オーバーエイジ3名の選出理由について森保一監督「絶対的な戦力であり、プレーでチームに貢献できる」
2021.05.20 17:58 Thu
日本サッカー協会(JFA)は20日、U-24日本代表のメンバーを発表した。
7月に控える東京オリンピックに臨む世代。6月はU-24ガーナ代表とジャマイカ代表との国際親善試合を戦うこととなっている。
同時期に日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選と国際親善試合を戦うため、横内昭展コーチが指揮を執る中、オーバーエイジにDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)を選出。本番モードで臨むこととなる。
今回の代表メンバー選考について、森保一監督が記者会見でメディアからの質問に応じ、オーバーエイジの選考理由などを語った。
まず、今回招集した3人のオーバーエイジで本大会も臨むかという点については「基本的には3人のオーバーエイジの選手たちに本大会でも戦ってもらいたいと思っています。しかしながら、何が起こるかわかりませんので、その時には臨機応変に対応しますが、現段階では3人にお願いしたいと思っています」とコメント。3名のオーバーエイジ枠を使うことは考えているとした。
さらに「色々な選手に幅を持って準備をしてもらいましたが、できるだけ決定できる良いタイミングで決定をして、他の選手にはまた別のところへ向かってもらい、シーズンも終わる選手はリフレッシュしてもらったりと、今後の活動に向けて、選手個々のメンタルに支障をきたさないように、我々がリスペクトをもって選手のことを見させてもらわなければいけないということで、このタイミングでの発表となりました」と、早い段階で決定することで、選ばれない選手がしっかりと活動できると考えてとのこと。それでも「しかし、何が起こるかわからないので、何か起こった場合にはこの先でもお願いすることもあると思います」とし、コロナ禍で先が見えない状況を考え、有事の際には変更することも考えるとした。
今回の3名をオーバーエイジに選んだ理由については「誰がというわけではなく、3人ともに言えることは絶対的な戦力であり、プレーでチームに貢献できる。そして経験の浅い選手たちに影響力を与えられると思っています」と、プレー面と影響力を考えたとのこと。また、「プレー以外の部分でも、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで行動を背中で示してくれると共に、若い選手、経験の浅い選手たちとコミュニケーションをとりながら彼らの成長を促してくれるというオーバーエイジの3人だと思っています」とし、チームの成長にも一役買ってもらえると考えたことを明かした。
これまではFW大迫勇也(ブレーメン)など前線の選手も候補として挙がっていた中、守備的なポジションの選手が3名選ばれた。
その点については「オーバーエイジの考え方については、話した通り、全てのポジションでリストアップしたり、これまでの活動の中で、オーバーエイジも含めてオリンピックに向かうチームの選考をするという考え方でした」とし、「その時の状況、状況でどこのポジションにオーバーエイジの選手を起用させてもらうのが一番チームにとって良いのかということを毎回の活動というか、度々スタッフミーティングでは話してきて、決まったものがないような形で進んできました」と、そのタイミングのチーム状態、オリンピック世代との兼ね合いを考えていたと明かした。
また「A代表で常連としてレギュラークラスとして戦ってきている選手は、アンダー世代のオリンピック世代のチームに入れば必ずプラスになると考えていたので、状況が日々変わっていたというか、毎回議論が変わっていたということでした」と状況を明かした上で、今回の3人に決めた理由は「試合を安定させて戦う、守備的なポジションをこなす選手ではありますが、GKからDFラインから攻撃を仕掛けようというときに、攻撃の部分を担っていく、支えてくれる部分が攻守両面である選手だと考えました」と、チームに安定感をもたらせられると考えたとコメント。「安定して彼らがリーダーシップをとってくれて、安定して戦うことで、経験の浅いオリンピック年代の選手たちが、より思い切って自分たちのプレーを発揮できるように貢献してもらえると思い、彼らに決めました」と、やはり周りも生きる3名ということが決め手だと語った。
