「五輪だろうが、選考がかかっていようが…」仕事を全うしたい上田綺世「1点取れたから良かったわけでは」と課題を口に
2021.06.12 21:45 Sat
U-24日本代表のFW上田綺世(鹿島アントラーズ)が、ジャマイカ代表戦を振り返った。
U-24日本代表は12日、国際親善試合でジャマイカ代表と対戦。試合は4-0で日本が勝利した。
東京五輪のメンバー選考に向けた最後の試合となったこのゲーム。立ち上がりから積極的に攻め込む日本は、32分に酒井宏樹の素早いスローインのリスタートから久保建英が4人の股を抜くシュートを見せて先制する。
さらに42分には遠藤航がボックス付近からコースを狙ったミドルシュートを決めて追加点。前半を2-0で終える。
ハーフタイムで3名を交代させると、57分には三笘薫のスルーパスに反応した上田綺世がGKの位置をよく見たループシュートを決めて追加点。64分には久保のスルーパスに反応した相馬勇紀がボックス左から折り返し、最後は堂安律が蹴り込んで4-0。快勝を収めた。
ベンチで見ていた上田だが、自分として試合に入るイメージはしないとコメント。「サブで試合に出ることもそれなりにあるので、そういう質問をよくされるんですが、あまり自分が入ったらこうしようという考え方よりは、味方のコンディションだったり、相手のスタイルを見ているだけです」とし、「自分がこうしようと考えて入ってもできるものではないので、相手の特徴を理解したり、上手くいってない、引っかかっているなとかは試合ごとに違うので、その違う部分を見て、それを自分なりに感じて、動き出しとか変えたりしています」と、味方のプレーでいつもと違うところを確認して、ピッチに入るとした。
この試合では三笘の絶妙なスルーパスをループシュートで決めた上田。ゴールシーンについては「(三笘)薫くんとはある程度理解していて、ドリブルは理解できないことの方が多いんですけど、最後もう1枚剥がしてくることも分かっていたので、動き出しは独特というか、僕の中ではあまりしないんですが、薫くんだから出せたのかなと」と語り、三笘からのパスが良かったとコメント。「薫くんと縦に並んだ時に、縦にまっすぐ走って足元に出してもらう。パスの難易度も相当高いんですが、薫くんだからできる動き出しの1つかなと思います」と、三笘を信頼してのランニングだったと語った。
法政大学と筑波大学でプレーしていた両者。世代別代表やユニバーシアードなどでも一緒にプレーしていたが「大学の頃からやっていますし、薫くんがどういうパスを出してくれるか。基本的にあのシーンでゴールに直結する走り方をしたらそこに出してくると思っていました」と、昔からの信頼関係があるとし、「自分が繋がりやすくて点を取りやすい形を選べる選手だなと僕は思っています」と、コンビネーションも確立されていると語った。
シュートをループにした理由については「顔を上げた時にGKが出てきているのは分かっていたので、そこまで来ないと分かっていて逆を取ることができました」とGKを見たといい「逆に突っ込んできたら抜くか、ワンタッチ外にして打つイメージでしたが、中途半端なところで止まってくれたので、ループを選びました」と、しっかりと見えていたことを語った。
シュートのバリエーションが増えている上田だが「練習をしてきたというか、シュートの幅。ループがなければ、あのシーンはゴロで打つか、GKをかわすの2つに選択肢が絞られますが、ループがあるだけで守備も簡単にかいくぐれますし、川崎フロンターレ戦のゴールもそうですが、1つ違うシュートの形を作るだけでFWとしての余裕が全く違います」とし、色々な形でゴールを狙えるようになることを目指していると語った。
また「簡単なシュートは思った以上に少なくて、どのゴールも簡単に見えて難易度が高いので、だから1つの1つのゴールが重いと言っていますが、1つを取るためにより多くの選択肢があった方が良くて、それこそ伊藤翔くんとかエヴェラウドとか、同じチームでやった選手から色々なことを盗んでいますし、自分の中ではループという選択肢は今までなかったですが、選択肢をちょっとずつ増やせているのかなと思います」と周りにいるFWが持っているものを盗んで、自分が吸収していっていると語った。
オリンピック代表のメンバー選考前のラストゲームとなったが、上田はその考えはあまり持っていないという。
「僕らは選手なので、1つのチームに属して、そのチームの1ポジションを担って試合に出ていて、そのポジションを争うことはありますけど、試合に対する形は代表だろうが五輪だろうが、選考がかかっていようが、クラブだろうが、そこは変わらないです」
「そのためのプレーを僕は選んでいますし、今日であれば、あのタイミングで点を取れたのは良かったと思いますけど、もっともっとチャンスを作らないといけないですし、クロスからのシーンも決められたと思うし、当たり前の課題で、FWがゴールを目指し続けるのは当たり前なので、それができなかった」
「1点で止まったなら2点目が取れなかった。2点目を取ることが課題になるのは定石なので、そこは個人的な課題がありつつも、今日1点取れたから良かったわけでもないです」
どんな状況でも、ストライカーとしてやる仕事は1つであり、試合に出れば貪欲に得点を目指すと語った上田。五輪出場なるのか注目だ。
U-24日本代表は12日、国際親善試合でジャマイカ代表と対戦。試合は4-0で日本が勝利した。
