ミチェル Miguel Carrilero Gonzalez

ポジション FW
国籍 スペイン
生年月日 1977年08月03日(46歳)
利き足
身長 192cm
体重 87kg
ニュース
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ジローナ、練習中の事故で2選手が病院へ搬送…

ジローナは25日、DFヤン・コウトとDFフアンペがトレーニング中の事故で病院に搬送されたことを発表した。 同日に行われた記者会見に臨んだミチェル監督の説明によれば、両選手はトレーニング中に正面から激しく衝突したことで、負傷の可能性を排除するため、すぐに病院に運ばれ、精密検査を受けることになったという。 なお、同監督は検査結果と容態が判明するまでは、週末に行われるラ・リーガ第33節のラス・パルマス戦に両選手を出場させることはできないと明言している。 ヤン・コウトは右ウィングバックの主力としてここまで越汽船35試合に出場し2ゴール9アシストを記録。フアンペは準主力として公式戦19試合に出場していた。 2024.04.25 23:30 Thu

躍進ジローナが来季の欧州カップ戦に! ミチェル監督も歓喜 「今日は祝う日」

ジローナがクラブ史に残る来季の欧州カップ戦出場を決めた。 今季のラ・リーガで一時首位に立つほど、躍進のジローナ。2月初旬に首位から陥落したものの、以降も上位につけ、31試合を消化した先週末の時点で2位のバルセロナと5ポイント差で、4位のアトレティコ・マドリーとも4ポイント差の3位につける。 そして、20日の第32節では18位のカディスをホームに迎え撃って4-1と快勝し、2試合ぶりの白星。あと6試合で7位のベティスと20ポイント差とし、6位以内でのフィニッシュが決まったため、来季の欧州カップ戦に出場する運びとなった。 2021年夏から率いるジローナを最低でもヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場に導いたミチェル監督はスペイン『マルカ』によると、カディス戦後に来季の欧州カップ戦出場決定に歓喜した。 「今日はクラブの近年におけるプロジェクトを祝う日だ。選手たちは歴史を作ったわけだから、祝わないとね。歴史的なことだが、さらに一歩を踏み出したい。アドバンテージもあるし、それを有効に活用していきたいね。長きにわたり、一緒にいた人々のことを思い出すよ。彼らは2部で苦しんだが、今はどうか」 また、このままいけば獲得となるチャンピオンズリーグ(CL)出場権に向けても「あと9ポイントを掴めば、間違いなくチャンピオンズのチームになる。大事なのは一戦一戦を戦い抜くこと」とし、決意を新たにした。 「我々はどんな試合でも勝てるし、逆に100%の力を出さなければ、誰だって我々に勝てる。祝うためにも、火曜日からは(次節の)ラス・パルマス戦を考えないといけない」 2024.04.21 11:55 Sun

躍進ジローナが来季の欧州カップ戦に! ミチェル監督も歓喜 「今日は祝う日」

ジローナがクラブ史に残る来季の欧州カップ戦出場を決めた。 今季のラ・リーガで一時首位に立つほど、躍進のジローナ。2月初旬に首位から陥落したものの、以降も上位につけ、31試合を消化した先週末の時点で2位のバルセロナと5ポイント差で、4位のアトレティコ・マドリーとも4ポイント差の3位につける。 そして、20日の第32節では18位のカディスをホームに迎え撃って4-1と快勝し、2試合ぶりの白星。あと6試合で7位のベティスと20ポイント差とし、6位以内でのフィニッシュが決まったため、来季の欧州カップ戦に出場する運びとなった。 2021年夏から率いるジローナを最低でもヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)出場に導いたミチェル監督はスペイン『マルカ』によると、カディス戦後に来季の欧州カップ戦出場決定に歓喜した。 「今日はクラブの近年におけるプロジェクトを祝う日だ。選手たちは歴史を作ったわけだから、祝わないとね。歴史的なことだが、さらに一歩を踏み出したい。アドバンテージもあるし、それを有効に活用していきたいね。長きにわたり、一緒にいた人々のことを思い出すよ。彼らは2部で苦しんだが、今はどうか」 また、このままいけば獲得となるチャンピオンズリーグ(CL)出場権に向けても「あと9ポイントを掴めば、間違いなくチャンピオンズのチームになる。大事なのは一戦一戦を戦い抜くこと」とし、決意を新たにした。 「我々はどんな試合でも勝てるし、逆に100%の力を出さなければ、誰だって我々に勝てる。祝うためにも、火曜日からは(次節の)ラス・パルマス戦を考えないといけない」 2024.04.21 11:55 Sun

