「叩くにしてもまだ中途半端」自身への批判を受け止める長友佑都、「局面を打開したときには、2022倍の称賛で」

2022.01.30 12:40 Sun
©超ワールドサッカー
日本代表DF長友佑都(FC東京)が、自身への批判について言及した。

日本代表は、2月1日にカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦する。
現在首位のサウジアラビアに対し、必勝が求められる日本代表は、中国代表戦後から再スタート。大一番に向けて調整している。

30日、長友がメディアのオンライン取材に応対。ここ最近高まる自身への批判について言及した。

「ありがたい限りです。みなさんからの厳しいご意見も、ご批判もありがたいなと思っています」
「厳しい批判とか、厳しい意見の中に自分を成長させるチャンスが眠っていると感じています。自分自身で俯瞰して見なくても、みなさんのいろいろな角度からの意見があるので、まだまだ成長のチャンスがあると思います」

「日本代表を背負っている以上は、ダメなら批判されて当然ですし、どんどん批判してもらって良いですが、この局面を打開したときには、2022倍の称賛で称えてもらえればと思います」

長友自身も批判を目にし、それを糧にしていると語っているが、交代して出場した中山雄太(ズヴォレ)がアシストを記録し結果を残したことでより声が大きくなっている。

左サイドバックのポジション争いがほとんど起こらなかった中、今のポジション争いが生まれつつある状況については「痺れると同時に、雄太のことは良い選手だとこれまでも言ってきましたが、本当に落ち着いて、サイドバックをずっとやってきたんではないかと思うぐらい落ち着いています」とライバルである中山を称賛。「自分が出ていない時に代表でも色々な選手が出てきましたが、あそこまで落ち着いて見ていられる選手はなかなかいなかったです」と、これまでの選手とは違い、長友も安心して見ていられる存在だという。

ただ、「だからこそ、長友はもっと落ち着かなければいけないですし、経験があるので。彼よりも落ち着きたいと思っています」と語り、落ち着いたプレーを自分もしっかりと見せたいとした。

また、この競争が生まれている状況は「素晴らしい状況だと思います。競争が生まれているのは」とコメント。「競争がなければ人は慢心してしまって、成長を止めてしまいます。彼のような若い選手が出てくるのはありがたいですし、エネルギーも心底出てきます」と、競争があることで自分も伸びると語った。

ただ、今はポジション争いよりも大事なことがあり、中山の活躍も純粋に喜べるとした。

「純粋に日本代表として勝ちたいですし、W杯に行きたい。そこに僕は大きな夢を抱いているので、彼が素晴らしいアシストをしているときも、純粋に喜べますし、勝ちたくてW杯に行きたいというのがります。非常に良い関係性ですし、長友はまだまだ成長できると思います」

“ポスト長友”という言葉が長年飛び交う中、長友の後を追わないにしても左サイドバックの人材難は深刻だった。

その中で過去の長友のパフォーマンスと比較され、批判を浴びる状況ではあるが、それは当然だと長友は語る。

「過去のことは関係なくて、今の代表です。過去のことも関係なく今ピッチで表現しなければいけない。過去にやってきて貢献してきたことというのは、当たり前ですし、過去のことはそれぞれの監督に感謝できないといけないです」

「長友の印象は10年以上代表をやってきて、皆さんも良い時の長友佑都を知っていると思うので、ちょっとでもそのプレーができないと批判されるのは当然だと思います」

「日本サッカーを考えれば、レベルが上がっていて、みなさんの見る目もレベルが上がっていることだと思います。レベルが上がってきて日本サッカーも発展してきたこともしみじみと感じます」

一方で、批判されることは良しとしながらも、海外でのプレーが長い長友にとっては、まだまだその批判は中途半端だとも感じているようだ。

「叩くにしてもまだ中途半端かなと思います。サッカーを盛り上げるためにも、インターネットの世界だけじゃなくて、テレビでも取り上げられるぐらいじゃないと、本当の意味でファンは増えないと思います」