東京五輪のメンバー選考に向けた最後の試合となったこのゲーム。立ち上がりから積極的に攻め込む日本は、32分に酒井宏樹の素早いスローインのリスタートから久保建英が4人の股を抜くシュートを見せて先制する。
ハーフタイムで3名を交代させると、57分には三笘薫のスルーパスに反応した上田綺世がGKの位置をよく見たループシュートを決めて追加点。64分には久保のスルーパスに反応した相馬勇紀がボックス左から折り返し、最後は堂安律が蹴り込んで4-0。快勝を収めた。
この試合は後半から出場となった上田。試合に臨むにあたっては「相手がA代表ということもあり、フィジカル的にも強度が高いということで、前半からアグレッシブに行こうと前向きな姿勢で試合に入りました」と、立ち上がりからしっかりしようとチームとして入ったと語った。
ベンチで見ていた上田だが、自分として試合に入るイメージはしないとコメント。「サブで試合に出ることもそれなりにあるので、そういう質問をよくされるんですが、あまり自分が入ったらこうしようという考え方よりは、味方のコンディションだったり、相手のスタイルを見ているだけです」とし、「自分がこうしようと考えて入ってもできるものではないので、相手の特徴を理解したり、上手くいってない、引っかかっているなとかは試合ごとに違うので、その違う部分を見て、それを自分なりに感じて、動き出しとか変えたりしています」と、味方のプレーでいつもと違うところを確認して、ピッチに入るとした。
この試合では三笘の絶妙なスルーパスをループシュートで決めた上田。ゴールシーンについては「(三笘)薫くんとはある程度理解していて、ドリブルは理解できないことの方が多いんですけど、最後もう1枚剥がしてくることも分かっていたので、動き出しは独特というか、僕の中ではあまりしないんですが、薫くんだから出せたのかなと」と語り、三笘からのパスが良かったとコメント。「薫くんと縦に並んだ時に、縦にまっすぐ走って足元に出してもらう。パスの難易度も相当高いんですが、薫くんだからできる動き出しの1つかなと思います」と、三笘を信頼してのランニングだったと語った。
法政大学と筑波大学でプレーしていた両者。世代別代表やユニバーシアードなどでも一緒にプレーしていたが「大学の頃からやっていますし、薫くんがどういうパスを出してくれるか。基本的にあのシーンでゴールに直結する走り方をしたらそこに出してくると思っていました」と、昔からの信頼関係があるとし、「自分が繋がりやすくて点を取りやすい形を選べる選手だなと僕は思っています」と、コンビネーションも確立されていると語った。
シュートをループにした理由については「顔を上げた時にGKが出てきているのは分かっていたので、そこまで来ないと分かっていて逆を取ることができました」とGKを見たといい「逆に突っ込んできたら抜くか、ワンタッチ外にして打つイメージでしたが、中途半端なところで止まってくれたので、ループを選びました」と、しっかりと見えていたことを語った。
シュートのバリエーションが増えている上田だが「練習をしてきたというか、シュートの幅。ループがなければ、あのシーンはゴロで打つか、GKをかわすの2つに選択肢が絞られますが、ループがあるだけで守備も簡単にかいくぐれますし、川崎フロンターレ戦のゴールもそうですが、1つ違うシュートの形を作るだけでFWとしての余裕が全く違います」とし、色々な形でゴールを狙えるようになることを目指していると語った。
また「簡単なシュートは思った以上に少なくて、どのゴールも簡単に見えて難易度が高いので、だから1つの1つのゴールが重いと言っていますが、1つを取るためにより多くの選択肢があった方が良くて、それこそ伊藤翔くんとかエヴェラウドとか、同じチームでやった選手から色々なことを盗んでいますし、自分の中ではループという選択肢は今までなかったですが、選択肢をちょっとずつ増やせているのかなと思います」と周りにいるFWが持っているものを盗んで、自分が吸収していっていると語った。
オリンピック代表のメンバー選考前のラストゲームとなったが、上田はその考えはあまり持っていないという。
「僕らは選手なので、1つのチームに属して、そのチームの1ポジションを担って試合に出ていて、そのポジションを争うことはありますけど、試合に対する形は代表だろうが五輪だろうが、選考がかかっていようが、クラブだろうが、そこは変わらないです」
「そのためのプレーを僕は選んでいますし、今日であれば、あのタイミングで点を取れたのは良かったと思いますけど、もっともっとチャンスを作らないといけないですし、クロスからのシーンも決められたと思うし、当たり前の課題で、FWがゴールを目指し続けるのは当たり前なので、それができなかった」
「1点で止まったなら2点目が取れなかった。2点目を取ることが課題になるのは定石なので、そこは個人的な課題がありつつも、今日1点取れたから良かったわけでもないです」
どんな状況でも、ストライカーとしてやる仕事は1つであり、試合に出れば貪欲に得点を目指すと語った上田。五輪出場なるのか注目だ。
上田綺世の関連記事
U-23日本代表の関連記事
オリンピックの関連記事
記事をさがす
|
上田綺世の人気記事ランキング
1
「走り出しも完璧」ファン・ペルシ監督も絶賛のゴール、上田綺世がリーグ戦6点目で連勝に貢献
