UEFA会長「もう2度とやらない」、移動距離が不公平だったユーロ2020のフォーマットに苦言

2021.07.10 22:50 Sat
Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、ユーロ2020決勝を前に大会を振り返った。イギリス『BBC』が伝えた。
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今大会は、従来であれば2020年に12カ国12都市で開催される予定だった。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、1年延期となり、11カ国11都市で開催された。残すところはイタリア代表vsイングランド代表の決勝のみとなった中、チェフェリン会長は『BBC』のポッドキャストで今大会を振り返り、11カ国に分けて実施した今大会のフォーマットは良くなかったと振り返った。
「私はもうサポートしないだろう」

「1万km以上移動しなければならないチームもあれば、1000kmしか移動しないチームもあるというのは正しくはない」
「ある日ローマにいて、数日後には4時間半のフライトを経てバクーにいなければならなかったファンにとっては、フェアではなかった」

「我々は、管轄区域や通貨が異なる国々、欧州連合(EU)の加盟国、および非加盟国へと多くの旅をする必要があった。それは簡単ではなかった」

「これは私が就任する前から決定していたフォーマットであり、私はそれを尊重している。興味深いアイデアではあったが、実行するのは難しかった。もう2度とやらないだろう」

今大会は、2020年がUEFA60周年となるために、記念の特別大会として開催。2013年1月に欧州13カ国での分散開催が決定していた。

その後、辞退国などが出た結果、イングランド(ロンドン)、スコットランド(グラスゴー)、オランダ(アムステルダム)、デンマーク(コペンハーゲン)、ロシア(サンクトペテルブルク)、スペイン(セビージャ)、ドイツ(ミュンヘン)、アゼルバイジャン(バクー)、イタリア(ローマ)、ルーマニア(ブカレスト)、ハンガリー(ブダペスト)の11カ国で開催されたが、これは前任のミシェル・プラティニ会長時代に決まったことであり、チェフェリン会長はノータッチの案件だった。。

なお、最も移動したのはスイス代表で1万5485km。最も移動しなかったのはスコットランドで1108km。なお、ベスト8に残ったベルギー代表も1万245kmと2番目に移動している。

このフォーマットに対しては、ウェールズ代表DFクリス・ガンターが不満を示し「ジョークだろ」と敗退後に投稿。ウェールズはラウンド16で敗れ、移動距離は9156kmだった。

ちなみに興味深いことに、決勝に残ったイングランドとイタリアは、それぞれホームでグループステージの3試合を実施。その後、イタリアはイングランドでラウンド16を戦い、ドイツで準々決勝、準決勝以降はイングランドで過ごし、4714kmの移動に。イングランドは、準々決勝でイタリアに行ったのみで、3874kmしか移動していなかった。



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