キャプテンについてはA代表で務めている吉田が入ることになるが、「キャプテンについてはA代表のキャプテンがU-24の活動に加わるので、そこを基本に考えたいと思っています」と吉田にしたいと考えているとコメント。一方で、これまでキャプテンを務めていた中山雄太(ズヴォレ)については「これまでU-24の活動では中山雄太がキャプテンとして中心で頑張っていたので、最終決定はしていないですが、チームを支える、まとめる役割を担ってもらいたいと思います。まずは選考の場であるので、選ばれるためにこれまで積み上げてきたものを全て6月の活動で発揮してもらいたいと思います」と、選ばれた際にはキャプテンでなくともチームをまとめてもらいたいと語った。
今回選ばれた3名はそれぞれロンドンやリオ・デ・ジャネイロと五輪経験者でもある。森保監督は「全体的にオーバーエイジをリストアップしている段階では、オリンピックの経験があるという選手だけではなく、A代表で、世界の舞台でしっかりプレーできている選手たちをリストアップした」とし、「オリンピックの経験があるということで最終的に選んだわけではないです」と選考理由ではなかったとした。
しかし「彼らはオリンピックの経験もしていますし、メキシコの銅メダル以来の準々決勝まで駒を進めたメンバーや、直近のリオの経験を持つ選手なので、我々が普段戦っている舞台であるA代表のワールドカップの舞台とは別で、独特な雰囲気がオリンピックにはあると思っています。オリンピックではサッカーの競技で戦いますが、色々な他の競技団体と接点があり、レギュレーションが違ったりとか、今回も我々が目標としているところまで戦うには、6試合で18人で戦わなければいけないのは、普段とは違うレギュレーションです」と、経験が生きてくる部分はあるとコメント。「彼らはそういった経験を持っている中で、チームに好影響をもたらせてくれると思っています。そういう意味では選ばせてもらった3選手がオリンピックの厳しい戦いを知っているということは、経験の浅い選手たちにとってはプラスになる人材だと思っています」と、チームとして生かしていきたいと語った。
7月に控える東京オリンピックに臨む世代。6月はU-24ガーナ代表とジャマイカ代表との国際親善試合を戦うこととなっている。
同時期に日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選と国際親善試合を戦うため、横内昭展コーチが指揮を執る中、オーバーエイジにDF吉田麻也(サンプドリア)、DF酒井宏樹(マルセイユ)、MF遠藤航(シュツットガルト)を選出。本番モードで臨むこととなる。
まず、今回招集した3人のオーバーエイジで本大会も臨むかという点については「基本的には3人のオーバーエイジの選手たちに本大会でも戦ってもらいたいと思っています。しかしながら、何が起こるかわかりませんので、その時には臨機応変に対応しますが、現段階では3人にお願いしたいと思っています」とコメント。3名のオーバーエイジ枠を使うことは考えているとした。
また「時間がないとは言え、まだ決定するにはどうかなというタイミングも考えられる中、3人ということで今回U-24の活動にオーバーエイジを絞って参加してもらうことになった経緯としては、オーバーエイジの選手たちは全てのポジションでリストアップさせていただきながら、関係者に選手の意向であったり、クラブとの調整というものをしていただいていました。そこで、オリンピック世代にとっては最終段階まで競争だと思いますが、オリンピックに出るオーバーエイジが競争であってはいけないと考えました」と、オーバーエイジの枠を争う必要がないと考え、この段階で選出することにしたと理由を述べた。
さらに「色々な選手に幅を持って準備をしてもらいましたが、できるだけ決定できる良いタイミングで決定をして、他の選手にはまた別のところへ向かってもらい、シーズンも終わる選手はリフレッシュしてもらったりと、今後の活動に向けて、選手個々のメンタルに支障をきたさないように、我々がリスペクトをもって選手のことを見させてもらわなければいけないということで、このタイミングでの発表となりました」と、早い段階で決定することで、選ばれない選手がしっかりと活動できると考えてとのこと。それでも「しかし、何が起こるかわからないので、何か起こった場合にはこの先でもお願いすることもあると思います」とし、コロナ禍で先が見えない状況を考え、有事の際には変更することも考えるとした。
今回の3名をオーバーエイジに選んだ理由については「誰がというわけではなく、3人ともに言えることは絶対的な戦力であり、プレーでチームに貢献できる。そして経験の浅い選手たちに影響力を与えられると思っています」と、プレー面と影響力を考えたとのこと。また、「プレー以外の部分でも、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチで行動を背中で示してくれると共に、若い選手、経験の浅い選手たちとコミュニケーションをとりながら彼らの成長を促してくれるというオーバーエイジの3人だと思っています」とし、チームの成長にも一役買ってもらえると考えたことを明かした。