フェイエノールトの日本代表FW上田綺世が今季のリーグ戦6点目を記録した。 25日、フェイエノールトはエールディビジ第30節でズヴォレと対戦。上田は3試合連続で先発起用された。 すると上田は0-0で迎えた14分にいきなり結果を残す。ヤクブ・モデルのスルーパスに反応して上手く抜け出すと、前に出ていたGKヤスパー・シェンデラールの上を越すチップキックでネットを揺らした。 上田の特徴でもある見事な動きからのゴールはリーグ戦5試合ぶり。今シーズンのリーグ戦では6点目、公式戦では8点目のゴールとなった。 チームは引き分けを挟んで8連勝として3位に浮上。2位のPSVとは勝ち点差「5」となっており、残り4試合で直接対決が残っているものの、逆転はなかなか厳しい状況だ。 そんな中、ロビン・ファン・ペルシ監督は試合後に上田を称賛。「とても良いランニングだった」と抜け出しを称え、「モデルからのパスはとても良かった。ただ、その走り出すタイミングも完璧で、左足で美しくチップキックを決めた」と、動き出しからシュートまでの流れを称賛した。 <span class="paragraph-title">【動画】上田綺世の華麗なゴールをファン・ペルシ監督も絶賛</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/feypec?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#feypec</a> <a href="https://t.co/voDoIfgcds">pic.twitter.com/voDoIfgcds</a></p>— Feyenoord Rotterdam (@Feyenoord) <a href="https://twitter.com/Feyenoord/status/1916745720364777686?ref_src=twsrc%5Etfw">April 28, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.04.28 19:55 Mon2
日本代表がチームメイトに?上田綺世のフェイエノールトが渡辺剛の獲得で公式オファー報道…市場価値は14.7億円
日本代表FW上田綺世が所属するフェイエノールトが、ヘントの日本代表DF渡辺剛(28)の獲得に動いているようだ。オランダ『1908.nl』が伝えた。 渡辺はFC東京から2022年1月にコルトレイクに完全移籍しベルギーでのキャリアをスタート。2023年7月にヘントに完全移籍した。 ヘントでは守備の要として躍動。これまで公式戦98試合に出場し6ゴール4アシストを記録。今シーズンもジュピラー・プロ・リーグで27試合2ゴール2アシストを記録。プレーオフでも5試合に出場し、UEFAカンファレンスリーグ(ECL)でも8試合で1ゴールを記録していた。 その渡辺は、クラブの予算均衡化のために今夏の売却候補として報じられていた中、フェイエノールトがオファーを出したという。 フェイエノールトは1カ月前にすでに渡辺に関心を持っており、ヘントも放出に動いている状況。2027年夏までの契約がある中で、市場価値は900万ユーロ(約14億7000万円)となっており、フェイエノールトも数百万ユーロを提示するとされている。 報道によれば、フェイエノールトはDFトーマス・ベーレン(23)、DFゲルノト・トラウナー(33)、DFジェイランド・ミッチェル(20)の3名のうち、少なくとも2人はこの夏に退団するとのこと。そのため、代役を探す必要があり、渡辺に目をつけたという。 渡辺としてはステップアップにもなる状況。上田との再会はあるだろうか。 2025.04.26 10:50 Sat3
日本代表スタメン発表! 前田大然や高井幸大が先発、W杯出場決定のバーレーン戦から6名変更【2026W杯アジア最終予選】
25日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第8節のサウジアラビア代表戦に臨む日本代表のスターティングメンバーが発表された。 5日前のバーレーン代表戦で史上最速のW杯出場を決めた日本。上田綺世や守田英正が離脱したなか、別メニュー調整や前日トレーニング回避の長友佑都と三笘薫がメンバー外となった。 ゴールマウスには引き続きGK鈴木彩艶。3バックは板倉滉、伊藤洋輝、高井幸大となった。 ボランチは遠藤航と田中碧。右ウイングバックは菅原由勢、左に中村敬斗が入り、シャドーは久保建英と鎌田大地。1トップは前田大然となった。 サウジアラビア戦はこの後19時35分キックオフ。テレビ朝日系列で地上波生中継、『DAZN』でもライブ配信される。 <h3>◆日本代表スタメン</h3> GK 鈴木彩艶(パルマ) DF 高井幸大(川崎フロンターレ) 板倉滉(ボルシアMG) 伊藤洋輝(バイエルン) MF 遠藤航(リバプール) 田中碧(リーズ・ユナイテッド) 菅原由勢(サウサンプトン) 中村敬斗(スタッド・ランス) 鎌田大地(クリスタル・パレス) 久保建英(レアル・ソシエダ) FW 前田大然(セルティック) <h3>◆ベンチ入りメンバー</h3> GK 大迫敬介(サンフレッチェ広島) 谷晃生(FC町田ゼルビア) DF 関根大輝(スタッド・ランス) 中山雄太(FC町田ゼルビア) 瀬古歩夢(グラスホッパー) MF/FW 藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン) 南野拓実(モナコ) 堂安律(フライブルク) 伊東純也(スタッド・ランス) 旗手怜央(セルティック) 古橋亨梧(スタッド・レンヌ) 町野修斗(ホルシュタイン・キール) <h3>◆メンバー外</h3> 三笘薫(ブライトン&ホーブ・アルビオン) 長友佑都(FC東京) 2025.03.25 18:38 Tue4