「まだまだ中途半端なのかなと。過去11年インテルやガラタサライ、マルセイユとビッグクラブでプレーしてきましたが、普通の番組でも取り上げられて世界中から批判もきていたので、それと比べるともっと批判されても良いですし、そこから這い上がる姿に感動するわけで、振れ幅はまだ小さいかなと。日本代表がもっと人気になってもらいたいと思います」

悪ければ批判されるという世界で生きてきた長友にとっては、今起きていることは受け止められるもの。その要因の1つでもあるのは、左右のサイドのクオリティだ。

右サイドは3試合連続ゴール中でもあり、攻撃の軸となっている伊東純也(ヘンク)がおり、酒井宏樹(浦和レッズ)との関係性も良く、日本の攻撃の起点であり終点でもある。

一方で、左サイドは本職ではない南野拓実(リバプール)がいることもあり、効果的な攻撃はあまり生み出せていないことも事実だ。

長友はその点に関して、「右は純也が1人でやれてしまうので、日本の強みだと思います」とコメント。「左は拓実がいますが、彼はサイドの選手ではないので、より中でプレーさせてあげたいです。大迫(勇也)の近くでプレーさせてあげたいですし、彼が中に入ることで大迫が孤立しなかったり組み立てられると思います」と、左右の違いがあることは選手の違いでもあるとした。

ただ、「もっと崩したいと思います」と左サイドも貢献したいとし、「1番は僕自身がもっと躍動して、サイドを制圧できれば。純也のように1人で打開できればと思うので、左サイドば僕の責任だと思います」と、自身がもっと上手くプレーしなければいけないとした。

特に過去のプレーと比べれば、縦に突破して左足でクロスを上げるというシーンはほとんどない。どちらかといえば切り返して中に戻すか、右足でのクロスが増えている。

その点については「拓実には中で絡んでゴールに絡むプレーをさせてあげたいので、僕がもっと動かなければいけないと思います。僕が打開できれば良いですし、批判もされないと思うので、僕がやらなければいけないです」と語り、右の伊東のように深い位置まで持ち込んでのプレーをしなければと反省した。

そして過去の自分と比較し、チームの違いもあると語る長友。それでも、責任は自分にあるとした。

「サッカーは個人だけではできないので、チームの流れ、連動があってこそなんですけど、ザックジャパンでもウッチー(内田篤人)がバランスを取って僕が好き勝手上がっていましたが、今も(酒井)宏樹も体を張ったプレーをしているので、右サイドが機能して泥臭くやっています」

「結局僕がもっと躍動できて動けていれば、こういうことにはならないので、僕は全て自分だなと受け止めています」

「ただ、ザックジャパンは(香川)真司がいたり、(本田)圭佑がいたりしたので連動できたり、圭佑がキープしてくれて失わないというのがあって上がっていたので、その信頼関係や連動性があったと思います」

自身をさらに磨き上げて批判を跳ね飛ばしたい長友。「ストーリーを自分自身が作れるように、本当に感動させられる部分だと思うのでがんばりたいです」と、復活に闘志を燃やしている。
関連ニュース

