メイソン監督の初陣白星のスパーズ、指揮官は「すべてをチームに捧げてくれた」と選手絶賛

2021.04.22 10:28 Thu
Getty Images
トッテナムライアン・メイソン監督が、初陣での勝利を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。

トッテナムは21日に行われたプレミアリーグ第29節で、日本代表FW南野拓実の所属するサウサンプトンと対戦。19日にジョゼ・モウリーニョ前監督を成績不振により解任し、アカデミーでコーチを務めていたメイソン氏を後任に据えたチームは、前半先制点を許す苦しい展開に。しかし、後半同点に追いつくと、終了間際にFWソン・フンミンが決勝ゴールを決め、2-1で勝利した。

この結果、リーグ4試合ぶりの白星をつかんだトッテナムは、暫定ながらトップ4圏内との勝ち点差を「2」に縮めている。
トッテナムの下部組織出身であり、2018年に頭部の負傷を理由として26歳の若さで現役引退となった経歴を持つメイソン監督は、指揮官としての初陣を白星で飾れたことに喜びを隠さなかった。

「最高の気分だ。とても嬉しくて、今は自分の感情をうまく伝えられないかもしれない。後半の我々のパフォーマンスは傑出していたと思う。皆が努力しており、すべてをチームに捧げてくれた」
「我々は全力を尽くしていて、勇敢でアグレッシブだった。前半の個人の争いでは、五分五分の場面でもっといい勝負ができると思っていたが、選手たちはすべてを出し切ってくれたよ。彼らのプレーを見て、それを感じて欲しい」

「後半は勢いがあった。ゲームを完全にコントロールすることができたと思う。チャンスは作れていたし、VARの判定でゴールが認められなかったのは残念だった。それでも、皆が良いプレーを続け、信じ続け、そして正しいチームが勝った」

また、メイソン監督は今週末に行われるマンチェスター・シティとのEFLカップ決勝に向けた意気込みをコメント。チームは良い雰囲気を持っていると自信を示している。

「チームスポーツは勝ちたいと思うのが重要であり、そのためにはエネルギーやポジティブさが必要だ。今夜は勝利することができたが、それよりも重要なのはその姿勢や勝ち方、試合の進め方だった。ロッカールームにいる選手のキャラクターをよく表せたと思うよ。彼らは私にとって誇りだ」

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トッテナムがアーセナルの元CEOの招へいを発表、新CEOに就任するヴィナイ氏「クラブを前進させる絶好の機会だと感じている」

トッテナム・ホットスパーは、かつてアーセナルで最高経営責任者(CEO)を務めていたヴィナイ・ヴェンカテシャム氏(44)を新CEOに任命したという。『The Athletic』が伝えた。 ヴィナイ氏はオックスフォード大学を卒業後、三井物産で石油取引に従事。その後、デロイト・トーマツで戦略コンサルタントを務めるなどし、2010年にアーセナルに加わった。 当初は海外企業とのパートナーシップを取り扱い、後にグローバル・パートナーシップの責任者となると、アーセナルの商業面での役職を担い、一気に出世を果たす。特にスポンサーの拡大に尽力し、クラブにとって重要な収入面で大きな役割を果たすことに。かつてのサプライヤーであるプーマから現在のサプライヤーであるアディダスに切り替えた際にも尽力。大きな評価を受け、2020年からはアーセナルのCEOに就任していた。 在籍した14年間で大きな出世を果たしたヴィナイ氏。その間にチームは浮き沈みを経験するも、この数年は上昇気流に乗り、優勝争いも繰り広げるまでに復活したが、2024年夏で退任していた。 スパーズでは新シーズンから役職に就くとのこと。最大のライバルをよく知るヴィナイ氏はクラブを通じてコメントしている。 「この夏、トッテナム・ホットスパーに加入できることを大変嬉しく思う。少し時間をかけてエネルギーを充電し、今後の選択肢を検討してきたが、ダニエル(・レヴィ)、取締役会、そしてスタッフ全員と共にクラブを前進させる絶好の機会だと感じている」 また、ダニエル・レヴィ会長もヴィナイ氏のCEO就任を喜んだ。 「クラブは近年著しい成長を遂げており、経営陣の拡充が不可欠となっている。私はヴィナイ氏を長年の友人として知っており、プレミアリーグとECAで共に仕事をしてきた。成功に向けてクラブを発展させていく中で、彼が取締役会に加わってくれることを大変嬉しく思う」 今シーズンは低迷が著しいトッテナム。チームの立て直しの一翼を担うことができるだろうか。 2025.04.12 21:05 Sat

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