを記録。また、先の東京五輪では5試合に出場し3ゴールを挙げる活躍を見せ、ブラジルの大会連覇に大きく貢献していた。 184cmという恵まれた体躯の割に相手を背負うポストプレーに課題を残すものの、ウイングでもプレー可能なスピードと突破力、オフ・ザ・ボールの動き出しにも優れる万能型のストライカー。また、依然として決定力には伸びしろを残すが、強烈なミドルシュートなど多彩なフィニッシュにも定評がある。 現在、2トップや1トップ2シャドーをメインとするアトレティコにとっては理想的なプレースタイルの持ち主と言えそうだ。 2021.08.23 23:12 Mon5