サウジ戦のパフォーマンスが低調だったのは消化試合だったから?/六川亨の日本サッカー見聞録
3月25日に埼玉スタジアムで開催された日本対サウジアラビア戦は、FW前田大然やMF伊東純也が惜しいシュートを放ったものの最後までサウジアラビアの堅守を崩すことはできず、0-0のドローに終わった。日本は今予選で初めてノーゴールに終わったが、勝点1を積み上げたことで勝点を20に伸ばし、グループCの首位突破を決めた。 ケガで上田綺世、守田英正、三笘薫の主力を欠いたものの、田中碧や中村敬斗が代役を果たす選手層の厚さをみせた。さすがに前田には、上田のようなポストプレーは期待できないものの、前線からの鋭い出足によるプレスやパスカットなどで持ち味を発揮した。 0-0のドローに終わったのは、サウジアラビアが「日本で試合をする場合にオープンな試合はできない」とエルヴェ・ルナール監督が振り返ったように、5-4-1の布陣から、前線の選手もリトリートして体力の消耗を防ぐ超守備的な戦い方を選択したからだった。 そのおかげで、「0-0の今日の結果は満足している」(ルナール監督)と狙い通り勝点1を獲得。2位のオーストラリアとは3勝点差のまま、残り2試合(バーレーンとオーストラリア)にストレートインの2位浮上に望みをつないだ。 試合の正直な感想を言えば、「消化試合のため低調なパフォーマンスも仕方がない」といったところ。すでにW杯出場を決めている。試合が終わればすぐに所属チームに戻り、熾烈な終盤戦が待っている。前述した3人のように「ケガはしたくない」というのが本音だろう。 久保建英は相変わらずクオリティの高いプレーを随所に披露したし、中村も果敢なドリブル突破を仕掛けた。田中は前田に決定的なパスを出しただけでなく、鎌田大地がボールをロストした際は全力でプレスバックしてボールを奪い返すなど攻守に貢献した。 しかし、伊東に決定的なスルーパスを出したものの、鎌田はサウジアラビアの厳しいマークにも遭い、簡単にボールを奪われるシーンが目立った。ボール際の攻防では粘り強さがなく、デュエルの強度も低い。淡泊な印象を受けたのはケガを恐れたからではないかと感じた。 同じことは交代出場の堂安律にも言えて、ボールを持ってもほとんど仕掛けず、味方へのパスに終始した。さすがにボランチと3BKは失点のリスクがあるだけに、いつものようにプレーしていたが、攻撃系の選手は「消化試合」と割り切ってしまえば、無意識のうちに手を抜いていたとしても仕方がないだろう。 かつて2002年の日韓W杯の予選抽選会が釜山のコンベンションホールで開催された。その結果、ドイツはイングランドと同じグループでW杯出場を争うことになった。その際、会場にいたドイツ人記者のマーティン・ヘーゲレ氏に「大変なことになりましたね」と声を掛けたところ、彼は「予選はこれぐらいの緊張感があった方がいい」と事もなげに答えた。 その余裕から「さすがはW杯の常連国」と感心してしまった記憶がある。結果はイングランドが首位で予選を突破して、ドイツはプレーオフ経由で出場権を獲得。そして本大会では決勝でブラジルに敗れたものの、見事ファイナリストに勝ち進んだ。 そうしたヒリヒリするような緊張感は、今回の最終予選ではスタートから日本が圧勝したせいもあり早々に消えた。「負けることはないだろう」と余裕を持って取材ができて、W杯出場を決めた直後のサウジアラビア戦でも緊張感を体験することはまったくできず、ゴールを渇望するサポーターの大声援が試合を盛り上げていた印象が強い。 たぶん6月の2試合も「消化試合」という印象は拭えず、それは10月の11月のキリンチャレンジ杯でも続くことだろう。ヨーロッパ勢の出場は難しく、アフリカや中南米の国々との対戦が予想されるからだ(アルゼンチンやブラジルが相手なら変わってくるかもしれないが)。 それはそれで、「贅沢な悩み」と言えるかもしれない。そしてもう1つ、森保一監督は「2チーム、3チームぶん」の戦力の底上げと成熟度を今後の課題として指摘した。ただし、これも個人的な感想だが、現代表のスタメンと交代選手の起用法はほとんど予想できる。 このため森保ジャパンの“マンネリ感"も感じずにはいられない。かといって、現在のメンバーに、新たに見てみたい選手がいるかといえば、マインツのボランチ佐野海舟くらいで、FW陣には見当たらない。 W杯まであと1年ほど。ストロングヘッダーの出現を今年のJリーグでは期待したいと思っている。 2025.03.28 19:00 Fri5
【日本代表プレビュー】最高の景色への第一歩…三笘、守田、上田らの代わりは誰が務める!?/vsサウジアラビア代表【2026W杯アジア最終予選】