“生ける伝説”とはこの男…ジローナの37歳ストゥアーニ、錆びぬ決定力と勝負勘を2つのデータが証明

ジローナの元ウルグアイ代表FWクリスティアン・ストゥアーニ(37)。“生ける伝説”とは、まさにこの男を指す言葉だ。 ラ・リーガファンお馴染みのストゥアーニ。2017-18シーズンのジローナ加入時点ですでに30歳だったストライカーは、そこから約7年、2部リーグ生活3年間を経てもなおクラブにとどまり、通算245試合129得点という数字を積み上げる。 さすがに昨季あたりから途中出場がメインとなり、今季大躍進ジローナの現エースは、ストゥアーニより11歳年下でラ・リーガ16得点のウクライナ代表FWアルテム・ドフビク。だが、スーパーサブと化したストゥアーニの決定力、そして勝負勘が錆びついたわけではない。 今季のストゥアーニはラ・リーガで28試合8得点、コパ・デル・レイでは5試合5得点をマーク。ラ・リーガにおける8得点中6得点は、75分以降の途中出場からであり、ストゥアーニがゴールを決めた6試合(先発1試合)でジローナはなんと6戦全勝なのだ。 3月31日に行われた直近の第30節レアル・ベティス戦では、2-2で迎えた82分に投入され、90+2分に劇的決勝ゴール。3位ジローナは2位バルセロナとの勝ち点「2」差をキープすることに成功した。 試合後、ミチェル監督はストゥアーニについて「クラブ史で最も重要な選手。彼自身がそれを、身をもって証明し続けている。彼はクラブの魂であり、私はボスとして彼をやる気にさせる必要もない。平時から卓越したメンタリティを持っているからね」などと最大級の賛辞を送った。 また、スペイン『Relevo』によると、37歳ストゥアーニは、欧州5大リーグにおける90分間あたりのゴール数(今季)で5位にランクイン。ロベルト・レヴァンドフスキやアーリング・ハーランドを上回る数値を記録しているのだ。 この男をサッカーの世界における“生ける伝説”と言わずして、なんと呼ぶべきか。財政に乏しいジローナの大躍進…根底には、ミチェル監督も言及した「ストゥアーニの魂」があるのだろう。 ◆90分間あたりのゴール数(欧州5大リーグ) 1位 セール・ギラシー 1.31 2位 ハリー・ケイン 1.17 3位 キリアン・ムバッペ 1.13 4位 ラウタロ・マルティネス 0.98 5位 クリスチャン・ストゥアーニ 0.96 2024.04.01 21:05 Mon

シティがCFG系列ジローナで躍動のグティエレスに関心か?

マンチェスター・シティが、ジローナのU-21スペイン代表DFミゲル・グティエレス(22)に関心を示しているようだ。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が報じている。 昨夏、獲得したセルヒオ・ゴメスがいまひとつフィットせず、現状はセンターバックが本職のヨシュコ・グヴァルディオル、ナタン・アケらを左サイドバックで起用しているシティ。 そういったなか、ジョゼップ・グアルディオラ監督は新たな戦術的なオプションとして、同じ『シティ・フットボール・グループ』に属する系列クラブで躍動する同胞DFに興味を示している模様だ。 ミチェル監督の下でビルドアップ、推進力、攻撃センスを遺憾なく発揮する22歳に対しては、以前からスペインの若手に関心を示すバイエルンやアーセナルがすでに関心を示す。さらに、ここ最近では保有権の50%を保持し、格安の買い戻しオプションを有するレアル・マドリーが呼び戻しを検討しているとの報道もある。 とりわけ、リセール時に移籍金の半分を受け取る関係で移籍承認の権利も有するマドリーの存在はネックだが、その問題さえクリアできれば、クラブ間の関係性もあって獲得の可能性は十分にあるはずだ。 ヘタフェからマドリーのカンテラに加入したグティエレス。順調に昇格を重ね、2020-21シーズンはファーストチームデビューも飾り、通算10試合に出場した。 その後、出場機会を求めて昨夏ジローナに完全移籍すると、左のサイドバックとウイングバックを主戦場に主力に定着。今シーズンのラ・リーガでは15試合に出場し、1ゴール1アシストを記録。先日のバルセロナ戦では豪快なミドルシュートでゴラッソを決めるなど、プリメーラで首位に立つミラクル・ジローナの中心選手として活躍している。 2023.12.19 08:00 Tue