これまではFW大迫勇也(ブレーメン)など前線の選手も候補として挙がっていた中、守備的なポジションの選手が3名選ばれた。
その点については「オーバーエイジの考え方については、話した通り、全てのポジションでリストアップしたり、これまでの活動の中で、オーバーエイジも含めてオリンピックに向かうチームの選考をするという考え方でした」とし、「その時の状況、状況でどこのポジションにオーバーエイジの選手を起用させてもらうのが一番チームにとって良いのかということを毎回の活動というか、度々スタッフミーティングでは話してきて、決まったものがないような形で進んできました」と、そのタイミングのチーム状態、オリンピック世代との兼ね合いを考えていたと明かした。
また「A代表で常連としてレギュラークラスとして戦ってきている選手は、アンダー世代のオリンピック世代のチームに入れば必ずプラスになると考えていたので、状況が日々変わっていたというか、毎回議論が変わっていたということでした」と状況を明かした上で、今回の3人に決めた理由は「試合を安定させて戦う、守備的なポジションをこなす選手ではありますが、GKからDFラインから攻撃を仕掛けようというときに、攻撃の部分を担っていく、支えてくれる部分が攻守両面である選手だと考えました」と、チームに安定感をもたらせられると考えたとコメント。「安定して彼らがリーダーシップをとってくれて、安定して戦うことで、経験の浅いオリンピック年代の選手たちが、より思い切って自分たちのプレーを発揮できるように貢献してもらえると思い、彼らに決めました」と、やはり周りも生きる3名ということが決め手だと語った。
キャプテンについてはA代表で務めている吉田が入ることになるが、「キャプテンについてはA代表のキャプテンがU-24の活動に加わるので、そこを基本に考えたいと思っています」と吉田にしたいと考えているとコメント。一方で、これまでキャプテンを務めていた中山雄太(ズヴォレ)については「これまでU-24の活動では中山雄太がキャプテンとして中心で頑張っていたので、最終決定はしていないですが、チームを支える、まとめる役割を担ってもらいたいと思います。まずは選考の場であるので、選ばれるためにこれまで積み上げてきたものを全て6月の活動で発揮してもらいたいと思います」と、選ばれた際にはキャプテンでなくともチームをまとめてもらいたいと語った。
今回選ばれた3名はそれぞれロンドンやリオ・デ・ジャネイロと五輪経験者でもある。森保監督は「全体的にオーバーエイジをリストアップしている段階では、オリンピックの経験があるという選手だけではなく、A代表で、世界の舞台でしっかりプレーできている選手たちをリストアップした」とし、「オリンピックの経験があるということで最終的に選んだわけではないです」と選考理由ではなかったとした。
しかし「彼らはオリンピックの経験もしていますし、メキシコの銅メダル以来の準々決勝まで駒を進めたメンバーや、直近のリオの経験を持つ選手なので、我々が普段戦っている舞台であるA代表のワールドカップの舞台とは別で、独特な雰囲気がオリンピックにはあると思っています。オリンピックではサッカーの競技で戦いますが、色々な他の競技団体と接点があり、レギュレーションが違ったりとか、今回も我々が目標としているところまで戦うには、6試合で18人で戦わなければいけないのは、普段とは違うレギュレーションです」と、経験が生きてくる部分はあるとコメント。「彼らはそういった経験を持っている中で、チームに好影響をもたらせてくれると思っています。そういう意味では選ばせてもらった3選手がオリンピックの厳しい戦いを知っているということは、経験の浅い選手たちにとってはプラスになる人材だと思っています」と、チームとして生かしていきたいと語った。
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「とても素敵です」宮市亮の息子と並んで歩く親子ショットが反響!30代突入を報告し「時間が流れるのは本当に早い」
