「人生で一番悔しかった」A代表戦の教訓を生かした田中碧「良いテンションで入れた」
2021.06.05 22:55 Sat
U-24日本代表MF田中碧(川崎フロンターレ)が、U-24ガーナ代表戦を振り返った。
5日、U-24日本代表はU-24ガーナ代表と国際親善試合で対戦し、6-0で勝利を収めた。
A代表との一戦から中1日での試合。コンディション面ではかなり厳しいものがあった中、オーバーエイジとして招集されているDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)が揃って先発出場を果たした。
試合は強度の高さを見せてスタートすると、16分に堂安律(アルミニア・ビーレフェルト)が先制ゴールを記録。32分には久保建英(ヘタフェ)が追加点を奪うと、酒井のクロスがオウンゴールを生み、前半でリードを3点とする。
後半に入っても手を緩めないと、48分に相馬勇紀(名古屋グランパス)、56分に上田綺世(鹿島アントラーズ)、さらに89分には三笘薫(川崎フロンターレ)がダメ押しゴールを決め、6-0で快勝した。
時間の経過とともに田中のプレーもアグレッシブさを増していったが「最初はお互い信頼関係もありますし、僕自身も出していいのかなと思いながらやっていました」とコメント。「ちゃんと力を示せればパスも出てきますし、そこはコミュニケーション取れれば」と、ピッチ上で徐々に信頼を得ていったと語った。
この試合では遠藤とボランチで組んだが、その感想については「日本でいちばんのボランチの選手ですし、隣でプレーさせてもらえることは幸せで、学ぶものは本当に多いです」とコメント。「守備の強度、球際、出て行くところ、予測の質とか今までの選手とは段違いです。前を見る意識なども勉強になりました」と、多くを学んだとした。
「一緒にプレーしながら学んでいければと思います」と語った田中だが、「しっかり色々なものを吸収して、ライバルではあるので、自分も違いを作っていければと思います」と、負けない意欲もしっかりと示している。
また、この試合に向かうにあたって、3日のA代表との試合は非常に生きたとコメント。選手の中での意識が変わったとした。
「今日の試合というのもありますが、一昨日のA代表との試合ですごく差を感じた部分もありますし、世界でやっている選手、日本トップの選手とは土俵が違うなと感じました」
「(強度は)僕も意識していましたし、色々な選手が意識した結果だと思います。このあいだの試合が生きたというか、決して無駄ではなかったです」
「人生で一番悔しかったですが、それをそこで終わらせるのではなく、僕たちもこういう試合でやらないといけないなと感じていたので、チームと僕がやることが一致したので良いテンションで入れたのかなと思います」
強度の高さという点では高い位置でのボールダッシュも積極的に行えていたが「前に良い選手がいるので、そういう選手が主役ですし、彼らにいかにボールを届けるのが大事です」とコメント。「ドアップして彼らに時間とスペースを与えること、前から奪ってビルドアップを省くことが良いことだと思いました」と語り、「前の選手も守備にしっかり入ってくれて、最終ラインもしっかりアタックしてくれて、ボールを拾ったり潰し切ることを意識しました」と語り、全体として前線を生かす守備ができたと語った。
5日、U-24日本代表はU-24ガーナ代表と国際親善試合で対戦し、6-0で勝利を収めた。
A代表との一戦から中1日での試合。コンディション面ではかなり厳しいものがあった中、オーバーエイジとして招集されているDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)が揃って先発出場を果たした。
後半に入っても手を緩めないと、48分に相馬勇紀(名古屋グランパス)、56分に上田綺世(鹿島アントラーズ)、さらに89分には三笘薫(川崎フロンターレ)がダメ押しゴールを決め、6-0で快勝した。
試合後のメディア取材に応じた田中は、この試合について「まずは初めての選手がたくさんいたので、練習は1回しましたが、そんなにしていないですし、ぶっつけ本番という試合ではあったので、移動も含めてなかなか難しい状況でしたが、味方の選手とコミュニケーションとってしっかりできました」とコメント。「前には素晴らしい選手がいるので、その選手たちが気持ちよくプレーできることを心掛けていました」とし、前線を生かすプレーを心掛けたとした。
時間の経過とともに田中のプレーもアグレッシブさを増していったが「最初はお互い信頼関係もありますし、僕自身も出していいのかなと思いながらやっていました」とコメント。「ちゃんと力を示せればパスも出てきますし、そこはコミュニケーション取れれば」と、ピッチ上で徐々に信頼を得ていったと語った。
この試合では遠藤とボランチで組んだが、その感想については「日本でいちばんのボランチの選手ですし、隣でプレーさせてもらえることは幸せで、学ぶものは本当に多いです」とコメント。「守備の強度、球際、出て行くところ、予測の質とか今までの選手とは段違いです。前を見る意識なども勉強になりました」と、多くを学んだとした。
「一緒にプレーしながら学んでいければと思います」と語った田中だが、「しっかり色々なものを吸収して、ライバルではあるので、自分も違いを作っていければと思います」と、負けない意欲もしっかりと示している。
また、この試合に向かうにあたって、3日のA代表との試合は非常に生きたとコメント。選手の中での意識が変わったとした。
「今日の試合というのもありますが、一昨日のA代表との試合ですごく差を感じた部分もありますし、世界でやっている選手、日本トップの選手とは土俵が違うなと感じました」
「(強度は)僕も意識していましたし、色々な選手が意識した結果だと思います。このあいだの試合が生きたというか、決して無駄ではなかったです」
「人生で一番悔しかったですが、それをそこで終わらせるのではなく、僕たちもこういう試合でやらないといけないなと感じていたので、チームと僕がやることが一致したので良いテンションで入れたのかなと思います」
強度の高さという点では高い位置でのボールダッシュも積極的に行えていたが「前に良い選手がいるので、そういう選手が主役ですし、彼らにいかにボールを届けるのが大事です」とコメント。「ドアップして彼らに時間とスペースを与えること、前から奪ってビルドアップを省くことが良いことだと思いました」と語り、「前の選手も守備にしっかり入ってくれて、最終ラインもしっかりアタックしてくれて、ボールを拾ったり潰し切ることを意識しました」と語り、全体として前線を生かす守備ができたと語った。
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