「J開幕記念日」があるなら「代表記念日」があってもいいのでは/六川亨の日本サッカー見聞録

5月15日は「Jリーグ開幕記念日」ということで、本来なら16年ぶりにJ1へ復帰した東京V対横浜FMの試合を国立競技場で開催したいところだったのではないだろうか。しかし今シーズンの開幕戦で両者は対戦しているため、15日の「オリジナル10」の対戦は東京V対G大阪、広島対鹿島の2試合しかなかった。 この「Jリーグ開幕記念日」が始まったのはJリーグ誕生から30周年となる昨シーズンのこと。昨年は14日に鹿島対名古屋、浦和対G大阪と30年前の5月16日に開催されたカードが再現された。 さて、「Jリーグ開幕記念日」があるのだから、「日本代表の記念日」があってもいいのではないかと思いついた。問題は、はたしてどの試合を「日本代表の記念日」にするかである。 オールドファンにとっては、日本が初めてW杯のアジア最終予選に進出した1985年10月26日の韓国戦が思い出深い試合ではないだろうか。森孝慈監督に率いられた日本は、1次予選で北朝鮮とシンガポールを退けると、2次予選で香港に圧勝。当時の予選方式は東と西で分かれていたため中東勢と対戦することはなかった。 そして最終予選では、58年以来28年ぶり2回目のW杯出場を目指す韓国との決戦となった。ホームでの第1戦は、なんの宣伝もしていないのに国立競技場は6万2千人の観衆で埋まった。MF木村和司の伝説のFKから1点を返した日本だったが1-2で敗退。11月3日のアウェーも0-1で敗れ、日本のW杯初出場は幻と消えた。 この因縁の10・26は、2年後の87年にも日本の行く手を阻む。ソウル五輪のアジア最終予選、ライバルである韓国は開催国のため予選には参加しない。日本は1次予選でインドネシアとシンガポール、最終予選でタイとネパールを下し、中国との決戦に齣を進めた。10月4日のアウェー広州での試合はFW原博実の決勝点で1-0の勝利を収めた。 10月26日、ホーム国立競技場での試合は0-0の引分けでも20年ぶりの五輪出場が決まる。本来ならホームゲームは1週間後の10月10日に予定されていた。ところがその日は国立競技場で東西対抗戦があり、すでにテレビ放映も決まっている。さらにその1週間後の17日は日本リーグの開幕戦があるため、国立競技場で試合が開催可能なのは早くて10月26日ということになってしまった。 雨中の決戦には5万人の観衆が詰めかけたが、結果は0-2の敗戦。2年前にW杯出場が絶望となった同じ日に、五輪出場も幻と消え、石井義信監督は退任した。 こうした因縁のある10・26だが、日本が負けた日を「記念日」とするには縁起が悪い。となると、やはり日本がW杯初出場を決めた97年11月16日、マレーシアのジョホールバルでFW岡野雅行の延長Vゴールからイランを3-2と下したフランスW杯アジア第3代表決定戦が「記念日」にふさわしいのではないだろうか。 1968年10月24日のメキシコ五輪3位決定戦、地元メキシコをFW釜本邦茂の2ゴールで下して銅メダルを獲得した日も「記念日」として捨てがたいが、やはりW杯初出場を決めた日を「記念日」とするべきだろう。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2024.05.17 22:00 Fri

U-23日本代表、パリ五輪直前に開催国フランスとの対戦決定! タレント軍団との戦いに大岩剛監督「非常に重要な機会になる」

日本サッカー協会(JFA)は16日、パリ・オリンピックに出場するU-23日本代表が、本大会直前にU-23フランス代表と対戦することを発表した。 AFC U23アジアカップで見事に優勝を果たした日本。8大会連続12回目のオリンピック出場を決めていた。 厳しい最終予選を突破した日本だが、パリ・オリンピック直前にフランスのトゥーロンで開催国であるフランスとの対戦が決定した。 試合は7月17日(水)の28時5分にキックオフ。テレビ放送に関しては現在調整中とのことだ。 U-23フランス代表には、パリ・サンジェルマン(PSG)のFWブラッドリー・バルコラやニースのMFケフラン・テュラム、ボルシアMGのMFクアディオ・マヌ・コネ、リヨンのFWラヤン・シェルキ、レアル・マドリーが獲得に動いているとされるリールのDFレニー・ヨロなど豊富なタレントが揃っており、優勝候補の一角でもある。 大岩剛監督は今回の対戦決定に対してJFAを通じてコメントしている。 「パリ・オリンピック2024開催国のU-23フランス代表との対戦は、我々がオリンピック本大会を勝ち上がるための試金石として非常に重要な機会になると考えています」 「また、本大会前最後の試合になるので、我々のグループがこれまで積み上げてきたものを最終確認しながら、本大会第1戦を良い形で迎えられるよう、目の前の一戦の勝敗にもこだわって臨みたいと思います。6月に予定しているU-23アメリカ代表戦を含めて、限られた時間の中で最大限の準備を進めていきます」 2024.05.16 18:58 Thu