2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選も残すところ3試合。日本代表は史上最速でのW杯出場権を獲得し、ここからの1年3カ月は強化のフェーズに入っていく。 最終予選でも圧倒的な成績を残している日本。7試合で6勝1分け、24得点2失点と数字は圧巻と言えるだろう。 順調な戦いを見せて20日のバーレーン代表戦でW杯の出場権を獲得した日本。1つ目標を果たした中での大事な試合となる。 <h3>◆W杯優勝への第一歩</h3> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/japan20250325_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 5日前、歓喜に沸いた埼玉スタジアム2002に再び現れる日本代表の面々。W杯出場が決まった直後の試合ということもあり、チケットは再び完売となり、多くのファン・サポーターがスタンドを埋め尽くすこととなる。 史上最速、世界最速でW杯の切符を手にした最強日本代表。ただ、慢心も気の緩みもなく、森保一監督も「選手たちの練習での取り組みやオフ・ザ・ピッチの姿勢を見ても緩んでいることはなく、むしろ次は俺がやってやるという選手たちがギラギラしているところは今回も同じ」と、選手たちの目は輝いているという。 相手のサウジアラビアは現在グループ3位であり、自動的にW杯出場を決められる2位を目指して臨んでくることは間違いない。森保監督は「明日は非常に厳しい戦いになる」と、難しい一戦になると気を引き締めた。 この最終予選ではほとんど固定したメンバーがピッチに立っていた日本だが、この先の強化を考えれば底上げは必要。「明日はメンバーが変わる中でも勝利を目指してチャレンジしてもらいたい」と森保監督は語る。メンバーを入れ替えつつも、チームのベースを守り、しっかりと勝利を掴む。この先の戦い方の第一歩となる試合で、しっかりと結果を残していきたいところだろう。出番が限られてきた選手たちの起用にも注目が集まる。 <h3>◆この一戦の結果が未来を左右</h3> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/japan20250325_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> 対するサウジアラビアは前述の通り3位につけているが、2位になるチャンスは十分にある。6月にはそのオーストラリア代表との直接対決も控えており、この日本戦の結果はW杯出場権の行方を左右することは間違いない。 オーストラリアは6月に日本とサウジアラビアという上位対決が待っており、サウジアラビアとしてはまずは日本から勝ち点を奪って、6月の戦いに可能性を残したいところだろう。 エルヴェ・ルナール監督が再就任したチームは、1月のガルフカップでは準決勝まで勝ち上がるも敗退。ただ、20日の中国代表戦ではしっかりと勝利を収めている。 日本戦に向けて、ルナール監督は「我々に対して100%をぶつけてくることはわかっている」と日本を警戒しながらも「ピッチの上で戦う準備はできている」としっかりと勝利するための準備をしていると語った。 3大会連続のW杯出場へ。日本から勝ち点1を奪っているオーストラリアを考えると、ここで最低でも引き分けておきたいところだが、どんなサッカーを見せるか注目だ。 <span class="paragraph-title">◆予想スタメン[3-4-2-1]</span> <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/japan20250325_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:0.9em;" id="cws_ad" class="desc">©︎超ワールドサッカー<hr></div> GK:鈴木彩艶 DF:高井幸大、板倉滉、伊藤洋輝 MF:伊東純也、遠藤航、田中碧、中村敬斗 MF:鎌田大地、南野拓実 FW:前田大然 監督:森保一 出場権を獲得した直後の試合。上田綺世(フェイエノールト)、守田英正(スポルティングCP)が離脱し、長友佑都(FC東京)は別メニュー。三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)もコンディション不良で前日のトレーニングを回避しており、否応無しにもメンバー変更が求められることとなった。 GKはここまでも全試合に出場している鈴木彩艶(パルマ)が起用されると予想する。大迫敬介(サンフレッチェ広島)、谷晃生(FC町田ゼルビア)に出番を与える可能性もゼロではなさそうだが、鈴木と予想する。 最終ラインは板倉滉(ボルシアMG)、伊藤洋輝(バイエルン)が継続して先発すると予想。瀬古歩夢(グラスホッパー)ではなく、高井幸大(川崎フロンターレ)の起用を予想する。最終ラインにはケガ人がすでに多く、底上げをしておく必要があるだろう。 中盤のボランチは遠藤航(リバプール)と田中碧(リーズ・ユナイテッド)と予想する。バーレーン戦の後半からコンビを組んだ2人。守田がいないため、必然的にこの2人のチョイスになりそうだ。旗手怜央(セルティック)も出番は回ってくると予想する。 右ウイングバックは伊東純也(スタッド・ランス)、左ウイングバックは中村敬斗(スタッド・ランス)とクラブでも両ワイドを担う2人が先発すると予想。バーレーン戦の終盤には実現した2人だが、両サイドからサウジアラビアを混乱に陥れるだろう。関根大輝(スタッド・ランス)や菅原由勢(サウサンプトン)の出番にも注目だ。 シャドーのポジションだが、鎌田大地(クリスタル・パレス)と南野拓実(モナコ)と予想する。バーレーン戦で1ゴール1アシストの活躍を見せた久保建英(レアル・ソシエダ)はフル出場したこともあり、ベンチスタートと予想する。 1トップは前田大然(セルティック)と予想。バーレーン戦は出番がなかったが、クラブでは最も結果を残している男だけに、出番がないことはあり得ない。そのスピードを生かしたプレスとゴール前への顔出しに注目だ。 W杯優勝に向けて進んでいく日本。サウジアラビア代表戦は25日(火)の19時35分にキックオフ。地上波はテレビ朝日系列で生中継、また「DAZN」でもライブ配信される。 2025.03.25 14:30 TueU-23日本代表の人気記事ランキング
