リーガ最下位ウエスカが3連敗後に大ナタ…ミチェル監督らコーチ陣を一斉解任
2021.01.12 11:55 Tue
ウエスカが11日、ミチェル監督(45)の解任を発表した。コーチングスタッフも解任され、総退陣となる。
ミチェル監督は2019-20シーズン当時、セグンダ・ディビシオンに属したウエスカを率いると、チーム最多12得点の元日本代表FW岡崎慎司を得点源に優勝。就任1年目でチームをラ・リーガ昇格に導いた。
しかし、今季はスペイントップリーグの洗礼を浴び、開幕から18試合を消化した時点で1勝9分8敗の最下位。3日に行われた第17節のバルセロナ戦で今季7敗目を喫した段階で解任の怯えを吐露していた。
そして、11日に行われた第18節のベティス戦も0-2で敗れ、今季初の3連敗。ここ5試合で白星から遠ざかる結果も受け、クラブはミチェル監督を含むコーチング陣の一斉解任を決断した格好だ。
なお、後任については現時点で未定。ミチェル監督の解任は岡崎の立ち位置にも影響を及ぼすかもしれない。
ミチェル監督は2019-20シーズン当時、セグンダ・ディビシオンに属したウエスカを率いると、チーム最多12得点の元日本代表FW岡崎慎司を得点源に優勝。就任1年目でチームをラ・リーガ昇格に導いた。
しかし、今季はスペイントップリーグの洗礼を浴び、開幕から18試合を消化した時点で1勝9分8敗の最下位。3日に行われた第17節のバルセロナ戦で今季7敗目を喫した段階で解任の怯えを吐露していた。
なお、後任については現時点で未定。ミチェル監督の解任は岡崎の立ち位置にも影響を及ぼすかもしれない。
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【2022-23ラ・リーガ総括】超WS選出の最優秀選手はテア・シュテーゲン
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ジローナの元ウルグアイ代表FWクリスティアン・ストゥアーニ(37)。“生ける伝説”とは、まさにこの男を指す言葉だ。 ラ・リーガファンお馴染みのストゥアーニ。2017-18シーズンのジローナ加入時点ですでに30歳だったストライカーは、そこから約7年、2部リーグ生活3年間を経てもなおクラブにとどまり、通算245試合129得点という数字を積み上げる。 さすがに昨季あたりから途中出場がメインとなり、今季大躍進ジローナの現エースは、ストゥアーニより11歳年下でラ・リーガ16得点のウクライナ代表FWアルテム・ドフビク。だが、スーパーサブと化したストゥアーニの決定力、そして勝負勘が錆びついたわけではない。 今季のストゥアーニはラ・リーガで28試合8得点、コパ・デル・レイでは5試合5得点をマーク。ラ・リーガにおける8得点中6得点は、75分以降の途中出場からであり、ストゥアーニがゴールを決めた6試合(先発1試合)でジローナはなんと6戦全勝なのだ。 3月31日に行われた直近の第30節レアル・ベティス戦では、2-2で迎えた82分に投入され、90+2分に劇的決勝ゴール。3位ジローナは2位バルセロナとの勝ち点「2」差をキープすることに成功した。 試合後、ミチェル監督はストゥアーニについて「クラブ史で最も重要な選手。彼自身がそれを、身をもって証明し続けている。彼はクラブの魂であり、私はボスとして彼をやる気にさせる必要もない。平時から卓越したメンタリティを持っているからね」などと最大級の賛辞を送った。 また、スペイン『Relevo』によると、37歳ストゥアーニは、欧州5大リーグにおける90分間あたりのゴール数(今季)で5位にランクイン。ロベルト・レヴァンドフスキやアーリング・ハーランドを上回る数値を記録しているのだ。 この男をサッカーの世界における“生ける伝説”と言わずして、なんと呼ぶべきか。財政に乏しいジローナの大躍進…根底には、ミチェル監督も言及した「ストゥアーニの魂」があるのだろう。 ◆90分間あたりのゴール数(欧州5大リーグ) 1位 セール・ギラシー 1.31 2位 ハリー・ケイン 1.17 3位 キリアン・ムバッペ 1.13 4位 ラウタロ・マルティネス 0.98 5位 クリスチャン・ストゥアーニ 0.96 2024.04.01 21:05 Monウエスカの人気記事ランキング
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