ジローナ旋風はついに首位浮上!ミチェル監督は「我々は歴史を作った」と選手たちを誇りに思う

ジローナのミチェル監督がバルセロナ戦を振り返った。スペイン『アス』が伝えた。 10日、ラ・リーガ第16節でジローナはアウェイでバルセロナと対戦した。 勝てば首位に立てるという状況の中、12分にアルテム・ドヴビクのゴールで先制。19分に追いつかれるも、40分にミゲル・グティエレスのゴールで勝ち越す。さらに80分にはヴァレリ・フェルナンデスのゴールで追加点。92分に1点差に迫られるが、95分にクリスティアン・ストゥアーニがダメ押しゴールを決め、2-4でジローナが勝利。首位に浮上した。 試合後、ミチェル監督は首位に立ったことを喜びながら、選手たちが見せたパフォーマンスを称えた。 「我々は救われた。勝ち点は41だが、思ったよりもずっとこの数字に早く到達した。全てのファンをジローナが幸せになることを願っている」 「確かに我々は歴史を作った。両チームともゴールを目指した素晴らしい試合だった。そして我々は勝利を収めた」 「サッカーファンなら誰でも勝利を目指す両チームを見たことがあるはずだ。今日の試合では、同じ土俵でプレーし、相手にダメージを与えながらプレーするというメンタリティを持って、リーグに多大な貢献をした」 「選手たちがフィールドに魂を注いだ。それでバルサを後退させることができた。簡単なことではない」 またチームは常にパフォーマンスを出すことに力を注いでいるとコメント。トップレベルのクラブと渡り合っていきたいとした。 「常にパフォーマンスのためだ。我々がシーズンを通してバルサ、マドリー、アトレティコのレベルを維持できるかどうかはわからないが、チームのパフォーマンスにはとても満足している。選手たちはまさに歴史を作っている」 「サッカーファンなら誰でも、少しでもジローナを感じられるはずだ。我々のファンは世界で一番幸せだが、多くの人は彼らは素晴らしい試合をした、とても良いサッカーをしたと言うだろう」 2023.12.11 14:45 Mon

大躍進ジローナがバルセロナを4発撃破! 中心選手アレイクスの試合前発言は悪影響及ぼさず…指揮官が擁護「過去のこと」

バルセロナに敵地で勝利したジローナ。中心選手による「バルサでプレーしたい」発言は何ら悪影響を及さなかったようだ。スペイン『Relevo』が伝えている。 10日、今シーズンのラ・リーガで躍進するジローナは敵地にてバルセロナと対戦。1-1で迎えた40分に左サイドバックのDFミゲルがドリブル突破からつま先シュートを叩き込むと、試合終盤の85分にはロングボールからFWヴァレリ・フェルナンデスが貴重な追加点を流し込む。 後半アディショナルタイム2分にはMFイルカイ・ギュンドアンの技アリ反転弾で1点差とされたジローナだったが、程なくして迎えた90+5分、クラブの“生ける伝説”FWクリスティアン・ストゥアーニ(37)がダメ押し弾…昨季王者バルセロナを2-4で撃破した。 まさにクラブ史に残る大きな勝利となったわけだが、この一戦に向けては中心選手のスペイン代表MFアレイクス・ガルシアが「バルサでプレーしたい」と発言してひと騒動に。これに不快感を示していたミチェル監督だが、試合後にはこの発言がチーム内に及ぼした影響はなかったと晴れやかに語った。 「今日の試合では多くの苦しみを味わったと同時に、それらを楽しむことができた。ジローナの選手たちがハードスピリットを有していることを理解してくれただろう」 「アレイクス? 彼もまた素晴らしいプレーを披露した。彼のジローナへの貢献を疑う者は一人としていない。私にとって彼は間違いを犯したが、それでも私は彼を擁護する。誰しもが自分の成長曲線を描くものだろう? あの発言も誰かを怒らせる意図があったわけではないし、そもそも、もはや過去のことだ」 指揮官から全幅の信頼を寄せられるアレイクス。フル出場したバルセロナ戦では、タッチ数「83」、パス71本中「66」本成功、ロングパス成功「8」、シュートブロック数「2」、インターセプト数「1」と、攻守にわたって獅子奮迅の活躍を披露した。 ミチェル監督は今季の大躍進について言及し、「我々は歴史を作りつつある。“壁”を打ち破り続ける限り、“天井”は見えてこない。どこまでもいきたい」とさらなる躍進を意気込んだ。 2023.12.11 14:20 Mon