1
U-23日本代表の残り2枠はMF豊川とDF三竿! GK中村の負傷離脱に伴いGK牲川がメンバー入り《AFC U-23選手権》
▽U-23日本代表を率いる手倉森誠監督が30日、来年1月にカタールで開催される、リオ五輪の最終予選を兼ねたAFC U-23選手権の登録メンバーの残り2名を発表した。 ▽最後の2枠に入ったのは、DF三竿健斗(東京V)とMF豊川雄太(鹿島)。MF関根貴大(浦和)やMF前田直輝(松本)、FW鎌田大地(鳥栖)などは最終メンバーから漏れている。また、GK中村航輔(福岡)の負傷離脱に伴い、候補メンバーの中からGK牲川歩見(磐田)が代わりに入った。 ▽今回追加された3選手を含めた計23名は、年明けの1月2日(土)にドバイ経由でドーハへ出発。現地で1月12日(火)までトレーニングや練習試合を実施し、13日(水)からAFC U-23選手権のグループステージに臨む。なお、グループステージは1月13日から19日(火)まで開催。その後、22日(金)からノックアウトステージがはじまり、決勝は30日(土)に行われる。 ▽AFC U-23選手権は、来年リオデジャネイロで開催されるオリンピックのアジア最終予選を兼ねており、日本は6大会連続の出場を目指す。グループBに組み込まれた日本はサウジアラビア、北朝鮮、タイと同居。グループ上位2チームが決勝トーナメントに進出し、大会上位3カ国がリオ五輪の切符を手にする。今回追加された3名と中村航のコメントと、すでに発表されているU-23日本代表の登録メンバーは以下の通り。 ◆<B>DF三竿健斗</B> 「責任が非常に大きいですが、自分のできることをピッチ内でやって、絶対にオリンピックの出場権を持って帰りたいと思います。選ばれなかったメンバーは、一緒に残り2枠を争った仲間なので、その人たちから託された思いをいつも持ちながら一生懸命プレーしたいです」 ◆<B>MF豊川雄太</B> 「オリンピック最終予選のメンバーに選ばれましたので、オリンピックの切符を必ず取ることを目標に精一杯頑張りたいと思います」 ◆<B>GK中村航輔</B> 「目標にしていたオリンピック最終予選に行けないのは悔しいです。ただ、オリンピック出場の切符を仲間が取ってきてくれると信じています。自分は自分のやるべきことをしっかりやって、またこの代表に戻ってくることを目指します」 ◆<B>GK牲川歩見</B> 「中村航輔選手と交代という形でU-23日本代表に入ることになりましたが、選ばれなかった選手のためにもオリンピックの切符を必ず日本に持ち帰りたいと思います」 ◆U-23日本代表登録メンバー23名 GK <B>1.櫛引政敏</B>(清水) <B>22.杉本大地</B>(京都) <B>23.牲川歩見</B>(磐田)※ DF <B>2.松原健</B>(新潟) <B>4.岩波拓也</B>(神戸) <B>5.植田直通</B>(鹿島) <B>6.山中亮輔</B>(柏) <B>12.室屋成</B>(明治大) <B>13.奈良竜樹</B>(FC東京) <B>15.亀川諒史</B>(福岡) <B>17.三竿健斗</B>(東京V)※ MF <B>3.遠藤航</B>(湘南) <B>7.原川力</B>(京都) <B>8.大島僚太</B>(川崎F) <B>10.中島翔哉</B>(FC東京) <B>14.豊川雄太</B>(鹿島)※ <B>18.南野拓実</B>(ザルツブルク/オーストリア) <B>19.井手口陽介</B>(G大阪) <B>21.矢島慎也</B>(岡山) FW <B>9.鈴木武蔵</B>(水戸) <B>11.久保裕也</B>(ヤングボーイズ/スイス) <B>16.浅野拓磨</B>(広島) <B>20.オナイウ阿道</B>(千葉) ※今回追加されたメンバー 2015.12.30 18:57 Wed2
20歳の誕生日を迎えた久保建英がFC東京・長谷川健太監督に感謝、20歳の意気込みは「大人のサッカー」
U-24日本代表は、5日に控えるU-24ガーナ代表戦に向けた前日練習に臨んだ。 3日、ジャマイカ代表の来日が遅れたことで、日本代表と急遽試合を行うこととなったU-24日本代表。中1日で福岡に移動し、ガーナ戦に備える中、北海道・東北地方での暴風雨により福岡への移動に支障が起きた。 U-24日本代表は急遽、札幌ドームのウォーミングアップ場でトレニングを実施。時間を遅らせてのフライトとなり、明日のガーナ戦の地である福岡へと向かった。 メディアのオンライン取材に応対したMF久保建英(ヘタフェ)は4日が20歳の誕生日。代表合宿ではチームメイトから手荒い祝福をされることが多いが「今のところ大丈夫です」とまだ被害を受けていないとコメントした。 今回は急な試合に始まり、この日は移動が予定通りにいかないこととなった。この状況については「ポジティブに捉えていると思います」と語り、「こういう状況に本番じゃなく、本番前に想定できることは自分たちにはポジティブに働くかなと。明日が大事なので、明日に向けて逆算していかに戦えるかが試されていると思います」と語り、不測の事態にどう対応できるかが測れる良い機会だとした。 改めて昨日のA代表との試合については「チームとしては急遽試合が決まって、明日も試合があるので、思ったようなスケジュールではないというか、過密日程のなかで1つ組み込まれてしまったという感じです」とコメント。それでも「自分たちもできる限りのコンディションで臨もうとしましたが、その中でやっぱり急遽決まった試合で、メンバーもあまり決められずにというか、5日をイメージした中でコンディションが良かったメンバーが試合に出たと思います」と語り、コンディションが優先されたと語った。 ただ、良い機会だったために悔しさも露わにし「その中では折角の対決だったので、しっかり準備して100%で臨みたかったという思いはあります」とコメント。自身のパフォーマンスについては「個人的には手応えもありましたし、全然やれていないということもなく、なんならいつも練習している人たちが相手だったので、自分が壁を感じることなくやれたと思いますけど、結果で3-0で負けたことは個人的には悔しかったです」と、個人のパフォーマンスには満足感を示すも、結果として負けたことを悔しがった。 明日はU-24ガーナ代表との試合。アフリカ勢との試合となるが「初戦の相手が南アフリカで、仮想ということで組んでもらっているので、しっかり自分たちがアフリカ勢にどう対応するかを含めて、本番が近づいているのでそれを想定しているのではないかなと思います」とコメント。アフリカ勢に対してのポイントは「最近はアフリカの選手も万能で、僕たちの上位互換のような選手が何人もいますが、全体的には飛び込んでくる選手が多いなと経験から感じています」と語り、「敢えてボールを晒したり、ワンフェイント多めに入れようかなと意識しています」と、攻略法も明かした。 また、メンバーにはヘタフェで共にプレーしたMFサビト・アブドゥライが招集されている。アブドゥライについては「さっきも連絡を取りました」と語り、「個人的に仲が良くて、彼が免許なくて僕が車で迎えに行ったりする仲です。来るなら連絡くれよと言っていて、連絡をもらいました」と、互いに意識する仲のようだ。 スタイルについては「謙遜していましたが、何試合か一緒にやって、メッシ選手を潰したり臆することなく、球際もすごく強いです、練習からもバチバチやっていました」と強度の高いプレーをする選手だとし、「ヘタフェを象徴するような選手です。臆することなく自分たちも正面からぶつかることが大事だと思います」と、しっかりと向き合わないと痛い目に遭う可能性が高い相手のようだ。 この日20歳になった久保。改めて20歳になったことについては「まだあまり実感ないですけど、明日の試合から20歳で1つギアを上げて。19歳ではないので、20歳なので大人な自分をピッチ内で見せられればと思います」と、20歳になってすぐの試合に意気込みを語った。 久保の言う大人のサッカーとは「簡単にいうと、経験だったりとか、昨日の試合を途中から見ていて遠藤選手が入って落ち着いたとか、自分ならここに1人入って欲しいなというところにスッと入って前を向いてくれて、つけてくれたり、しっかり試合でどういうプレーするのかを頭に入っていると思います」とオーバーエイジとしてプレーしたMF遠藤航のプレーを挙げ、「時間帯を考えたりチーム全体を俯瞰してゲームを見るとか、余裕を持ってプレーすると言っていますが、個人だけでなく、チームの流れや時間帯を考えた余裕が大人だと思いました」と、より俯瞰で試合に絡めるようになりたいと語った。 また、FC東京の長谷川健太監督が20歳を迎えた久保にエールを送っていたが、久保にとっての長谷川監督は「自分は健太さんに選手として大きくしてもらいました。辛いことも意見が食い違うことも、健太さんの要求に自分が応えられないこともありました」と、想いを語った。 さらに「自分は18歳の誕生日でヨーロッパに行きたいという考えがあって、そのためには18歳の年に出られなかった諦めようと考えていた中で、監督がプレシーズンでチャンスをくれて、プレシーズンで結果を出せば今シーズンは使ってやると言われて、それに自分が応える事ができて、そこから東京で成長できました」とFC東京時代を回想。「結果として東京のチームを離れることになりましたけど、感謝しかないですし、健太監督に自分は大きくしてもらったと思っています」と感謝の気持ちを述べ、「監督が喜んでくれるような選手になることが恩返しだと思います」と世界で活躍する事が恩返しになるとし、改めて意気込みを語った。 2021.06.04 21:35 Fri3
「チューしすぎw」圧巻ゴールのお祝いは熱烈なキス! U-23日本代表MF田中聡のゴール後の祝い方が反響…本人は「ちょっとキツいですね(笑)」