横浜F・マリノスの日本代表FW宮市亮が14日、30歳の誕生日を迎え、自身の心境を綴った。 2021年7月に横浜FM入りし、Jリーグデビューを果たした宮市。移籍2年目の今季はチームにも慣れ、存在感を発揮。今年7月のEAFF E-1 サッカー選手権では代表にも復帰したが、右ヒザ前十字じん帯断裂の重傷を負った。 復活を目指し、横浜FMとの契約も更新した宮市だが、30歳の誕生日を迎えた14日にインスタグラムを更新。「皆さん、沢山の誕生日メッセージありがとうございます!30代に突入!楽しみです!」とした。 また、宮市はハッシュタグで「#息子が来ている袴は25年前自分が着ていたものです#時間が流れるのは本当に早い#1日を大切に(原文ママ)」と綴っているのだが、投稿にはその袴を着た息子とスーツ姿の宮市が並んで歩く1枚が添えられている。 ピッチとはまた違う宮市の父らしい姿はファンにも反響。「とても素敵です」、「お父さんかっこいい」、「素敵な親子ですね〜」、「こんなかっこいいパパ、最高すぎです」と多くの反応が寄せられた。、また、日本代表DF吉田麻也やチームメイトたちからは多くの祝福のコメントが届けられている。 今季はケヴィン・マスカット監督の下で3年ぶり5度目のJ1優勝を果たした横浜FM。連覇へ向け、宮市の復活が待たれる。 <span class="paragraph-title">【写真】宮市と息子の親子ショット</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/CmJDEuby6yT/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/p/CmJDEuby6yT/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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overflow:hidden; padding:8px 0 7px; text-align:center; text-overflow:ellipsis; white-space:nowrap;"><a href="https://www.instagram.com/p/CmJDEuby6yT/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading" style=" color:#c9c8cd; font-family:Arial,sans-serif; font-size:14px; font-style:normal; font-weight:normal; line-height:17px; text-decoration:none;" target="_blank">Ryo Miyaichi Official 宮市亮(@ryo381)がシェアした投稿</a></p></div></blockquote> <script async src="//www.instagram.com/embed.js"></script> 2022.12.15 18:45 ThuU-23日本代表の人気記事ランキング
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【パリ行きの命運を託された23選手】“第2の遠藤航“とも期待される京都の若き主将・川﨑颯太
パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、川﨑颯太にフォーカスする。 ■川﨑颯太(MF/京都サンガF.C.) 現在は京都サンガF.C.のキャプテンを務める川﨑だが、元々は地元・ヴァンフォーレ甲府の下部組織に在籍。甲府U-15から京都のU-18へ加入し、U-18日本代表入りなども経験しながら、2020年にトップチームへ昇格した。 プロ1年目はシーズン後半戦をメインにJ2リーグで16試合に出場すると、曺貴裁監督が就任した2021シーズンは開幕からスタメンの座をゲット。アンカーとしてGKと2CB以外の7名の選手を操る「ホールディングセブン」の役割を与えられ、J2の41試合に出場と大きく飛躍し、チームをJ1昇格へ導いた。 トップカテゴリー初挑戦となった2022年はリーグ戦28試合に出場してJ1残留に貢献。続く2023年にはクラブ最年少でチームキャプテンに就任し、同年6月にはA代表初招集も果たした。 今シーズンはインサイドハーフをメインにここまでJ1の7試合全てにフル出場。第3節川崎フロンターレ戦、第4節横浜F・マリノス戦ではどちらもルーズボールを押し込んでゴールを決めるなど、得点感覚にも磨きをかけている。 大岩剛監督率いるパリ五輪世代の日本代表には発足当初の2022年3月から参加。その後も継続的に招集され、昨年9月のAFC U23アジアカップ予選では1試合に出場。今年に入ってからは、京都で行われた3月に行われたU-23マリ代表との親善試合でに先発した。 広範囲に動いて相手の攻撃の芽を摘むと同時に、自チームの攻撃の起点となるダイナモは、積極的な前線への飛び出しでチャンスを創出。