「守備のミスが大きな打撃」ジローナとの打ち合いに敗れたバルセロナ、チャビ監督は相手を称賛「彼らを祝福してほしい」

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、ジローナ戦を振り返った。スペイン『アス』が伝えた。 10日、ラ・リーガ第16節でバルセロナはジローナをホームに迎えた。 バルセロナが勝ち点4差で追いかけるという状況。勝利してその差を縮めたいところだった。 試合はジローナが12分に先制されるも、バルセロナは19分にロベルト・レヴァンドフスキのゴールで追いつく。しかし、40分に勝ち越されると、後半になってもゴールを奪えず80分に失点。92分にイルカイ・ギュンドアンが1点を返し、さらに同点を目指したが、95分にダメ押しゴールを決められ2-4で敗戦となった。 チャビ監督は試合を振り返り、多くのチャンスを作りながらもゴールを奪えなかったことを要因に挙げた。 「試合は互角だった。細部によって決まるものだ。もし今日バルセロナが勝てれば、我々も公平だったと言えるだろう。31本のシュートを放ったと思う」 「我々は有効打を欠いており、おそらく守備でのミスが我々に大きな打撃を与えた」 「最後も3-3にしようと必死だった。彼らは我々が求めているものと、似ているアプローチを持っている」 また、この勝利で首位に立ったジローナを称賛。祝福した。 「ジローナがやっていることには多くの良い点がある。彼らは順位表のトップであり、我々に対して7ポイントのアドバンテージを持っている。大いに値するものだ」 「ミチェルもジローナの選手も素晴らしい仕事をしていると思う。彼らを祝福してほしい」 <span class="paragraph-title">【動画】バルセロナがジローナとの打ち合いに敗れる</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="KwiZmQxgP4o";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2023.12.11 11:45 Mon

エリック・ガルシアがバルセロナ退団を希望、ジローナが獲得に本腰か

バルセロナのスペイン代表DFエリック・ガルシア(22)にジローナが関心を寄せているようだ。『カデナ・セル』が伝えている。 バルセロナのカンテラで育ったエリック・ガルシア。16歳でマンチェスター・シティに移ると、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下でプロデビューし、順調に出場機会を伸ばしていたが、2021年夏に愛するクラブへの帰還を選択した。 2021-22シーズンは公式戦36試合、昨シーズンは32試合出場と一定のプレータイムを確保。しかし、センターバック陣における序列は低く、DFロナルド・アラウホが離脱しているなかでも直近のラ・リーガ2試合でいずれも途中出場となっている。第2節のカディス戦に至ってはオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングがセンターバックとして起用された。 このような状況を受けてか、どうやら今夏中のバルセロナ退団を希望しているようで、すでに個人間でジローナと接触済み。ジローナはミチェル監督がエリック・ガルシアの獲得を熱望しているとされ、移籍市場最終日までバルセロナとの交渉に全力を注ぐものとみられている。 ただ、バルセロナを率いるチャビ・エルナンデス監督はエリック・ガルシアの残留を希望。構想外の元フランス代表DFクレマン・ラングレ(28)と異なり、大事な戦力と捉えているようだ。 なお、バルセロナは今夏ジローナと頻繁に接触。スペイン人MFオリオル・ロメウを獲得し、手元の戦力からはスペイン人MFパブロ・トーレを貸し出している。 2023.08.29 14:15 Tue