U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シント=トロイデン)の行動が話題を呼んでいる。 25日、国際親善試合でU-23ウクライナ代表と対戦。試合は2-0で勝利を収め、良い状態でAFC U23アジアカップに臨むこととなる。 そのウクライナ戦では藤田の行動が話題に。1-0で迎えた76分、途中出場の田中聡(湘南ベルマーレ)がボックス内から左足でシュート。ゴール右のネットを揺らす見事なゴールで日本が追加点で奪った。 話題になったのはその後。田中がゴールを喜んだ中、その他の選手も大喜び。すると、藤田は何を思ったか田中にキスの嵐でゴールを祝福した。 試合後のメディア取材で藤田はキスについて「テンションがブチあがっちゃいました(笑)」と勢い余った行動だったとコメント。一方でキスをされた田中は「ちょっとキツいですね(笑)」と、熱烈なキスの嵐に戸惑っていた。 この祝福にファンは「藤田チューしすぎw」、「ジョエルの祝福笑」、「流石にやりすぎ」とコメント。流石に驚きの声が多く寄せられていた。 <span class="paragraph-title">【動画】田中聡の圧巻ゴールをキスで祝福!藤田譲瑠チマの行動が話題</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://t.co/HsjhJig8at">https://t.co/HsjhJig8at</a><a href="https://twitter.com/jfa_samuraiblue?ref_src=twsrc%5Etfw">@jfa_samuraiblue</a><a href="https://twitter.com/hashtag/jfa?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#jfa</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/daihyo?src=hash&ref_src=twsrc%5Etfw">#daihyo</a> <a href="https://t.co/c1Zdma83vR">pic.twitter.com/c1Zdma83vR</a></p>— TBS サッカー (@TBS_SOCCER) <a href="https://twitter.com/TBS_SOCCER/status/1772231508067299635?ref_src=twsrc%5Etfw">March 25, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.26 18:20 Tue4
松木玖生の最適なポジションは?/六川亨の日本サッカーの歩み
今月16日、AFC U-23アジアカップ カタールの初戦、中国戦からパリ五輪出場権獲得のチャレンジが始まる。前回のコラムでも、DF陣の経験不足は否めないものの攻撃陣のタレントはバリエーションに富んでいて期待できるという原稿を書いた。そして先週と今週のJリーグを取材して、FC東京の松木玖生の新しい一面を見ることができて、その期待はさらに高まった。 松木といえば、青森山田高時代から、強靱なフィジカルと体幹の強さを生かした球際での勝負強さ、豊富な運動量と労を惜しまない献身的なプレーでチームに貢献してきたし、それはFC東京でも変わらない。そしてボランチのポジションから、時には意外性のある攻撃参加でゴールを決めたり、左足のロング、ミドルシュートで相手ゴールを脅かしたりしてきた。 そんな松木が、4月3日のJ1リーグ第6節の浦和戦では、荒木遼太郎と2トップに近い形で前線に起用された。すると、トップに張るのではなく変幻自在に左右に流れたり、落ちてきたりする荒木との絶妙のコンビネーションで攻撃陣をコントロール。とりわけ左サイドのFW俵積田晃太とSBバングーナガンデ佳史扶との相性は抜群で、意外性のあるパスで彼らの攻撃参加を引き出していた。 アウトサイドにかけたスペースへの絶妙なパスには「こんな技巧的なパスが出せるんだ」と感嘆してしまった。 試合は0-1とリードされた後半、左サイドで俵積田、佳史扶とつないだパスから荒木が同点弾。さらに松木のサイドチェンジを受けた俵積田のクロスをゴール前に走り込んだ松木がボレーで決めて逆転勝利を収めた。 そして4月7日の鹿島戦では、荒木がレンタル移籍のため起用できないものの、1トップに入った仲川輝人とトップ下の松木は好連係から難敵・鹿島に2-0の完勝を収めた。絶えずボールに触るわけではないが、効果的なサイドチェンジやスルーパスで味方を使う。これまでは、どちらかというと『使われる選手』と思っていたが、そのイメージは一新した。 先制点は左サイドからのふわりと浮かしたニアへのパスで仲川の今シーズン初ゴールを演出。そして後半アディショナルタイムにはMF原川力のヘッドによるインターセプトからのタテパスを簡単にさばいて2点目をお膳立てした。いずれも「肩の力の抜けた」ようなアシストに、松木の“変化"を感じずにはいられなかった。 彼をボランチからトップ下にコンバートし、前線には荒木を起用して松木の飛び出しを演出したピーター・クラモフスキー監督の采配は賞賛に値する。やっと1トップのドリブル突破任せのパターン化された攻撃スタイルから脱却できそうだ。 そんな松木を大岩剛監督はどのポジションで使うのか。攻守に効果的な選手だけに、使い出もあるだろうが、できれば攻撃的なポジションで使って欲しいところである。 2024.04.08 22:25 Mon5