偉大なるキャプテン、眞城美春の2ゴールなどで日本が韓国に3発快勝! U-17女子W杯出場権を獲得【U-17女子アジアカップ】

16日、AFC U17女子アジアカップ2024の準決勝がインドネシアで行われ、U-17日本女子代表はU-17韓国女子代表と対戦し、3-0で勝利。U-17女子ワールドカップ(W杯)出場を決めた。 上位3カ国はドミニカ共和国で今年10月から11月にかけて行われるU17女子W杯の出場権を獲得できる今大会。グループステージを3連勝で終えた日本は、グループAで2位の韓国と対戦した。 日本は[4-2-3-1]のシステムを採用。GKに福田真央、最終ラインは右から福島望愛、太田美月、牧口優花、鈴木温子と並び、中盤は榊愛花と眞城美春がダブルボランチ、2列目が右から木下日菜子、辻あみる、根津里莉日と並び、1トップに古田麻子が入った。 キックオフから日本はそのまま攻め込み、辻が10秒でファーストシュート。ミドルシュートはGK正面に飛んだが、キャッチされる。3分には榊のパスを受けた辻がボックス内からシュート。これもセーブされる。 立ち上がりから日本がプレスをかけて前からボールを奪って攻めていく展開に。ポゼッションをしつつ、一気にゴールに迫る形を続けていくが、決定機は作れずに得点は遠い。 対する韓国はなかなかマイボールにできない展開に。それでもスペースをついた攻撃で日本ゴールを目指すが、大きなチャンスは作れない。 日本が攻め込む展開は変わらず。左右のサイドを使って崩していくがゴールは遠い。すると40分、左サイドから古田がクロスを入れると、ボックス内中央で辻がダイレクトで落とし、最後は根津がボックス内からコースを狙ってダイレクトシュート。これが決まり、日本がようやくゴールを奪う。 攻めあぐねた日本だったがリードして後半を迎えることに。日本はハーフタイムで交代を行わず、後半もペースを握って試合を進めていく。 韓国は積極的に選手交代を行い、52分の時点で4枚のカードを切ることに。それだけ日本が押し込んでいる展開となるが、追加点が遠い。 日本は60分に太田と辻を下げ、朝生珠実と平川陽菜を投入。流れを変えにいく。 しかし65分、韓国の自陣からのロングボールを日本が拾うも、バックパスが短くなると、狙っていたケイシー・フェアが奪い飛び出していたGK福田を交わしていくことに。福田はすぐに戻ると、ボックス内からのシュートを水口がブロック。こぼれ球をケイシー・フェア再びシュートもGK福田がセーブ。日本は最大のピンチを凌ぐこととなる。 すると68分に日本がついにスコアを動かす。榊が右サイドに大きく展開すると、ボックス右から福島がクロス。これを相手がクリアミスすると、ボックス内で拾った眞城が落ち着いて左足でシュート。これがネットを揺らし、待望の追加点を奪うことに成功する。 リードを広げた日本は71分に2枚替え。古田、根津を下げて、佐藤ももサロワンウエキと菊地花奈を起用する。 日本は菊地や佐藤を中心に攻め込んでいくと、88分にも追加点。敵陣でボールを奪うと、菊地がクロスこぼれ球を拾った眞城がボックス内でシュートもブロックされると、こぼれ球を木下がボックス内でシュート。これはGKがセーブするが、眞城がすぐに詰めてネットを揺らし、リードを3点とする。 日本は90分に今大会唯一出番がなかったGK永井愛理を福田に変えてピッチへ送ることに。これで、GK、FP全選手がピッチに立つこととなった。 最後までゲームをコントロールし続けた日本。4試合連続4得点以上とはならなかったが、クリーンシートでしっかりと勝利を収めた。 