【2022-23ラ・リーガ総括】超WS選出の最優秀選手はテア・シュテーゲン

◆大型補強に堅守構築のバルサが4季ぶりの覇権奪還 昨シーズンの王者であるレアル・マドリーと大型補強のバルセロナの一騎打ちが予想された中、シーズンを通して抜群の安定感を示したカタルーニャの雄が4シーズンぶり27度目の優勝を果たした。 混迷極めたここ数シーズンを経てラポルタ会長の下、ギャンブルに近い形での大型補強を敢行し、覇権奪還を目指した今季のブラウグラナ。開幕戦こそドロースタートも以降の7連勝で一気に波に乗ると、今季最初のエル・クラシコで初黒星を喫したが、その敗戦を引きずることなく中断期間を挟んで12勝1分けの13戦無敗と圧巻の戦績を記録。この間に超過密日程の中で取りこぼしが目立った宿敵を蹴落とすと、そのまま独走態勢に。エスパニョールとのダービーに快勝し、4節を残して優勝を決めた。 加入1年目でピチーチに輝いたレヴァンドフスキ、クリステンセンやクンデ、ハフィーニャといった新戦力が期待通りの活躍をみせ、ガビやバルデといったカンテラーノの躍動、守護神テア・シュテーゲンを中心とする驚異的な堅守によって優勝に相応しいパフォーマンスをシーズン通して披露した。 そのバルセロナに10ポイント差を付けられて連覇を阻まれた2位のレアル・マドリーは、久々にコパ・デル・レイのタイトルを獲得したが、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝敗退を含め失望のシーズンとなった。ヴィニシウスとバルベルデを中心に自慢の攻撃力を全面に押し出し、中断前までは安定して勝ち点を積み重ねた。しかし、多くの主力を送り込んだカタールW杯後に負傷者や主力のパフォーマンス低下、スーペル・コパ、FIFAクラブ・ワールドカップ参戦による超過密日程で急失速。バルセロナの独走を許した結果、最終盤はCLとコパにプライオリティを移し、取りこぼしも少なくない終盤戦となった。 クロースに続きモドリッチ、ナチョの残留が決定的となった一方、長らくエースとしてチームを支えたベンゼマの電撃退団が決定。さらに、アセンシオやアザールらの退団が決まり、チームは来シーズンに向けて大幅なスカッド刷新を図る。フラン・ガルシア、ブラヒム・ディアスの復帰にベリンガムの加入が決定し、残すはベンゼマの穴埋め補強に注目が集まるところだ。 その2強に次ぐ定位置ともいえる3位フィニッシュとなったアトレティコ・マドリーは、浮き沈みの激しい1年を過ごした。昨季のスカッドをベースにモリーナやヴィツェル、復帰のモラタといったピンポイントの補強を敢行したが、序盤からあっさりとした失点や勝負強さを欠く戦いぶりが目立った。リーグ戦での停滞に加え、CLグループステージ最下位での敗退によって一時シメオネ監督更迭の可能性も報じられたが、中断明け後に圧巻の輝きを放ったグリーズマンがチームを攻守両面で牽引。後半戦はバルセロナとエルチェに敗れたものの、13勝4分け2敗と見事な戦績を残して逆転での3位フィニッシュ。当初の期待値を考えれば、不甲斐ないシーズンと言わざるを得ないが、ひとまずポジティブな形でシーズンを締めくくった。 優勝チームと共に最もポジティブなシーズンを過ごしたのは、MF久保建英を擁する4位のレアル・ソシエダ。イマノル体制で継続路線を歩むラ・レアルは、若干の浮き沈みこそあったものの、攻守両面で安定したパフォーマンスを披露し続け、10年ぶりのCL出場権獲得に成功した。前線を中心に負傷者に悩まされたが、新加入の久保とセルロートの2トップや百戦錬磨のダビド・シルバが牽引する攻撃陣が躍動。また、スビメンディらカンテラーノを中心にゲームコントロール、守備の安定感も光った。 ヨーロッパコンペティション争いでは、5位のビジャレアルと6位のベティスがヨーロッパリーグ(EL)、7位のオサスナがヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の出場権を確保。ビジャレアルはシーズン途中にエメリ監督がアストン・ビラに引き抜かれる窮地に陥ったが、かつてバルセロナやベティスを率いたセティエン監督が紆余曲折の末にチームを立て直し、クラブ創設100周年のメモリアルイヤーで最低限の目標を達成。一方、ベティスはエースのフェキルの長期離脱やアレックス・モレノのシーズン途中の移籍などが影響し、取りこぼしも少なくなかったが、こちらも最低限のノルマを達成。今季限りで現役を引退することになったホアキンには、長年ラ・リーガを支えた功績に心から敬意を表したい。 