曺監督が湘南ベルマーレ時代に指導したリバプールの日本代表MF遠藤航と重ねる声も多い。前述の通り自ら得点を奪う力もあり、代表でもネットを揺らすことが期待される。 今回のAFC U23アジアカップでは、これまで同様、山本理仁や藤田譲瑠チマらと共に中盤を支えることが期待される。アンカー、ダブルボランチの一角、インサイドハーフと幅広い役割をこなせるだけに、総力戦ではその重要度が増しそうだ。 <span class="paragraph-title">【動画】中盤を制圧する圧巻のボール奪取! 川崎颯太</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="BTJxlisG7Sw";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.11 21:00 Thu2
キャプテンを外れて「学ぶこともすごく多い」と語ったDF中山雄太、左SBについては「挑戦できることは楽しみ」
東京オリンピックに向けた事前合宿に臨んでいるU-24日本代表。DF中山雄太(ズヴォレ)がオンラインのメディア取材に応じた。 6月22日に18名のメンバーが発表された東京オリンピック代表。しかし、IOC(国際オリンピック委員会)が登録選手数を18名から22名に変更することを正式に決定。バックアップメンバー4名も登録メンバー入りすることとなった。 合宿4日目を迎えた中、中山は今回の合宿について「僕としては大きな変化はなく、目標である金メダルに強い気持ちを持ってやりたい」とコメント。また、「チームとしては競争といった意味では少し意味合いは変わっていますが、選手間の競争がありつつ、高め合いながら、チームとして成長していって、金メダルに近づいて獲得できればというのが、合宿やオリンピック前に感じられたと思います」と、チームとしてしっかりと精度を上げていきたいと語った。 本大会までの期間でやりたいことについては「僕自身もそうですが、擦り合わせなければいけない部分があって、1日1日成長に繋がりますが、練習を重ねていくにつれて深まっていく部分はあります」と精度を上げたいとコメント。「僕自身は最近は隣に冨安がいるんですが、少しクリアにしたい部分、挑戦したい部分があります」と左サイドバックとして挑戦したいことがあると明かした。 これまではこの世代でキャプテンを務めていたが、オーバーエイジに日本代表のキャプテンを務めるDF吉田麻也(サンプドリア)が入ったことで、キャプテンマークを譲ることとなった。 しかし、その点はあまり気にしていないという中山。変化はあるとしながらも、やることは変わらないと語った。 「そういう質問は結構ありますが、僕自身はキャプテンマークを巻こうが巻かないが変わりないです」 「巻いていた頃は責任感などプラスアルファはあったなと思うことはあります。麻也選手からも言われましたが、キャプテンマークを巻くことで色々経験することもあるだろうと話してもらいました」 「チームのことを考えると、僕自身麻也選手が巻くことで変わっていることもあり、キャプテンじゃない立場で見ることで学ぶこともすごく多いです」 「遠藤(航)選手や酒井(宏樹)選手、そして同世代の選手でもキャプテンをやれる資質のある選手はいるので、選手の良いところを自分の成長に組み込んでいきたいなと思います」 「キャプテンマークは巻かないですが、巻いていたときも同じ気持ちでやっていたので、キャプテンじゃなくなってやることも変わっていますが、キャプテンの時にやっていたことは続けてやっていきたいです」 ボランチへのこだわりがある中、左サイドバックでも起用される可能性が高くなった中山。短期決戦となる中では、ユーティリティ性は重要な要素となる。 中山はポジションへのこだわりについて「任されたポジションはどこでもやりたいと思います」とコメント。サイドバックでも楽しみがあると語った。 「今の意識の変化で言えば、サイドバックで楽しみにしていることでは、キャリアであまりやってきていないポジションの挑戦、サイドバックをやれるということは、世界的に見てもサイドバックとボランチを兼任する選手は増えてきて、サッカーの進化に挑戦できることは楽しみです」 「新しいものへの挑戦に楽しみがある中で、自分自身が成長することも踏まえて、ポジティブに気持ちの部分で成長していると思います」 2021.07.08 20:25 Thu3
松木玖生の最適なポジションは?/六川亨の日本サッカーの歩み