3-0で勝利した日本は、U-17女子W杯の出場権を獲得。決勝では、この後行われるU-17北朝鮮女子代表とU-17中国女子代表の勝者と対戦し5度目の優勝を懸けて戦う。一方の敗れた韓国は、3位決定戦に回ることとなった。 U-17日本女子代表 3-0 U-17韓国女子代表 【得点者】 1-0:40分 根津里莉日(日本) 2-0:68分 眞城美春(日本) 3-0:88分 眞城美春(日本) 【出場メンバー】 GK 21.福田真央(JFAアカデミー福島) →90分 1.永井愛理(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) DF 16.福島望愛(JFAアカデミー福島) 4.太田美月(大商学園高校) →60分 17.朝生珠実(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 3.牧口優花(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) 6.鈴木温子(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) MF 5.榊愛花(JFAアカデミー福島) 14.眞城美春(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 8.木下日菜子(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) 19.辻あみる(三菱重工浦和レッズレディースユース) →60分 22.平川陽菜(三菱重工浦和レッズレディースユース) 11.根津里莉日(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18) →71分 7.菊地花奈(マイナビ仙台レディースユース) FW 10.古田麻子(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) →71分 9.佐藤ももサロワンウエキ(大商学園高校) <span class="paragraph-title">【動画】キャプテン・眞城美春が勝利を近づける落ち着いたゴール!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/U17WAC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#U17WAC</a> | <a href="https://twitter.com/hashtag/JPNvKOR?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#JPNvKOR</a> <a href="https://t.co/lSHN7hfmQ5">pic.twitter.com/lSHN7hfmQ5</a></p>&mdash; #AsianCup2023 (@afcasiancup) <a href="https://twitter.com/afcasiancup/status/1791038962221683107?ref_src=twsrc%5Etfw">May 16, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.05.16 17:58 Thu