それ以外のクラブでは10位フィニッシュとなったジローナを始め、17位のアルメリアが残留を勝ち取った一方、18位のバジャドリーは1年で降格と昇格組で明暗分かれる形に。また、9位のマジョルカや11位のラージョがポジティブなシーズンを過ごした一方、12位のセビージャや16位のバレンシアといった名門クラブはネガティブなシーズンに。 また、開幕から極度の不振に陥った最下位のエルチェと共に19位に沈んだ名門エスパニョールが前述のバジャドリーと共に来季はセグンダを舞台に戦うことになった。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆GKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 圧巻のパフォーマンスで待望のサモラ賞初受賞。4年ぶりの覇権奪還の最大の功労者は、鉄壁のディフェンスラインと共にリーグ最少失点の堅守を支えた守護神だ。 ここ数年はディフェンスラインの問題に加え、自身のパフォーマンスも今一つな状況が続いたが、一昨年の右ヒザ手術や昨季シーズン終了後の代表辞退による休養の効果が出てきたか、全盛期のパフォーマンスを完全に取り戻した。 序盤戦を中心に多くの負傷者に悩まされた4バックは試合ごとにメンバーが入れ替わり、左利きのバルデの右サイドバック起用や本職左サイドバックのマルコス・アロンソのセンターバック起用など、スクランブル起用も目立った。そのため、試合ごとのピンチの回数は決して少なくなかったが、驚異的な反射神経、確かなプレーリードでことごとく阻止。シーズン後半戦はその存在感に気圧された相手アタッカーが足を振れる場面で逡巡するなど、ピンチを未然に防いだ印象もある。加えて、ハイラインの背後のスペースケアやビルドアップの貢献度も高かった。 チームとしてラ・リーガのシーズン最少失点記録(18失点)には2点及ばなかったが、個人としてはラ・リーガ記録のシーズン最多クリーンシート記録(26試合)、最少失点記録(18失点)でタイ記録を樹立した。加入1年目でピチーチを獲得し、優勝の立役者となったレヴァンドフスキの「テア・シュテーゲンのシーズン」との言葉もあり、シーズンMVP選出に異論はないはずだ。 ★最優秀監督 ◆イマノル・アルグアシル(レアル・ソシエダ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 就任5年目で悲願のトップ4フィニッシュに導く。バルセロナを4季ぶりのプリメーラ制覇に導いたチャビ監督の手腕も評価しているが、やはり大幅な資金力、戦力差をその育成力と的確な采配で埋めてきた“ラ・レアル”の智将を最優秀監督に選出。 2018年の途中就任以降、国内屈指のカンテラを中心に国内外の経験豊富なベテランや、伸びしろのある若手を巧みに融合させ、結果と内容を両立させてきたイマノル監督。今シーズンは[4-3-1-2]のメインシステムを中心に、ハイインテンシティのフットボールを志向しつつ、シルバらベテランがうまくテンポをコントロールしながら魅力的な攻撃スタイルも両立。 後半戦ではオヤルサバルら前線のタレントが戦列に復帰した一方、中盤やサイドバックに負傷者が増え始め、勝ち点を取りこぼす試合が増えた中、[4-3-3]への布陣変更によって戦い方を修正。ピッチ上に多くの左利きを配したり、自身のスタイルに固執しがちだったこれまでのスタイルから引き出しを増やす形でチームと共に成長を遂げ、10年ぶりのCL出場権獲得に導いた。 【期待以上】 ★チーム ◆ジローナ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> プリメーラ復帰1年目で10位と大健闘。昨シーズンのセグンダを6位でフィニッシュし、昇格プレーオフを制して4シーズンぶりのプリメーラ帰還を果たしたジローナ。『シティ・フットボール・グループ』の後ろ盾はありながらも、開幕前の評価は当然芳しくなかったが、昇格組で最高位の10位フィニッシュを成し遂げた。 これまで2度のセグンダ優勝経験はありながらもプリメーラの壁に阻まれてきたミチェル監督だが、可変式の布陣にメリハリの利いたコンパクトな守備を軸にアグレッシブなスタイルをチームに植え付けて奮闘。失点は「55」とやや多かったものの、それを補って余りあるリーグ5位の58ゴールを挙げた攻撃力が光った。 