今月16日、AFC U-23アジアカップ カタールの初戦、中国戦からパリ五輪出場権獲得のチャレンジが始まる。前回のコラムでも、DF陣の経験不足は否めないものの攻撃陣のタレントはバリエーションに富んでいて期待できるという原稿を書いた。そして先週と今週のJリーグを取材して、FC東京の松木玖生の新しい一面を見ることができて、その期待はさらに高まった。 松木といえば、青森山田高時代から、強靱なフィジカルと体幹の強さを生かした球際での勝負強さ、豊富な運動量と労を惜しまない献身的なプレーでチームに貢献してきたし、それはFC東京でも変わらない。そしてボランチのポジションから、時には意外性のある攻撃参加でゴールを決めたり、左足のロング、ミドルシュートで相手ゴールを脅かしたりしてきた。 そんな松木が、4月3日のJ1リーグ第6節の浦和戦では、荒木遼太郎と2トップに近い形で前線に起用された。すると、トップに張るのではなく変幻自在に左右に流れたり、落ちてきたりする荒木との絶妙のコンビネーションで攻撃陣をコントロール。とりわけ左サイドのFW俵積田晃太とSBバングーナガンデ佳史扶との相性は抜群で、意外性のあるパスで彼らの攻撃参加を引き出していた。 アウトサイドにかけたスペースへの絶妙なパスには「こんな技巧的なパスが出せるんだ」と感嘆してしまった。 試合は0-1とリードされた後半、左サイドで俵積田、佳史扶とつないだパスから荒木が同点弾。さらに松木のサイドチェンジを受けた俵積田のクロスをゴール前に走り込んだ松木がボレーで決めて逆転勝利を収めた。 そして4月7日の鹿島戦では、荒木がレンタル移籍のため起用できないものの、1トップに入った仲川輝人とトップ下の松木は好連係から難敵・鹿島に2-0の完勝を収めた。絶えずボールに触るわけではないが、効果的なサイドチェンジやスルーパスで味方を使う。これまでは、どちらかというと『使われる選手』と思っていたが、そのイメージは一新した。 先制点は左サイドからのふわりと浮かしたニアへのパスで仲川の今シーズン初ゴールを演出。そして後半アディショナルタイムにはMF原川力のヘッドによるインターセプトからのタテパスを簡単にさばいて2点目をお膳立てした。いずれも「肩の力の抜けた」ようなアシストに、松木の“変化"を感じずにはいられなかった。 彼をボランチからトップ下にコンバートし、前線には荒木を起用して松木の飛び出しを演出したピーター・クラモフスキー監督の采配は賞賛に値する。やっと1トップのドリブル突破任せのパターン化された攻撃スタイルから脱却できそうだ。 そんな松木を大岩剛監督はどのポジションで使うのか。攻守に効果的な選手だけに、使い出もあるだろうが、できれば攻撃的なポジションで使って欲しいところである。 2024.04.08 22:25 Mon4
【パリ行きの命運を託された23選手】頭脳とテクニックに優れた万能型CB、世代を代表する柱・鈴木海音
パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、鈴木海音にフォーカスする。 ■鈴木海音(DF/ジュビロ磐田) 静岡県出身の鈴木は中学生の時に磐田に加入。U-15、U-18とアカデミーで育ち、2020年4月にトップチーム昇格。プロ契約を結んだ。 U-15から世代別の日本代表を経験しているこの世代のエリート。2018年のAFC U-16選手権では見事優勝に貢献。2019年のU-17ワールドカップにも出場したが、チームはベスト16で敗退となった。 鈴木のプレースタイルの特長は、そのバランス感覚。ディフェンダーとしては堅実な守備を見せ、しっかりと安定感を与えるプレーが特徴。一方で、攻撃時には積極的に参加する他、キックの精度も高く、ロングフィードも得意とする。 182cmという飛び抜けて上背があるわけではないが、空中戦を得意としており、対人守備の能力も高い。テクニックと賢さ、そして強さを持ち合わせた万能型のCBと言って良い。 特に試合を読む力、戦術理解度が高く、攻守両面でプレー選択がしっかりとできるところが特徴。また、ポジショニングに長けているため、守備時には危険なゾーンをカバーし、攻撃時にはタイミングを間違えずに前線に上がる動きに加え、足元の技術とポジショニングはビルドアップをする際にも大きな力となる。もちろん一対一の守備も得意で、ボールを奪いにいく動きや、決定機の前に潰しに行くことも得意としている。 2022年には栃木SCへ育成型期限付き移籍を経験し、リーグ戦34試合に出場するなど、多くの試合経験を積んで帰還。2023年はJ2を戦うチームで22試合に出場し初ゴールも記録。チームのJ1昇格に寄与した。 守備陣の経験値に若干の不安を抱えるパリ五輪世代。アジアの戦いも経験しており、世代別の国際経験が豊富な鈴木。対戦相手の特徴に合わせ、試合展開を読んでプレーができる鈴木が守備陣を牽引していけるのか注目が集まる。 2024.04.15 11:00 Mon5