スペインで「クソ黒人」発言の可能性? 被害のバレンシアがチームをあげて人種差別反対の姿勢

2021.04.06 18:25 Tue
Getty Images
カディスvsバレンシアの一戦で起こった選手による人種差別的な侮辱発言について進展があった。事件は4日に行われたラ・リーガ第29節のカディスvsバレンシアで発生。1-1で迎えた30分、バレンシアのフランス人DFムクタル・ディアカビがカディスのDFフアン・カラと衝突。その際に激しい反応を見せると、主審のデイビッド・メディー・ヒメネス氏に対して猛抗議を続けるディアカビは、カラから人種差別的な言葉を浴びせられたと主張。しかし、主審は抗議を続けたディアカビにイエローカードが提示された。

この判定に怒りを見せると、ディアカビを含めたバレンシアの選手たちがピッチを勝手に去る事態が発生。試合は30分間中断していたが、このままでは勝ち点が没収される可能性もある上、ディアカビがピッチに戻ることを促した結果、選手たちは再びピッチに立ち試合を再開。ディアカビはそのまま交代し、スタンドで試合を観戦することとなった。
スペイン『ムンド・デポルティボ』によると、このシーンの動画が『TheSportsmen』のツイッターアカウントで公開されるとその映像では「クソ黒人が、泣くのか?」という言葉が聞こえくるとのこと。ファン・カラがディアカビに対して放った言葉であると見られ、再び大きな問題となっている。

またバレンシアは6日に動画を公開。チーム全体として今回のディアカビが受けた人種差別に反対する姿勢を見せ、みんなが支えることを改めて示した。
「バレンシア全体が、日曜日にラモン・デ・カランサで起こった事件の後、ムクタル・ディアカビを全面的にサポートしていることを示している」

「我々は最後まで戦い、何が起こったのかを明らかにし、選手を守り、人種差別を根絶します」

「ディアカビへのサポートと人種差別への非難の証倒して、アニル・マーシー会長、ハビ・グラシア監督、チームメイト、コーチングスタッフが、シウダ・エスポルティバ・デ・パテルナでディアカビとともにポーズをとった。メッセージは明白で、全員一致している。ストップ・レイシズム」

なお、カディス側の当事者であるファン・カラは、6日のトレーニング後に会見を実施するとのこと。何を語るのかが注目されている。

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2つのOGに2つのPK、2人の退場者を出したチェルシーとアヤックスの一戦は4-4の壮絶な打ち合いに《CL》

チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第4節、チェルシーvsアヤックスが5日に行われ、4-4で引き分けた。 先月23日に行われた第3節では、アヤックスの本拠地ヨハン・クライフ・アレナに乗り込んだチェルシーがバチュアイのゴールで勝利を収めた。途中出場の選手が結果を出す采配が光った試合でもあった。折り返しとなる今節は、今度はチェルシーが本拠地スタンフォード・ブリッジでアヤックスを迎え撃つ。 前回のアヤックス戦を含めて公式戦7連勝としていたチェルシーは、先月末の国内カップ戦でマンチェスター・ユナイテッドに敗れ連勝がストップ。しかし、その3日後のプレミアリーグのワトフォード戦はきっちり勝利を収めて、リーグ戦5連勝としている。今回の先発には、その試合からエメルソンに代わりマルコス・アロンソが起用されている。 対するアヤックスは、国内では無類の強さを誇り未だ無敗を続けている。今のところ、前回のチェルシー戦が今季唯一の黒星となっている。リーグ戦ここ2試合はいずれも4得点しており、その中で3得点のネレスは今回も先発入り。オランダで好調を続ける選手たちがスタメンに顔を揃えている。 サポーターの不適切行為に対する制裁で、アヤックスが無観客を強いられた試合は予想外の立ち上がりを見せる。2分、左サイドのボックス外でFKを獲得したアヤックスは、プロメスが右足で上げたクロスがエイブラハムの足に当たってゴールイン。アウェイチームが先制する。 出鼻を挫かれたチェルシーだったが、すぐに反撃に出ると4分、ドリブルで仕掛けたプリシッチがボックス内で倒されPKを獲得。これをジョルジーニョが落ち着いて決めて、瞬く間に試合を振り出しに戻した。 14分には両チームに決定機。チェルシーは、持ち上がったコバチッチのスルーパスに飛び出したエイブラハムがネットを揺らすがオフサイドの判定。アヤックスは、タディッチが味方のロングボールを受けてゴール前に攻め込むが、シュートは精度を欠いてしまった。 そんな中、勝ち越しに成功したのはアヤックスだった。20分、敵陣右サイドからスローインでリスタートし、相手を右に引き寄せてからジイェフが左足でクロス。これをファーサイドから走り込んだプロメスが頭で流し込んで再びリードを得た。 さらに35分には、敵陣右サイドの深い位置で得たFKをジイェフがゴール前に送ると、ゴールに向かったボールは左ポストを跳ね返り、GKケパの顔に当たってゴール。アヤックスは幸運にも2つのオウンゴールでリードを広げた。 後半頭からマルコス・アロンソを下げてリース・ジェームズを投入したチェルシーは、ズマが自陣からドリブル突破を見せる。最後はシザーズフェイントで相手を躱してシュートまで運んだが、枠を大きく越えてしまった。 チェルシーの決定機は続く。52分、コバチッチが味方とのパス交換でピッチ中央を切り裂くと、最後はスルーパスを受けたエイブラハムがGKと一対一に。しかし、シュートはGKオナナに左手一本で防がれてしまう。 後半はチェルシーペースかに思われたが55分、アヤックスはカウンター気味に右サイドを攻めると、ボックス中央でフリーでパスを受けたファン・デ・ベークがシュートを沈めて4点目を奪った。 その後、ケガをしたマウントを下げてオドイを入れたチェルシーは63分、オドイのサイドチェンジから、ウィリアンがボックス右からグラウンダーのクロスを入れると、エイブラハムが触ったボールをアスピリクエタが押し込んで1点を返した。 するとここからチェルシーに流れが傾き始める。68分、ルーズボールを拾いにいったエイブラハムがブリントに倒されるも、主審はアドバンテージを取ってプレーを続行。するとボールを持ったオドイがボックス手前からシュートを放つと、フェルトマンの手に当たってプレーが途切れる。ここで主審はまずはブリントにイエローカードを提示し2枚目で退場に。さらにフェルトマンにもイエローカードが出され、こちらも2枚目となりアヤックスは一気に2人も退場となってしまった。 <div id="cws_ad"><script src="//player.daznservices.com/player.js#44a12140e3dda008f998a5a1a9.1tybkqliqmgvi1ndbmyxnzxqc3$videoid=152dplht2e74c13iaisn2tzbz2" async></script> </div> このハンドでPKを獲得したチェルシーは、ジョルジーニョがきっちり決めて3-4に。これで完全に流れを手繰り寄せた74分、右CKを頭で合わせたズマのシュートはクロスバーを叩いたが、こぼれ球をR・ジェームズが蹴り込んで同点に追いついた。 さらに78分には、ゴール前で混戦に持ち込むと、アスピリクエタが豪快に決めてついに逆転…かに思われたが、直前のジョルジーニョのシュートがエイブラハムの手に当たっていたため、ゴールは取り消しになった。 3点ビハインドから一転、逆転勝利も夢ではなくなったチェルシーは、87分にコバチッチを下げてバチュアイを投入。90分のそのバチュアイに決定機が訪れるが、ボックス中央からのシュートはGKオナナのビッグセーブに阻まれてしまう。 その後は互いにチャンスを作りながらもゴールを決めることは出来ず、壮絶な展開となった試合は4-4で幕切れ。首位攻防戦は痛み分けに終わった。 グループHもう一方の試合、バレンシアvsリールは4-1でバレンシアが勝利した。 勝ち点4で3位のバレンシアと、同1で4位のリールが激突。バレンシアがポゼッションを高めていく中で25分、最終ラインで繋いでいたボールをオシムヘンに奪われると、GKシレッセンも股を抜かれて成す術なし。未勝利のリールに先制を許した。 しかし、バレンシアは後半から一気にギアを上げて畳みかける。まずは66分、フォンテのハンドで得たPKをパレホが決めて反撃の狼煙を上げると、82分には、ガヤがボックス左から上げたクロスが相手のオウンゴールを誘って逆転に成功する。 バレンシアの勢いはまだ止まらない。逆転から2分後には、コンドグビアの目が覚めるようなミドルシュートが決まりリードを広げると、90分にフェラン・トーレスが仕上げて試合終了。 結局、4-1でバレンシアが逆転勝利を収め、チェルシーとアヤックスと勝ち点7で並んでいる。 2019.11.06 07:30 Wed

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