日本が4ゴールで中国撃破! U-17女子W杯へあと1つ、準決勝は韓国と対戦【U-17女子アジアカップ】

13日、AFC U17女子アジアカップ2024の第3節がインドネシアで行われ、U-17日本女子代表はU-17中国女子代表と対戦し、4-0で勝利。3連勝を収めた。 上位3カ国はドミニカ共和国で今年行われU17女子ワールドカップの出場権を獲得できる今大会。日本はタイ、オーストラリアに連勝を収め、すでに準決勝進出を決めている。 日本はオーストラリア戦から6名を変更。[4-3-3]のシステムで、GKには福田真央、最終ラインは右から菅原千嘉、太田美月、朝生珠実、鈴木温子、中盤はアンカーに榊愛花、インサイドハーフにキャプテンの眞城美春、平川陽菜、3トップは右に木下日菜子、左に福島望愛、中央に佐藤ももサロワンウエキと並んだ。なお、DF青木夕菜、FW津田愛乃音、MF本多桃華、FW花城恵唯、FW松浦芽育子はメンバー外となっている。 3連勝で準決勝に勢いを持って行きたい日本。すると9分、右サイドから菅原がクロスを上げると、中央に飛び込んだ佐藤がダイレクトでシュート。しかし、これは左ポストに嫌われるが、こぼれ球を福島がしっかりと押し込み、日本が早々に先制する。 中国はこの失点が今大会初失点に。日本は前からプレスを掛けていく戦いに。対する中国はロングボールでスペースを狙いながらも、ポゼッションしてボールを運んでいく戦いを見せていく。 22分には日本がボックス手前で平川が倒されてFKを獲得。これを眞城が直接狙ったが、シュートは枠を越えて行く。 35分にも日本がチャンス。ボックス右からの福島のグラウンダーのクロスから木下がボックス内でダイレクトシュートも、GKの正面を突いてしまう。 日本は42分に右サイドバックの菅原を下げて、菊地花奈を投入。前半での交代となった。その菊地は前半の少ない時間でも積極的に攻撃に絡みシュートを放つなどリズムを作っていく。 日本はリードした中で後半の頭は中国が圧力をかけていく展開に。立ち上がりに日本はピンチを迎えるが、なんとか凌いでいく。 後半はなかなか決定機を作れない日本。70分には木下と佐藤を下げ、古田麻子、根津里莉日を起用する。 すると74分、自陣から眞城が浮き球のパス。これに抜けた菊地がドリブルで持ち出すと、ボックス内でGKとの一対一となった中、狭いニアサイドに上手く左足で転がして待望の追加点を奪う。 リードを広げた日本は、その後もしっかりと主導権を握って試合を進めていく。すると86分、敵陣でプレスをかけた菊地が相手からボールを奪うと、そのままドリブルで独走。最後はGKとの一対一でしっかり決め、3点目を奪う。 効果的に得点を重ねた日本は、87分に眞城、朝生を下げ、辻あみる、牧口優花を投入する。すると後半アディショナルタイムには右CKからのクロスを根津がヘッド。これが決まり、ダメ押しの4点目。その直後にタイムアップとなり、4-0で日本が勝利を収めた。 3連勝でグループステージを首位通過した日本。準決勝ではグループA2位のU-17韓国女子代表と16日に対戦。敗れた中国は2位通過となり、グループAを圧倒的な22得点0失点の3連勝で突破したU-17北朝鮮女子代表と対戦する。 U-17日本女子代表 4-0 U-17中国女子代表 【得点者】 1-0:9分 福島望愛(日本) 2-0:74分 菊地花奈(日本) 3-0:86分 菊地花奈(日本) 4-0:90分+5 根津里莉日(日本) 【出場メンバー】 GK 21.福田真央(JFAアカデミー福島) DF 4.太田美月(大商学園高校) 6.鈴木温子(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) 13.菅原千嘉(マイナビ仙台レディースユース) →42分 7.菊地花奈(マイナビ仙台レディースユース) 17.朝生珠実(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) →87分 3.牧口優花(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) MF 5.榊愛花(JFAアカデミー福島) 14.眞城美春(日テレ・東京ヴェルディメニーナ) →87分 19.辻あみる(三菱重工浦和レッズレディースユース) 22.平川陽菜(三菱重工浦和レッズレディースユース) FW 8.木下日菜子(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) →70分 10.古田麻子(セレッソ大阪ヤンマーガールズU-18) 9.佐藤ももサロワンウエキ(大商学園高校) →70分 11.根津里莉日(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18) 16.福島望愛(JFAアカデミー福島) 2024.05.13 19:01 Mon

6月の日本代表、アウェイ・ミャンマー代表戦は日本テレビ系で全国生中継

日本サッカー協会(JFA)は13日、6月6日(木)に行われる2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のミャンマー代表vs日本代表の地上波放送を発表した。 3月に北朝鮮代表とのアウェイゲームが没収試合となり、不戦勝と裁定を受けて4連勝となった日本。これにより、2次予選の通過が決定している。 6月の2試合は消化試合とはなるものの、アウェイでミャンマーと、ホームでは6月11日(火)にシリア代表と対戦する。 アウェイのトゥウンナ・スタジアムで行われる試合は、6日(木)の21時10分にキックオフ日本テレビ系列にて全国生中継される。 同時期にはパリ・オリンピック出場が決まったU-23日本代表がアメリカに遠征し、U-23アメリカ代表と連戦を行うこととなり、メンバー選考も注目を集めている。 2024.05.13 16:01 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly