ユベントス破りCLベスト8進出のポルト、指揮官はチーム絶賛「これがポルトの真のDNAだ」

ポルトのセルジオ・コンセイソン監督が、チャンピオンズリーグ(CL)ベスト8進出を決めたチームを誇っている。クラブ公式サイトが伝えた。ポルトは9日に行われたCLラウンド16・2ndレグで、ユベントスと対戦。ホームでの1stレグは2-1で勝利しており、0-1もしくは2点差をつけられての敗北以外であれば、勝ち上がりが決定する非常に有利な状況での一戦となった。試合は前半で先制点を奪うも、1-1となった後半9分にFWメフディ・タレミが2度目の警告で退場。数的不利になったこともあり、その後に失点し延長戦に突入した。
圧倒的不利な状況ではあったが、延長後半10分にMFセルジオ・オリベイラが値千金のゴールを決めると、その後はユベントスの反撃を1点にとどめ試合終了。試合は3-2で敗れたものの、2戦合計スコアは4-4となり、アウェイゴール差でベスト8進出が決定した。

セルジオ・コンセイソン監督は試合後、苦しみながらも偉大な結果を残したチームを心から称えている。「非常に高いレベルの選手を擁する素晴らしいチームと対峙しても、我々には最高の形で望みを実現してくれる、勇敢な選手たちがいた。我々は苦しみ、困難を抱えながらも、ユベントスを苦しめなければならないという覚悟があったと思う」

「その姿勢は、試合のあらゆる時間帯を見てもらえれば分かるだろう。守備でも攻撃でも、我々は真のチームになっていた。選手たちは素晴らしい仕事をしたと感じており、皆から祝福されるべきだ」

「55分に(メフディ・)タレミが退場処分を受けた後は、簡単ではなかった。しかし、我々はポルトのDNAを受け継いでおり、組織力、決断力、野心をすべて持っていたのだ。もちろん、それでも簡単ではなかったと思う。ゴールを許し、1-2と劣勢に陥ったが、我々は信じ続けることをやめなかった。これが、ポルトの真のDNAだ」

また、セルジオ・コンセイソン監督はこの試合で目立った働きをしたセルジオ・オリベイラとDFペペ以外の選手にも言及。全員で勝ち取った勝利であると強調した。

「ペペやセルジオ・オリベイラとは過去にもCLで共にプレーした経験がある。特にペペはこの舞台に慣れていると思うが…今日は他の選手を強調したい。ザイドゥ(・サヌシ)は2年前、3部のSCミランデラにいた。(ママドゥ・)ルムはCLに出場する機会がほとんどなく、(マラン・)サールはチェルシーのBチームにいたんだ」

「我々には若くて経験の浅い選手がたくさんいるが、それが我々の仕事に多くの価値を与えてくれていると思う。個人にスポットが当たらないからこそ、皆がチームをもっとも重要だと考えているのだ」