アトレティコに連敗を喫したものの、それ以外のトップ4のチーム相手には勝ち点を獲得し、ホームでのレアル・マドリー戦ではFWカステリャノスの圧巻のポーケルで4-2の歴史的な大勝も飾った。個人ではロメウやアルナウ・マルティネス、カステリャノス、ツィハンコフらの活躍が印象的だった。 ★選手 ◆MFガブリ・ベイガ(セルタ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 不振セルタを残留に導いた新星。今シーズンのラ・リーガではバルデやフラン・ガルシア、アルナウ・マルティネス、フレスネダといったサイドバック、アイマル・オロス、バエナといった中盤の選手と国内産の若手の台頭が目立った中、最もインパクトを残した一人がガリシアの新星だ。 トップチームデビューは2020–21シーズンも、思ったほどのインパクトを残せずにいたが、3年目でその才能が完全に開花。序盤戦は途中出場が多かったものの、徐々に周囲の信頼を勝ち得ると、シーズン半ばから主力に定着。そして、最終的には36試合11ゴール4アシストという圧巻の数字を残した。 インテリオールやトップ下を主戦場とする21歳の184cmのMFは、安定したテクニックに水準以上のフィジカルを有し、中盤の複数ポジションでプレー可能なユーティリティー性が持ち味のひとつ。ただ、最大の特長は推進力とタイミングの良い飛び出し、シュート精度の高さ。巧みなオフ・ザ・ボールの動きでスルーパスを引き出し、ベテランストライカーばりの落ち着きと精度で簡単にゴールを陥れる。残留が懸かった最終節のバルセロナ戦ではその真骨頂を発揮し、チームを自力での残留に導くドブレーテを達成。今夏の移籍市場ではリバプールを中心に国外のビッグクラブが関心を寄せる中、その去就に注目が集まる。 【期待外れ】 ★チーム ◆セビージャ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> メンディリバル招へいでV字回復も屈辱の1年に。ローマとのEL決勝を制して最多優勝記録を「7」に更新すると共に、来季のCL出場権を獲得する最高のフィナーレを迎えたセビージャ。しかし、ラ・リーガでは降格した1999-2000シーズンの最下位に次ぐ最低順位の12位フィニッシュとなった。 その要因に関してはスポーツディレクターのモンチ氏を中心とするフロント陣の失態が大きかった。昨季終盤戦で散々な成績だったロペテギ監督の続投に始まり、後任として再招へいしたサンパオリがチーム崩壊に拍車をかけた。また、ジエゴ・カルロスとクンデが抜けたディフェンスラインの後釜の選定、昨夏獲得した新戦力のほとんどが期待外れに終わった。 それでも、今年3月に招へいしたメンディリバル監督の手腕、今冬の移籍市場で獲得したバデや、アヤックス、トッテナムから呼び戻したオカンポス、ブライアン・ヒルの補強によってV字回復を果たし、残留争いを抜け出すことに成功した。来季に向けてはモンチ氏のアストン・ビラ行きが決定的となっており、新たなリクルート部門が続投のメンディリバル率いるチームをサポートすることになる。 ★選手 ◆FWエディンソン・カバーニ(バレンシア) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20230613_100_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 初挑戦のラ・リーガで輝き放てず。昨夏、マンチェスター・ユナイテッドを退団し、世界中の多くのクラブからオファーが舞い込んだ中、バレンシアを新天地に選択した稀代のストライカー。しかし、低迷したチームと共に精彩を欠いたウルグアイ代表FWは、25試合5ゴール2アシストという微妙な数字でラ・リーガ初挑戦のシーズンを終えた。 デビュー4戦目のエルチェ戦でドブレーテを記録し、そこから3試合連続と滑り出しは悪くなかったが、以降は細かいケガやW杯での心身に渡る疲労によって思うようなプレーを見せられず。 チームが残留争いを強いられた中、その経験と勝負強さ発揮が期待されたが、後半戦では1ゴールも奪うことができず。最終盤には前線に機動力を求めたバラハ監督の起用法もあり、スタメンを外されてウーゴ・ドゥーロやクライファートといった若手に残留を託す形となった。来季に向けてはチーム残留が既定路線となっており、今季の屈辱を晴らす活躍を期待したいところだ。 2023.06.14 18:00 Wed
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